令和4年度地域づくり県土警察常任委員会議事録

令和4年7月21日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
川部 洋
安田 由毅
坂野 経三郎
広谷 直樹
伊藤 保
内田 隆嗣
島谷 龍司
銀杏 泰利


欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
   服部警察本部長、蒲原県土整備部長、水中危機管理局長兼原子力安全対策監、
   木本地域づくり推進部長、中原交流人口拡大本部長ほか

 職務のため出席した事務局職員
   澤田課長補佐、船石係長、前田係長
 1 開会  午前10時00分

 2 休憩  午前10時19分 / 午前10時43分 / 午前10時57分 / 午前11時24分

 3 再開  午前10時22分 / 午前10時46分 / 午前11時01分 / 午前11時26分

 4  閉会  午前11時53分

 5 司会  川部委員長

 6 会議録署名委員  広谷委員  銀杏委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎川部委員長
 ただいまから地域づくり県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 今回の常任委員会は、警察本部、交流人口拡大本部、危機管理局、県土整備部、地域づくり推進部の順で、執行部の入替えを行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、広谷委員と銀杏委員にお願いいたします。
 それでは、報告事項に移ります。
 初めに、警察本部について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 また、説明または質疑におけるページ等の切替えの際は、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて説明を開始していただきますようお願いいたします。
 それでは、報告1、可搬式速度違反自動取締装置の運用状況について、河村交通指導課長の説明を求めます。

●河村交通指導課長
 可搬式速度違反自動取締装置の運用状況について報告させていただきます。
 初めに、可搬式速度違反自動取締装置、通称可搬式オービスとして説明させていただきますが、導入に至った経緯といたしましては、平成31年4月に東京都豊島区東池袋において発生した高齢運転者が乗用車を暴走させ母子2人が死亡、通行人等9人がけがをした死傷事故、令和元年5月、滋賀県大津市で散歩中の保育園児等の列に事故車両がぶつかり、保育園児2人が死亡、保育士を含む14人がけがをした死傷事故など、社会的反響の大きい事故が発生いたしました。そこで、令和元年6月に未就学児童及び高齢者の交通安全緊急対策が閣議決定され、その中の取組の一つとして、速度規制の実効性を確保して子どもの貴い命を交通事故から守るため、可搬式オービスを全国警察に順次導入することとなり、運用が開始されました。
 概要ですが、可搬式オービスは、レーザー光による走行車両の位置変化の測定により車両速度を計測する装置です。取締り方法は、速度違反を検知すると内蔵カメラでナンバープレートや運転者を撮影し、後日、違反者を呼び出し検挙する方式の取締りとなっており、道路幅員が狭くガードレール等もない省スペースでも取締りが可能です。
 鳥取県警といたしましては、令和3年3月、可搬式オービスを導入、関係規定を整備し、停止式速度違反取締りが困難となっている通学路などにおいて、同年7月から運用を開始しております。
 運用状況ですが、令和3年7月から令和4年6月末まで、県内の通学路、生活道路で40か所の取締り場所を選定し、40回の取締りを行い、26件の速度違反を検挙しており、新聞やテレビにも取り上げられました。
 地元の住民からは、速度抑制、交通事故防止施策には効果的だと思いますとか、児童に安心して登校してもらえるよう今後も定期的に取締りをしてほしいなど、可搬式オービスの効果を期待する反響がありました。このほかにも、県警ホームページの意見・要望欄に、ここでも取締りをしてほしいといったメールも届いており、機器が県民に認知され、これに対する期待が高まっているものと手応えを感じております。
 導入の効果ですが、数字的な効果検証を試みるに当たり、これまでの運用で同一場所でおおむね午前7時から午前8時までの同一時間帯における走行速度が拾える箇所が表のとおり2か所ありました。それぞれ3回実施しておりますが、その実施箇所における平均速度の変化を集計した結果、B地点において速度減少の傾向があるように見えますが、通過台数自体が少ない場所であるため平均速度の増減を断定するまでは言えず、速度抑制の効果は今後も継続して注視、分析が必要と考えております。
 数字的な効果検証は今後の課題としつつも、可搬式オービスの特性である違反車両の停止場所が確保できない通学路、生活道路で取締りができていること自体、地域住民や通学する児童へ安心感を与えたり、抜け道として高速で通行する違反車両の運転手にとっては脅威になるなど、取締り自体が効果と言えます。
 今後の取組ですが、県民からの意見、要望を丁寧に吸い上げ、効果的な取締り場所の選定に反映させていくとともに、データ分析から得られる通過速度の推移や事故の発生状況などを総合的に検討しながら通学路、生活道路における合理的、効率的な交通取締りを推進し、交通事故抑止を図ってまいりたいと考えております。

◎川部委員長
 ただいまの説明について、質疑等はありませんか。

○内田(隆)委員
 基本的なことをお聞かせいただきたいのですが、高速道路とか一般道も含めて、オービスが設置してある場合に何回か告知がありますよね。あれは何か決まりがあって設置されているのか、決まりがあって設置されているのだったらこの可搬式オービスの場合そういう周知みたいなのはどのようなことで担保されているのか教えてください。

●河村交通指導課長
 まず最初の質問は、予告看板の設置に関することだと思いますけれども、速度取締りについて、法務省と警察庁の協議で予告看板のない取締りについては問題ないという見解を得ていますので、現在は可搬式速度オービスについては予告看板なしで設置しております。
 米子道において固定的なオービスが設置してあると思いますけれども、それについては固定してあるので、この先はオービスが設置してありますよという予告看板を設置して、速度抑制に効果が期待されているというものでございます。

○内田(隆)委員
 結論から言うと、法務省と警察庁が協議された上で、可搬式オービスについては告知義務なくやってもいいよということでいいですか。

●河村交通指導課長
 はい。

○伊藤委員
 1点だけ。ここにオービスでの取締りのところの写真があるのですけれども、県土整備部にはよく歩道には工事の看板などは立てるなよと、あくまでも歩道は歩行者優先だからと厳しく言っているのです。看板が立っていると歩行者の邪魔になってかなわない。オービスを使った取締り、抑制効果は非常にあると思うのだけれども、できればやはり歩道は避けて実施していただきたいなということだけはお伝えしておきたいと思うのです。歩道はあくまでも歩行者を守るもので、この取締りも歩行者を守るという一つの大きな観点でやるわけですから、歩道は避けてやっていただきたいということだけお願いしておきたいと思います。

●河村交通指導課長
 場所を選定する際にも、歩道の幅員とか、周りの道路の形状とか、そういったものを確認、検証しながら設置場所をさらに検討させていただきたいと思います。

○内田(隆)委員
 伊藤委員の言っている意味は、十分な幅員を確保した上で、安全性を担保した上でという意味だと思うので、そういうことが担保できれば、必ずしも歩道でやっては駄目というニュアンスではないと思うのですよ。きちんと安全性を担保した上でこういうことをしてくださいという意味だと思いますので、補足……。違いますか。

○伊藤委員
 私は、原則、歩道はやはり歩行者を優先ということで、避けて、どんどんやってほしいということをお願いしたいですけれども。

●柴田交通部長
 伊藤委員の言われることは分かります。ただ、事故が多いのが、こういう幅員が狭いところで事故があって大切な児童が被害に遭っております。取締り要望が強いというところもありますので、写真にありますように、セーフティーコーンとか警察官が立って誘導して、危なくないような取締りをさせていただきたいと思いますので、住民の理解を得ながら取締りをしたいと思っております。

○安田委員
 基本的なことだと思います。このオービス、可搬式速度違反自動取締装置と、通常やる、俗に言うねずみ取りの違いを教えてください。

●河村交通指導課長
 通常行われている取締り装置は、A点、B点ということで、最初に速度を検知して、それから数百メートルか100メートルぐらい離れたところで車両を停止して駐車場等に引き込むというもので、今回のこの可搬式オービスというのは1点のみで、中には入れないで、速度とか運転手、ナンバーを写真撮影して、事後にその違反者を呼び出して検挙するという事後検挙の方式を取っています。

○安田委員
 分かりました。境港市内でも私は何度か見たのですけれども、431の竹内団地の入り口のところに警察車両が4台も5台も来て、みんなで何かやっていたのを2回か3回見ているのですけれども、それがこれだったのかな。

●河村交通指導課長
 それはA、B点というか、従来の方式でやっている速度取締り、あるいは別の取締りとか検問ではないかと思います。

○安田委員
 では、やはり通学路とかでやっているということ。

●河村交通指導課長
 そうです。通学路とか生活道路を主に、道路幅員が狭い割には通過車両が速度を出して走っているような場所を選定して取締りをやっております。

○島谷委員
 これ、すごい抑制効果があるということなのでよしとはするのですけれども、速度違反を検挙するだけが目的ではなくて、速度抑制を促すということが大きな目的だと思っているのですよね。ということは、ここの反響にもあるように、定期的ではなくても、ここを通ったときにはあるかもしれないよという心理を植え付けるということが必要だと思うので、台数にも限りはあると思うのだけれども、間隔を空けない、こうやって点々点々、毎日でもいろんなところでやるということを続けていかないと、1回やっているからもうないとかそういうふうに思われないような利用をしていただきたいと思います。
通学路で私が気になっているのが、横断歩道に子どもたちが立っていても、スピードは出さなくてもそのまますうっと行ってしまうという車がたくさんあるのですよね。交通安全の観点からいえば、当然これは道路交通法で義務となっているわけだから、その啓発もだし、違反者に対してはきっちりとやっていかなければいけないのではないかなと私は思うのですよ。鳥取県の止まるパーセンテージはかなり低かったように思うので、これを上げていかないとやはり通学路の安全というのは確保できないと思うので、しっかりとその点はやっていただければなと思うのですが、どうですか。

●河村交通指導課長
 通学路の安全の確保として、先ほど言われましたように、横断歩道の手前で止まらない車が多いということで、横断歩行者等妨害等違反というのが成立することになります。あと交差点関連とか、そういった違反を中心に取締りを継続してやっておりますので、さらにそういう点も強化しながら取締りを継続したいと思っております。

○銀杏委員
 表が出ているところの郡家東小学校区内における実施状況で、生徒の登校している写真が出ています。これは県道39号線ではないかなと思うのですが、速度が25キロ、40キロ、35キロとか、B地点で37キロ、36キロ、34キロとなっていますけれども、ここは制限速度は何キロ設定ですか。

●河村交通指導課長
 表に書いてありますように、規制速度は30キロ……。

○銀杏委員
 30キロか。ということは、あの道路自体は40キロが多いのですけれども、小学校近辺で30キロに設定されている区間ということですね。なるほど。了解しました。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、次に、その他ですが、警察本部について、執行部、委員の方で何かありませんか。

○島谷委員
 今、統一教会の問題ということですごい大きな問題になっているのですけれども、統一教会だけではなくて、高額商品の売りつけというか、それによって社会生活にいろんな支障を来すような場面もあると思うのです。詐欺行為とかそういう問題も出てくるとは思うのだけれども、県警として今後どのように対応されていこうとされているのか、ちょっと本部長の見解を教えていただきたいと思います。

●服部警察本部長
 そういった相談については、これまでも受けてきた面がございますので、個々の相談に応じて適切に対応していきたいと思います。
 一方で、特定の団体が何か組織的に関与しているかどうかということでありますけれども、その団体が違法行為を行ったり、行おうとしているということであれば、警察として所要の対処をいたしますけれども、個々の事案に応じてそれは適切に対応するもので、特定の団体だから何か特別に対応するというよりは、情勢に応じて、個々の事案に応じて対応していくことになるのだろうと思っております。

○島谷委員
 本部長が言われたとおり、特定の団体のことを私は言っているわけではなくて、そういういろんな詐欺行為みたいなものがかなり今問題になってきているので、しっかりとそこは対応していただければなという意味での質問だったので、よろしくお願いします。

●服部警察本部長
 失礼いたしました。いろいろな相談を承っておりますので、相談された方、被害に遭われた方からよく話を伺って、しっかり対応していきたいと思います。

◎川部委員長
 よろしいですか。
 ほかにありませんか。

○安田委員
 先日、奈良県において大変残念な、また残虐な蛮行が起きてしまいました。マスコミ報道によると、奈良県警の警備態勢がというお話が先行してありました。おとといですか、政務官が鳥取県に入られて、恐らく警備も付かれたのではないかと思うのですけれども、過去は石破代議士が幹事長であったり大臣を務められているときにはかなりいろいろな形で警備をされてきた御経験が鳥取県警にはおありだと思うのです。これからも要人が来られることは多々あると思います。それに対して、警備計画というのですか、計画や訓練、体制を整えることを引き続きしっかりやっていただきたい。要望でございますが、よろしくお願いいたします。

●服部警察本部長
 今回の事件を受けまして、警護対象者に対する警備については強化することとしております。また、奈良県警のほうで捜査をされておられますし、警察庁のほうで検証と見直しを行っているということでありますから、それを踏まえまして、さらに必要な措置があれば講じてまいりたいと思います。それによりまして、警護対象者の身辺の安全について、万全を期してまいりたいと思っております。

◎川部委員長
 よろしいですか。
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、警察本部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時19分 休憩
午前10時22分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 引き続き、交流人口拡大本部について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 また、説明または質疑におけるページ等の切替えの際は、少し間を置いて説明を開始していただきますようお願いいたします。
 質疑等については、説明終了後、一括して行います。
 それでは、報告2、令和3年度鳥取県への移住者数について、大呂ふるさと人口政策課長の説明を求めます。

●大呂ふるさと人口政策課長
 交流人口拡大本部の資料の2ページ、3ページをお願いいたします。令和3年度の鳥取県への移住者数ということで、今回取りまとめましたので報告いたします。
 初めに、この調査は市町村の協力を仰ぎまして、県外から県内に移住を目的に転入された世帯あるいは人数について市町村において抽出していただいた集計値でございます。移住の定義といたしましては、鳥取県の場合、短期的な仕事の赴任ですとか修学のための短期的な転入などは除きまして、そのまちに住み続けることを前提とした者、その家族といったところを対象といたしまして、市町村の転入の窓口でアンケートをしていただきまして、その中から抽出しているというのが実情でございます。個人情報というのは、ちょっとこういったものは自動的に取れるものではございませんので、アンケートをなるべくたくさんお願いして、それを集計しているというのが現状でございます。
 それでは、資料のほうでございます。まず2ページの1番が移住者数の推移でございます。一番下の令和3年度のところが今年度の数字でございまして、1,665世帯、2,368人でございます。前年から232人の増加となりました。こうした調査を始めて以来、数字としては最大値ということになります。
 また、目標のところに掲げてございますが、総合戦略のほうで令和2年度からの5年間で累計1万2,500人を一つの目安、目標とすることを掲げております。単年度でいえば2,500人程度でございまして、もう少し届いておりませんけれども、こうしたことを踏まえて今後も取組を進めてまいりたいと思います。
 2番のところが市町村別の移住者数でございます。ここにつきましては、合計12の市町村で前年よりも増加となっております。伸びの大きなところは鳥取市でプラス78人、米子市で128人といったところが伸びの要素でございます。
 参考といたしまして、2ページの下から3ページを併せて見ていただこうと思いますけれども、ここでいろいろな傾向について数字を並べております。
 まず、2ページの下のところで、40代、50代の年代別の理由を抽出しておりますが、40代以下では就職を機にUターンする若者層、それから結婚や子育てを機にUIターンなどをするというところが主な理由として上がっております。50代以降では、帰郷や田舎暮らしといったところでございます。また、UターンとIターンの比率でございますが、これは2ページの一番下の中ほど、約半々ということで、今年は少しIターンの比率が上がっているという状況でございます。
 一番右が地域別、どこから来ていただけているかでございます。近畿、中国地方が主流でございますが、令和元年度のコロナ以前と比較すれば、関東からも移住が伸びているというところでございます。これまでは基本的に対面での相談会等が主でしたけれども、コロナ禍でかなりウェブといった手法での相談もできるようになってまいりましたので、こうしたことが少し効いているのかなというところもございます。
 3ページの上、年代別、理由別は、先ほど申し上げたような個票でございます。
 続きまして、下の移住者の定着率でございます。これにつきましては令和元年度調査から行っておりますけれども、一番下の網かけのところが令和4年度、今年の調査結果でございます。内容といたしましては、今から5年前、平成27年に移住目的で転居してきたと整理した方2,127人につきまして、現在も継続して居住していただけているかどうかといった視点で市町村の担当者に追跡調査をお願いするというのがこの調査の内容でございます。可能な範囲で追いかけられた方の動向でございますので、実際に追跡できた方640人に対して、今も住み続けている方が466人でございました。ということで、率にすれば、調べられた範囲では72.8%の方が定着ということで住み続けていらっしゃるということでございます。あくまでこれは追跡できた方の率ですので、全数調査にはなっておりませんけれども、こうしたことも率を上げていきたいというところで、市町村と協力して進めてまいりたいと思うところでございます。

◎川部委員長
 続いて、報告3、「#WeLove山陰キャンペーン」及び「スペシャル・ウェルカニキャンペーン」の事業期間延長について、濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長の説明を求めます。

●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
 4ページをお願いします。7月31日までの事業期間としておりました#WeLove山陰キャンペーンとスペシャル・ウェルカニキャンペーンの2つのキャンペーンの期間を8月31日まで延長しました。
 2のところに延長の概要を書いておりますが、広島県以外は8月31日まで、広島県は現在のところ7月31日までということになっております。広島県については、7月下旬の感染状況を踏まえ、8月以降の延長を判断するということになっていると聞いております。
 キャンペーンの概要は今までと同じでございますので、省略させていただきます。

◎川部委員長
 続いて、報告4、鳥取砂丘サウナイベント in SAND BOX TOTTORIが開催中、及び報告5、海外旅行会社による鳥取県旅行商品の造成・販売状況等について、矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長の説明を求めます。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 資料5ページ、鳥取砂丘サウナイベント in SAND BOX TOTTORIが開催中でございますので、御報告申し上げます。
 7月16日に琴浦町にございます一向平キャンプ場が主催いたしまして、サウナイベントをさせていただいております。そのオープニングセレモニーで、亀井副知事、それから、県議会のほうからもサウナ・アウトドアツーリズム議員連盟の福田会長様に御来賓として御挨拶を頂戴いたしました。
 このイベントは、7月末までの土日祝日の合計7日間、開催が予定されておりまして、初日の7月16日にはとっとりサウナCEAの五塔熱子さんにもアウフグースのパフォーマンスをしていただきましたし、東京からJAPAN SAUNA-BU ALLIANCEという、全国の企業が約130社加盟されているサウナを通じた企業連合の、川田さんという代表の方を含めて10名の方にお越しいただいて、サウナ体験をしていただいたり、挨拶も頂戴いたしました。そういった方々にもお越しいただきましたので、今後、サウナを中心にしながらワーケーションを進めることも取り組んで、地域を盛り上げてまいりたいと思っております。
 6ページでございます。海外旅行会社によります鳥取県旅行商品の販売状況等について御報告申し上げます。
 6月10日から、添乗員が行動管理ですとか感染対策を行いながらツアーを執行するというようなインバウンドの受入れが開催されました。そういった動きの中、本県におきましても団体旅行商品の販売を開始いただいて、旅行商品もつくっていただいておりますので、その御報告をさせていただきます。
 まず1つ目でございますが、韓国最大手の旅行会社のハナツアー様によりまして、この8月1日から4泊5日で関空イン・アウトの鳥取旅行商品を今販売中でございます。現時点で22名の御参加が予定されておりまして、これが実現しますとコロナ後初めて本県に来県となりますが、コロナの感染状況もございますので、場合によっては延期、中止等の場合もございます。
 2点目は台湾のほうでございます。6月下旬に台湾の鳳凰旅行社の現地スタッフの方に鳥取県を視察いただきました。知事にも面談していただきましたところ、この11月に鳥取と台湾のインバウンドチャーター便を飛ばしたいというような非常に前向きなお話を頂戴しまして、我々としてもバックアップさせていただきたいと思っているところでございます。
 3点目は香港の訪日旅行社ナンバーワンのEGLツアーという旅行会社の日本駐在の職員にお越しいただきまして、こちらも主に関空イン・アウトの旅行商品造成のために県内を視察いただきました。お話によると、近く、この夏ぐらいにはEGLツアーによる商品の販売がなされるというようなことを伺っております。
 最後、これは少し違うのですが、食の多様化というようなことにも取り組んでおります。7月の2日間ほどワークショップを開催させていただきまして、JICAとの連携で県内の観光事業者様を対象に、元公邸料理人のシェフの方にお越しいただいて、ベジタリアンですとかヴィーガンですとか、そういう食の多様化に、料理を通じたおもてなしをこれから進めてまいりたいと思っております。

◎川部委員長
 続いて、報告6、「まんが王国とっとり」関連の主なイベント等について、岡山まんが王国官房長の説明を求めます。

●岡山まんが王国官房長
 まんが王国とっとり関連の主なイベント等について御説明いたします。
 まず、水木しげるの妖怪百鬼夜行展でございます。こちらは東京六本木ヒルズの森タワー52階にございます東京シティビューにおきまして現在開催中、好評でございます。こちらにつきましては、水木しげる先生の人生、それから古書店探訪と申しまして、研究の足跡、工房といたしましては創作の背景、そして原画、ゆかりの品等の展示の4章から成りまして、これをプロローグとエピローグで挟んでいるといったことでございます。御覧いただいておりますこの写真は、エントランスの正面にございますもので、13体の水木しげるロードのブロンズ像を模したオブジェが飾られておりまして、あたかも摩天楼をバックにして水木ロードが浮かび上がると、天空の水木ロードとして皆様方に御覧いただいているところです。
 舞台「ゲゲゲの鬼太郎」でございます。こちらはこれから開催されるもので、東京の明治座と大阪の梅田芸術劇場で開催されます。
 8ページです。2件、谷口ジロー先生関連のイベントが続きます。
 まずは「神々の山嶺」、こちらは全国で現在公開中でございますけれども、県内でも公開の予定がございます。まずは県内上映といたしまして、特別上映です。8月11日、山の日に鳥取市民会館の大ホールで実施いたします。チケットはとりぎん文化会館、鳥取市民会館、鳥取市文化ホールで取扱中でございまして、鳥取市ではこのような公開がございますし、また、営業上映として、MOVIX日吉津と倉吉シネマエポックで公開が決定しております。もうホームページ等で公開されておりますが、MOVIX日吉津では7月22日から28日まで、倉吉シネマエポックでは8月26日から9月16日までが予定されております。
 この時期に合わせまして、今年の原画展は、谷口ジローの世界4「もうひとつの山嶺」の開催でございます。こちらにつきましては、7月30日から8月28日まで、鳥取市内にございますギャラリー鳥たちのいえで行います。報道機関向け内覧会も含めまして、相互の効果によりまして、それぞれたくさんのお客様に来ていただきたいと思っているところでございます。
 最後に、これは谷口ジローさんでも青山剛昌さんでも水木しげる先生でもございませんけれども、このたび「世界の漫画家からのメッセージ 国際平和漫画展」ということで、鳥取、米子、倉吉の3会場で巡回展として開催いたしますものでございます。国際マンガコンテストの審査員として長く携わっていただいております一こま漫画家の篠原ユキオ先生からお声がけをいただきまして、準備を進め、開催に至ったものでございます。この展覧会は、京都、大阪で4月、6月と開催されておりましたものの3番目の開催地として鳥取県で行っているものでございます。こちらの資料につきまして、関連のチラシを添付しておりますので、後ほど御覧いただければと思います。

◎川部委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○坂野委員
 3ページなのですけれども、御説明いただいて聞き逃していたら申し訳ないですが、移住者の定着率のところで調査した人数があるのですが、この調査対象者の選定、どういうふうに選定されたのか伺ってもいいでしょうか。

●大呂ふるさと人口政策課長
 実は移住者数と調査した人数にかなり乖離があるということでございますが、5年前に移住者と選定したのは、基本的には先ほど申し上げたアンケートでこの方は移住者だなという目星をつけるのですけれども、このアンケートはそもそも記名自体が任意になっておりますので、まず人が特定できていないというケースがかなりあるということでございます。町村部ですと比較的顔が見えているということもあって調査率も高いのですけれども、市部のほうではちょっとそうしたことでなかなか特定が難しいことから、こうした乖離が起こっているというところでございます。

○坂野委員
 定着率7割超えとかという数字が出ているのですが、何か肌感覚としてそんなに高いかなという気がしなくもないものですので、もう少し移住者数と調査した人数の乖離を何とか埋めていただいて、できるだけ正確、この数字が正確ではないと言っているわけではないのですけれども、できるだけ精度の高いデータをつくっていただいたほうがありがたいかなと思ってみたりします。

●大呂ふるさと人口政策課長
 全くおっしゃるとおりでございまして、なかなかここは非常に苦慮しているところでございます。決算審査のほうでもこうした成果指標としてはきちっと取ったほうがいいということをいただいていまして、最近は市町村のほうにもアンケートになるべく記名をしていただくなり、調査率を上げていただくということでお願いしているところでございます。この辺をちょっと努力目標として今後とも頑張っていきたいと思います。

◎川部委員長
 ほかに。

○銀杏委員
 1番のところで、年間移住者数2,368人の内訳で、世帯としては1,665世帯ということで今のところ単身者が多いということが言えると思うのですね。この辺の分析をどういうふうにされているのかなというのをお聞きしたいのです。独身者の就職、これは大学を卒業して帰ってきて就職するとか、また、単身赴任でこちらに来られているとかという理由かなとも思うのですけれども、きっちりこれがウィズコロナ、アフターコロナになったときにも同じような傾向がちゃんと続くのだろうかという心配もございまして、ちょっと分析をお聞かせください。

●大呂ふるさと人口政策課長
 まず、その分析については、おっしゃるように単身者が7割でございます。世帯数というのは、先ほど申し上げたアンケートは世帯主に書いていただきますので、お一人で帰られた方は1枚書いていただきますし、家族の方は1枚について子どもが何人というようなことでやっておりますので、そこは正確に7割ぐらいというのは取れていると思います。
 この内訳については、3ページのほうに少しございますけれども、世帯の数が非常に多いのが20代以下の696世帯と30代の342世帯、ここが移住の中心的な層ということになります。ここに多くの単身者が入っているということでございます。
 この20代、30代の理由の大きなところを見ますと、やはり企業への就職ということで、就職を機にこちらに帰られた方、あるいは都会からこちらにUターンされた方、あとは、30代では結婚、子育て、こういったところも19.3%、57世帯とございますけれども、結婚なり子育てを機に鳥取県に帰ってみようかな、行ってみようかなというところも、一定数、傾向としては出ていると思います。
 この辺りが中心的な動きでございまして、コロナ以降もどうかということでございます。こうした移住に関するパンフレットなど、子育て施策ですとかそういった施策をしっかりやっていますよ、支援制度もしっかりございますよというような情報発信をしながら、定住機構のほうでも相談会を随時やっておりますけれども、こうした中で担保していきたいと考えております。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、交流人口拡大本部について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、交流人口拡大本部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時43分 休憩
午前10時46分 再開

◎川部委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続き、危機管理局について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔にお願いします。マイクを使ってお願いいたします。
 また、説明に関しては、ページ等の切替えがありますので、間を置いてお願いいたします。
 質疑等については、説明終了後、一括して行います。
 それでは、報告7、島根原子力発電所の安全対策等の状況について(第4報)、及び報告8、島根原子力発電所に係る原子力防災に関する協力協定及び財源協力協定の締結について、木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官の説明を求めます。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 危機管理局資料2ページ、島根原発の安全対策の状況について御報告いたします。
 島根原発2号機と3号機の状況で、2号機は昨年9月15日に設置変更許可の審査が終了しまして、現在、設計及び工事計画認可申請の審査が行われております。なお、もう一つの後段規制となる保安規定の認可申請については、まだ審査が行われていないという状況でございます。安全対策工事については、令和4年度内の工事完了を予定しております。特重施設等の審査につきましては、5月24日に審査会合が行われて以降、特に動きはございません。その他で、7月11日、中国電力による島根2号機の審査状況説明会が開催されまして、本県職員も出席しております。
 続いて3号機、6月29日に2回目の設置変更許可の補正書を提出しております。一方、先ほど御説明しました2号機につきましては、設置変更許可取得後、これまで工事計画認可申請の補正を3回行いまして、12月までに計7回の補正を予定しております。3号機の1回目の審査会合は平成30年9月に行われたのですけれども、それ以降の審査は行われていないという状況です。
 今回の補正の概要ですけれども、1回目の補正が2号機審査における基準地震動の見直しの反映、今回の2回目の補正が地盤ですとか津波、火山といった、こちらも2号機の審査結果の内容を反映した補正となっております。そのほか、2号機、3号機が同時に稼働している状態を想定して、万一の事故が発生した場合に対応するための防災体制を見直しております。あと、法改正に伴い品質管理体制の整備に関する説明書を添付書類として追記しております。
 続きまして3ページ、島根原発に係る原子力防災に関する協力協定と財源協力協定の締結についてです。鳥取県、島根県、中国電力の間で7月6日に協定調印式を行いまして、協定を締結しております。
 協定の概要、表の左側の原子力防災に関する協力協定で、目的、こちらは4ページの第1条に記載しておりますけれども、島根県、鳥取県、中国電力が相互に連携、協力を図ることとしております。
 一方、右側の財源協力協定の目的も4ページ、第3条の財源協力のところに記載がありますけれども、鳥取県が実施する原子力防災対策に係る経費のうち、国の財源措置が行われないものについて、中国電力が一定の継続性を持って応分を負担することとなっております。
 下に行きまして、主な内容のところ、原子力防災に関する協力協定、4ページの第2条。こちらは平時からの情報共有ですとか、緊急時には避難退域時検査への動員ですとか、緊急時モニタリング要員の派遣といった協力を中国電力にお願いしているところです。
 一方、財源協力協定ですけれども、6から7ページに記載しております。負担の範囲、そして年間1.8億円を上限としまして、毎年度、負担額については協議を行うことですとか、県は引き続き国の財源確保に努めること、また、有効期間につきましては、令和4年から8年度の5年間としまして、協議の上、期間を更新できることが記載されております。
 今後の取組ですけれども、協定が機能していくために、島根県、中国電力と連携、協力しまして、原子力防災訓練を実施、検証しまして、避難計画の実効性向上を図ってまいります。また、財源につきましては、中国電力と協議を行いまして、今年度の必要額を鳥取県原子力防災対策基金に積み立てた上で執行することとしております。

◎川部委員長
 報告9、米子・境港間の高規格道路の早期事業化についての国土交通大臣への要望については、県土整備部から説明がありますので、ここでの説明は省略いたします。
 続いて、報告10、第68回鳥取県消防ポンプ操法大会の開催結果について、谷本消防防災課長の説明を求めます。

●谷本消防防災課長
 資料の9ページをお願いいたします。第68回鳥取県消防ポンプ操法大会の開催結果について御報告させていただきます。
 県の消防ポンプ操法大会、令和元年度に開催して、2年度、3年度はコロナの関係で中止しておりましたけれども、今年度はコロナの状況を見ながら感染対策を十分取って3年ぶりに開催させていただきました。
 開催の概要ですが、通常ですと応援の方とか観客をいっぱい入れて家族の方とかに来ていただいているのですけれども、無観客として、開会式ですとか表彰式とかという式典も中止いたしまして、競技のみという形でコロナ対策に注意しながら開催させていただきました。開催日時は7月3日日曜日に消防学校の屋外訓練場で開催しております。出場の分団はポンプ車操法の部と小型ポンプ操法の部を開催いたしまして、出場隊はポンプ車操法が6隊、小型ポンプ操法が5隊でございます。成績を5番目に書いてございます。ポンプ車操法の部では米子市消防団の夜見分団が優勝、小型ポンプ操法の部では伯耆町消防団の第6分団が優勝されております。なお、米子市消防団の夜見分団につきましては、前回、前々回も優勝されておりまして、3回連続優勝でございます。
 今年度、全国大会が千葉で10月に開催される予定になっております。コロナの状況でどうなるか分かりませんけれども、開催されましたら、小型ポンプ操法の部の優勝の伯耆町消防団第6分団が全国大会に出場する予定でございます。

◎川部委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○島谷委員
 ポンプ操法の関係なのだけれども、消防団の入団者が年々減っているという原因の一つとして、操法大会の負担というか、練習が物すごく負担になって、もう消防団には入らないよというような話もあるし、その練習がもう重箱の隅をつつくような採点基準。ずっと見てきているのだけれどもあまりにもおかしなというか、当事者としてはそうだと思うのだけれども、周りから見ていて消防の本質を外れるような、それこそ立つ位置がきっちりとしているか、7センチでないと駄目とか、そういうことがあるから消防団員が減ってくると思う。そういう抜本的な消防活動の活性化を図るために、本当に操法大会が必要なのかどうかというのも含めて、今は操法大会に絡めて言っているのだけれども、将来的に消防団員の確保をしていかなければいけないと思うので、そこをどうやって考えていくかというのをちょっと聞かせてください。

●谷本消防防災課長
 県内におきましても消防団員数は年々減少してきております。今、4,700名ぐらいの状況でございます。島谷委員がおっしゃいましたように、操法の練習が大変負担になっているということ、全国的にもそういう話がございまして、採点基準の中で儀礼的なものは排除していこうと。本来、送水するのに必要なものに絞って、儀礼的なものはできるだけ排除していく形に変えていこうと、日本消防協会ですとか消防庁のほうも考えておりまして、負担がなくなるような形での操法にしていくように、県としても一緒に国の状況を見ながらやっていきたいと思います。
 それと、消防団の団員が減少しているということで、昨年度、消防の見直しで、報酬ですとか出動した際の手当、報酬を引き上げてくださいと市町村なりにいろいろお願いして、今年度から大分上がってきております。今後も、実際地域にとって消防団は必要な組織というのは変わりませんので、市町村と一緒になって消防団員の確保、地域防災力の確保ができるように取り組んでいきたいと思います。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、危機管理局について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、危機管理局については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時57分 休憩
午前11時01分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 引き続き、県土整備部について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 また、説明、また質疑におけるページ等の切替えの際は、少し間を置いて、委員の様子を見て説明を開始いただきますようお願いいたします。
 質疑等については、説明終了後、一括して行います。
 それでは、報告11、米子・境港間の高規格道路の早期事業化についての国土交通大臣への要望について、井上道路企画課高速道路推進室長の説明を求めます。

●井上道路企画課高速道路推進室長
 資料の2ページをお願いいたします。米子-境港間の高規格道路の早期事業化についての国土交通大臣への要望について説明させていただきます。
 6月2日に島根県の丸山知事が島根原発2号機の再稼働について同意されているところですが、万が一島根原子力発電所で事故等が発生した場合の避難につきましては、島根県からの避難者も含めて約10万人が弓ヶ浜半島を経由して避難する計画となっております。しかしながら、避難経路となります国道431号や県道の米子境港線など一般道は市街地を中心に渋滞が発生するなど課題が多く、島根、鳥取両県民が円滑な避難を行うためには米子-境港間の高規格道路が必要となっております。そのため、今回、7月13日、知事と沿線自治体の米子市長、境港市長、日吉津村長により国土交通大臣へ早期事業化について要望を行いました。
 斉藤国土交通大臣からは、米子-境港間の高規格道路は米子空港、境港を結ぶ重要な道路であり、島根原発の安全対策上も非常に重要であるということと、この道路を整備したら米子市街地の渋滞緩和や港湾、空港へのアクセス向上などの効果が見込まれることから、基本的には整備に対して前向きであるという御回答をいただきました。
 米子-境港間の高規格道路が新規事業化されるためには、国土交通省におきまして、社会資本整備審議会道路分科会において新規事業採択時評価が行われて、整備が妥当と結論づけられる必要があります。そのため、県としましても、事業主体である国土交通省や関係自治体と連携して、新規事業化採択評価の前段として行われる計画段階評価など、連携して取り組んでいきたいと考えております。

◎川部委員長
 続いて、報告12、日野川流域の渇水状況と取水制限の現状について、岩下河川課長の説明を求めます。

●岩下河川課長
 資料3ページをお願いします。ここ数日はどちらかといいますと雨が降っておりますので、洪水のほうが心配される状況ではございますが、日野川流域の渇水に伴う取水制限の現状について御説明いたします。
 6月1日の常任委員会におきまして取水制限の開始を報告しましたが、その後も日野川流域ではまとまった降雨がなく、異常渇水の状況が継続しておりました。7月上旬、最下流の車尾堰地点では川の水が堰を越えない瀬切れ状態が発生しましたが、その後、7月8日以降、連続した降雨があり、流量も回復したことから、12日正午に取水制限が一時解除となりました。5月26日から今月11日まで取水制限は連続47日間と過去最長を記録いたしました。7月5日に開催されました第3回の日野川流域水利用協議会におきまして、利水者の方からは、田植後に田んぼの水がなく稲が枯れた耕作者がある。十分に取水できず工場を一部稼働停止したなどのコメントがございました。
 取水制限解除後も一定の降雨があり、菅沢ダムの水量はかなり回復してきておりますが、7月19日現在、ダムの貯水量は平年の約半分程度の状況であることから、引き続き状況を注視していくこととしております。

◎川部委員長
 続いて、報告13、米子港のウォーターフロント活性化に係る優先交渉権者との土地売買契約締結について、清水空港港湾課長の説明を求めます。

●清水空港港湾課長
 県土整備部資料の4ページをお願いします。米子港を活用した民間事業者によるウォーターフロント活性化事業につきましては、昨年10月に優先交渉権者と基本協定を締結し、その後、優先交渉権者のほうでは昨年11月に事業新会社を設立され、このたび基本協定に基づく事業計画書が提出されました。この事業計画書は、企画提案内容の実現性、継続性を高めるために、土地売買契約を締結する前に提出を求めていたものでございます。その内容について、優先交渉権者の選定時、令和3年3月に選定した際の審査委員の方にも御意見を伺いながら審査し、妥当と判断しましたので、事業計画書を承認したいと考えております。また、承認後、土地売買契約の内容について協議、調整し、秋頃には事業新会社と土地売買契約書を締結することについて御報告させていただきます。
 事業計画書の概要につきましては、企画提案時からより具体化されたものとして、1つには、下の参考に記載しておりますけれども、事業新会社の構成員が新規企業4社を含めた計12社で構成されておりまして、それぞれの構成員の役割分担ですとか地元企業と大手企業の連携による事業実施体制ができていること、2つ目には、事業収支計画に記載されております投資額、中期損益計画等が見直しされておりまして、より精度の向上が図られていること、3つ目は、優先交渉権者が医療分野、防災分野におきまして、企業誘致につながる取組を既に実施されておりまして、サテライトオフィスへの企業誘致の実現性の向上が図られていることなど、事業の実現性を高める内容であることを確認いたしました。
 また、アドバイザー委員からは、企画提案時より、より具体化された内容に見直されていることを評価していただいた一方、昨今の社会情勢の変化を踏まえて、段階的な事業実施への変更などの柔軟な対応や地域と一体となった事業実施体制の構築など、そういった助言をいただいたところでございます。
 今後の予定につきましては、事業計画書の承認後、土地売買契約書の内容について協議、調整し、秋頃の土地売買契約の締結に向けて手続を進めてまいりたいと考えております。

◎川部委員長
 続いて、報告14、「鳥取県淀江産業廃棄物処理施設計画地地下水等調査会」第9回会議の結果について、山本淀江産業廃棄物処理施設計画審査室長の説明を求めます。

●山本淀江産業廃棄物処理施設計画審査室長
 資料の5ページをお願いいたします。7月2日に開催しました第9回地下水等調査会で最終結果がまとまりましたので、その内容を御報告させていただきます。
 今回は、5名の委員全員に会場までお越しいただいております。当日は追加のボーリングを行いました三輪山の清水の現地の状況を確認いただいて、掘り上げた地質のサンプルも御覧いただいた後、会議に臨んでいただいております。
 結果としては、記載の4点でございます。
 1点目、これはこれまで御説明させていただいておりますが、この地域には3つの地下水を含む地層、帯水層がございまして、帯水層の間には水を通しにくい難透水層を挟んで広がっているということでございます。
 2点目については、次のページの流線図で御説明させていただきます。赤が第1帯水層、黄色が第2帯水層、緑が第3帯水層、青が河川などの地表水になります。赤枠の処分場計画地を通る流線をたどりますと、いずれも福井水源地、三輪山の清水には向かっておりません。
 3点目でございますが、福井水源地でございますが、こちらは一番下の第3帯水層から取水しておりまして、その上にあります火山灰質固結粘土層、これはほとんど水を通さない難透水層なのですけれども、これが連続性もよいということで、計画地から浸透した地下水が福井水源地に影響するような懸念材料はないという結論でございました。
 4点目、三輪山の清水は、水質の結果からメインは第3帯水層の地下水で、一部、第2帯水層の地下水も入っているということを確認しております。こちらも流線図を御覧いただきますと、三輪山の清水には計画地よりも東側の地下水が流れ込んでおります。かつ清水の水位、これは追加のナンバー12のボーリングの水位なのですけれども、これが計画地下流の水位よりも高いことを確認しており、水理学的に計画地の下流からは流れ込まない構造が確認されておりまして、結論としては、影響を及ぼす可能性は極めて低いと推察されるとの評価でございました。
 なお、今回の調査は、各種の調査の結果や解析結果が整合しておりまして、信頼性が高いものになっております。
 5に会長のまとめを記載しております。こちらも十分精度の高い地下水流動の再現性が確認できているため、結論は妥当であるとの判断でございまして、これについて各委員の皆様も同意見でございました。あわせて、科学的にも信頼性が高いとの評価をいただいております。
 調査会としましては、最終的にこの地域の地下水の流れを明らかにすることができて、ポイントであった福井水源地への評価も示されたということで、調査目的を達したとして、最終のまとめに至ったという次第でございます。
 調査結果の報告状況が6にありますが、調査会後に関係する6自治会に対して順次報告に回っておりまして、17日で一通り終えております。18日にはさなめホールで県民向けの報告会も行っております。6自治会の報告に関しましては、地元の意向で非公開ということで詳しいことは控えますが、質問や御意見等もございましたがそれぞれの自治会としてはおおむね今回の結果を御理解いただけた様子で、次は事業者側のセンターの話を聞いてみるというような様子でございました。18日の県民向けの結果報告会では、こちらも調査に関して様々な御質問がございました。これに対して調査会社の担当が専門的な立場から実際の現象や解析結果を基に丁寧に回答させていただいております。また、18日当日は今回掘った主要な地質サンプルも展示させていただいて、第3帯水層に蓋をしている火山灰質固結粘土層を実際に解説つきで御覧いただくような場面も設定させていただきました。
 なお、審査室としましては、今後も調査に関する問合せ等があれば個別に対応していくことを考えております。

◎川部委員長
 報告15、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○安田委員
 高速道路の件、拝見しました。銀杏委員にも御協力いただきまして、本当にありがとうございました。
 これ、一番最後のところの斉藤大臣からのお話の中にも事業が進む見通しをつけることが課題であるということで、先ほどどうしていくのかというところまでお話をされましたけれども、知事答弁でも我々の任期中、本年度中に一定の方向性を出すと、結果を出すと。これは知事の公約でもありますし、もう時間がない中で、これからすごく重要になってくると思うのですけれども、その辺り御担当として見通しを教えていただけますか。

●蒲原県土整備部長
 事業が進む見通しをつけることが課題であると、事業主体である国交省が指摘されています。ここに書いてあるとおり、かなり市街地を通りますので、事業が途中で止まるようなことのないようにということで、ルートそのものは今からの検討になると思うのですけれども、事業の進め方ですとか、どういう課題をルートの検討に反映させていくのかという入念な調整を、県としましては地元の2市1村と一緒になってそれこそ精力的に進めていって、知事の言われている一定のめどを立てるという方針に沿った結論を得るように、全力で頑張りたいと思います。

○安田委員
 ありがとうございます。骨太の方針にもしっかり原発避難路としての道路整備という文言が入りましたので、今こそ国に対してしっかり物を申して、働きかけていく時期だと思います。我々も、常任委員会としても委員長を筆頭にまた陳情等をやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

○銀杏委員
 今の件ですけれども、東部の南北線につきましては、自分が考えていたよりも非常にスピード感を持って物事が進んだなと思っているのです。いろんな方の協力があったのだろうなと思うのですけれども、あの南北線のようなスピード感でいけるのかなという心配をしているわけです。私は東部の、鳥取市の選出なものですから、何とも現場がよく分からない部分があるのですけれども、どうでしょうか。

●蒲原県土整備部長
 今、銀杏委員が南北線を引き合いに出されまして、それに向けて頑張りなさいということだと思いますので、もちろんしっかり分析しまして頑張らせていただきたいと思いますが、地域地域にそれぞれ特性があって、先ほど申し上げたように国交省が気にしていますのが、かなりのところ市街地を通るというところなので、そういう意味ではかなり違う地域の特性かと承知しております。そこは御理解いただければと思います。

◎川部委員長
 よろしいですか。
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、県土整備部について、執行部、委員の方で何かありませんか。

○島谷委員
 先ほど銀杏委員が南北線の話をされていたので。ルートの大まかなことを決めるまでは速やかにできたかなと思うのですけれども、その後の進捗がどうなっているかというのが我々はちょっとまだよく分かっていない。どういう進捗になっていますか。

●蒲原県土整備部長
 南北線につきましては、令和2年10月に公聴会をさせていただきました。それこそ様々な御意見をいただいたところでありますので、それを一つ一つ丁寧に必要性ですとかルートの位置の妥当性ですとかを地元に説明しながら、一つ一つ近づけていかなければいけません。個別に具体的にその説明状況ですとか、課題の状況がどうだということはなかなか御説明しづらいところがありますけれども、そういうところに少し時間を要していると御理解いただければと思います。

○島谷委員
 言いにくいところもたくさんあると思うのだけれども、我々にとってどうなっているのかというのが全く見えてこないので、何やっているのという声も聞こえてくるし、そういう大まかなことでもしっかりとアナウンス、我々にでもアナウンスは必要だと思うので、これからも適宜教えてほしいと思う。それはちゃんと心積もりしておいていただければなと思います。よろしくお願いします。

●蒲原県土整備部長
 今の委員のお言葉を踏まえまして、どのような情報の出し方ができるのかも含めまして、しっかり対応させていただきたいと思います。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

○内田(隆)委員
 まだならまだでいいし、今日でなくてもいいのですけれども、前回の委員会で伊藤委員を含めて皆さんが強く指摘していた国交省との交付金の回収に関する検討状況というのは、できていないでもここに上げてくるものだと思う。報告してほしいなと。

●蒲原県土整備部長
 前回、この委員会で御報告させていただいて以降、国交省に、私どもと会計管理者と別々に複数回、合わせますと3回ほど、状況についてお願いなり確認なりに上京しているところであります。国交省の見解としては、まだ年度のそんなに深まっていない段階で、予算の調整などをいろいろ多方面とやられている状況ですので、一つ一つこの数か月の間に状況が大きく変わるところがなかったものですから、今日も報告事項としては上げてございませんが、内田委員の御発言の趣旨を踏まえまして、しかるべきタイミングでしっかり御報告ができるように、どういうタイミングでどういう方法なのかというのは、またちょっと委員長も含めて御相談させていただき、検討させていただきたいと思います。

○内田(隆)委員
 努力されているということで、引き続きしっかり努力していただければと思うのですけれども、簡単でもいいので報告するべきような事案だと思うので、進捗が図られているとか、書けない情報、言えないところは別として、これくらい行きました的なことをきちんと報告していただくよう、重ねてお願いいたします。

◎川部委員長
 委員長としてもその辺は、どういう動きをしたかという報告はお願いしたいと思います。皆さん心配していると思うので。
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、県土整備部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前11時24分 休憩
午前11時26分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 引き続き、地域づくり推進部について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 また、説明、質疑におけるページ等の切替えの際は、委員の様子を見て、間を取ってお願いします。
 質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告16、鳥取県個人情報保護条例の改正に関するパブリックコメントの実施について、賴田県民参画協働課長の説明を求めます。

●賴田県民参画協働課長
 常任委員会資料2ページをお願いいたします。個人情報保護法が来年4月に改正されることやデジタル化など環境の変化を踏まえまして、県の個人情報保護条例の見直しを検討しているところでございます。7月28日からこの見直し案についてパブリックコメントを実施しますので御報告いたします。
 まず、条例見直し案の概要ですが、現行条例の目的の中で触れております個人の尊厳、基本的人権の尊重を基本理念として明確に規定するとともに、個人情報の取扱いに最大限配慮した上でデータの利活用を図るなど、デジタル社会における個人情報保護の在り方を示すこととしております。また、本県では生死を問わず保護している個人情報が、このたびの法改正により死後においては個人情報として保護されなくなることから、本県独自で保護措置を設け、従来どおり本人の生死を問わず個人情報の保護を図ることとしております。さらに、現在の個人情報保護審議会を改組いたしまして、審査会を設置することとし、事務受託も含め市町村との共同設置を検討していきます。
 詳細な改正案の概要につきましては3ページの資料1に記載しております。また、個人情報保護条例改正前後の項目別比較については5ページの資料に記載しております。法でカバーされない部分や法で条例に委任されている部分について、現行の県の制度を踏襲した条例改正を行いまして、現行の保護水準を確保してまいります。資料1、2につきましては、また御確認いただけたらと思います。
 2ページ目にお戻りいただけますでしょうか。条例の見直しに向けまして、昨年9月に外部有識者で設置した検討会において、これまで3回にわたり御議論いただいております。主な意見は記載のとおりでございますが、条例案の見直しについて特段の反対意見はありませんでした。今後、パブコメ、電子アンケートを実施した上で、改めて検討会などから意見を聴取した後に、改正条例案を11月議会までに上程する予定としております。

◎川部委員長
 続いて、報告17、鳥取県デフリンピック特別顕彰の授与について、及び報告18、2022世界水泳選手権における本県出身選手の競技結果について、小林スポーツ課長の説明を求めます。

●小林スポーツ課長
 最初に、6月1日にも報告申し上げましたが、デフリンピックにおきまして日吉津村出身の井藤博和選手が卓球男子で団体銅メダルを獲得されましたので、規定に基づいて鳥取県デフリンピック特別顕彰を7月8日に授与いたしました。井藤選手で3人目となります。概要は御覧いただいたとおりでございます。今後も競技生活を続けられるということですので、鳥取県としても引き続き支援してまいりたいと思います。
 引き続きまして8ページでございます。先頃ハンガリー・ブダペストで開催されました2022世界水泳選手権におきまして、本県出身選手の三上紗也可さん(飛込)、それから武良竜也さん(競泳)が、共に優秀な成績を収められました。三上選手につきましては日本の飛込としては史上初の銀メダルという大変優秀な成績を収められましたので、後日、規定に基づきまして鳥取県スポーツ顕彰を授与する予定でございます。

◎川部委員長
 報告19、第1回米子駅周辺活性化連携会議の開催について、齋藤中山間地域政策課長の説明を求めます。

●齋藤中山間地域政策課長
 資料は9ページをお願いいたします。第1回米子駅周辺活性化連携会議を開催いたしましたので、報告いたします。
 1番の設置目的ですが、以前、米子駅南北自由通路等整備事業協議会という、三者協議会と通称しておりました枠組みがございまして、これは南北自由通路の整備がスムーズに進むように設置されたものでありますけれども、これにめどが立ちましたので、今後はそれを契機として、米子駅周辺のにぎわい創出のほうに重点を置いて4者が協力して進めていこうという趣旨で発展解消させまして、米子駅周辺活性化連携会議を立ち上げて、その第1回目がこのたび行われたというものでございます。
 (2)に主な検討項目といたしまして交通結節点の在り方、それからにぎわいの創出を掲げております。
 2番目、その第1回の会議の概要でございます。(5)に協議結果として掲げておりますけれども、課題について4者で連携を図りながら今年度中をめどに検討を進めていくということ、それから、具体的に検討を進めるために駅周辺整備検討部会、駅周辺活性化検討部会を設置するということが申し合わされたところでございます。
 今後のスケジュールについて、概要を掲げております。検討部会で深掘りして、それを調整会議に諮った上で、連携会議、本会議のほうに諮っていくという流れで進めさせていただきたいと思っているところでございます。

◎川部委員長
 報告20、JR西日本米子支社と東部沿線自治体との会談について、野坂地域交通政策課長の説明を求めます。

●野坂地域交通政策課長
 11ページ目を御覧ください。JR西日本米子支社と東部沿線自治体との会談についてでございます。
 JR西日本から東部沿線自治体に対して説明したいという申入れを受けまして、輸送密度2,000人未満線区の収支状況を公表した考え方や今後の議論の進め方などについて協議する会談を7月11日に実施しております。概要の1に記載しておりますように、JR西日本と平井知事、東部地区の1市4町の首長が出席しまして、2の内容(3)にあるとおり、JRから線区別利用状況ですとか米子支社における観光振興等の取組等の説明を受けております。
 (4)のとおり意見交換をしておりますが、智頭町長様から公表に対して地域としての不安が示されておりますけれども、総じまして沿線自治体からは、沿線の利用促進を進めて維持されるように一緒にやっていきたい。個別の線区ごとの議論ではなく、東部圏域、広域的に考える必要がある。首長を交えた会で地域公共交通の在り方を一緒に検討してはどうかなどの発言がございました。
 12ページ目の(5)の今後の進め方でございます。これらの意見から、平井知事からも提案しておりますが、JR西日本をはじめとする交通事業者と知事、東部1市4町の首長等で構成する東部地区全体でのまちづくりと一体となった持続可能な公共交通の在り方について検討する新たな会議を設置することとし、既存の東部地域公共交通活性化協議会と連携して進めていくという方向となったところでございます。
 これにつきましては、本日も知事の定例記者会見がございまして、知事からも発表しておりまして、正式な名称としては東部地域交通まちづくり活性化会議という形で設置したいと思っております。JRのほか、第三セクター鉄道やバス事業者、県のハイヤータクシー協会も構成員に加わっていただいて、早ければ来週にも設立しようと考えております。

◎川部委員長
 報告21、「青谷弥生人」ミュージアムキャラバンについて、中森文化財局副局長兼とっとり弥生の王国推進課長の説明を求めます。

●中森文化財局副局長兼とっとり弥生の王国推進課長
 資料の13ページ目を御覧ください。前回の常任委員会でも御報告させていただいた青谷弥生人の続報に当たります。
 現在、ミュージアムキャラバンと申しまして、知事いわく青谷弥生人を県外に「出張」させております。その第一弾といたしまして、先月6月21日から7月3日まで、大阪府立弥生文化博物館で展示させていただきました。25日には知事も御覧いただくということで、また、この期間の最終日には講演会を実施いたしまして、大変多くの方々に御参加いただいたのですが、在阪の青谷弥生人のそっくりさん4名の方にも御出席いただいて、大変にぎわいを見せました。
 現在、引き続いて7月9日から今週末まで、今度は愛媛県の歴史文化博物館に展示しております。今週末にも講演会を実施する予定です。
 さらに今後は、10月には愛知県、またその先にも幾つかオファーをいただいておりますので、調整して進めていきたいと考えております。

◎川部委員長
 報告22、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略します。
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○伊藤委員
 2ページの個人情報保護条例の検討なのだけれども、今度、亡くなった方の個人情報が法では適用対象外になるということだが、何でなるのか。これは今も法では対象外か。

●賴田県民参画協働課長
 法律では、今は生死を問わず個人情報としております。ただ、民間対象向けの個人情報については生存者のみとしておりますので、このたび民間に合わせる形で国のほうでは亡くなった方の個人情報については適用除外としたところでございます。

○伊藤委員
 それで、県独自では保護するというこれまでの方向なのだけれども、例えば鳥取県が条例で保護したところで、結局、元になる法のほうは保護しないという形になるわけですね。相反する。司法にその判断が求められたときに、一般的に言うと優先順位では法があって条例があるので、そこのところはどうなのかということをちょっと確認したい。

●賴田県民参画協働課長
 国においても方針が示されておりまして、亡くなった方の個人情報については法律では保護しないとなっていますけれども、県独自で条例で定めることについては否定しないということで国も方針を示しておりますので、法律に違反するですとか抵触するですとか、そういうことはないのではないかと考えております。

○伊藤委員
 了解しました。できるならば継続的に、亡くなった方の個人情報のほうも私は保護してほしいという思いがありますので、理解いたしました。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

○広谷委員
 JRの関係で、このたび鳥取県東部の市町、県も含めて協議しておられるようで、それも重要だと思うのだけれども、今回JRが公表したのが浜坂から鳥取間ということもあるので、そういう中でやはり兵庫県の北部も。JRの線路というのはつながって初めて効果を出すものであるので、鳥取県だけがこういう協議をしたのではなかなか成果が出てこない部分があると思うのです。それで、兵庫県北部の例えば新温泉町とか豊岡市とか、JRのこのたびの公表についてそちらのほうの動きというのはあるのですか。
 それで、ここに深澤市長のコメントも出ているのだけれども、麒麟のまち圏域でも公共交通の利用促進に取り組んでいるということがあるようなので、麒麟のまちの圏域でやはりこういう取組もしっかりしていかないといけないと思うのだが、その辺り、動きというのはどうなのですか。

●野坂地域交通政策課長
 まずは兵庫県側、新温泉町とか豊岡市の動きにつきまして、兵庫県においては兵庫県独自で鉄道に関する協議の場をまずは県全体で設けられました。それについては、個別に線区ごとに設けたワーキングをつくられまして、山陰本線の、鳥取が関係するのは鳥取-浜坂間なのですけれども、浜坂から城崎方面も実はこの2,000人未満という区間になっておりまして、兵庫県側としては幅広い山陰本線という形での兵庫県が設けられたワーキングが開催されると聞いております。鳥取市や岩美町も兵庫県の会議にオブザーバーとして呼ばれているというようなことは聞いております。
 もう一つ、麒麟のまち圏域の動きでございますが、我々も兵庫県側と連携した動きは必要だと思っております。それについては、県東部の圏域が麒麟のまちという組織をつくっていただいておりまして、その中で、一つはノルデカードというカードをつくっておられまして、毎週金曜日にそのカードを持っているとバスの料金が半額になるということと、カードを提示すると例えば料理とか飲物のサービスといったサービスを受けられるような活動をしておられます。そういった連携した取組、利用促進もしていきたいと思っておりますし、県といたしましても、兵庫県とは連絡を取りながらどういうことができるか検討していきたいと思っております。

○広谷委員
 鳥取県だけで動いていてもそれはなかなか難しいと思う。やはり成果を出そうと思ったら兵庫県との連携も必要だと思うので、しっかりその辺りも含めて取り組んでいただきたいなと思います。よろしくお願いします。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

○銀杏委員
 今のJRとの関係ですけれども、ここ2~3日、国交省からの発言もあったりしまして、大臣のほうからも本線の途中を切るようなことはないという明確な発言もあったりもしたわけですよね。また、知事の挨拶というのが2番に載っているのですけれども、国において鉄道ネットワーク維持に向けた議論や支援があってしかるべきという発言がこの会議ではあったということです。国との協議の場といいますか、そうしたものは、地元だけの話合いだけでは進まないと思うのですが、国との関係についての動きというのは書いていないのですけれども、どうなのですか。

●野坂地域交通政策課長
 まずは国との関係で、知事のほうから国においてネットワークの維持に向けた議論や支援があってしかるべきということで、これは鳥取県独自でも国に対する働きかけ、要望活動を行っておりますし、全国知事会ですとか有志の28道府県の知事で鉄道ネットワークを維持する方向での国の考え方を示すべきという活動はしてきております。あと、協議についての国との関わりにつきまして、国が関わった形での協議の場をつくるというようなことも新聞報道ではいろいろ出ているのですけれども、一方で鳥取県につきましては、JRと知事と東部圏域の市町等で新しい会議をつくって、鉄道だけに限定せずに地域の交通の在り方を議論するという方向で今合意しておりますので、まずはこの場を使って協議していく方向になるのだと考えております。

○銀杏委員
 柔軟に情報をしっかり取り入れながらしないと、せっかく議論を進めても、途中で国のほうの方向が転換されてしまうともう1回元に立ち戻らなければいけないということも起こりますので、その辺、しっかりよくにらみながらやっていただきたいなと思うのですけれども。

●野坂地域交通政策課長
 承知いたしました。国の動きも来週には検討会の報告書が出ると聞いておりますので、その辺りの情報を捉えながら考えていきたいと思います。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、地域づくり推進部について、執行部、委員の方で何かありませんか。

○銀杏委員
 デフリンピックの表彰の報告があったのですけれども、たしか日本での開催、2026年になるのですかね。これに名のりを上げていると聞いているのですけれども、御存じのところがあれば現状等をちょっと教えていただければと思うのですが。

●小林スポーツ課長
 銀杏委員の御指摘のとおり、2025年に東京で開催したいということで名のりを上げられておりまして、今年9月にオーストリアで開催されます世界の聾の方のスポーツの委員会で最終決定されると聞いております。それに向けて今、東京が招致活動を進められているところでございます。
 それに対しまして鳥取県としては、先日、これは福祉保健部のほうの取組になるのですが、全日本ろうあ連盟の石野理事長様が来県されるのに合わせまして知事と面会しまして、2025夏季デフリンピック東京大会を念頭に応援していきましょうという宣言を申し上げたところでございます。そのあらましについては、福祉生活の常任委員会で本日併せて報告されているところだと聞いております。例えば海外の選手を受け入れたりとか、鳥取県としてもできることがないのか、これから検討してまいりたいと思います。

◎川部委員長
 よろしいですか。
 ほかにありませんか。

●齋藤中山間地域政策課長
 チラシを配らせていただいております。空き家利活用コンテストをこのたび開催することといたしました。募集期間は8月1日から9月30日まででございますので、ぜひとも多くの応募をいただきたいと思います。話を広めていただけたらと思っております。よろしくお願いいたします。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

●野坂地域交通政策課長
 夏休みの公共交通の利用促進キャンペーンということで、チラシを2つ配らせていただいております。
 1つ目が、「列車とバスの好きな風景を見つけた!」ということで、インスタグラムを利用いたしましたフォトコンテストでございます。既に募集は開始しておりまして、9月30日までを予定しております。こちらにつきましても皆様からも機会を捉えて周知いただけたらと思います。
 もう一つが水色のチラシ、小学生を対象といたしました夏休みを利用した絵日記コンテストでございます。これも7月16日土曜日から8月31日まで、夏休みを期間とした募集をしております。子どもの頃から公共交通を利用していただくきっかけにしていただけたらと思っております。また、これについては、募集した後も、例えば駅とかバスターミナルとかそういう場所に展示するなど、次の公共交通につながるような仕掛けも検討したいと思っております。小学校にはもう既に夏休み前に配っております。

◎川部委員長
 今、執行部から報告がありましたけれども、これについて委員の皆さん、質疑はありませんか。
 意見がないようですので、委員の皆様に御連絡いたします。次回の常任委員会は、8月19日金曜日、午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いいたします。
 以上をもちまして地域づくり県土警察常任委員会を閉会いたします。

午前11時53分 閉会

 

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