令和2年度地域づくり県土警察常任委員会議事録

令和2年4月24日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
中島 規夫
山口 雅志
森  雅幹
松田  正
藤井 一博
興治 英夫
斉木 正一
銀杏 泰利
欠席者
(なし)


説明のため出席した者
 門脇交流人口拡大本部長、広瀬地域づくり推進部長、草野県土整備部長外

職務のため出席した事務局職員
 尾﨑課長補佐  田中係長  有間係長


 

 1 開  会   午前10時15分

 2 休  憩   午前10時34分、午前11時7分

 3 再  開   午前10時37分、午後3時5分

 4  閉  会      午後3時7分

 5 司  会   中島委員長

 6 会議録署名委員  斉木委員  銀杏委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

 


           

会議の概要

午前10時15分 開会

◎中島委員長
 ただいまから地域づくり県土警察常任委員会を開会します。
 あらかじめ委員の皆様に申し上げます。前回の常任委員会におきまして、委員会運営の在り方などについて、委員の皆様から様々な御意見を頂きました。改めて、鳥取県議会基本条例も踏まえ、中立、公平な立場に立って委員会運営に当たってまいりたいと思います。引き続き皆様の御理解、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、本日の日程はお手元の日程のとおりですので、この順序に従って議事を進めます。
 なお、今回の常任委員会は、執行部の入替えを行うこととし、先に交流人口拡大本部及び地域づくり推進部、次に県土整備部の順に行います。
 また、本日の常任委員会は、付議案の予備調査を行った後、暫時休憩を取り、本会議における付議案に対する質疑、付議案の各常任委員会への付託の後、付託議案の審査を行うこととしますので、委員及び執行部におかれましては、御承知いただきますようお願い申し上げます。
 初めに、会議録署名委員を指名します。
 本日の会議録署名委員は、斉木委員と銀杏委員にお願いします。
 それでは、交流人口拡大本部及び地域づくり推進部に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 最初に、交流人口拡大本部から説明を求めます。
 初めに、門脇本部長の総括説明を求めます。

●門脇交流人口拡大本部長
 議案説明資料、交流人口拡大本部の資料の目次を御覧ください。交流人口拡大本部では、予算関係では一般会計補正予算(第1号)を今回お願いしたいと考えています。
 総括表1ページを御覧ください。今回のコロナ対応に伴う緊急対策は商工労働部、そして農林水産部等で予算計上していますので、交流人口拡大本部のほうではV字回復のための予算をお願いしたいと考えています。
 具体的な中身ですが、東京本部では、首都圏アンテナショップでの消費拡大のための取組ですとか、観光戦略課では国の「Go To Travelキャンペーン」と連携しながら、県独自の誘客キャンペーンなどに取り組む予算をお願いしたいと考えています。
 詳細に関しては、各担当課長から説明させていただきたいと思います。よろしく御審議のほどをお願いいたします。

◎中島委員長
 続いて、関係課長から説明を求めます。

●岩下ふるさと人口政策課長
 同資料2ページを御覧ください。首都圏アンテナショップでの消費拡大・V字回復キャンペーン事業について説明します。本来、所管は東京本部ですが、感染拡大防止のため、主管課であるふるさと人口政策課から御説明します。
 補正予算額1,035万1,000円の御審議をお願いします。事業については、新型コロナウイルス感染拡大に伴う東京都による外出自粛要請や政府による緊急事態宣言を受けて、とっとり・おかやま新橋館は4月11日から休館しています。これにより、商品や食材を供給している県内事業者は多大な影響を受けています。これに対し、感染拡大の収束時、アンテナショップにおいて期間限定で県産品や県産食材を使った料理がお得に購入、飲食できるクーポン券や、県内観光施設等で使用できるクーポン券等を配布する内容となっています。業務内容は主に期間限定で首都圏アンテナショップや県内観光施設等で使用できるクーポン券の配布となっており、その経費は、クーポン経費、チラシ、ポスター等の作成経費等になっています。総事業費は2,070万2,000円を予定していますが、鳥取、岡山両県で折半する予定としています。

●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
 資料3ページをお願いします。観光戦略課からは、観光誘客V字回復事業として1億円をお願いします。
 現在、新型コロナウイルスにより旅館など観光施設は休館、休業となっており、三朝温泉旅館組合では組合として一斉休業の方針を出されたところです。このような観光面での影響を払拭し、国内外から本県への誘客の促進を図ろうとするものです。
 事業の内容ですが、国で新型コロナウイルス感染収束後に最大1人当たり1泊2万円を限度として、旅行代金などの2分の1相当のクーポン券を付与する旅行キャンペーン「Go To Travelキャンペーン」が計画されています。これに併せて本県への誘客促進を図るキャンペーンを宿泊・観光施設または交通事業者さんと連携して行い、観光のV字回復を図るものです。国の「Go To Travelキャンペーン」は全国一斉に始まると予想されますので、例えば鳥取県に来ていただいた人に「Go To Travelキャンペーン」に上乗せしてプレゼントを提供するなど、鳥取県が埋没しないように取組を行っていきたいと思います。インバウンドでは、航空会社や現地旅行社と連携したキャンペーンを行っていきます。
 また、県内の観光団体の皆さんが実施するイベントなどへの支援や旅行会社などに商品造成を働きかけるとともに、国内ではPRキャラバン、インバウンドでは現地旅行会社と連携したものやインフルエンサーの招致など、情報発信に取り組んでいきます。
 以上、1億円をお願いします。

◎中島委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありますか。

○松田委員
 3ページ、観光誘客V字回復事業ですが、1億円、国庫支出金から出ている分を8,000万円、2,000万円と振り分けておられます。非常にざっくりとした予算組みだなと思いますけれども、中身は、(1)のキャンペーンの実施等だと2つ、(2)の地元の受入体制整備や旅行商品の造成の取組等だと4つあります。大体どれぐらいの分配を考えていらっしゃいますか。

●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
 新型コロナは、まだ先も見えないところですけれども、状況を見て臨機応変に手を打っていきたいと思っています。国のキャンペーンが全国一斉に始まりますので、そこに埋没することのないように、強力に行っていくことが大事だと思っています。

●門脇交流人口拡大本部長
 今、課長からありましたけれども、状況を見ながらということで、具体的にこれと、申し上げるのがなかなか難しい面もあると思います。ただ、やはり全国一斉競争となる中で、鳥取県が負けないようなプロモーションを展開しないといけないと思っていますので、多くの部分はこのキャンペーンに合わせた県独自のキャンペーンに使っていくのだろうなと想定はしています。そういったものと併せて、インバウンドですとか、そういったものへの準備を進めていかないといけないと思っていますので、キャンペーンを中心としながら様々な対策を打っていく、こういったイメージを考えています。

◎中島委員長
 よろしいですか。
 そのほかございますか。

○山口委員
 2ページに関してです。クーポン券といいますと基本的に来店誘致型でやっているのです。V字回復というのはスタートダッシュが物すごく大事ですが、来店誘致では顧客の客足の回復は、多分物すごくスローなのだと思うのです。逆に言うと、販売方法で今脚光を浴びているのはEC、eコマースです。この辺をしっかり取り入れた形で展開したほうが起爆剤的には物すごく有効ではないかと思うのですけれども、その点に関して御意見を頂きたいと思います。

●岩下ふるさと人口政策課長
 今頂いたEコマースなどを活用してのクーポンのPRという件について、今朝も東京本部に具体的にどういった方法でこれをPRするのかを聞きましたところ、岡山県と協議して、これから決めていくということでしたので、今頂いた幅広い意見も取り入れて検討していただくように伝えたいと思います。ありがとうございます。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○山口委員
 はい。

◎中島委員長
 そのほかありますか。
 次に、地域づくり推進部から説明を求めます。
 初めに、広瀬地域づくり推進部長の総括説明を求めます。

●広瀬地域づくり推進部長
 地域づくり推進部の議案説明資料をお願いします。目次ですが、地域づくり推進部は補正予算を提案しています。1ページに総括表を記載していますが、2つの事業を提案しており、合わせて1,700万円お願いするものです。
 一つは、コロナに負けない!とっとり絆事業として、コロナ感染拡大防止自粛等で様々生活に困り事がこれからも生じてくるであろう、そんな県民の方々を支援するボランティア活動を行う個人あるいは団体、また企業の行われる活動に対して支援を行おうとするものです。
 また、とっとりアート緊急支援プロジェクト事業と題して、現在、公演中止によって活動の発表の場を失ったり、あるいは団体の継続が困難になっている芸術家あるいは団体があります。この鳥取の文化芸術の灯が消えることがないように、無観客公演等での映像配信を行う場合であったり、その他、様々なことに対して支援を行っていこうとするものです。
 詳細については、担当課長から御説明します。よろしく御審議のほどをお願いします。

◎中島委員長
 続いて、関係課長から説明を求めます。

●西尾県民参画協働課長
 2ページを御覧ください。コロナに負けない!とっとり絆事業500万円の補正をお願いするものです。事業内容としては、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、外出自粛、学校の休校などによって県民生活で様々な困り事などが生じていくと考えられます。これに対してボランティア活動による支援を行う個人、団体、企業に、10万円を上限に、その経費を助成するものです。ボランティア活動の実施に当たっては、3密を避け、その他感染防止措置が取られるものに限ることとしており、また、ボランティア保険などに入っていただくような安全対策も施していただくよう考えています。
 想定される取組事例としては、休校等で外出できない子どもたちのために、室内でできる活動の紹介を動画で行うとか、マスクを作成して寄附をされるとか、そういったことを考えています。
 対象経費、団体数等は記載のとおりです。

●堀田文化振興監兼文化政策課長
 資料3ページをお願いします。とっとりアート緊急支援プロジェクト事業として、1,200万円の補正予算をお願いさせていただくものです。
 新型コロナウイルスの感染拡大により、文化芸術イベントや公演などが相次いで開催中止、延期となる中、特に小規模な活動団体は収入減により運営や活動継続の環境が厳しい状況となっています。このたび鳥取のこの地から文化芸術の灯を守り、危機を乗り越えていくため、地域の活力の源である文化芸術活動、芸術表現の場及び県民の鑑賞機会が失われないよう、文化芸術に関わる方々の活動や創造を支援するとともに、取組発信をすることを目的とするものです。
 主な事業内容ですが、まず、アートの灯を守る!とっとりアート支援事業として、県内に活動の本拠を置く芸術家及び文化芸術団体等の方々が県内で行う無観客公演、展示等の映像配信に要する経費を支援するものです。
 次に、とっとり型新型コロナ危機打破!アート活動支援事業として、同じく県内に活動の本拠を置く芸術家及び文化芸術団体の方々が県外の芸術家及び文化芸術団体等の活動者と共同で行う演劇や音楽等の制作や発表に要する経費を支援するものです。

◎中島委員長
 ただいまの説明について、質疑等はありますか。

○山口委員
 3ページ、文化支援は物すごく大事なことで、今、全国でもこういう動きがあるのです。多分これを見ていらっしゃると思うので、特にこの鳥取で具体的な活動として、(1)、(2)を含めて、想定されているもの、もう少し砕けた具体的な対象等が今、もし目の前にあれば、教えていただければと思います。

●堀田文化振興監兼文化政策課長
 まず、映像配信については、ライブハウスとか、そういったところで音楽活動をされる方の映像配信を行いたいというようなことも伺っています。
 また、連携して行う活動については、鳥の劇場さんから具体的に制作段階からネットワークを通じて連携していきたいというようなことも聞いています。

◎中島委員長
 よろしいですか。
 そのほかありますか。

○森委員
 3ページのとっとりアート支援事業の丸の2つ目なのですけれども、コロナウイルス感染拡大期と書いてあって、これは4月以降ではないということを言っているのかなと読んでいて、いわゆる1月以降、こういったものを対象にするということだろうと思うのです。その確認と、丸の1つ目は10分の10ということなのですけれども、丸の2つ目の経費負担はどういう形で出すのかについてお願いします。

●堀田文化振興監兼文化政策課長
 まず、時期については、委員おっしゃるとおり、今年度事業として4月以降で考えています。ですが当課で行っている事業については、4月1日以降に開催するものとして、3月まで補助金の申請等を受け付けていましたので、そちらを該当とするように考えています。ただ、現に昨年度3月中に行われたものでも、中止等をなさった場合の経費の支援は補助金の枠の中で行っています。

◎中島委員長
 2点目。

●堀田文化振興監兼文化政策課長
 2点目です。補助率の件について、これは取りやめた場合ということでよろしいでしょうか。こちらも対象経費を確認させていただき、補助要綱の中で弾力的な運用を行うように考えています。

○森委員
 もう1回確認ですけれども、3月までに中止したものについてはもう支援したということですか。もう1回確認させてください。

●堀田文化振興監兼文化政策課長
 そうです。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○森委員
 はい。

◎中島委員長
 そのほかありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、交流人口拡大本部及び地域づくり推進部につきましては以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩します。再開は10時40分とします。

午前10時34分 休憩
午前10時37分 再開

◎中島委員長
 ただいまから再開します。
 県土整備部に係る付議案の予備審査を行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うこととします。
 初めに、草野部長の総括説明を求めます。

●草野県土整備部長
 議案説明資料、予算に関する説明書の表紙をめくっていただき、目次があります。今回議会で御審議いただきたいのは、予算関係で議案第1号、令和2年度鳥取県一般会計補正予算(第1号)並びに予算関係以外では、報告事項で報告第1号、議会の委任による専決処分の報告について並びに報告第2号の長期継続契約の締結状況について、あと29ページ以降に公共事業の実施地区、一般公共と直轄負担金を載せています。
 1ページに予算の総括表があり、左から3列目の補正とあるところで、合計が80億9,700万円余、中身は道路関係、河川、治山、空港とあり、下半分は予算の費目ごとに書いています。一般事業、こちらは境港管理組合の関係です。それと公共事業が一般公共、単県、一般直轄、災害公共、合わせて80億9,700万円余です。
 個別の中身については担当課から説明します。

◎中島委員長
 続いて、関係課長から説明を求めます。
 なお、報告第2号、長期継続契約の締結状況及び公共事業実施地区の概要については、議案説明資料のとおりであり、特に説明は要しないこととします。

●山本県土整備部次長兼県土総務課長
 資料11ページをお願いします。11ページが公共事業費補正予算の総括表となっています。先ほど部長からも説明がありましたけれども、補正額、総計の欄です。総額80億9,600万円余ということでお願いしています。補正後の事業費については、512億円余となっています。
 続いて、12ページ以降はその内訳となっています。説明は省略します。
 25ページをお願いします。債務負担行為に関する調書です。令和2年度道路メンテナンス事業としまして、限度額1億3,000万円でお願いするものです。こちらは一般国道482号、箸建橋の補修に係るもので、既に防災・安全交付金(橋りょう補修)として同額を認めていただいていますけれども、このたび交付金から道路メンテナンス事業に移行したことに伴い、改めて債務負担行為を取るものです。
 26ページと27ページをお願いします。報告第1号、議会の委任による専決処分について、2件御報告します。いずれも4月22日に専決処分された公務運転中の交通事故による損害賠償に係る和解及び額の決定です。
 1件目ですけれども、和解の相手方は米子市の個人の方、県側の過失割合を8割5分として、損害賠償金24万8,710円を支払うものです。
 事故の概要ですけれども、昨年12月10日、米子市長砂町地内、米子南インターチェンジの出口の交差点だということです。西部総合事務所県土整備局の職員が交差点を右折する際に、左側からの車両に気を取られて右側の確認が不十分となりまして、右側から直進してこられた和解の相手方の車と衝突したものです。
 続いて、2件目は、27ページをお願いします。こちらの和解の相手方は、オリックス自動車株式会社で、公用車のリース契約の相手方となっています。県側の過失割合は10割としまして、損害賠償額38万3,800円を支払うものです。
 事故の概要ですけれども、本年2月6日に日南町の花口地内、県道の下りカーブで、西部総合事務所日野県土整備局の職員が公用車を運転中に、下りカーブを曲がる際に路面の積雪によりスリップして横滑りしまして、道路脇の道路案内標識の柱に衝突して公用車が破損したものです。
 このたびは職員の運転の不注意によりまして、相手方に多大な御迷惑をおかけし、また、県にも損害を与えましたことに対しておわびを申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした。

●小田原道路企画課長
 資料2ページをお願いします。道路橋りょう維持費について、国の防災・安全交付金等の認証による補正です。従来、防災・安全交付金の橋りょう補修や補修事業で実施していた橋梁やトンネル等の修繕及び点検に係る事業が今年度から道路メンテナンス事業に統合されたこと及び認証増に伴う補正と、併せて防災・安全交付金の交通安全事業や除雪機械の認証減、さらにこれらに伴う財源更正について、合わせて4億5,000万円余の増額をお願いするものです。
 続いて、直轄事業負担金ですけれども、11億2,000万円余の増額をお願いするものです。国土交通省に行っていただいている高速道路ネットワークの整備に係るもので、令和8年の供用目標が公表された北条道路や山陰道米子道路や鳥取道の付加車線の整備、また志戸坂峠防災事業など、多くの事業を実施していただくもので、今年度の事業内容の決定に伴う県の負担金です。
 以上、道路企画課合計としまして、15億7,000万円余の増額をお願いするもので、合計152億4,000万円余とするものです。御審議のほど、よろしくお願いします。

●米谷道路建設課長
 資料3ページをお願いします。道路橋りょう新設改良費のうち、一般公共事業で26億3,000万円余の増額をお願いするものです。内容は、表にありますけれども、地域高規格道路整備事業、1つ飛んで社会資本整備総合交付金の県道改良及び広域連携、一番下の防災・安全交付金の県道改良の4つの事業について、国認証の増に伴う増額補正を行います。また、上から2つ目の社会資本整備総合交付金及び5つ目の防災・安全交付金の国道改築の2事業について、国認証減に伴う減額補正を行うものです。
 次に、街路事業費のうち、一般公共事業の防災・安全交付金について、国認証の増に伴い7億500万円余の増額補正をするものです。
 以上、道路建設課としまして、33億3,600万円余を増額し、合計131億8,000万円余とするものです。御審議のほど、よろしくお願いします。

●池田河川課長
 資料4ページをお願いします。河川海岸費、海岸保全費です。気高海岸の侵食対策事業(単県公共事業)です。気高海岸、浜村海岸においては、年末年始にかけて、冬季風浪により海岸が侵食され、国道9号が一部被災しました。気高海岸侵食対策検討会での御議論を踏まえ、次期冬季風浪までに効果が発現するよう、国と県が役割分担する中で、県が整備を行う内容です。
 主な事業内容としては、波除堤の整備、そして、直立堤は国が施工されますが、直立堤の根固め部分の養浜で、それぞれ8,500万円、5,300万円です。合わせて1億3,800万円の補正をお願いするものです。
 続いて、資料5ページをお願いします。河川海岸費のうち、河川総務費の一般公共事業です。国認証の増額に伴い、100万円の補正をお願いするものです。防災・安全交付金の情報基盤整備です。
 次に、河川改良費、一般公共事業において、いずれも国認証による増額です。防災・安全交付金の河川改修、そして堰堤改良はダムです。それから、社会資本整備総合交付金の河川環境、そして大規模特定河川事業、主に改築系ですが、合計で9億8,300万円余の補正をお願いするものです。
 次に、海岸保全費です。一般公共事業も国の認証による増額です。防災・安全交付金の海岸で8,200万円の補正をお願いするものです。
 河川課の合計としましては、12億400万円余の増額をお願いし、合計93億5,000万円余とするものです。

●山根治山砂防課長兼淀江産業廃棄物処理施設計画審査室参事
 資料6ページをお願いします。災害復旧費です。智頭町大呂地内の地滑りに関するものですが、本年3月に一部崩落ということを、この常任委員会でも報告していますが、先週、12日から13日の豪雨により、その崩落土砂が流出し、その一部が下を流れる北股川に流入、さらには橋を経由して県道にも至り、県道も一時通行止めになるという災害が発生しました。これに対する対策です。県道への影響は僅かであり、速やかに清掃等も完了したところですが、河川内には約1,000立米の土砂が流入しました。このため、河川の災害復旧事業として対応することとしまして、土砂の撤去経費2,000万円をお願いするものです。さらには、崩落土砂がまだ山の斜面に大量に残っています。今後の雨によりそれがさらに流下してくる可能性が十分見込まれるため、河川等への流入をさせないための対策ということで、土砂の流出防止工事を3,000万円、合わせて5,000万円をお願いするものです。
 続いて、7ページをお願いします。上段の治山費ですが、治山事業(県土)及び農山漁村地域整備交付金(治山)、いずれも改築系の治山事業で、国認証増に伴う補正です。合計で1億8,000万円余です。
 下段は砂防費です。次ページに急傾斜地崩壊対策事業の国認証増を記載していますが、それに伴い、急傾斜崩壊対策事業における個人負担費等の増が必要となり、こちらは市町村への補助として必要となるものです。補正額として35万円余をお願いするものです。
 続いて、8ページをお願いします。こちらも砂防費の続きです。いずれも改築系砂防事業の国認証増に伴う補正です。防災・安全交付金や大規模特定砂防事業等9種類の事業に対し、合計で16億1,300万円余です。
 最後に、中段の直轄砂防事業負担金です。大山砂防事業に係る直轄事業計画の決定に伴う補正でして、6,400万円余の補正をお願いするものです。
 以上、治山砂防課として、合計で19億900万円余の補正をお願いするもので、治山砂防課合計90億9,500万円余となります。

●小西空港港湾課長
 資料9ページを御覧ください。港湾費、境港管理組合費、境港管理組合負担金として補正額100万円をお願いするものです。
 内容としては、現在、新型コロナウイルス感染症対策として、政府において外国人の入国規制が敷かれているところです。それが今後解除され、クルーズ船の寄港が可能になった段階に備えて、境港夢みなとターミナルにおいて、クルーズ船旅行客を安全に受け入れる、また、地元の方々が安心してお迎えできるよう、対応するという意味も含め、そういった予算措置をお願いしたいと思っています。
 主な内容としては、ファーストポート、いわゆる海外から入ってくる船に対しては、国で検疫や入国審査を行うのですが、それ以外の国内を回ってくる船に対して境港管理組合独自として、乗客、乗員それぞれに対して検温し発熱者をチェックするために、サーモグラフィーを設置してチェックをしていくと。あわせて、万が一そういった発熱者が確認された場合には、国や米子保健所と連携して適切な対応を取っていき、併せて施設の消毒を行いたいと考えています。
 続いて、10ページ目を御覧ください。漁港建設費の補正です。これは主に補修系の事業について、6,700万円の予算をお願いしたいというものです。
 空港港湾課合計として、6,800万円の補正をお願いし、合計48億円余の予算をお願いするものです。御審議のほど、よろしくお願いします。

◎中島委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありますか。

○森委員
 今回はほとんどが国の認証増なのですけれども、この認証増ということについて説明をお願いしたいのです。今回はコロナ対策ということで、臨時議会が開かれているのですけれども、国のほうでも、コロナ対策として公共事業をたくさんやれということで、こういった認証増になっているのかどうかということを確認したいのですが。

●草野県土整備部長
 国の経済対策が、4月7日ですか、示されていますけれども、そこには早期執行ということは書かれているのですが、予算の増とははっきり書かれていません。認証は、毎年増えたり減ったりするのですけれども、今年はもしかしたらコロナのことがあって減ではなくて増の評価になっているかもしれません。ただ、コロナと直接連携しているのは早期執行ということが言われているだけで、国からコロナの関係で特別に増になっているとは明確に聞いてはいないところです。

○森委員
 今日は臨時議会なのですけれども、では、今の部長の話だと、これは本来だったら6月補正として補正していたものが、今回早めに臨時議会に上げていくと、こういうことで理解していいですか。

●草野県土整備部長
 おっしゃるとおり、少しでも早期に実施するということで上げています。

○森委員
 去年、入札不調という、業者さんがなかなか応札してくれなかったという事態が初めて生じて、大変なことだったのです。また、繰越しもたくさんあり、おまけにゼロ国などもありというような形で、かなり大変な状況ではないかなと思うのです。要するに業者さんも仕事をどんどんどんどん選んでいくというようなことになって、またもや入札不調が起こってしまうのではないだろうかということを少し危惧しているのですけれども、その対策として、こうしていこうというようなことが何かありますか。

●草野県土整備部長
 建設業協会さんからヒアリングして聞いている範囲ですけれども、去年の入札不調は、やはり平成30年7月豪雨で非常にたくさん災害復旧事業が入って、例えば八頭管内だったらもともと年間30億円ぐらいしか体力がないところに100億円という予算がついたので、やはり入札不調ということがあったのですけれども、その影響はもう大分緩和しています。業界さんも今の段階では不調になるというような、要は仕事がいっぱいいっぱいで困るということはなくて、逆にこういう時期なのでやはり早めに仕事を確定して、手持ちの仕事が欲しいという声を聞いているところです。

○森委員
 前回、責任者が現場を1つしか持てないのを緩和するみたいな措置をやったと思うのですけれども、そういったことは持続するのかしないのか、どうなっていますか。

●草野県土整備部長
 それはもちろん持続します。継続します。

○森委員
 では、次、違うところをもう一つ、9ページをお願いしたいのです。境港管理組合でサーモグラフィーを入れるということですけれども、既にもうやっているのかも分かりませんが、鳥取空港、米子空港のサーモグラフィーはちゃんと整備ができていて、やっているのかどうかという確認だけお願いします。

●小西空港港湾課長
 現在、空港では、羽田空港が出発のときにサーモグラフィーでチェックをしています。地方空港ではいろいろな対応があるところです。特に、いわゆる地方空港においては、離島に出発するときにチェックを行っているのが実態です。鳥取と米子については、今、サーモグラフィーまでは設置していないというところです。

○森委員
 現在動いていない境港には整備しながら、減便をしているとはいえ、鳥取空港、米子空港にはないという話を聞くと、何か変な感じがするなと思うのです。私の知り合いの東京の関係者からは、鳥取空港、米子空港にもやはりこれを設置して、準備しなければいけないよみたいなことを1月頃からずっと言われてきたのです。私はやっているような気がしていたのですけれども、ないということです。現在動いていない境港に、旅客が来ない境港にというのは、何か少しおかしいなという感じがします。

◎中島委員長
 答弁を求めますか。

○森委員
 いいです。意見で終わります。

◎中島委員長
 そのほかありますか。

○松田委員
 9ページに関連して、私も同じことを言おうと思っていました。県独自でできるのであれば、米子空港、鳥取空港もすべきではないかなというのが1点です。今回の予算では、機械を2セットと監視員が2人体制です。素朴な疑問ですけれども、これは誰でもできる作業なのかな、専門性が要るのではないかなと思うのですけれども、どんなものでしょうか。

●小西空港港湾課長
 まずはサーモグラフィーによって発熱状況を確認し、その疑いがある方については下船を控えていただくというのが基本になっており、資格とか、そういうのは特に求めていないようです。

◎中島委員長
 もう1点、松田委員からは前半に米子、鳥取の空港には県単独でも入れてはどうかという問いかけもあった。それはどうなの。

●小西空港港湾課長
 森委員からも同じように、要望というか、御意見を頂いています。確かに米子空港は国際線はサーモグラフィーでやっていたのですが、国内線についてはやっていなかったというところです。米子空港については県管理ではないので、国、それから運営する空港会社と協議していかないといけないと思うのですが、感染症が全国に広まっているということも考えれば、今後検討していきたいと思っています。

○松田委員
 前段の空港の件ですけれども、ぜひ検討いただきたいと思います。できることはやるべきだと思いますので、よろしくお願いします。
 後段の分、専門性は特に要らないということなので、分かりました。ということは、例えば熱が出ている方があれば、保健所と連携するということで理解したらよろしいでしょうか。

●小西空港港湾課長
 万が一そういった症状が出られた方であれば船を降りていただかないとか、場合によっては重篤な方の場合は病院に連れていかないといけなくなります。ターミナル内にレッドゾーンとか、そういった収容するスペースを確保して、そこから直接病院に運ぶというようなことも考えています。

○松田委員
 いつになることか分かりませんけれども、しっかりやっていただきたい。その際、ぜひそういった職員の方、関係者の方も感染防止がしっかり図れる体制を取っていただきたい。要望です。

○山口委員
 クルーズ船をどうするのかという話では、ダイヤモンド・プリンセスの後、例えば今、長崎では、結局接岸させて、従業員だったわけですけれども、患者が出ることによって、長崎などでは、今、43人になったのか。結局入院することによって、何ていうか、要は、長崎県は医療崩壊を起こしているのです。聞きたいのが、こうやって防疫の機能を高めるのはいいのですけれども、例えばこういったクルーズ船を寄港させるのか。多分観光と両極にあると思うのですけれども、検疫サイドのお考えで、従来どおりこういった寄港を続けられるのかどうなのか。その判断の基準はどうなのか。これは物すごく大事なことだと思いますので、その点に関してお考えを聞かせていただきたいと思います。

◎中島委員長
 一言だけ言いますと、今は予算審議ですので、それから外れるのはなるべく避けてください。これは委員の方にお願いします。

○山口委員
 分かりました。

◎中島委員長
 ただ、今回は、この点に関して、課長、答弁ありますか。

●小西空港港湾課長
 今後、どういった形で入国規制が解除され、クルーズ船の受入れをやっていくのかというのは、鳥取県だけで判断できるものではないので、国で何らかの目安が示されるものかなとは思っています。その際には当然、先ほど申し上げたようにお客さんの安全、それから地元の安全、こういったものを十分配慮して、確保できるというのが一つの目安かなとは思っています。具体的な判断指標は今の時点では示されておらず、考えていないというのが実態です。

○山口委員
 この9ページの事業は、結局、感染の可能性があることを前提にした対策なのですよね。なければいいのですけれども、患者が素通りして県内に入る。今までのいろんな国の経緯を見てみると、一人でも出ると、接岸して従業員全員を調べたりすることがある。これと併せて、やはりそういった医療の連携だとか、出たときの対応をしっかり考えておくべきだと思うのです。先ほど申し上げたように、まさに鳥取県の医療崩壊、地域の住民がある意味阻害されるということにもなると思います。この対策と併せて、そういった出たときのクルーズ船をどうするのか、その後の拡大したときの対応をどうするのかというところも併せて検討していく必要があるのかなと思います。

◎中島委員長
 これは要望でよろしいですね。

○山口委員
 はい。要望で。

◎中島委員長
 課長、検討してください。
 そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、以上で付議案の予備調査を終了します。
 暫時休憩します。再開は、次の本会議が休憩に入り次第を予定しています。

午前11時07分 休憩
午後3時05分 再開

◎中島委員長
 再開します。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案につきまして、審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の議案第1号、令和2年度鳥取県一般会計補正予算(第1号)であります。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切替えをお願いします。
 ありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。ございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論がないようですので、これより採決に入ります。
 それでは、議案第1号、令和2年度鳥取県一般会計補正予算(第1号)について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、議案第1号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 最後に、委員の皆様に御連絡します。次回の常任委員会については、今後の新型コロナウイルスの感染状況等を踏まえ、別途お知らせしますので、よろしくお願い申し上げます。
 以上をもちまして地域づくり県土警察常任委員会を閉会します。御苦労さまでした。

午後3時07分 閉会

  
 

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