埋蔵文化財センターのホームページ

調査研究(古代山陰道)

古代山陰道の発掘調査を行っています!

 令和4年度の古代山陰道の発掘調査は、鳥取市青谷町の青谷平野西側丘陵上とその丘陵裾部で行っています。西側丘陵上の青谷大平(あおやおおひら)遺跡は昨年度も調査を実施し、大規模な切通しの痕跡や道路の側溝などが見つかっており、今年度は路線の確定や道路の構築方法の解明を目指し、調査を続けています。
 丘陵頂部に加え、今年度は新たに丘陵裾部の調査を行い、古代山陰道が平野部から丘陵部へと取り付く部分の解明を目指します。調査の最新成果は、ホームページ等で御報告します。 どうぞお楽しみに! 

 また、この古代山陰道と疫病、それにまつわる祭祀についての特別講演会を12月10日(土)に開催します。現在、申込受付中です。

詳細は次のホームページをご覧ください!!

古代山陰道特別講演会のご案内

aoyaoohiraiseki

青谷大平遺跡調査風景

aoyanisigawakyuuryou

青谷西側丘陵


因幡国と伯耆国との国境の地「青谷」で何を願ったのか?

 令和4年12月10日(土)に開催する鳥取県埋蔵文化財センター古代山陰道特別講演会『古代の道と祭祀(さいし)』では、神野恵(じんのめぐみ)さん(独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所都城発掘調査部考古第二研究室長)の特別講演「古代の道と祭祀-疫病は道を通ってやってくる?-」に加え、下江健太(しもえけんた)さん(とっとり弥生の王国推進課青谷かみじち史跡公園準備室係長)に「古代交通と祭祀-青谷町域を中心に-」と題し、鳥取市青谷町の古代山陰道と祭祀との関わりについて事例報告をしていただきます。

 鳥取市青谷町内で実施された古代山陰道の発掘調査により、青谷横木(あおやよこぎ)遺跡、善田傍示ケ崎(よしだぼうじがさき)遺跡などから木製祭祀具を中心とした祭祀に関わる遺物が多数出土しました。その中の青谷横木遺跡は国内最大級の出土となる2万点を超える木製祭祀具や馬の骨など祭祀に関わる多様な遺物が出土しました。同遺跡から出土した木製祭祀具には、結界に用いる斎串(いぐし)や、人や動物などの形をした呪具(じゅぐ)である人形(ひとがた)、馬形(うまがた)、舟形(ふながた)といった形代(かたしろ)などがあり、特に馬形の出土数が多いのが特徴です。

 当時の人々はこれらの祭祀具を用いて、どんなことを願ったのでしょうか・・・?

 講演会では、最新の調査研究成果をもとに、疫病と道路とのかかわりについて古代交通や祭祀から考えます。ふるって御参加ください!

※申し込み締切りは、12月6日(火)まで。
 定員(会場90名、オンライン50名)になりしだい募集終了です。

古代山陰道特別講演会『古代の道と祭祀』の詳細については、こちらまで。

mokuseisisigu

青谷横木遺跡出土木製祭具


古代山陰道特別講演会『古代の道と祭祀』を開催します!

 現在、私たちは新型コロナウイルスという見えない敵(疫病)との闘いを続けています。歴史上、人類は幾度となく疫病との闘いを余儀なくされており、特に科学的知見が得られていない古代においては、疫病に対する恐怖は相当なものであったと考えられます。また古代には、疫病などの災いは道を通ってやってくると考えられており、古代道路周辺では祭祀行為が行われていました。
 今回の講演では、古代の疫病と祭祀に関する研究に詳しい神野恵氏を講師に迎え、「疫病退散」を願った奈良時代の人々の暮らしぶりや疫病と道路との関係について学ぶとともに、これまでに県内でみつかっている古代交通と祭祀との関わりについて、鳥取市青谷地域を中心に紹介します。ぜひ、御参加ください!

 ※申込先・申込方法・日程等の詳細はチラシ (pdf:2783KB)を御確認ください。
 ※会場参加に加え、オンライン同時配信を実施(Cisco Webexを予定)。

 チラシ

↑画像をクリックするとPDF(2783KB)のチラシが開きます。

1 日時

   令和4年12月10日(土)午後1時30分から午後3時50分まで

2 場所

   鳥取市総合福祉センターさざんか会館 
   〒680-0845鳥取市富安2丁目104-2

3 定員

   ・会場参加 90名

   ・オンライン参加 50名→80名

   ※いずれも要申し込み、先着順

4 申込方法

  ■とっとり電子申請サービスから予約申し込み

   ○オンライン参加の方はこちらからお申し込みください

   ○会場参加の方はこちらからお申し込みください

  ■とっとり電子申請サービスが利用できない方は電話でお申し込みください。

   (鳥取県埋蔵文化財センター 0857-27-6711)

5 申込期間

   11月1日午前8時30分から12月6日午後5時まで(会場参加は12月8日午後5時まで)
   ※ただし、定員になりしだい募集終了

6 参加費

   無料
   ※ただし、オンライン視聴にかかる通信料は自己負担でお願いします。

7 講師

   神野 恵氏

   (独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所都城発掘調査部考古第二研究室長)
       下江 健太氏

   (青谷かみじち史跡公園準備室係長)

8 次第

  ・午後1時  開場
  ・午後1時30分から午後1時40分まで 開会 

  ・午後1時40分から午後2時10分まで 事例報告 

   【演題】「古代交通と祭祀-青谷町域を中心に-」
   【講師】下江 健太氏

  ・午後2時10分から午後2時20分まで 休憩

  ・午後2時20分から午後3時50分まで 特別講演

   【演題】「古代の道と祭祀-疫病は道を通ってやってくる?-」
   【講師】神野 恵氏

  ・午後3時50分 閉会


特別講座「古代山陰道を学ぶ」を開催しました!

 令和4年6月25日(土)に鳥取県埋蔵文化財センター特別講座「古代山陰道を学ぶ」を開催しました。今回は、鳥取市青谷町総合支所多目的ホールを会場とし、会場35名、オンライン29名の方に参加いただきました。なお、オンライン視聴については、冒頭、音声が聞こえづらいなどのトラブルもあり、御参加いただいた皆様に御迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。
 講座では、島根県出雲市荒神谷博物館企画監の宍道年弘さんをお招きし、「出雲の古代山陰道」と題して御講演いただきました。
 お隣、出雲で実際に発掘された杉沢遺跡などの古代山陰道跡の規模・構造や工法について解説いただくとともに、島根県内の古代道路遺構や道路痕跡などについても御説明いただきました。調査研究や保存等に携わられた講師のお話は具体的でしたし、また出雲は「出雲国風土記」が残っているため、そうした文献からの研究成果と考古学や歴史地理学の研究成果との対比など、興味深い内容も拝聴することができました。

tokubetukouza

特別講座の様子

 講座の次には、当センター森本文化財主事が青谷地域での古代山陰道の調査成果について解説したあと、トークセッションを行いました。宍道年弘さんに加え、昨年度まで古代山陰道の調査に携わった(公財)鳥取県教育文化財団の坂本嘉和さんにも加わっていただき、森本文化財主事が初心者の目線で出雲と青谷の古代山陰道についてお二人にお聞きし、古代山陰道について学ぶ、というコンセプトでトークセッションを進めました。短い時間でしたが、出雲と青谷の共通点と違い、また一足先に国史跡に指定された出雲の様子や今後の保存活用などについて学ぶことができ、会場参加者からも、「古代山陰道の初心者でも分かりやすかった」「出雲の古代山陰道や道路遺構について学ぶことができよかった」などの御感想もいただきました。

to-kusessyonn

トークセッションの様子

 なお、当日は数多くの質問をいただきました。いただいた質問については、講師と調整したうえで、順次ホームページで回答していきます。今しばらくお待ちください。


古代山陰道の発掘調査を開始しました!

 令和4年6月9日(木)から、古代山陰道の発掘調査を開始しました。
 今年度は昨年度に引き続き、青谷西側丘陵の青谷大平(あおやおおひら)遺跡を調査します。青谷東側丘陵(養郷宮之脇(ようごうみやのわき)遺跡など)と青谷平野(青谷上寺地(かみじち)遺跡など)で確認された古代山陰道が西側丘陵へとどのように延びるのか、また、どのような構造をしているのかを解明することを目的としています。昨年度の調査では、古代道路に関わる可能性がある盛土遺構や溝が確認されており、古代山陰道の路線確定に向けて期待が高まります。
 調査は10月上旬ごろまでの予定です。どんな発見があるのか、どうぞお楽しみに!

hakkutu

青谷大平遺跡調査風景

aoyakamiziti

青谷上寺地遺跡の道路遺構と西側青谷西側丘陵

※古代山陰道を鮮明な画像により再現した「古代山陰道XR(クロスリアリティ)」(動画)を公開中!!
「古代山陰道XR」みどころポイント


特別講座「古代山陰道を学ぶ」を開催します!

 近年、全国的な注目を集める古代山陰道。重要な発見が相次ぐ鳥取市青谷だけではなく、島根県出雲市の杉沢遺跡等でも丘陵尾根を1kmにわたって延びる大規模な道路遺構が見つかり、その重要性から平成30年に国史跡『出雲国山陰道跡』として指定されています。
 その調査研究に携わった講師をお招きし、隣国の出雲における最新の古代道路研究から、青谷の古代山陰道について考える特別講座「古代山陰道を学ぶ」を開催します。どうぞ御参加ください!
 申込先・申込方法・日程等の詳細はチラシ (pdf:109KB)を御確認ください。 

1 日時:令和4年6月25日(土)午後1時30分から午後3時40分まで 

2 場所:鳥取市青谷町総合支所 2階多目的ホール

    (〒689-0592鳥取市青谷町青谷667)

      ※会場参加に加え、オンライン同時配信を実施します。 

3 定員:会場参加 50名、オンライン参加 50名

      ※いずれも事前の申し込みをお願いします。

4 講師: 宍道年弘氏(荒神谷博物館企画監)


令和4年度因幡国古代山陰道発掘調査委員会を開催しました

 令和4年5月10日(火)・11日(水)に、令和4年度第1回「因幡国古代山陰道発掘調査委員会」を現地と鳥取市青谷町総合支所で開催しました。
今年度から、鳥取市教育委員会と鳥取市青谷町総合支所にも事務局に加わっていただき、新たな協力体制のもと、青谷地域の古代山陰道の調査研究を進めていくことになりました。
 今回の委員会では、昨年度の第2回発掘調査委員会後に実施した追加調査部分の成果について現地で指導・評価いただいたほか、会議では今年度の事業計画、総括報告書の作成について御意見をいただきました。
 東側丘陵の養郷狐谷(ようごうきつねだに)遺跡、養郷宮之脇(ようごうみやのわき)遺跡では、「古代山陰道の路線が確定したと考えてよい。」との御意見をいただきました。
 西側丘陵の青谷大平(あおやおおひら)遺跡では、今年度実施予定の調査位置や調査内容について御意見をいただきました。

aoyaoohira

青谷大平遺跡の現地指導の様子

 また、今年度は東側丘陵の調査成果をまとめた総括報告書の刊行を予定しており、その報告書の章立てについても検討いただき、委員からは「国史跡指定を見据え、報告書の最後に国史跡候補としての価値づけを記載した方がよい。」などの御意見をいただきました。

 委員会でいただいた御意見をもとに今年度の発掘調査を進め、その成果については随時お伝えしますので、お楽しみに。

iinnkai

発掘調査委員会の様子


古代山陰道をリアルに体感!

 令和4年4月16日(土)午後の埋蔵文化財センターの特別開館に合わせ、「古代山陰道XR動画」を公開しました。来館者の方には実際にXRを操作していただき、古代山陰道の構造や周辺の景観を馬に乗った使者の目線で体感していただきました。
 来館者の方からは、「とてもリアルな映像でビックリ!」「つづら折りなど古代山陰道のことがとてもよくわかった」「古代山陰道が造られた地形がよくわかる」などの感想いただき、とても好評でした。
 「古代山陰道XR動画」は引き続き公開中です。ぜひ、御来館ください。

 ■「古代山陰道XR」の詳細はこちらをクリックしてください。

 ■QRコードはこちら→QR

photo040427

公開の様子(1)

photo040428-2

公開の様子(2)


「古代山陰道XR」動画を作成しました!

 鳥取県埋蔵文化財センターでは、令和元年度から行ってきた古代山陰道の発掘調査成果をもとに、奈良時代~平安時代の古代山陰道を鮮明な画像により再現した「古代山陰道XR(クロスリアリティ)」(動画)を作成しました!
 今回作成した「古代山陰道XR」は、航空レーザー測量のデータをもとに、古代山陰道の地形(切通し、つづら折れ等)を復元したほか、発掘調査で確認された柳の並木や道路の側溝、条里地割などを再現しています。さらに、馬に乗って移動する使者の目線で、古代山陰道周辺の景観を360度見渡すことができるため、使者が古代山陰道を馬に乗って都に向かう様子をリアルに体感できます。
 4月16日(土)は、当センターの特別開館(午後1時から午後5時まで)において、職員が来館者に動画の解説を行います。同時にYouTube版も公開。また、4月18日(月)以降は、平日午前9時から午後5時まで、当センター展示室において御観覧いただけます。
「古代山陰道XR」詳細・YouTubeはこちら→「古代山陰道XRみどころポイント」

 この「古代山陰道XR」をぜひ御覧いただき、青谷の古代山陰道を体感していただければ幸いです。

 古代山陰道の施設

古代山陰道XRの画像(YouTube版)


島根県立古代出雲歴史博物館で企画展『出雲と都を結ぶ道-古代山陰道-』開催中!

 令和4年3月18日(金)から5月15日(日)まで島根県立古代出雲歴史博物館で企画展『出雲と都を結ぶ道-古代山陰道-』が開催されています。当センターで調査研究を進めている古代山陰道ですが、島根県古代文化センターでも近年、「山陰の古代交通」をテーマとした調査研究に取り組まれており、その研究成果を紹介する企画展です。
 今回の展示では、青谷の古代山陰道の調査研究成果が紹介されるとともに、青谷横木遺跡から出土した『女子群像』板絵や木簡、人形(ひとがた)や馬形(うまがた)などの木製祭祀具といった当センター所蔵の出土品も展示されています。
 会期中は関連講座も開催され、当センターの因幡国古代山陰道発掘調査委員会委員を務められている先生方をはじめとする著名な講師陣がご登壇されます(オンライン配信あり)。また、鳥取市青谷町養郷遺跡群と同様に丘陵を貫く道路遺構が見つかった、国史跡出雲国山陰道跡を歩くウォーキングイベントも行われます。
 ぜひ、この機会に古代山陰道の最新の研究成果やその魅力に触れてみてはいかがでしょうか。詳しくは、下記、島根県立古代出雲歴史博物館のホームページをご覧ください。