令和2年度地域づくり県土警察常任委員会議事録

令和2年12月15日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
中島 規夫
山口 雅志
森  雅幹
松田  正
藤井 一博
興治 英夫
斉木 正一
銀杏 泰利
欠席者
(なし)


説明のため出席した者
  津田警察本部長、西尾危機管理局長、門脇交流人口拡大本部長、
広瀬地域づくり推進部長、草野県土整備部長外

職務のため出席した事務局職員
 尾﨑課長補佐  田中係長  有間係長


 1 開  会   午前10時00分

 2 休  憩   午前10時19分、午前10時52分

 3 再  開   午前10時22分、午前10時54分

 4  閉  会      午前11時32分

 5 司  会   中島委員長

 6 会議録署名委員  松田委員   森委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎中島委員長
 ただいまから地域づくり県土警察常任委員会を開会します。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりですので、この順序に従って議事を進めます。
 初めに、会議録署名委員を指名します。
 本日の会議録署名委員は、松田委員と森委員にお願いします。
 それでは、本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の5議案です。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いします。
 それでは、質疑のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論がないようですので、これより採決に入ります。
 採決については、一括して採決するのがよろしいか、お諮りします。よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、付託議案を一括して採決します。
 なお、本委員会に付託された議案は、議案第1号、第4号、第11号、第12号及び第13号です。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 挙手全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
 続いて、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情2件の審査を行います。
 まず、陳情2年地域づくり第31号、全国知事会の提言に基づき、新型コロナウイルス禍における日米地位協定の抜本的改定に取り組むよう求める意見書の提出についてを審査します。
 御意見を伺いたいと思います。
 御意見のある方は挙手をお願いします。

○山口委員
 陳情31号については、外交、防衛は国の専権事項であり、今、本会議で決議等を行う類いのものではないと考えることから、不採択を主張します。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○興治委員
 結論的には採択すべきと考えます。
 知事会において、先月まで2年間にわたってこの地位協定の抜本的見直しを求める提言が2回にわたり行われています。また、米軍機による低空飛行訓練について、地元自治体等に対し訓練ルート、あるいはその時期等の事前の情報提供が一切行われていません。騒音等の実態を国が把握し、関係自治体に対する情報提供が行われなければならないと思います。また、米軍人による事件、事故等についても国内法の原則不適用等々の問題もありますし、また事件、事故時の自治体職員の立入りの保証が明記されていないという問題もあります。
 また、美保飛行場について、米軍による使用が許可されるように、平成19年からなっています。よって、この美保飛行場並びにその周辺について、アメリカの軍隊が使用している場合、地位協定の条項が適用されることになっており、鳥取県内においても同様の懸念が持たれるところです。
 これは外交上の問題ではあるとはいえ、地方自治に関わる問題、あるいは国の主権に関わる問題でもあります。日米安保条約を前提として米軍に基地が適用されることが国民の生命や財産、そして人権に侵害が及ぼさないように、スムーズに運用されるべく、地位協定の改定に取り組むべきと考えますので、採択を求めます。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○銀杏委員
 趣旨採択を求めます。
 理由は、基地のない本県がどこまで言うべきかという問題もありますが、本県内が飛行訓練コースとなっていることや、また日本国のコロナ感染源になっているのではないかとの懸念もあり、基地のない本県においても看過できないことから、趣旨採択を求めます。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○森委員
 御意見について質問をしたいのですけれども、よろしいですか。

◎中島委員長
 今の意見表明に対してですか。

○森委員
 はい。

◎中島委員長
 どうぞ。

○森委員
 山口委員にお伺いしたいのですけれども、先ほど外交、防衛は国の専権事項だということで、地方議会がそれを決議するのはおかしいのだといったことをおっしゃったのですけれども、結局、外交問題には間違いないのですけれども、それが国民、あるいは県民に及ぼす影響というものがあるという認識はないのですか。その辺のお話を伺いたいです。
 要するに、外国ではどこも米軍基地があると、どこもと言ったらいけないかもしれませんね。沖縄県の調査によると、ヨーロッパで米軍基地を置いているイタリア、ドイツは両方とも戦争に負けた国で、その両方に米軍基地はあるのですけれども、両方ともそれぞれの国の国内法は遵守と。ですから、米軍が何か事件を起こしたときでも逮捕権はドイツ国、イタリア国にあるわけですね。なおかつ、その基地の中には警察権が及ぶことになっていて、基地内にはドイツ国民も入れる、イタリア国民も入れる状況になっています。そういう中にあって、日本のこの地位協定は全くそれがないままに、占領当時の状況が続いているのです。
 もっと言えば、首都圏の横田空域というところでは、首都である東京都の上空の管制権さえもまだ占領軍のアメリカが持っている。こんな国はないわけです。そういった地位協定が問題だという認識はないのですか。その辺り御意見を伺いたいです。

○山口委員
 あくまでも各国の事情はあると思うのですが、こと日本国においては、この問題に関してはまさに外交、防衛は専権事項ということです。国の事情はいろいろあると思います。森委員の意見もあると思います。でも、日本においては、これはまさに専権事項であるという、その主張自体は変えることはないです。

○森委員
 専権事項であるということ自体は、私も理解はするところです。ただ、これが地方に一切関係ないということではないと思うわけですよ。要するに、例えば専権事項であるものについても、地方に関係があるものについては、幾らでも憲法や、それから自治法の規定に従って、意見を国に言っていけるものだと思うのですけれども、そこら辺の解釈はどういう解釈ですか。法的にできないという解釈ですか。

○山口委員
 この件においては、私の個別の解釈は据え置かせていただきたいと思います。あくまでも本県でこれを採択するかどうかの意見として、いわゆる外交、防衛は国の専権事項である、これをもって主張に代えさせていただきます。

○森委員
 現状認識をもう一回お伺いしたいのですけれども、先ほど興治委員が話した問題があるということは認識していても、国に対しては黙っているほうがいいのだと、黙っているほうがいいというか、県議会として文句を言う筋合いではないのだと、こういった解釈だということですか。

○山口委員
 そんな意見は全く申し上げていません。いわゆる私情を含んだ、先ほどのそういった意見は、専権事項というこの前提においては、まさに排除されるものだと考えています。やはり専権事項だということをもって、我々は判断させていただきます。

◎中島委員長
 食い違いはありますから、意見は意見としてお聞きしておきます。
 では、意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 確認します。御意見は、採択、趣旨採択、不採択です。
 初めに、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情2年地域づくり第31号については、不採択と決定しました。
 次に、陳情2年地域づくり県土整備第32号、百塚古墳群の歴史的価値を鑑みての産業廃棄物最終処分場としての使用について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。
 御意見のある方は挙手をお願いします。

○山口委員
 陳情32号には、2つの願意がありますので、それを一つずつ順に申し述べます。
 まず、1つ目の百塚古墳群の場所に産業廃棄物最終処分場を造らないことについてですが、米子市淀江町小波地区での産業廃棄物管理型処分場設置計画については、現在、第三者機関の地下水等調査会が計画周辺地の地下水の流向を明らかにするために調査を実施しているところです。事業主体である公益財団法人鳥取県環境管理事業センターは、この調査が終了するまでは設置許可申請を提出しない意向を示しているほか、県としても申請があったときは廃棄物処分法の許可基準に基づき、厳正に審査を行うものとしており、これらの状況を注視する段階にあると考えます。まず、これが1つ目。
 次に、2つ目の88号墳は遺跡として保存すべきであり、少なくとも地下水調査の結果等が出て、計画が決定されるまでは現状を凍結保存することについてですが、県は平成21年1月から2月における米子市教育委員会が行った試掘調査による古墳の状況やこれまでの県内他地域における前方後円墳の対応を鑑み、令和2年2月に環境管理事業センターに対して発掘調査を行うよう通知を行ったところです。それに基づき、本年6月から11月にかけて調査が行われた結果、遺構が削られ、土取りなど盗掘もあるなど、残存状況も良好とは言えない状況であったことから、米子市と協議の上で記録保存としたところであり、文化財保護法に照らして、その進め方に問題はないと考えます。
 また、土のう積み工法の発見があったこと等から、県は地下水調査の結果が出るまでの間、発掘調査後の墳丘に盛土するなど、現地で保存する方向で環境管理事業センターと調整をする方針を既に示しているところです。
 以上を鑑みて、不採択を主張します。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○森委員
 趣旨採択を主張します。
 まず、陳情の1項目めの産業廃棄物処理場を造らないことについては、先ほど山口委員がおっしゃったとおりで、現在、地下水等調査会で調査していますので、それについては少し経過を見たいと思います。
 2つ目ですけれども、先ほどもお話がありましたが、試掘の段階で、この88号墳は記録保存という形とする意向があることを、米子市教委が県教委に伝えてはいましたが、記録保存でいいという、はっきりとしたといいますか、根拠のある形には、私はなっていないと考えます。今回の発掘調査で土のう積みであることが新たにはっきりと分かったということで、これは非常に貴重なもので、また、前方後円墳は大和朝廷ができ、その国の成り立ちが分かる貴重な遺跡です。
 したがって、これについては半分発掘はしてしまいましたが、現状のままで残す必要があります。その意味では、先ほども山口委員からもありましたけれども、地下水調査結果がはっきりするまでは現状を残すという知事の方針もあります。そういうことも含めて、趣旨採択が妥当だと考えます。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 確認します。御意見は、趣旨採択、不採択です。
 初めに、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情2年地域づくり県土整備第32号については、不採択と決定しました。
 以上で付託案件の審査は終了しました。
 なお、委員長報告の作成及び内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩します。再開は10時25分とします。
(執行部入れ替わり)

午前10時19分 休憩
午前10時22分 再開

◎中島委員長
 再開します。
 それでは、報告事項に入ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うこととします。
 まず、警察本部から報告1、鳥取県警察音楽隊発足40周年記念第19回ふれあいコンサートの開催結果について、大塚広報県民課長の説明を求めます。

●大塚広報県民課長
 警察本部資料2ページを御覧ください。鳥取県警察音楽隊発足40周年記念第19回ふれあいコンサートの開催について御報告します。
 鳥取県警察音楽隊は、県民と警察を結ぶ音のかけ橋として、演奏活動を通じて警察行政への理解と協力を得ることを目的に、昭和55年に発足し、平成12年からは定期演奏会ふれあいコンサートを毎年開催してまいりました。今年は発足40周年を迎える節目の年となったことから、記念コンサートと位置づけ、11月3日、とりぎん文化会館梨花ホールにおいて、吹奏楽演奏に加え、40周年の歩みをスライドショーで上映したほか、鳥取東高校書道部とのコラボによる書道パフォーマンスを披露しました。
 本コンサートには、新型コロナウイルスの感染拡大等により、中止という選択肢もある中、県民の皆様から開催を熱望する声が多く寄せられたことから、感染状況等を踏まえた上で、観客を座席数の約2分の1に当たる920人までとし、全て指定席とするなど、感染症予防対策を徹底し、開催しました。開催に当たっては、県警のホームページ、フェイスブックをはじめ新聞、テレビ、ラジオ、ポスターの掲示により幅広く広報を行ったこともあり、満席となるほどの御来場をいただいたところです。
 コンサートでは、音楽隊の迫力ある演奏に加え、鳥取県警音楽隊の定番となった地域団体との共演企画として、鳥取東高校書道部との書道パフォーマンスを披露し、盛会のうちに演奏会を終了することができました。また、演奏の前及び合間にサイバー犯罪対策課によるサポート詐欺被害防止ミニ教室や腹話術による交通安全広報を行ったほか、1階のフリースペースでは警察広報コーナーを設置し、県警マスコットの「ぱとろーくん」と「ぱとこちゃん」の着ぐるみが来場者を出迎えました。御来場いただきました観客の方々からは、コロナで元気がなくなっているときに勇気をもらった、言葉がないほど感銘した、コロナ感染症予防対策が確実に講じられており安心して楽しめたなどの反響をいただきました。
 今後とも県民の財産として愛される音楽隊となれるよう、県民の皆様と共に活動してまいりたいと思います。

◎中島委員長
 次に、危機管理局から報告2、島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査の状況等について(第71報)、木本原子力安全対策課長の説明を求めます。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 危機管理局資料2ページになります。島根原発2号機の審査状況について御報告します。
 前回の常任委員会から計2回の審査会合が開催され、3つの項目について審議が行われています。
 まず、1つ目の火山ですけれども、発電所敷地で想定される最大の火山灰層厚について、前回の審査会合において原子力規制委員会からデータ点数を増やして、三瓶山の噴火による56センチの妥当性を示すよう指摘を受けており、このことについて中国電力は改めてデータ点数を増やした結果を説明しています。火山灰層厚の審査については今回で終了し、今後は火山灰対策ということで、56センチの火山灰層厚の荷重ですとか、非常用ディーゼル発電機の吸気口からの火山灰の吸い込みといった発電所の安全性、安全対策について審査を行うことになっています。
 2つ目の耐津波設計ですけれども、中国電力は津波によって漂流して防波壁に衝突する可能性がある漁船の選定について、前回3トン程度の漁船を対象とすると説明しましたが、施設護岸から500メートル付近にイカ釣り漁船の操業エリアがあることから、10トン程度の漁船も対象に含めるということで見直しています。原子力規制委員会からは、漂流対象物の選定について、根拠を詳しく説明するよう指摘を受け、審査は継続となっています。
 3つ目の重大事故対策ですけれども、重大事故対策に必要な技術的能力ということで、重大事項に対応するための体制や手順などが審議されています。中国電力は送水車などの可搬型設備を運搬するアクセスルート、可搬設備が保管されている場所ですとか、現地まで行くまでのアクセス通路のことなのですけれども、そこが地震の影響を受けないことですとか、土石流による人的被害が出ないように、大雨のときの屋外での作業手順を変更すること、例えば降水量や気象警報を基にして、原子炉に注水するための水源を土石流危険区域にある貯水槽から海水に切り替えるといったことを説明しています。原子力規制委員会からは、水源を切り替えるための降水量、気象警報の判断基準をシンプルにするようにとの指摘を受けており、こちらも審査は継続となっています。

◎中島委員長
 続いて、報告3、令和3年消防出初式について、谷本消防防災課長の説明を求めます。

●谷本消防防災課長
 危機管理局資料5ページをお願いします。令和3年消防出初式の実施予定について御報告します。
 毎年のことですが、1月初めから市町村及び消防機関で、消防出初め式を行います。今年は多くの市町村において新型コロナの関係がありまして、内容を一部変更するとか、参加人数を絞るという形で工夫して実施される予定と伺っていますので、その予定について御紹介します。
 下の表に各市町村、日にちごとに整理していますけれども、1月6日、1月9日、1月10日、3月、4月という団体もありますけれども、まず、1月6日に中部のふるさと広域連合、江府町がされ、1月9日土曜日に日南町で、1月10日日曜日に鳥取市、米子市等11市町村がされるという形です。また、上のほうに書いていますが、境港市は新型コロナの関係で、今年は中止されると。三朝町では12月6日に既に実施済みという形です。
 各委員の皆様も、お近くの出初め式に参加してみていただければと思います。

◎中島委員長
 次に、交流人口拡大本部から報告4、「#WeLove鳥取キャンペーンPart3」の実施について、濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長の説明を求めます。

●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
 2ページをお願いします。「#WeLove鳥取キャンペーンPart3」の実施についてですが、新型コロナウイルス感染症の全国的な拡大に伴い、GoToトラベルが見直しされています。それにより県内宿泊施設等でキャンセルが発生していますので、宿泊、観光の需要回復、県内の観光需要を喚起するために、春にもやりましたが、県民の方に宿泊施設や観光施設を利用していただいて、その一部を支援する#WeLove鳥取キャンペーンのPart3を実施しています。
 内容を、1から書いているのですけれども、県民の皆さんが県内の宿泊施設、観光施設などを利用される場合に経費の一部を支援するものです。実施期間は12月7日から1月11日までです。米印のところですが、現在のところ宿泊料には除外期間を設けており、12月29日から1月3日までを除外しています。それから、キャンペーンの対象施設は、今も申込みを受けているところなのですが、宿泊135、日帰り温泉32などで、合計214となっています。補助対象経費は、宿泊施設の宿泊料、観光施設の入館料、それからアクティビティーなどの体験料です。補助率は、宿泊施設は5分の1、観光施設は2分の1、いずれも限度額を3,000円としています。
 6に、利用方法などを書いています。

◎中島委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はございますか。

○森委員
 まず、島根原発の2号機の審査の関係ですけれども、12月4日に大飯原発……。4日ではなかったか、もう少し前だったかな、許可が取り消されたという大飯原発訴訟の判決が出ていますよね。これは地震動の決め方について、規制委員会が自分たちで決めたとおりの決め方をしていないと、審査の仕方をしていないということを認定して許可を取り消したものです。この中国電力2号機の審査は一応これで終わっているのかな、この地震動の関係については820ガルとしたということで、基準地震動の審査は終わっているのですけれども、この大飯原発の判決がこの審査に与える影響についてはどういうことが考えられるのか教えてください。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 12月4日に、大阪地裁で大飯原発設置変更許可取消しの請求が認められたのですけれども、原告側は、基準地震動が過小評価であることを主張しています。その基準地震動を策定する審査ガイドがあり、その元となる経験式というものがあります。経験式が有するばらつきを考慮する必要があるとなっているのですけれども、何ら上乗せがされていないということで、検討が必要だが、その検討がされていないのではないかという主張が行われていました。
 判決は、一応、原告側のほうが勝訴というか勝ったことになったのですけれども、その元になった経験式というのは島根原発にも適用しており、同様のロジックが成り立つのであれば、このような裁判になってしまうのですけれども、ただ、この判決なのですけれども、これから控訴ですとか上告して確定していくことになれば、島根原発に関しても同様に、その基準地震動は見直すという影響が出ることにはなると思います。

○森委員
 結局、審査の段階では経験値だけを使っていたということだったかなと思います。ガイドラインについてはそのばらつきをちゃんと考慮しなければいけないのだという判決だったという新聞報道を見ているのですけれども、そうすると、今、島根2号機についての基準地震動も審査済みとなっているけれども、この判決が確定すると、もう一回審査される可能性があるという理解でいいですか。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
 そうです。判決が確定されれば、設置変更許可をもう一回見直すことに、もう一回そこの部分については審査を行うことになると思います。
 ただ、原子力規制委員会の更田委員長は、審査ガイドについて、専門家だったら分かるのだけれども、一般の人々にとっては審査ガイドの経験式のばらつきの部分を読んだ場合に、表現がやはり誤解を招くおそれがあるということで、その表現の修正などを今、検討するとおっしゃっています。専門家から見れば、人によってその審査ガイドの解釈がいろいろ取られるということで、やはり原告側と被告側の共通認識が取られていないのが原因ではないかということで、審査ガイドを少し見直すことを、今検討を進めようと考えていると、報道で聞き取っています。

○森委員
 現状は分かりました。
 次に、もう一つお伺いしたいです。

◎中島委員長
 もう1件。

○森委員
 はい。#WeLove鳥取キャンペーンPart3は実施期間が12月7日から来年の1月11日までなのですけれども、この財源は、例のコロナ対策調整費を充てているのかな。この財源の話を教えてください。

●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
 コロナ対策の交付金です。

○森委員
 交付金は交付金なのだけれども、予算はコロナ対策調整費で充てるのですか。その辺を教えてください。

●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
 失礼しました。調整費です。

○森委員
 今回、コロナ対策でいろんな補正予算が上がったり、それからコロナ対策調整費は30億円でしたね、議決して、それが現在12億円ぐらい残っているという話なのですけれども、一方ではこのコロナ対策調整費も使いながら、一方では補正予算があるということで、我々にとってはなかなか分かりにくいのです。その説明をしてもらうときに、この財源で、これはどうしても早くやらなければいけなかったのでコロナ対策調整費でやっていますといった説明をしてくれないと、補正予算で上げているものとは違うものだとやはり我々もはっきりと理解しないといけないので、今後このコロナ対策調整費を使うときに、そういった説明を付け加えてやっていただきたい。これは申し上げておきます。

◎中島委員長
 これは要望でよろしいですね。

○森委員
 はい。

◎中島委員長
 部長、よろしくね。

●門脇交流人口拡大本部長
 はい、承知しました。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○銀杏委員
 今の#WeLove鳥取キャンペーンPart3の件ですけれども、本会議の質問の中では、1月11日以降も行う予定だという知事からのお話がありました。
 一方、昨日ですか、今月28日だか29日から1月11日まででしたか、総理がGoToトラベルは全国一斉中止、一時中断するということです。なかなか感染拡大が収まり切らないということだと思うのですけれども、そういう感染拡大の影響等をやはり勘案されて、本県の#WeLove鳥取キャンペーンPart3を1月11日以降もやるのかどうかを判断することになるのでしょうか。

●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
 今、#WeLove鳥取キャンペーンPart3は1月11日までとしており、12日からは、今、11月議会にお願いしているもう一つのキャンペーンを開始する予定にしています。お認めいただけたらと思っております。
 昨日、全国一斉にGoToトラベルを12月28日から1月11日まで停止することが急に発表されたわけなのですけれども、これについてはまた、#WeLove3も割引率、ホテル、宿泊施設に配慮した何らかの対策をまた考えたいと思っています。

◎中島委員長
 よろしいですか。そのほかございますか。

○松田委員
 関連で、#WeLove鳥取Part3。今も説明され、こういうことで、非常にすばらしいことだなと思います。
 今、対象施設等を見ているのですけれども、ホテルなどでもやっているところや、やっていないところが結構まちまちですよね。多分前のときと同じように、前の1、2に申請されたところは大体されているけれども、されていなかったところはされていないのですよね。ちゃんと働きかけをしているのかなというところをお伺いしたい。
 それと、もう1点聞かせてください。スキー場、今回リフト券が半額になるということだと思います。見ていたら、氷ノ山と大山ホワイトリゾートは対象になっているのだけれども、桝水は入っていないなと思っていて、この辺がどうなのかということ。
 それと、今回は冬場ですのであまり関係ないですけれども、議事録が残っているところで言っていないのですが、ゴルフ場ですね、あそこも痛んでいますので、ぜひこれは対象にしていただきたいのですよ。いかがでしょうか。

◎中島委員長
 3点ですね。まず、1点目がホテルの今までと今回の登録の働きかけはしているのかということ。2点目、スキー場のリフト券で桝水がどうしたのかということと、3点目、ゴルフ場にも使えないかということ。

●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
 宿泊施設は、春が147施設です。#WeLove3は、今135まで行っていますので、引き続き募集をしています。宿泊施設の皆さんには御案内をしていますので、また今後、増えていくのではないかなと思っています。
 桝水は、たしか今年は休業しておられると思います。
 春も御質問いただいたと思うのですけれども、ゴルフのほうは今回も対象外としています。この制度は県外から来ていただく方が来られなくなるおそれがあるということで、そういう狙いがあります。県内のゴルフ場は、県内の皆さんの御利用が多いと伺っていますので、今回も対象外としています。

○松田委員
 そのお話は前にも伺ったのですけれども、今回グラウンドゴルフ場は入っていますよね。その資料がないから、対象施設をネットで見たのですけれども、県外の人が少ないからというのは、僕はどうかなと思いますよ。県外から来られる方は結構いますからね。そして今、クローズになりますけれども、恐らくこの期間は、コロナの影響が少ないからという理由で県外からたくさん来られていますので、駐車場は県外車ばかりです。その辺も含めて、来年度新しく計画されるときは、ぜひ含めていただけるような立てつけにしていただきたい。いかがでしょうか。

●鈴木観光交流局長
 今回の募集をかけさせていただいたときに、いろいろなところから御相談や、そういったことはありました。ゴルフ場のほうは特に問合せ等もなく、そのまま冬に入ってしまった状況です。ゴルフ場の方々の状況もお聞きしながら、また次回以降については考えたいと思います。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○山口委員
 もう一度確認です。このキャンペーンに適用される対象者は誰なのか、対象施設はどこなのか、どういったものなのかというところをまず簡潔にお答えいただいていいですか。

●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
 対象者は県内にお住まいの方、県民。それから、対象施設は3番に書いてある宿泊施設からアクティビティー等の体験ものも含むということです。

○山口委員
 一般質問の答弁の中で平井知事がお答えになったのは、例えば一番多いところで大阪市の客が減るから県民の皆さんで応援しましょう、その枠組みをつくったのがこの#WeLoveキャンペーンということです。それは合っていますか。

●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
 はい、そのとおりです。

○山口委員
 ごめんなさいね、前2人のお話を聞いていると、どうも何かずれている気がしています。あくまでも県民が県内施設を応援する、これをいかに誘導していく、いわゆる起動させていくかというのがポイントだと思います。その焦点がどうもずれているような気がしています。しっかりと県民に対してアピールする、県民が県の施設に対して、いわば協力するという枠組みを、県民に対してもう少し強烈にアピールする方法があると思うのですが、いかがでしょうか。何かそこが弱いような気がする。

●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
 議員おっしゃるとおり、感染状況が比較的落ち着いている鳥取県内の県民の皆さんで、県内の観光施設を応援していただく、体験していただくということですので、もちろん県民の皆さんがよく分かるように広報していきたいと思います。

◎中島委員長
 そのほかございますか。
 次に、その他の件ですけれども、警察本部、危機管理局及び交流人口拡大本部に関して、執行部、委員から何かございますか。

○松田委員
 観光なのですけれども、私は再々、本会議で、一般質問でサイクルツーリズムのことをお伺いしているのですけれども、このたび愛媛県が物すごい動画をつくるのです。ぜひ見ていただいて、参考にしていただけたらと思います。いかがでしょうか。

●鈴木観光交流局長
 サイクルツーリズムに関しては、松田委員はじめ多くの方から御質問等もいただいており、しっかりと対応していくと知事もお答えしているところです。サイクルツーリズムについては、夢みなとタワーのレンタル施設もオープンしたりと、徐々に動きも出てきています。より一層進めていこうということで、観光交流局内でも人員体制を強化し、今週から増員体制で向かうこととしました。今の動画の件、ナショナルサイクルルートの件も含めてより強力に進めてまいりたいと思いますので、応援を引き続きよろしくお願いします。

○松田委員
 分かりました。

◎中島委員長
 いいですか。そのほかございますか。
 意見が尽きたようですので、警察本部、危機管理局及び交流人口拡大本部につきましては以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩します。再開は10時55分とします。御苦労さまでした。
(執行部入れ替わり)

午前10時52分 休憩
午前10時54分 再開

◎中島委員長
 再開します。
 それでは、報告事項に入ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うこととします。
 まず、地域づくり推進部から報告5、令和元年度決算(市町村分)に係る健全化判断比率・資金不足比率(確定値)について、森田市町村課長の説明を求めます。

●森田市町村課長
 地域づくり推進部の資料2ページをおはぐりください。令和元年度決算に係る健全化判断比率等について御報告します。
 地方公共団体の財政状況を統一的な指標で明らかにし、財政の健全化や再生が必要な場合に迅速に対応を取ることを目的として、地方公共団体の財政の健全化に関する法律が定められています。この法律に基づき、県内市町村の令和元年度決算に係る健全化に係る指標について、各市町村において監査、議会報告を経て公表されました。県内の状況について報告させていただくものです。
 資料3ページに判断基準の一覧、そして4ページに言葉、解説等についてそれぞれ載せていますので、御確認いただければと思います。
 まず、健全化の判断比率です。4つの指標を掲げていますが、一般会計の赤字を示す実質赤字比率及び一般会計と公営企業会計を通算した赤字を示す連結実質赤字比率については、前年度と同様に、全市町村で発生している状況ではありません。また、実質公債費比率は、財政規模における借金の返済を占める割合を示すものですけれども、こちらについては、18%を超えると起債を起こす際に許可が必要となりますが、今18%を超える団体はない状況になっています。また、現時点における財政規模に対する将来の負担の割合を示す将来負担比率ですが、こちらについては350%を超えると早期健全化団体と指定される団体になるのですが、そういった団体も今ない、健全な状態となっています。
 また、(2)に掲げている資金不足比率です。こちらは、公営企業に係る指標になります。流動負債から流動資産を引いたものを資金不足と考えていただければと思いますけれども、現段階では資金不足になっている会計はないという状況になっています。
 参考までに、5ページ以降に普通会計の決算の概要ですとか、それから6ページ以降に公営企業会計の決算の概要をつけていますので、後ほど御確認いただければと思います。

◎中島委員長
 続いて、報告6、令和2年度県政モニタリング事業の実施結果について(空き家の利活用の推進について)、齋藤中山間地域政策課長の説明を求めます。

●齋藤中山間地域政策課長
 同じ資料の8ページをお開きいただきたいと思います。令和2年度県政モニタリング事業の実施結果について御報告します。
 この県政モニタリング事業は、最初に書いてありますけれども、多様化する県民からの意見を県政に反映させるために、特定テーマについて幅広い世代で構成する県政モニター7名による広聴事業を実施し、県民目線、県民感覚による課題整理や改善に向けた提案を行っていただくものです。
 今年度のテーマは、空き家の利活用の推進について御検討いただきました。今も申しましたが、体制としては県政モニター7名で、これは全員公募で選んだ方です。そして、まとめ役というかコーディネーターは、鳥取大学地域学部の教授の多田先生にお願いしました。テーマ関係課としては、私ども中山間地域政策課となっています。
 活動概要のところですけれども、8月から10月の足かけ三月にわたって集まる会議としては3回、集まる会議以外でも連絡調整等はなされていたと思いますけれども、そういったことをしていただきました。昨日、12月14日に県へ提案の報告をいただいたところです。
 2、提案の概要ですけれども、(1)の空き家増加の抑制及び新築重視の考え方の転換を促す政策の強化として、1つ目のポツですけれども、きめ細かな空き家情報を把握するため、町内会等の地域単位で空き家情報を収集、共有するということが必要ではないかということ。それから、3ポツ目ですけれども、中古住宅の活用が当たり前の社会に向けた啓発、利活用に向けた空き家対策支援制度等の効果的な情報発信、こういったことを進める必要があるであろうということ。
 (2)空き家抑制に向けた抜本的な制度等の見直しとして、1つ目のポツのところですけれども、市町村と情報共有しながら、固定資産税優遇制度等の見直しを国や市町村へ働きかけるということも必要ではないかということもいただきました。さらには(3)ですけれども、空き家の利活用に向けた取組の強化として、例えば、商店街の空き店舗敷地を若い夫婦に向けた集合住宅に転換するなど、空き家の利活用に向けた新たな取組を検討してはどうだろうかということもいただきました。
 3、今後の予定として、いただいた提案を踏まえ、令和3年度予算要求等への反映に向けた検討や、今後の事業実施の参考としたいと考えているところです。

◎中島委員長
 続いて、報告7、令和2年度鳥取県文化功労賞受賞者の決定及び表彰式の開催について及び報告8、第2回万葉の郷とっとりけん全国高校生短歌大会の開催結果について、堀田文化振興監兼文化政策課長の説明を求めます。

●堀田文化振興監兼文化政策課長
 資料9ページをお願いします。
 優れた文化芸術活動により広く文化の振興に功績のあった方の功労をたたえ、もって県民文化の向上発展に資することを目的とする鳥取県文化功労賞の今年度受賞者として、このたび3名の方々を決定し、表彰式を開催しましたので、御報告します。
 受賞者の方々のお名前と略歴ですが、まず、評論・文化振興分野の角秋勝治様は、県内外の美術、文芸、音楽、映画の評論、評伝やエッセイを単行本や新聞などに多数発表されています。映画のロケ誘致にも尽力いただくなど、広範囲の文化活動を推進する一方、特に地元の作家を積極的に取り上げた作品と評伝を通して発掘と評価に努められ、名曲「赤とんぼ」を作詞した三木露風の母であり、戦前、女性参政権運動に活躍した碧川かたの生涯を描いた大著を出版、平成25年に鳥取県出版文化賞を受賞されています。
 次に、山本竜門様は、京仏師伝統の仏像と円空・木喰風の2種の仏像を作り続け、高い評価を受けておられます。平成13年からはまちづくりに貢献するため、木彫りの福の神を市内商店の店先に設置する「福の神にあえる街」に取り組まれ、東日本大震災後は被災地の寺へ各地を巡り、3年かけて仏像を届ける活動を行うなど、社会貢献も続けておられます。
 そして、名越蒼竹さんは、平成24年より全国組織である公益財団法人書道芸術院理事として会の中枢で活躍され、平成28年東京都美術館での「TOKYO書2016-公募団体の今」に書道芸術院の代表として出品され、全国的に高い評価を得ておられます。また、県立高校の教育者としても長年書道教育に携わり、現在は鳥取県書道連合会理事長として、県内書壇を取りまとめ、後進の指導、育成に大きく貢献されています。
 表彰式は、先月19日に知事公邸で開催し、受賞者及び選考委員の方々に出席いただきました。
 資料10ページをお願いします。受賞記念巡回展ですが、米子市美術館を皮切りに、令和3年1月9日から開始する予定です。会期中、関連事業として、記念講演なども予定しています。詳細は資料別添のチラシで御案内していますので、御覧くださいますようお願いします。
 続いて、11ページを御覧ください。第2回万葉の郷とっとりけん全国高校生短歌大会の開催結果について御報告します。
 当該短歌大会は、今年7月1日から9月30日まで募集を行い、予選審査を経て選出された8チームが本選大会として一昨日、12月13日に米子コンベンションセンター国際会議室において、トーナメント方式の団体戦により準々決勝4試合、準決勝2試合、決勝の7試合を行いました。なお、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、当初の予定を変更し、県内の出場チームのみ会場に参集、県外の出場チーム及び審査員はオンラインにて参加いただきました。
 結果は、渋谷高等学校・津高等学校の合同チーム菖蒲が優勝、準優勝は三重県の高田高等学校、高田PLANTS、第3位は八戸高等学校、八高文藝部と鳥取東高等学校、しののめ三人娘でした。そのほか、特に優れたパフォーマンスを披露したチームや審査員特別賞を選定しています。この本選大会の模様は、来月中にYouTubeでの御紹介を予定しています。

◎中島委員長
 続いて、報告9、「鳥取県指定文化財新規指定記念展~とっとりのお宝おひろめ~」の開催について、山枡文化財局長兼文化財課長の説明を求めます。

●山枡文化財局長兼文化財課長文化財局長兼文化財課長
 13ページをお開きください。鳥取県指定文化財新規指定記念展の開催の報告です。これは今年度2回目でして、1回目は10月6日に報告しましたとおり、日南町で展示しています。今回の報告については、鳥取市歴史博物館で新規の指定文化財を中心に展示しています。
 会期は10月17日から11月29日までで、来場者数が3,379人、1日に大体80名弱の方に御来場いただいています。
 展示資料は、下表にありますように、1から9種類の資料で100点弱のものを展示しました。あわせて、10月18日には染織の保持者の吉田公之介さんによるギャラリートーク、それから10月24日には、「上原家文書」の世界ということで、博物館の学芸員の山本隆一郎さんに御講演をいただいています。

◎中島委員長
 次に、県土整備部から報告10、都市計画道路葭津和田町線(一般県道米子環状線)の供用開始について、米谷道路建設課長の説明を求めます。

●米谷道路建設課長
 県土整備部資料の2ページをお願いします。都市計画道路葭津和田町線の供用開始について報告します。
 葭津和田町線は、国道431号と県道米子境港線を結ぶ道路ですが、現道は幅員が狭く、踏切での渋滞が発生しており、通学路でありながら歩道は未整備という非常に危険な状況でした。今回、踏切部を高架とし、歩道も設置することで安全・安心な道路となるとともに、和田浜工業団地のアクセス向上により物流の効率化が図られ、企業進出など地域の活性化に寄与するものと思います。
 今回、和田浜工業団地周辺の980メートルが、来年2月16日火曜日、大安吉日ですけれども、午後2時に供用開始する運びとなりました。供用に先立ち、午前10時より現地特設会場で開通式を執り行い、開通式終了後に祝賀行事としてテープカットやくす玉開披を行う予定です。委員の皆様には改めて開通式等の御案内をしますので、御出席賜りますようよろしくお願いします。

◎中島委員長
 続いて、報告11、米子港のウォーターフロントの活性化に取り組む民間事業者の募集について、小西空港港湾課長の説明を求めます。

●小西空港港湾課長
 資料3ページを御覧ください。米子港のウォーターフロントの活性化に取り組む民間事業者の募集について報告します。
 米子港の活性化については、平成30年度、中海・錦海かわまちづくり計画が策定され、現在、事業化されているところですが、これを契機に昨年度、学識経験者、観光商工関係者、地元関係者、行政関係から構成されるよなごベイ・ウォーターフロント検討会を立ち上げ、米子港周辺のウォーターフロント全体の活性化策を検討してまいりました。このたび県有地である米子港の野積み場用地を購入していただいて、米子港周辺ウォーターフロントの活用策の基本コンセプトに沿った活性化を図る民間事業者を募集するもので、公募型プロポーザル方式によって募集するものです。
 対象地としては、資料にある4ブロック、合計1万6,000平米弱の野積み場を対象としています。
 基本コンセプトとしては、水辺を楽しむ憩いの空間、観光、歴史、文化、スポーツと、こういったものを楽しめるということを基本コンセプトとして、米子港周辺の地域資源を生かして、地域の活性化に寄与する拠点づくりだとか、地域住民や観光客などの来訪者を対象としたにぎわいの創出といったことを目指していただきたいと思っています。
 主なスケジュールは、来週21日から募集要項を公表し、その後、企画提案書を受け付け、審査を行った上で優先交渉権者を決定していきたいと考えています。

◎中島委員長
 なお、報告12、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告につきましては、県土整備部資料4ページ以降のとおりですので、説明は省略します。
 ただいままでの説明で、何か質疑等はございますか。

○銀杏委員
 県政モニタリング事業ですかね、空き家の利活用を中心に推進するという、8ページからでしょうか。最初に出てきているのが提案の概要で、きめ細かな空き家情報を把握するため、町内会等の地域単位で空き家情報を収集、共有するという提案があったそうですけれども、そうしたら現在、正確な空き家情報というのはないのですか。

●齋藤中山間地域政策課長
 空き家の状況については、国が実施している調査があり、それによっておおよそのところは把握できています。ただ、それは悉皆調査ではなく、地域を選んで抽出して、それで空き家率を把握し、その空き家率から全体の建物数に割り戻して、空き家が大体これぐらいあるだろうという推計値みたいなものは把握できていると。
 その一方で、市町村ごとに取組を進めているところがあります。例えば岩美町ですけれども、これは御指摘いただいたような取組を既になされており、町内会にお願いして、5年に一度、悉皆調査をしていただき、あそこが空き家だ、ここが空き家だというふうなことがつぶさに把握できているというところがあります。その辺の取組は、市町村によってまちまちなところがあるといった実態です。

○銀杏委員
 この間の報道では、鳥取市さんでしたかね、所有者がある空き家の取壊しを税でもって行ったというものでした。空き家の利活用もあれば、危険空き家をどう撤去していくのかといった問題もあります。ですから、本来ならば市町村さんで、それぞれがそうした空き家情報をきっちり把握されていてしかるべきかなと思うのですけれども、議会議員として現場を歩くと、実際、そうした話は住民の方から結構よく出てくるのですね。関心は高いですね。そんなことで、もう少ししっかりした情報が早く整うようにしていくべきではないかなと思うのですけれども、いかがですか。

●齋藤中山間地域政策課長
 私どもも全く同感で、まずは空き家のその利活用なり、それが除却を進めるにしても、実態を正確に把握することがまずは第一であろうと考えており、市町村さんにもそれを働きかけています。助成制度を設けて、それを後押ししているというところです。
 今お話のありました鳥取市さんはこれを有効に活用していただき、町内会を通じてではなくて、民間の事業者さんに調査を委託されて、やはりつぶさに把握しておられると伺っているところです。その中で出てきたものですけれども、空き家で所有者がいないという物件に関して代執行という話が出てきているということです。

○銀杏委員
 現在はまだばらつきがあるのだろうと思うので、どんどん調査を進めるということなのですが、市町村さんにも相談して、ある程度、期限を決めて調査を完結するように、ぜひすべきだと思います。よろしくお願いします。答弁お願いします。

●齋藤中山間地域政策課長
 市町村さんも交えて、県と市町村と、それから不動産の専門家団体、宅建業界とか建築士会ですとか、そういったところを交えた空き地対策協議会があります。そういったところも通じて、とにかく実態調査が必要であるということは常々訴えているところです。
 また、いつまでにということについて、すぐに市町村の間で申合せができるかどうかはわかりませんけれども、スピード感をもって対応することを訴えかけていきたいと思っています。

◎中島委員長
 よろしいですね。そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 では、次に、閉会中の調査事項についてお諮りします。
 本委員会所管に係る関係人口の拡大、観光振興、中山間地域をはじめとする地域振興、道路網・河川等の整備、交通安全、防災並びにその他の主要事業について、閉会中もこれを継続調査することとして、その旨、議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
 次に、その他の件ですが、地域づくり推進部及び県土整備部に関し、執行部、委員から何かございますか。

●堀田文化振興監兼文化政策課長
 資料別添のピンク色のチラシを御覧いただけますでしょうか。第18回鳥取県ジュニア美術展覧会の開催案内です。今月26日から来年2月7日にかけて3会場で開催します。よろしくお願いします。

◎中島委員長
 そのほかございますか。

○斉木委員
 空き家のところで言おうかなと思ったのですけれども、空き家は御覧のとおり、次々増えていって、対応に市も県も大変苦慮されています。司法書士会と協議を持ってやっておられますけれども、司法書士会との対応として、具体的にどんなことをしておられるのですか。
 それと、もう一つは、空き家自体もさることながら、中山間地域や田舎のそういうところは非常に屋敷が広くて、庭木なり、木がたくさん生えておって、家は朽ちていくし、木はどんどん大きくなるし、それと農地をそういう方が保存されていて、例えば相続放棄などされて相続人のいない場合など、田んぼの管理が全くできないということで、周辺の農地の方から非常に苦情が出るわけですよね。県の直接の対応として、この辺りをどういう具合に具体的にやっていかれるお考えでしょうか。

●齋藤中山間地域政策課長
 司法書士会との関係ですけれども、前に司法書士会との連携協定を結ばせていただきました。その関係ですけれども、その後の活動状況として、市町村さんから例えば所有者を把握できない、各自でできない場合、どうした取扱方法があるだろうかとか、それから所有者は覚知できるのだけれども、また除却とかを進めていきたいのだが、地上権とか、そういう権利関係が入り組んでいて手が出しにくい場合、ではどうしたらいいだろうかと司法書士会さんに相談して、こういうやり方がありますよというふうなことをお返しさせていただくということをやっています。これをほかの市町村さんの担当のところにも情報共有して、同じような問題があったら、これを参考にしてくださいというふうなことをやっているところです。
 山間部とかを中心にして、大きな屋敷があったり、それからその庭木が伸び放題になったりして隣家に影響を及ぼすということ、それから、その家が持っている田んぼですとか農地、そういったところも耕作放棄地のようになっている問題があるということで、今、私どもで対応しているものとしては、例えば移住者向けということになりますけれども、農地つきの家に興味を持たれた方に空き家バンクみたいなところを通じて御紹介させていただくとか、そういう手だてを今、講じているところです。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○斉木委員
 田んぼは。田畑は。

●齋藤中山間地域政策課長
 田んぼも、その農地付空き家ということで、興味を持たれた移住者の方の利活用につなげていくという取組を進めているところです。

○斉木委員
 大変なことはよく分かっています。それで、我々も空き家がある場合には近所の人はどうだという話をするのですけれども、例えばそこはレッドゾーン指定になっておったり、イエローゾーン指定になっています。中山間地とかでは意外とそういうところは多いわけです。その次の人が、家を全く構えない、あるいは福祉関係の方が個人のところでいろいろとやりたいのだけれども、イエローゾーンの中に入っているから補助金が出ないというような問題が非常にたくさんあるのです。
 ですから、まずそういう一つ一つの問題点を上げて、司法書士会さんとかそういうところと片づけていかないと、幾ら協議して、興味のある人に空き家をどうぞといったって、これから、鳥取県の人口はどんどんどんどん減っていくのですけれども、世帯だけはどんどん増えていく。ということは、若い人がみんな出て、別の家を持つというようなことです。そういう中にあって、空き家は増えるし、町なかの空き家も増えるし、田舎の空き家を興味のある人にといっても大変なことです。ぜひ国へ働きかけて、一番は、前にも言いましたように、所有権が一番の問題ですので、相続人が相続するときに、負債があるとみんな放棄しますわね。相続人は放棄できないのだというような法律をつくってもらうか何かをしないと、とてもではないが、この空き家対策とはならないと思う。私は負債があるから、もうそんな家は誰ももらいませんというのは、人間は当たり前ですよ。だから、そういう自分の先祖から続く系統の、特に直系などは、逆に言えば放棄できないのだというような法律の制定を国に働きかけなければいけない。前から私が言いますように、今言った所有権の問題が一番ですので、幾ら人の善意にすがっておっても、まずこれは解決できないということ。
 あるいはもう、これから先、危険家屋は税金をかけてどんどんどんどんそれを壊していくということに本当になると、田舎は周りに影響がないから投げておけということになるのでしょうけれどもね。一つは、山に返すところはそれでいいのだけれども、町なかなどはそういうわけにはならないので、行政書士会なり国への働きかけにぜひ鳥取県としても本気で取り組んでいただきたい。
 境港の新しい市長も空き家対策が最重要課題だと言われるように、各市町村にとっては大変重要な問題ですので、まあ、そのうち誰かが来るだろうみたいなことを思わずに、対策できることを県が各市町村と協議して、それで国に働きかけるということをやらないと、もう今のままだったらとてもではないけれども増えるばかりで、周辺に非常に迷惑をかけますので、ぜひ取り組んでいただきたいなということを要望しておきます。よく分かっておられるでしょうけれども。

◎中島委員長
 要望でよろしいですか。
 そのほかございますか。

○森委員
 山枡文化財課長に尋ねますけれども、既に陳情の審査は終わったのですが、12月9日付で、文化財保存全国協議会から百塚88号墳の保存を求める要望書が出ていると思うのですが、これについての見解と、これは文化庁長官と知事と市長に宛てて文化財保存全国協議会からこの要望書が出されているのですけれども、その要望書を受けて今後どういうふうにされるのか。この中では記録保存という方針は見直されるべきだという言い方をしていて、文化財保護の原点に立ち戻り、地域の特殊性を物語る古墳の保護、活用を図れとなっているのだけれども、この要望書を受けてどうするという話になったのか、その辺の状況を教えてください。

●山枡文化財局長兼文化財課長
 手元に今、要望書を持ってきていないので、正確な要望内容の一言一句は分からないのですけれども、おっしゃっていたのは最初の記録保存でしたか。

○森委員
 記録保存という方針は見直されるべきものと考えますということで、記録保存を変えろというふうな要望自体は、本文には直接的に入っていないけれども、少なくとも正式決定するまでの間、ちゃんと保存活用を視野に入れた協議を行えということと、それと古墳の保護、活用を図れということなのです。手元にないなら仕方ないのですが、文化財保存全国協議会からの要望も出ている内容で、彼らが、いわゆる専門家が、価値があると言っているということがあるので、それについてどうするというかね、文化財課としてどうしていくのかという方針を決定するわけですね。

●山枡文化財局長兼文化財課長
 そうです。はい。

○森委員
 それをまた教えてください。今はまだそれはないの。

●山枡文化財局長兼文化財課長
 手元に届いていることは承知していますが、今本当に私の手元にないので、文書が確認できないのですけれども、記録保存の必要な発掘調査はもう既に11月30日をもって終了しています。

○森委員
 調査は終了している。

●山枡文化財局長兼文化財課長
 調査は終了しています。あとについては、議場での答弁にもあったとおり、地下水調査結果が出るまでは、残っている部分ですね、現状を保護する方向でセンターと協議していく形と聞いています。

◎中島委員長
 よろしいですか。

○森委員
 聞いていますではなくて、県の文化財課の立場として、その遺跡を残せという要望が来ているわけだから、それについて聞いていますとかいう話ではなくて、その要望についてどういうふうに、結果的にどうするというのは、知事部局の文化財課が決めなければいけないでしょう。だから、聞いていますという話ではなくて、この文書を受けて、今後どうしていくという、何らかの方針を決めるわけでしょう。それはどうするのかということ。まだ決めていないならまだだと言ってもらえばいいし、その辺の話。

◎中島委員長
 あのね、局長、12月9日の要望書が、今手元にないと言われたけれども、それに対する対応は、局内で協議して意思決定しているの。しているなら言えばいいし、していないならまだです、これからしますと言えばいいし、そういうことを森委員は言われているのですよ。

●山枡文化財局長兼文化財課長
 遺跡の保存ですかね。

●広瀬地域づくり推進部長
 御案内のとおり、当部の部内の局で、方針はまだ検討中ですが、先ほど山枡が申し上げた、そういう方向性がベースかなと私自身は思っていますし、その方向で内部の意思決定をこれから図っていくと、そういう段階です。

◎中島委員長
 よろしいですね。そのほかございますか。
 意見が尽きたようですので、交流人口拡大本部及び地域づくり推進部につきましては、以上で終わります。
 それでは、委員会の皆様に御連絡します。次回の常任委員会は、1月21日木曜日午前10時から開催の予定ですので、よろしくお願いします。
 以上をもちまして地域づくり県土警察常任委員会を閉会します。

午前11時32分 閉会



 

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