「ゆめ・えがお・はばたけ!!」~子ども達の未来を創造する皆成学園を目指して~ かいせい第76号 題字:3号棟児童 発行/鳥取県立皆成学園 〒682-0854 倉吉市みどり町3564-1 0858-22-7188 0858-22-7189 kaisei@pref.tottori.lg.jp https://www.pref.tottori.lg.jp/kaisei 1ページ目 思い出アルバム「児童写真9枚」 2ページ目 社会自立をめざす人の会園外研修会「おひさしぶり先輩」を実施しました 「おひさしぶり先輩」は、中学部と高等部の子ども達が、皆成学園を退所した社会人の先輩の職場を訪問して、先輩の話を聞き、働く姿を見学することで、卒業後の生活をイメージし、将来について考える機会とすることを目的とし、令和5年10月10日に実施しました。 これまでは、「ようこそ先輩」という名称で、退所した先輩を講師に招いて、子ども達が仕事や生活の話を聞く、園内研修という方法でした。 今年度は、子ども達が、退所した先輩を訪問する園外研修という方法を試みました。 先輩の職場を訪問する前に、先輩の職場の様子などを映したスライドを見て、事前学習を行いました。 子ども達は熱心に、スライドを見ていました。 当日は、マイクロバスで中学部、高等部等の児童8名が学園を出発し、先輩の勤務する「東伯けんこう直売所」を訪問し、子ども達から先輩へ仕事や生活について色々と質問しました。 「休みたいと思ったことはありますか」という質問に、先輩は「仕事を休みたいという日もあるけれど、気持ちを切り替えて出勤している。」 と話し、先輩がとても頑張っていることが、よくわかりました。 その後、先輩が働く直売所でお菓子等を購入し、先輩がレジを打って、丁寧に対応してくれました。 先輩が生き生きと仕事をしている姿を見学し、先輩や直売所の職員さんに、お礼を言って出発しました。 訪問終了後は、買い物体験として、カウイーのみるく館で、子ども達がお小遣いを使い、予算を考えてアイスクリームやヨーグルトなどを購入しました。 研修終了後のアンケートでは、「レジ打ちを頑張っていた」、「お菓子がおいしかった」、「頑張りたい」、「ここ(東伯けんこう)で働きたい」などの記入があり、先輩が頑張っている姿を見れたこと、買い物体験ができて美味しいお菓子が食べれたことに、大変満足な様子でした。 (育成課) 3ページ目「生活の様子」 2号棟みらい 休日のお楽しみ 学校が休みの日には、時々特別なお楽しみ活動があります。 夏休みの楽しみは、天気がいい日に入るプールとみんなで見る花火! 冷たいシャワーを浴びるときはドキドキしますが、水の心地よさを感じながら浮き輪を身に着けてプールの中を歩いたり、大きなスチロールに乗ったりしてプールの中を冒険すると、みんなとても楽しそう。 スチロールを押してもらうとワクワクした笑顔が見られました。 夜はみんなでナイアガラ花火や噴出花火を見ました。 キラキラ輝く盛大な花火に歓声が上がります。 その後は手持ち花火や線香花火を楽しみました。 線香花火の球が落ちないように真剣に見つめている子どももいました。 最近は、ジョイホール(体育館)にお気に入りのCDとマイクを持って行って歌うことを楽しんでいます。 広い空間で音楽を流して大きな声で思いっきり歌うと気持ちがいいようです。 今後も子ども達が、安全に楽しく遊べる環境を設定し生活の充実へとつなげていきます。 (養護課紺) 3号棟このみ ダンボール遊び 大きなダンボールは子ども達にとって大好きな遊びの材料です。 マットのように敷いてゴロゴロと転がったり、筒形にしてトンネル遊びをしたり、遊び方は無限大です。 表面が滑ることを利用して、くるくると回って遊んだりすることもあり、怪我のないよう見守りながら職員も一緒に楽しんでいます。 学園行事『みんなの文化祭』に向けて、人型の作成にも挑戦しました。 様々なポーズで型を取り、楽しみながら作成していました。 完成後は隣に寝てみたり、他の児童の人型と自分の大きさを比べたりして、「〇〇くんって背が大きいなー。」「僕の方が大きいで。」と盛り上がっていました。 切れ端を利用してお面作りにも発展し、とっても味のあるお面が完成しました。 今後も様々な材料を提供し、遊びがより広がるような支援をしていきたいと考えています。 (養護課小谷) 4ページ目 お菓子屋ももたろう皆成学園のサービス向上委員会では、子ども達の楽しみを増やすため、自分でおやつを選ぶ取り組みを前年度から検討してきました。 今までは、毎日献立どおりのおやつが配膳されていて、好みが分かれるおやつもありました。 「全ての子ども達にとって、おやつが楽しみであってほしい。」、「子ども達のその日の気分に合わせて選べるような、柔軟な仕組みであってほしい。」という願いを込めて、令和5年9月から毎週水曜日に『お菓子屋ももたろう』を開店することになりました。 このお店では、子ども達が職員にチケットを渡し、5~6種類の商品から好きなお菓子を選びます。 店員は、園長をはじめ様々な職員が行います。 子ども達は、「今日は好きなお菓子があって良かった。」、「たくさん入っているのはどれ?」、「ジュースはないの?」など、感想や要望を教えてくれながら選んでいきます。 子ども達にとって魅力的なお菓子屋となれるよう、新たな商品の追加や種類を増やすなど、工夫しているところです。 この取り組みによって、子ども達のおやつに選択肢ができました。 また、小学生向けの優しい味付けのおやつや、中高生向けの硬めなおやつなど、様々な要望を取り入れやすくなりました。 今後も、幅広い要望に応えられるような仕組みを作り、サービス向上を図っていきたいと考えています。 (総務課鈴木) 県障がい福祉課と連携した新事業が始まりました。(新職員紹介) 『エール』鳥取県発達障がい者支援センターでは、県内の地域支援機能の強化を目的に、今年度新たに2名の発達障がい者地域支援マネージャー(以下、地マネ)が配置されました。 これまで『エール』には幼児期から学童期に特化した地マネ(小木マネージャー)がいましたが、今年度からは強度行動障がいがある学童期の方(中谷)と成人期の方(信原)の地域支援体制づくりにも取り組むことになります。 発達障がい児・者支援の中核機関として関係機関と連携し、ご相談に応じていきたいと考えています。 また、10月から新たに県障がい福祉課の「とっとり版強度行動障がい児者先導的支援事業」が開始され、事務局を『エール』が担うこととなりました。 本事業は令和2年度から本県自閉症協会、厚生事業団、県との3者で実施していた「在宅強度行動障がい者に対する在宅支援の効果検証事業」の対象と事業内容(次①・②)はそのままに、市町村の連携(次③)を追加する形で実施されます。 【対象】 在宅の強度行動障がいがある方 【事業内容】 ①指導者の派遣と課題行動の軽減 ②事業所支援 ③市町村と連携した支援体制構築 何か困ったときに、身近な市町村などの窓口に相談できる支援体制づくりを、関係機関と協力して目指していきます。 (エール信原) 地域支援マネージャー紹介 信原和典 「『エール』に相談して良かった」と感じていただけるよう、皆と一緒に頑張りたいと思います。 中谷啓太 人口急増は考えにくく、10年20年後の人口規模でも維持できる枠組みを作れたらと思います。