3回目となる今回は「二十世紀梨生産用具」をテーマに、県文化財課の樫村賢二文化財主事が講師を担当し、二十世紀梨生産用具の特徴等についてわかりやすく解説しました。
鳥取県の二十世紀梨は明治37年に千葉県松戸市から鳥取県に導入され、昭和初期には養蚕の後継産業として県内に広がりました。県内に残る大正~昭和期の生産用具1104点は、平成27年3月に国登録有形民俗文化財に指定されています。
講演後は、参加者全員が鳥取二十世紀梨記念館に移動し、講師の説明を聞きながら生産用具を見学して、二十世紀梨栽培の歴史や道具についての理解を深めました。
この民俗講座は計6回を予定しており、次回(第4回)は6月20日(日)に「倉吉千歯」をテーマとして開催する予定です。
(写真1)講座の様子
(写真2)二十世紀梨記念館での見学の様子
2月3日(水)、令和2年度第1回鳥取県災害アーカイブズ検討会議を開催しました。
今回は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、外部委員とはオンラインを使った会議形式とし、会議室内も消毒・換気を徹底するなど、感染防止対策を講じた上で実施しました。
また、協議では、令和3年度の調査の進め方やデータベース作成に向けた今後のスケジュール等について活発な意見交換を行いました。
コロナ禍で調査もなかなか難しい状況ではありますが、これからも着実に事業を進めていきたいと思います。
鳥取県災害アーカイブズ検討会議の様子
1月23日(土)、公文書館会議室にて、第2回新鳥取県史を活用した学習教材開発検討会議を開催しました。今回は各委員が持ち寄った教材企画案をそれぞれ発表した後、来年度の事業の進め方や教材の仕様・担当割り等について協議しました。
今後はICTを活用した授業実践にも対応できるよう、各委員が担当の時代や単元を中心に、郷土歴史資料を用いたデジタル学習教材の作成を進めるとともに、定期的に報告会・勉強会を開催して、内容の充実を図っていく予定です。
なお、作成したデジタル学習教材については、今年の秋頃にホームページで公開する予定です。乞うご期待下さい。
【学習教材開発検討会議委員】(敬称略)
石田 敏紀 県立倉吉西高等学校教諭(座長)
前田 孝行 県立鳥取西高等学校教諭
花原 慧史 鳥取市立湖東中学校教諭
小山富見男 元鳥取敬愛高等学校校長
奥田 信行 県教委高等学校課指導主事(アドバイザー)
会議の様子
11月7日(土)、とりぎん文化会館小ホールにて「鳥取県立公文書館開館30周年記念・『新鳥取県史』全巻刊行記念シンポジウム」を開催しました。
これは、平成18年度から14年の歳月をかけて取り組んだ「新鳥取県史編さん事業」が昨年度末で終了したのを記念して開催したもので、
新型コロナウィルス感染拡大防止対策を十分に講じた中、事前申込みのあった155名の参加者にお出でいただきました。
平井知事のあいさつの後、第1部では記念講演会として、織田信長・明智光秀研究の第一人者である東京大学史料編纂所准教授の金子拓(かねこ ひらく)先生に、「『麒麟が来る』の時代と鳥取」と題して、ご講演をいただきました。この講演では、明智光秀が本能寺の変の3日前に伯耆の福屋隆兼に宛てて記した書状をはじめ、『新鳥取県史資料編 古代中世1 古文書編』に収録されている資料を活用しながら、戦国末期の因幡・伯耆と明智光秀・羽柴秀吉の関わりについて、わかりやすく解説をしていただきました。
また、第2部のパネルディスカッションでは、新鳥取県史編さん委員長・近世部会長の池内敏先生と、現代部会長の小山富見男先生、考古部会長の髙田健一先生にご登壇いただき、「『新鳥取県史』が拓くふるさとの未来」と題して、今回の事業の成果や課題、また収集資料や調査研究成果の活用のあり方等についてご意見をいただきました。
今回のシンポジウムでいただいたさまざまなご意見や提言を、今年度から公文書館で進めている「ふるさと鳥取歴史情報活用推進事業」の取り組みの中に反映させていきたいと思います。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
(写真1)開会挨拶をする平井知事
(写真2)記念講演会の様子
(写真3)金子拓先生による記念講演
(写真4)パネルディスカッションの様子
(写真5)パネリストの髙田健一先生(左)、池内敏先生(中央)、小山富見男先生(右)
6月12日(金)、高知県から県史編さん担当の職員2名が来館されました。
これは来年度から始まる高知県史編さん事業の参考にするため、新鳥取県史編さん事業の取り組み等について聞き取りを行ったもので、平成18年度の新鳥取県史編さん事業の立ち上げに到る経緯や県史編さん室・編さん委員会の体制、調査計画や刊行計画等について説明した後、旧県史編さん室や遺物実測室等を案内しました。
聞き取りの様子