令和4年度地域づくり県土警察常任委員会議事録

令和4年12月20日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
川部  洋
安田 由毅
坂野 経三郎
伊藤  保
内田 隆嗣
広谷 直樹
島谷 龍司
銀杏 泰利


欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
   半田警察本部長、水中危機管理局長兼原子力安全対策監、
   蒲原県土整備部長、木本地域づくり推進部長、中原交流人口拡大本部長ほか

 職務のため出席した事務局職員
   澤田課長補佐、船石係長、前田係長

 1 開会 午前10時00分

 2 休憩 午前10時07分/午前10時26分/午前10時42分/午前10時57分/午前11時02分

 3 再開 午前10時08分/午前10時29分/午前10時43分/午前10時58分/午前11時03分

 4  閉会 午前11時22分

 5 司会 川部委員長

 6 会議録署名委員  島谷委員  伊藤委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎川部委員長
 ただいまから地域づくり県土警察常任委員会を開催いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、本日は、中原交流人口拡大本部長及び濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長がオンラインで参加しており、あらかじめこれを許可しております。
 中原交流人口拡大本部長、濵本副局長、聞こえますでしょうか。映っていますか。

●中原交流人口拡大本部長
 はい。音声、画像ともに確認できます。よろしくお願いいたします。

◎川部委員長
 それでは、中原本部長、濵本副局長の映像と音声が確認できましたので、オンライン出席と認めます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 会議録署名委員は、島谷委員と伊藤委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の8議案であります。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いします。
 では、質疑のある方は挙手をお願いいたします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論がないようですので、これより採決に入ります。
 採決については、一括して採決しようと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、付託議案を一括して採決いたします。
 本委員会に付託された議案は、議案第1号、議案第3号、議案第11号、議案第13号、議案第14号、議案第15号、議案第16号及び議案第21号であります。
 それでは、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 続いて、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情2件の審査です。
 初めに、陳情4年危機管理第23号、北朝鮮のミサイル発射に係る意見書の提出について審査を行います。
 御意見を伺います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○安田委員
 危機管理第23号、北朝鮮のミサイル発射に係る意見書の提出についてですが、不採択を主張いたします。
 理由といたしましては、我が国においては、北朝鮮による弾道ミサイル発射などのたびに在北京北朝鮮大使館や中国政府を通じて厳重に抗議しており、本県議会から重ねて措置を求めるまでもないことから、本件陳情は不採択が妥当と考えております。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

○坂野委員
 私は、趣旨採択がいいかと思います。様々な手だてを講じておりますので、採択までは必要ないとは思いますが、趣旨採択がよろしいかと思います。

◎川部委員長
 ほかに御意見はありませんか。
 意見が尽きたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。意見は、趣旨採択、不採択であります。
 初めに、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情4年危機管理第23号については、不採択といたします。
 続いて、陳情4年警察第24号、自賠責保険制度の適切かつ安定的運営に係る意見書の提出について審査を行います。
 御意見を伺います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○安田委員
 不採択を主張いたします。
 理由といたしまして、国においては、自賠責保険制度に係る財政運営の安定性確保に向けて、一般会計から自動車安全特別会計への繰戻しに継続して取り組むこと、自動車安全特別会計の事業の運営上、予期しない資金手当ての必要が生じると見込まれる場合は繰り上げて必要額を繰り戻すことなどが財務大臣、国土交通大臣の間で合意されており、本県議会から重ねて措置を求めるまでもないことから、本件陳情は不採択とすることが妥当と考えます。

◎川部委員長
 ほかに御意見ございませんか。

○坂野委員
 私は、採択がいいかと思います。この提出理由を読ませていただいても、特に反論できる部分もなかったかと思いますし、きちんとロードマップを示して取り組んでいく必要性があるのではないかと思いますので、採択がよろしいかと思います。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。
 意見が尽きたようですので、これより採決に入ります。
 御意見は、採択と不採択でございます。
 初めに、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情4年警察第24号については、不採択と決定いたしました。
 以上で付託案件の審査は終了しました。
 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に御一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 次に、報告事項に移りますが、ここで一旦執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時07分 休憩
午前10時08分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 報告事項は、警察本部、危機管理局、県土整備部、地域づくり推進部、交流人口拡大本部の順で、執行部の入替えを行います。
 初めに、警察本部について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告1、警察学校射撃場石綿撤去工事の完了について、前田会計課長の説明を求めます。

●前田会計課長
 警察本部資料の2ページを御覧ください。警察学校射撃場石綿撤去工事の完了について御報告いたします。
 令和3年3月及び5月の常任委員会において報告させていただきましたが、令和3年3月、警察学校射撃場の内壁及び天井の吹きつけ部分に石綿が含有していることが判明いたしました。その後、直ちに射撃場の使用を中止し、立入りを禁止するとともに、国費予算を措置した上で石綿撤去工事を実施し、このたび工事が完了いたしました。
 なお、射撃場の石綿含有を受けまして、警察施設の再調査を実施した結果、鳥取市内の職員宿舎1か所から石綿の含有が判明しましたが、入居者へ転居を依頼し、現在は宿舎の使用を中止したほか、石綿については解体時に法令に基づく処理を実施することとしております。
 石綿撤去工事の概要につきましては、3、(1)のとおりであり、このたび天井の復旧に併せてLED照明を新設したほか、経年劣化していた防弾堤の改修も行い、工事費7,997万3,300円で実施しました。
 射撃訓練につきましては、4のとおり、映像射撃シミュレーター訓練及び琴浦大山警察署の射撃場を利用して実射訓練を実施しておりましたが、工事完了に伴い、令和5年1月から警察学校射撃場における運用を再開する予定としています。

◎川部委員長
 報告2、令和5年鳥取県警察運営指針及び重点目標について、奥村警務課長の説明を求めます。

●奥村警務課長
 公安委員会の審議を経て、令和5年鳥取県警察運営指針及び重点目標を定めましたので御報告いたします。
 資料の3ページを御覧ください。県警察の大綱方針であります運営指針につきましては、昨年に引き続き、「県民の期待にこたえる警察」、サブタイトルとして「安全で安心な鳥取県をめざして」と定めております。重点目標につきましても、県民の期待に応える警察を実践するため、昨年と同様の5つの目標を定めております。各重点目標について御説明いたします。
 上段中央の総合的な犯罪抑止対策の推進についてです。本年の本県の刑法犯認知件数は11月末現在の暫定値で前年の認知件数を上回っており、ストーカー、DV等人身安全関連事案も依然として後を絶たない状況にあります。さらに、サイバー空間における脅威の深刻化、特殊詐欺の認知件数、被害額の増加等、楽観できない状況にあります。このようなことから、総合的な犯罪抑止対策を推進するものであります。
 続きまして、重要犯罪等の検挙と組織犯罪対策の推進についてです。殺人、強盗等の重要犯罪、侵入、窃盗、ひったくり等の重要窃盗犯、特殊詐欺等の発生は、県民の体感治安を低下させる大きな要因となっていることから、早期に事件の解決を図り、治安に対する県民の不安を払拭する必要があります。さらには、依然として対立抗争状態にある6代目山口組等をはじめとした暴力団組織に対し、暴力団対策法の効果的運用等により組織の弱体化、壊滅を図る必要があります。このようなことから、重要犯罪等の検挙と組織犯罪対策を推進するものであります。
 続いて、交通死亡事故抑止に資する総合対策の推進についてです。本県の交通事故発生件数は、11月末現在、昨年同期比で発生件数は減少したものの、負傷者は増加しております。死者数につきましては、11月末現在で14人と前年同期比マイナス4人と減少したものの、65歳以上の高齢者が半数近くを占めております。そのため、高齢者に重点を置いた事故防止対策を含め、関係機関、団体との役割分担と連携強化を通じて対策を効果的に推進することが必要です。このようなことから、交通死亡事故抑止に資する総合対策を推進するものであります。
 続きまして、テロの未然防止と緊急事態対策の推進についてです。近年、国際テロの緊急性が急速に高まっている中、令和5年以降は、G7サミットをはじめ、国際的にも注目される大規模な行事が予定されていることから、テロの未然防止、テロへの対処体制の強化など、警備諸対策の推進が喫緊の課題となっております。また、全国では毎年のように地震、豪雨等による被害が発生しており、大規模な自然災害への備えなどの緊急事態対策については、不断の取組が必要であります。このようなことから、テロの未然防止と緊急事態対策を推進するものであります。
 続いて、警察活動基盤の充実強化についてです。生産年齢人口の減少などにより、人材確保に向けた採用活動の重要性はさらに増しております。また、若手警察官の現場執行力が低下することのないよう、人材育成の充実により事態対処能力の向上を図ることは継続的な課題となっております。さらには、治安情勢の変化や災害等緊急事態に迅速、的確に対応するために必要な予算を確保するとともに、警察機能を最大限に発揮するため、働き方改革、女性の活躍推進、ワーク・ライフ・バランスの推進に資する取組を引き続き進めていく必要があります。このようなことから、警察活動基盤の充実強化を推進するのものであります。
 資料に掲載しております運営指針等の掲示物については、昨年に引き続き、職員からデザイン案を募集し、全職員に対する投票により選定したことで、愛着のあるデザインとなり、職員に対する効果的な周知を図るとともに、各種研修等の機会を通じて組織全体への浸透を図ることとしております。
 以上のとおり、県警察では、来年も引き続き、安全で安心な鳥取県を目指して全職員が一丸となって各種施策に全力で取り組み、県民の期待に応えていく所存であります。

◎川部委員長
 報告3、サイバー攻撃への対処能力の強化のためのセミナーの開催について、桑田警備第一課長の説明を求めます。

●桑田警備第一課長
 警察本部資料4ページを御覧ください。サイバー攻撃への対処能力の強化のためのセミナーの開催について報告いたします。
 このセミナーは、サイバー攻撃対策に従事する警察職員やサイバー攻撃の対象となり得る重要インフラ事業者等に対するサイバー攻撃による被害の未然防止や官民連携した対処能力の強化を図ることを目的として、平成25年から毎年開催しているものであります。
 セミナーは、11月28日、警察本部において、鳥取県サイバーテロ対策協議会会員など合計37人が出席して、講師には、中国四国管区警察局員と鳥取県警察サイバーセキュリティ対策アドバイザーである鳥取環境大学の齊藤教授をお招きして、実演と講演の2部構成で開催いたしました。実演では、身代金要求型コンピューターウイルスとして知られておりますランサムウェアに感染したパソコンやスマートフォンが遠隔操作される状況を展示して、不審なプログラムの見分け方や対処方法などについて認識を深めました。講演では、サイバーセキュリティに関する基礎知識をはじめ、現在のサイバー攻撃の傾向や対策、セキュリティ教育の在り方など、被害の未然防止に向けた具体的な対策や留意事項等について解説いただきました。出席者からは、実際のウイルスの動きを見ることができ大変参考になった、基本的な用語やセキュリティ教育の重要性が確認できてよかったといった反響があり、サイバーセキュリティに関する知見やサイバー攻撃に対する意識の向上が認められたところであります。
 引き続き、サイバーテロ対策協議会等の枠組みや関係部署と連携して情報共有するなど、各種サイバー攻撃対策を推進してまいります。

◎川部委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○島谷委員
 石綿の撤去の関係で、射撃場の件はいいのですけれども、職員宿舎は解体のときに処理するとなっている。解体の時期は、いつ頃というのは確定させているのですか。

●前田会計課長
 現在の職員宿舎については、53年当時の建築でありまして、耐用年数等はまだありますが、現在、入居者がない状況でありますので、時期を見ながら予算要求を行って解体することとしております。

○島谷委員
 耐用年数は分かるのだけれども、こうやって危険物質があるということになれば早急に解体すべきだと私は思う。これが老朽化して人が入らないということになると管理等も行き渡らない部分があって、家屋というのはやはり使わないと劣化しますので、そこから出てくる可能性も考えられる。私としては早く解体すべきだと思いますので、その点を考えていただければなと思います。

●前田会計課長
 現在のところは飛散している状況ではありませんが、今後、老朽化してきますと飛散するおそれもありますので、そういったことを検討しながら、今後、予算要求を進めてまいりたいと思います。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

○銀杏委員
 4ページ、サイバーセキュリティ。サイバーテロセキュリティ関係の方が集まっての会議だったと思うのですが、反響が、実際のウイルスの動きを見ることができて参考になったとか、基本的な用語や教育の重要性が確認できてよかったという発言があったと紹介してあるのです。自分の認識ですと、もうちょっと専門的な方のお集まりではなかったのかなと思いまして、何か専門知識が少ない方の言葉のような気がするのです。こういう状態で対策が取れるのかなという気がしたのですが、いかがでしょうか。

●桑田警備第一課長
 参加された方々の現状等についてお尋ねなのですが、実態として、そういった感想があるというのが事実であります。そういう実態に対しまして、我々としましては、今回お招きしましたサイバーセキュリティのアドバイザーの方、それから、今、警察庁のほうにサイバー局ができておりまして、そういったところから全国的な状況とか知見をお集まりいただいた方に共有する。そういうことによって知識を徐々に高めていっていただいて、セキュリティに対する意識の向上とか、万が一のときの対処能力の向上を高めていくことを目的として開催しているところでありますので、これを継続してやっていくことも重要な取組だと認識しております。

○銀杏委員
 出席者を見ると、サイバーテロ対策協議会の会員の方とか、サイバーセキュリティ対策ネットワークの会員の方とか、どちらかというと広く啓発していく立場の人だと思うのですね。一般企業の受講者ではないと思っていまして、ですから、実はこうしたことはもう既に分かっていて、関係の事業者の方への啓発とかをしていくような方々なのかなと思ったわけです。そういう方がこの程度だったら啓発はできないのではないかなと思って心配するわけです。もうちょっとレベルを上げていく必要があるような気がするのですけれども、いかがですか。

●桑田警備第一課長
 今回お集まりいただきましたサイバーテロ対策協議会の皆様、それからサイバーセキュリティ対策ネットワークに参画していただいている皆様につきまして、確かに重要インフラに関わる事業者の方とか、先端技術を保有していらっしゃる企業といった方々がお集まりになっているということですから、それぞれの事業者の中でそれぞれのセキュリティ教育を実施していただいて、その対策をしっかりと講じていただいていることが前提ではあるのですけれども、実際のところ、そうではない部分もございます。そこをこういう枠組みを通じまして最新の知見を提供したりとか、現在のサイバーの最新の情勢、手口といったものをお知らせすることによって、さらに高みを目指してサイバーテロへの備えをしていただく取組であるという認識でおります。必ずしもお集まりいただいた方が非常に高い知識、知見を持っていらっしゃる方というわけではないということも御理解いただきたいと思います。

◎川部委員長
 よろしいですか。
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ちょっと私から1つ。3ページの資料なのですが、デザインのほうを紹介していただいているのですけれども、さっき言葉で説明された中身のほうが大事なので、資料的にはそちらを載せていただくようお願いです。今後そのようにしてください。(「分かりました」と呼ぶ者あり)
 よろしくお願いいたします。
 それでは、意見が尽きたようですので、次に、その他ですが、警察本部について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、警察本部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時26分 休憩
午前10時29分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 引き続き、危機管理局について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告4、鳥インフルエンザの防疫措置に係る自衛隊の災害派遣について、灘尾危機対策・情報課長の説明を求めます。

●灘尾危機対策・情報課長
 危機管理局資料の2ページを御覧ください。鳥インフルエンザの防疫措置に係る自衛隊の災害派遣についてでございます。
 12月1日に確認されました県内における鳥インフルエンザ発生に際しまして、伝染病の蔓延防止のため、知事が自衛隊に対して自衛隊法に基づく災害派遣を要請いたしました。
 要請理由ですが、2の(1)でございます。伝染病の蔓延を防止するために速やかな封じ込めが必要であり、県や鳥取市、JA等の関係団体による県内からの動員を最大限行ったところでも迅速な防疫措置の実施が困難であるといった判断により要請したものでございます。そのため、自衛隊には危険性が高く緊急処理が必要な死亡鳥が発生した鶏舎とその隣の鶏舎を分担いただきました。自衛隊のほうでは、枠囲いに書かせていただいております災害派遣の3要件、緊急性、公共性、非代替性を満たすかどうか総合的に判断いただきまして、やむを得ない事態と認める場合であるとして派遣いただきました。
 派遣期間につきましては、12月1日朝5時に派遣要請を行いまして、翌2日の7時48分に撤収要請を行いました。
 派遣隊は、陸上自衛隊第8普通科連隊で、米子駐屯地から約300名態勢で対応に当たられました。
 活動内容といたしましては、自衛隊には先ほど申しましたとおり死亡鳥が発生いたしました鶏舎とその隣の鶏舎を担当いただきまして、数としては全体の約10万6,000羽のうちの3万5,000羽の殺処分等を担当していただきました。県庁内に指揮所、旧湖南中学校の体育館に前方指揮所と宿営地を設置いたしまして、24時間体制で対応いただきました。また、災害派遣の業務終了後、県職員の殺処分の処理速度の向上を図るために、自衛隊員による作業指導も併せて行っていただきました。12月2日昼過ぎには第二庁舎玄関ホールで撤収式をさせていただきまして、知事から感謝の意をお伝えいたしました。
 当日会場にお越しいただきました委員の皆様、どうもありがとうございました。

◎川部委員長
 報告5、島根原子力発電所の安全対策等の状況(第9報)について、木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官の説明を求めます。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 危機管理局資料3ページ、島根原発の安全対策の状況について御報告いたします。
 2号機についてです。地震動に関する新知見が国から公表されまして、国の地震調査研究推進本部が島根県、山口県沖を中心とした海域の段差について評価を行い、活断層を認定しております。12月9日の審査会合では、中国電力に認定された活断層が島根原発の基準地震動や基準津波に与える影響について確認しまして、基準地震動、基準津波を設定するに当たって、既に評価している海域活断層による地震動や津波高さに包含されることから影響がないと説明し、了承されております。
 設計及び工事の計画認可申請の審査で、5回目の審査が12月1日に行われまして、防波壁の構造健全性や原子力格納容器の下部にあるサプレッションチェンバの耐震評価について説明が行われております。こちらについても原子力規制委員会から異論は出ず、審査会合を終了しております。
 保安規定の認可申請と安全対策工事については、前回報告から特に動きはない状況でございます。
 あと、テロ対策となります特定重大事故等対処施設等の審査です。前回報告から8回、9回、10回と計3回の審査会合が行われておりますが、9回目は審査スケジュールの説明を除いて非公開で行われています。
 続いて、3号機についてです。12月13日の審査会合におきまして、炉心内の状況や重要な物理現象が3号機で使用する解析コードで評価できるかどうかを確認する手法について説明し、原子力規制委員会から了解を得ております。今後は、今回了承された手法で評価できることを確認した解析コードが島根3号機に適用できることを、解析コードによる解析結果と実験データとの比較などを通じまして説明する予定となっております。

◎川部委員長
 報告6、令和5年消防出初式について、谷本消防防災課長の説明を求めます。

●谷本消防防災課長
 危機管理局資料4ページ、5ページをお願いいたします。令和5年消防出初式の開催につきまして、予定を御報告させていただきます。
 表に19市町村と3消防局の令和5年の消防出初式の予定をお示ししております。今年度も新型コロナの感染防止対策を十分徹底いたしまして、各市町村、各消防局で行われるということでございます。
 日程でございます。三朝町が12月4日、既に実施されておりまして、1月になりますと、1月6日に中部消防局、1月8日日曜日に4市と8町村ということで12市町村で行われますし、1月14日に日南町、また3月、4月に5町で行われる予定でございます。本年度も実施に当たりましてはコロナ対策に十分対応されると聞いております。お近くで開催されるものがありましたら、委員の皆様も御覧いただければと思います。

◎川部委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○広谷委員
 鳥インフルエンザの自衛隊の派遣の件で、自衛隊の隊員に協力してもらってこうやって早く処理ができたのはよかったと思うのですけれども、自衛隊員自身はこういう防疫処置の訓練とかはやっておられるのか。それから、今、他県でも鳥インフルエンザの発生が結構あるのですけれども、米子の自衛隊が他県の鳥インフルエンザの発生に関して、出動とか協力とかで行くことがあるのか、その辺りについてお尋ねします。

●灘尾危機対策・情報課長
 まず1点目、日頃から訓練をしているかということでございます。実はシーズン前にこちらのほうから作業手順等の説明等々の協議に伺ったときには、そういった訓練は特段やっていないということでお伺いしております。中にはほかの地域でそういった経験をされた隊員がおられるというようなことはお聞きしております。
 あと、今、米子の駐屯地から他県に出ているかということにつきましては、正確に確認できておりません。すみません。

○広谷委員
 分からないということですか。(灘尾危機対策・情報課長「はい」と呼ぶ)ほかのところにというのは別に問題ではないのですけれども、自衛隊員にしても、やはり殺処分というのは大変な作業だと思うのですよ。県の職員も、農協の職員にしたってそうだと思う。やはりその行為自体がなかなか精神的にストレスのたまる作業だと思うので、ふだんからやっている作業であれば問題ないと思うのだけれども、自衛隊員にしたって大変ではないかなと思って、ふだんから腹積もりというか、訓練ができているのかなと思って、ちょっとその辺りが気になったものでお尋ねしたところです。

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監
 ちょっと補足させていただきます。
 訓練は、平素はやっていないのですけれどもいろんなところで情報共有はされていると。今回、特に連隊長については、以前の部隊で2回ほど殺処分に行ったことがあるとおっしゃっていました。それから、これは災害派遣でございますので、基本的には鳥取県の担任部隊は米子の連隊で、それ以上の能力を超えた場合は例えばほかの県から来るとかという逆のこともあり得るということですが、基本的にはそれぞれの担任部隊にやっていただくということです。
 ちなみに、8連隊については、当日、夕方まで訓練して、そのまま準備をされて、それから夜を徹して次の日の朝に出てこられたという状況で、駐屯地のほぼフルのメンバーが来られたと。どうしても出てこれない一個中隊がございましたが、ほぼ全力で来て対応していただいたということで、また違う形でも自衛隊に対して感謝申し上げたいなと考えているところでございます。

○安田委員
 関連といいますか、ちょうど日曜日、我々、米子駐屯地を訪問させていただきました。目的は対処の状況を把握することだったのですけれども、その際に堀田連隊長に対して私どもからもお礼を申し上げました。本当に迅速な対応に当たっていただいて、一番危険なところを速やかに処置していただいたことに対して、我々議員からも感謝したいと思っております。
 また今後もある可能性がありますので、しっかりまた危機管理局も自衛隊、美保を含め、米子駐屯地の皆様との情報連絡を密に取っていただきたいと思います。

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監
 どうもありがとうございました。平素から災害派遣等、防災に関して自衛隊と連携を取っておりますので、この鳥インフルにつきましてもしっかりと連携を取って対応させていただきたいなと考えております。また御指導いただければと思います。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、危機管理局について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、危機管理局については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時42分 休憩
午前10時43分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 引き続き、県土整備部について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告7、令和3年度国土交通省所管補助金の受入について、山本県土整備部次長兼県土総務課長の説明を求めます。

●山本県土整備部次長兼県土総務課長
 資料2ページをお願いいたします。令和3年度国土交通省所管道路補助金約25億円につきましては、県が行う国費受入れ手続の不備のため未収となっておりまして、当委員会の委員の皆様にも大変な御心配をおかけしておりましたけれども、このたび国において未収相当額が予算措置され、収入の見込みとなりましたので御報告します。
 未収となった経緯につきましては、簡単に1に記載しており、6月17日の当委員会に御報告させていただいたとおりでございます。5月13日の未収発覚以降、引き続き国に相談を行っておりましたところ、このたび国において予算措置していただきまして、国費の受入れ手続が可能となったものでございます。
 今後、年度内に受入れ手続を完了するよう進めるところでございます。
 このたびは事務手続のミスによりまして多額の未収金を生じさせまして、関係者の皆様に御迷惑と御心配をおかけいたしましたことを改めましておわび申し上げますとともに、予算確保に御尽力いただきました国土交通省の皆様に深く深く感謝を申し上げたいと思います。二度とこのようなミスがないように再発防止に真摯に取り組んでまいります。

◎川部委員長
 続いて、報告8、鳥取大学浜坂キャンパスにおける新技術実証フィールド(鳥取砂丘月面実証フィールド)整備について、藤井技術企画課長の説明を求めます。

●藤井技術企画課長
 資料の3ページをお願いいたします。鳥取大学浜坂キャンパスにおきます新技術実証フィールド(鳥取砂丘月面実証フィールド)の整備について報告いたします。
 本県の建設産業におきまして、先進技術の導入によります生産体制の革新とそれを担う人材育成、さらには生産性の向上を目指す企業支援を行うために、鳥取大学の浜坂キャンパスにこれらの取組の拠点となる新技術実証フィールドを整備しますので、概要報告いたします。
 まず、目的でございます。本県の建設産業におきましては、高齢化と労働力の減少が進んでおり、測量設計や工事におきまして、少人数で生産性を向上できる先進技術の試行を進めてきたところでございます。しかし、中小企業が大多数を占める中で、先端技術に関わる機会も少なく、導入につながっていないということが実態でございました。このため、建設産業のイノベーション、スタートアップとしまして、これまでに共同で技術開発してきました鳥取大学を拠点にいたしまして、先端技術に触れて、その効果を検証しながら県内の企業の皆さんに普及、導入を進めるというものでございます。さらに、リスキリングとしまして、開発企業の交流を広げながら、企業の就労者の皆さんに先端技術を担う育成を行うほか、既に活動しています担い手確保、育成の協議会の参画も図りまして、若年層を対象に産業の魅力発信と担い手の確保に向けて取組を進めます。また、大学の拠点化におきましては、先進地を参考にしまして、県内外からの交流人口を増加させるとともに、継続的に運営できるような体制を目指していきます。
 2番目に、実証フィールドの構成でございます。このたび建設技術の実証フィールドの計画に当たりましては、県内の建設関係団体との意見交換や要望をお聞きしながら、また、開発企業から情報収集し、さらには鳥取大学の工学部を中心にしました技術開発の構想を進めて調整を図ってまいりました。このたびは建設技術実証フィールドと宇宙産業の開発に向けた疑似月面環境実証フィールドを合わせまして約1ヘクタールの整備を行わせていただく予定にしています。この2つのフィールドは、県土整備部で測量設計と整備工事を実施することとしております。
 3番目に、建設技術の実証によって期待される効果でございます。(1)から(5)まで書いておりますが、ドローンやICT建機、ロボットの新技術を活用することによりまして、従来の建設産業におきます業務の省力化とか時間短縮、あとは人が近づけない場所で作業が円滑になることでの安全確保、また円滑な技能伝承というようなところが期待されます。また、新技術に関連した人材育成を進めていくことと、これらの新技術を他産業に活用して幅を広げることによって、地場産業の担い手の確保にもつながっていくことを期待しております。
 4番目、フィールド運営の体制でございます。鳥取大学に先進技術の検証と導入を進める体制を構築しまして、産官学が連携してフィールドを運営していくことを検討しております。参考とする先進地が、こちらは福島県南相馬市にございますロボットテストフィールドで、こちらは東日本の震災復興事業として先端技術の開発、検証をやっている拠点でございます。もう一つは徳島大学のフューチャーセンターで、これは文理融合でリカレント教育とか地域人材育成をやっているところでございます。これまでに参加の意向を持つ企業、団体として、県内外から複数の手が挙がっているところでございます。
 続きまして、4ページを御覧ください。今後のスケジュールでございます。この12月から3月まで、工事の契約を行いフィールドの整備工事を進めてまいります。来年2月22日には、技術研修ということで、三次元測量設計とかICT建機の操作に向けた研修をやらせていただく予定でございます。
 中ほど、7番目の検証フィールドのパース図を御覧ください。建設技術の実証フィールド、右側の赤の破線で囲ってある領域でございますが、広大なスペースと、形状を変えて繰り返し使えます砂丘の砂の特性を使いまして、少人数で生産性を向上できる技術の実証と普及を進めていこうと考えています。三次元測量設計ゾーンにおきましては、ドローン等による測量体験、建設技術実証フィールドとしましては、ICTの建機を使いました自動制御を使える機械の体験、IoTの開発ゾーンとしましては、パワーアシストスーツとか、現場作業を視覚的に共有して遠隔地から支援するようなスマートグラスといったものを現場に活用できる技術開発と普及を進めてまいります。広く県内の企業から参画いただいてこれらの技術の普及を促進していこうとしております。また、これらの体験を通じまして、若年層への魅力発信と産業の担い手確保を図ってまいります。
 あわせて、パース図の左側にあります疑似月面環境フィールドでございますが、本県独自の地域資源である鳥取砂丘を月面に見立てて、月面探査に参画する国内外の宇宙産業の関連企業が探査車などの実証実験を行われる拠点として整備する予定でございます。

◎川部委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○内田(隆)委員
 鳥取大学の、4ページ。これは予算措置が伴うものですか。

●藤井技術企画課長
 整備のほうは今年度の予算でやらせていただいて、来年度以降に引き続き運営のほうの予算を要求させていただくところでございます。

○内田(隆)委員
 フィールドの体制はできているのですが、これはどんな形になるのかなと思っていて、要は医大のところにあるラボみたいな感じになるのか。

●藤井技術企画課長
 鳥取大学の工学部に事務局を置きまして、我々発注者側の官と、技術を使う企業の皆様に参画していただいてこの場所を運営していく形の技術開発のイメージです。

◎川部委員長
 よろしいですか。

○島谷委員
 補助金の受入れ、結果的にはよかったなと思います。この受入れがこの時期になったことによって、実損といいますかね、どういう影響があったのか、ちょっと教えてください。

●山本県土整備部次長兼県土総務課長
 約25億円が未収だということで、基本的な影響といたしましては、言い方はどうか分かりませんけれども、今、一般財源で穴を埋めているという状況となっております。そういったことで、県財政への影響はあったものと思っております。

○島谷委員
 ということは、県財政の柔軟性がちょっと縮まったということは分かるし、では、ほかからの借入れ云々ではなくて一般財源を流用していたということで、金銭面的な実損はなかったということで理解していいのか。

●山本県土整備部次長兼県土総務課長
 実際借り入れされたかどうかというところまでは県土整備部ではつかんでおりませんけれども、財政課からは、この年度末までに収入されればそれほど大きな影響はないということで聞いております。

◎川部委員長
 よろしいですか。

○安田委員
 3ページに戻ります。これはすごくいい取組だと感じました。あわせて、以前、県土整備部に御協力いただいたのですけれども、鳥取県の板金工業組合が、あれは若葉台のどこでしたかね、国の施設を借りて体育館でドローンの講習をしたり、体育館の屋根までドローンを飛ばして、その屋根の板金の傷み具合とかをドローンで見て見積りまで作る。今までははしごをかけて高所に上がって危険だと感じながらもやっていたことをドローン技術を活用するということで、実際にもうやられて、NHKの鳥取放送局でも特集を組んでおられました。ああいったこともこういうところでできるようになれば、ほかの適地を探してということもなくなるのではないかなと思うのですけれども、どうでしょうか。

●藤井技術企画課長
 お話しいただいたとおり、開発する技術はドローンも使いますし、先端技術もどんどん開発されております。この広いスペースと、乾燥地研究センターには建物も確かにございますので、こういったところも対象に、先端技術を使って点検などをしていくというところも対象にさせていただこうと思っていますので、今いただいた御意見は参考にさせていただいて、ぜひそういうところにも活用していければなと思います。

○安田委員
 ぜひ県のほうからそういう組合などにお声がけをしていただいて、そういう技術がこの地方から発展していくようにしてもらえればと思います。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。
 次に、その他ですが、県土整備部について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、県土整備部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時57分 休憩
午前10時58分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 引き続き、地域づくり推進部について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 それでは、報告9、多様化する県民意見に対応した広聴事業の実施結果について、賴田県民参画協働課長の説明を求めます。

●賴田県民参画協働課長
 地域づくり推進部の常任委員会資料2ページをお願いいたします。当課が今年度実施しました若者広聴レンジャー事業及び県政モニタリング事業の結果について御報告申し上げます。
 1の若者広聴レンジャーを御覧ください。公募により決定しました3つの高校生グループ、計13名のとっとり若者広聴レンジャーがそれぞれ自分たちが関心のある取組テーマでヒアリングやアンケート調査などの広聴活動を行い、このたび県に対して事業アイデアを御提案いただきました。
例えば1つ目の空き家レンジャーからは、空き家を訪問して不用品を宝探しのように見つけ、空き家への関心を高める取組や、空き家を利用して出店したい方に行政が1週間程度お試しで空き家を貸し出す取組を実施してはどうかといったアイデア。2つ目のAlameaからは、ガチャガチャで旅先を決める旅くじプランにより若者世代に中山間地の魅力を伝え、若者世代と地域住民との交流を進めるといったアイデアをいただきました。この事業により、若者が地域の声を聞き、地域の現状、課題に触れてもらう機会をつくることで、地域への関心を高めることにもつながっているものと考えております。
 3ページ目の2の県政モニタリング事業を御覧ください。今年度は県内企業における働きやすい職場づくりをテーマに、公募により決定しました6名の県政モニターと3回にわたって意見交換をしながら課題整理や改善策の検討を行っていただきました。(3)の表に記載しておりますが、モニターが整理した経営者、労働者双方の課題について、その改善策として、経営者に向けた業種ごとの成功事例の発信強化や労働者が必要なときに休暇を取りやすくするよう業務を共有化するためのアドバイザー派遣などの御提案をいただきました。
 これら2つの事業でいただきました事業アイデアや提案につきましては、担当課と共有いたしまして、今後の事業実施や予算要求等への反映を検討していきます。

◎川部委員長
 ただいまの説明について、質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、地域づくり推進部について、執行部、委員の方で何かありませんか。
 意見がないようですので、地域づくり推進部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前11時02分 休憩
午前11時03分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 引き続き、交流人口拡大本部について行います。
 なお、本日は、交流人口拡大本部の出席者全員がオンラインで参加しており、あらかじめこれを許可しておりますので、御承知ください。
 中原交流人口拡大本部長、濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長、矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長、森田名古屋代表部長、聞こえていますでしょうか。

●中原交流人口拡大本部長
 はい。聞こえております。お願いいたします。

◎川部委員長
 映像と音声が確認できましたので、オンライン出席と認めます。
 続いて、執行部の説明に移ります。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 質疑等は、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告10、年明け以降の「ウェルカニとっとり得々割」について、濵本観光交流局副局長の説明を求めます。

●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
 資料の2ページをお願いいたします。年明け以降のウェルカニとっとり得々割でございます。国の全国旅行支援の内容が判明しまして、1月10日から実施し、観光関係の事業者の皆様を支援し、観光需要の回復を図っていきたいと思います。
 概要でございますが、実施期間は1月10日から3月31日まででございます。今までと変わっているところは、3番の宿泊料・旅行代金の割引で、割引率が20%、交通付宿泊旅行商品の割引上限が5,000円、上記以外が3,000円でございます。それから、クーポンの配布額が平日2,000円、休日1,000円となっております。利用条件、ワクチンとか陰性結果の証明、それから停止要件は変わっておりません。
 年明け以降の得々割に伴う独自支援ですが、県内の様々な観光のお得情報、例えば観光施設の入館料や売店での割引、それから鉄道・航空利用者に対するレンタカー割引とか特産品プレゼント、周遊ラリーでの宿泊補助券や特産品プレゼントといったものを一目で分かるようにお客様に提供して、他県との差別化を図っていきたいと思っております。

◎川部委員長
 報告11、鳥取県と株式会社JTBとのインバウンド観光推進協定の締結について、矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長の説明を求めます。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 資料の3ページを御覧ください。コロナ収束後のインバウンド需要の獲得に連携して取り組むということで合意させていただきましたことから、このたびJTBとインバウンド観光推進協定を締結することになりましたので御報告いたします。
 協定のお相手は、JTBの取締役会長でございます髙橋会長様でございまして、基本的には1年ずつの更新ということにしてございます。
 協定の主な内容は、鳥取県のブランド力の向上と、JTB様は世界的にネットワークをお持ちでございますので、海外プロモーションの展開といったことを中心にやってまいります。主な対象市場は、北米、ヨーロッパ、アジアを中心に取り組んでいくものでございまして、早速今年度中にはヨーロッパのJTBの職員とか関係する旅行社をお招きさせていただいて、商品造成をお願いすることとか、現地のスタッフ向けに鳥取県の観光情報説明会を開催していきたいと思っております。

◎川部委員長
 報告12、中京圏における情報発信等について、森田名古屋代表部長の説明を求めます。

●森田名古屋代表部長
 中京圏における情報発信等について報告させていただきます。
 4ページを御覧ください。名古屋代表部では、毎年11月に松葉ガニの解禁の時期に合わせて集中的にPRを行っております。日本テレビ系列の中京テレビで鳥取砂丘、三朝温泉や鳥取和牛を紹介いたしました。中京圏で最も利用者が多いJR名古屋駅周辺での情報発信もデジタルサイネージ広告等で実施しております。あとは、LINEを活用しまして、若い方とか、様々なメディアでより多くの人へのPRを心がけております。
 年に数回、石川県と山形県と共同で物産展を開催しておりまして、毎回ラッキョウを購入していただける等、リピーターの獲得にもつながっております。あとは、百貨店売上げ全国4位のジェイアール名古屋タカシマヤで松葉ガニを販売いたしました。売上額が170万円ほどで、1年前の売上げが130万円ぐらいでしたので、結構増えております。あとは、名古屋駅周辺や高級店が並ぶエリアの高級レストランとかで鳥取和牛を使ったメニューを提供してもらうレストランフェアも11月に開催いたしました。各県合同の物産展も11月末から12月頭に金山駅で開催いたしまして、そこではとうふちくわがよく売れました。とうふちくわは1本160円とか200円で単価が安いものですから、なかなか売上金額のアップにはつながっていないのですけれども、多くの方々にとうふちくわを召し上がっていただきました。
 5ページで、コロナで延期を重ねておりましたビジネスフォーラムin名古屋、3年ぶりに開催いたしました。一定の距離を保って着席いただきまして人数を絞るなど、いろいろ工夫を凝らして開催いたしまして、今年はトヨタ自動車の元副社長の河合満様に御登壇いただき、御講演いただきました。そのおかげをもちまして、トヨタ系列の会社の方、自動車関係の方々にも多数御参加いただきました。湯梨浜町、琴浦町、北栄町など地元からも御出席いただきまして、誘致企業や縁のある企業などにも久しぶりに会っていただく機会となりました。地元食材を使った食事も提供いたしまして、鳥取和牛や星空舞などのPRもさせていただきました。参加した企業からは、あごちくわがおいしかったので買いたいみたいな言葉もいただきまして、食材を御紹介する機会にもなったと思っております。

◎川部委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○内田(隆)委員
 JTBとのインバウンド観光推進協定の締結のところで、4、連携実績及び今後の予定、(1)連携実績、JTBグループ会社の外国人ライター(台湾人、タイ人)による県内視察及び情報発信という、この種のインバウンドの発信の仕方はいつもやっていらっしゃるし、こういうことをしましたと言われるのですけれども、それぞれの事業が単発で継続性がないように思うのですよ。例えば情報発信でインサイトを上げて、どこに流入して、何の魅力を伝えていくかというのをもっときちんと戦略を持ってされるべきかなと思います。インバウンドに特化したサイトであれば、幾つかあるではないですか。そこにハッシュタグをつけてちゃんと誘導しているか、そこのアクセスを非常に高めていくみたいなことを考えていかないといけないのではないかなと。継続的に何年もやっているし、今後も多分やっていかなくてはいけないというのは間違いないのだけれども、こういうのがどうしても単発の広告宣伝みたいなことになってしまうので、それはすごくもったいないから、ひもづけていく先をきちんと見据えて、鳥取県のインバウンドに特化したサイトか何かを作って、必ずそこのフォロワーを増やしていくのだというところまでしていかないと。どこの事業でも鳥取県の魅力向上に誘導していくというのは必要だと思うのですけれども、結局、取りあえず何かのインバウンドとか、タイのインバウンドとかみたいなことになってしまって、その辺り、そろそろ考えないといけないのではないかなと思うのですが、どう思いますか。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 おっしゃるとおりだと思います。鳥取県はインバウンド向け専用のSNSとかホームページを持っております。御指摘いただいたように、例えばそこの閲覧者を増やしたりとか、やはり目標は鳥取県にお越しいただくお客様の人数であったり消費額であったり、そういうことを高めていく必要があると思います。委員が言われたように、どうしても調整の中でちょっと単発的に見えるようなところもあると思います。ここはしっかり改めて、例えばストーリーを持って情報発信をやっていくとか、今の御意見を受けて、考えてみたいと思います。

○内田(隆)委員
 ぜひお願いします。端的に言ってそういうことだと思うのです。その県のサイトがすごくフォロワーがいて、インフルエンサー化するということを、重点ではないけれどもそこも含めてやっていくと非常に効果が高くなるのではないかなと思うので、その辺りはちょっと意識して。インバウンド関係のものだけでもフォロワー数であるとか閲覧数を増やして必ずそこに誘導していって登録者数を増やしていくという努力は数字として表れるので、これだけ増やしていますと、それを何年も継続的にやっていくことの効果はすごく大きいものがあると思う。事業をいろいろひっくるめると、インフルエンサーを定期的にほぼ毎月使うみたいなことになるではないですか。その辺り、ちょっと数字を見たいなと思うので、意識してやってみてください。また報告もお願いします。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 やはりコロナ禍でもあって、ちょっと数字が上がったり下がったりもしてきていました。ですので、今はまさにリピーターを増やしていくとか情報発信が中心になる取組だと考えていますので、委員の御意見を参考に取り組んでいきたいと思います。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

○広谷委員
 説明があったかもしれないけれども、この協定の期間のことです。取りあえずは12月14日から令和5年度中までということで、以後1年更新と括弧書きしてあるのですけれども、これはいろいろ協定の成果なりを見ながら1年ごとに更新していくということなのですか。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 これは基本的には自動更新でございまして、双方が異議がなければ自動的に更新していくということの合意はいただいていますので、逆に、これを破棄するというか、そういう場合には改めてお話合いをするということで、基本的にはそのまま延びていくと考えております。

○広谷委員
 では、何もなかったら自動更新で毎年更新していくということですよね。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 はい。そのとおりです。

○内田(隆)委員
 そうしたら、これは枠予算を使うのですかね。今後の連携予定とか、主な連携事業項目とか、ざっと並んでいるのですけれども、一体幾らかかるの。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 金額は、それぞれの市場ごとにプロモーション経費として枠で取っていますので、個々の事業をするときにJTBさんと県とで話合いをしながら進めていくというふうに考えています。

○内田(隆)委員
 枠は幾らなの。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 そこは、今、当初予算で考えていまして、基本的には数千万円ぐらいになると思っています。

○内田(隆)委員
 では、これは数千万円が定期的に出ますよという協定を提携しますという報告なの。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 金額のほうはしっかり議論をしていきたいと思いますので、ここは、その内容というよりは、協定をJTBさんと結ぶという申合せの御報告でございます。

○内田(隆)委員
否定しているわけではないが、美術館の絵ではないけれども、ボリューム感的に5年やったら例えば2億円とか4億円の話になるのでしょう。そういうのは丁寧に説明しなくてはいけないのではないかなと個人的には思う。別にこれをしたら駄目とかではなくて、大体数千万円といっても1,000万円から9,999万円まであるわけで、その中で何をしていくかというのは、こういうことをするとこれくらいの経費がかかってこれくらいの効果がありますよということがないと。これだと北米は北米、ヨーロッパはヨーロッパ、アジアはアジア、パシフィック地方はパシフィック地方の予算をそれぞれ計上しますみたいな話なのかもしれないけれども、では予算書上はどういうふうに計上するの。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 今、当初予算で考えていますのは、ヨーロッパとかアジアとか、各市場ごとに数百万円ずつぐらい計上することを考えています。実はJTBさんとは、ここに連携実績として書かせていただいていますように、これまでも取組をやってまいりましたので、さっき委員がおっしゃったように、新たに予算を積むというよりは、今の中でより効果的に効率的にやっていくと我々は考えていますので、お願いしたいと思います。

○内田(隆)委員
 いいです。JTBとの協定が本当にインバウンドにとって資するものになると思うし、そうするように頑張っていただきたいなと思うのだけれども、観光系とPR系の予算はこうやって枠でぼんと来ることが多いから、その辺りが観光の分野はなあなあになっていると思うのだよ。まあこれくらいだわというところで。もちろんそれがいけないわけではなくて、それは必要だから枠予算になっていて我々も枠要求を認めているわけだけれども、そこについては、当たり前ではなくて、きちんと答えられるようにしながら予算を執行していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

◎川部委員長
 矢吹課長、これは当初予算でもう少し詳細な説明が入るということですよね。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 そのとおりです。企業とか、例えばJTBさんとはこういう事業を考えていますとか、またそこは御説明したいと思います。(内田(隆)委員「頑張ってください」と呼ぶ)

◎川部委員長
 ほかにありませんか。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る関係人口の拡大、観光振興、中山間地域をはじめとする地域振興、道路網、河川等の整備、交通安全、防災、その他主要事業については、閉会中もこれを継続調査とすることとし、その旨、議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、委員の皆様に御連絡いたします。次回の常任委員会は、1月20日金曜日、午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いいたします。
 以上をもちまして地域づくり県土警察常任委員会を閉会いたします。

午前11時22分 閉会

 


 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000