令和4年度地域づくり県土警察常任委員会議事録

令和5年3月9日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
川部  洋
安田 由毅
坂野 経三郎
伊藤  保
内田 隆嗣
広谷 直樹
島谷 龍司
銀杏 泰利


欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
   半田警察本部長、蒲原県土整備部長、水中危機管理局長兼原子力安全対策監、
   中原交流人口拡大本部長、木本地域づくり推進部長ほか

 職務のため出席した事務局職員
   澤田課長補佐、船石係長、前田係長

 


 1 開会   午前10時00分

 2 休憩   午前10時06分 / 午前10時11分 / 午前10時26分
午前10時43分 / 午前10時53分

 3 再開   午前10時07分 / 午前10時13分 / 午前10時28分
午前10時45分 / 午前10時55分

 4  閉会   午前11時18分

 5 司会   川部委員長

 6 会議録署名委員  内田委員  坂野委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり 

会議の概要

午前10時00分 開会

◎川部委員長
 ただいまから地域づくり県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 会議録署名委員は、内田委員と坂野委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の10議案であります。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いいたします。
 では、質疑のある方、挙手をお願いいたします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論もないようですので、これより採決に入ります。
 採決については、一括して採決するのがよろしいか、お諮りいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 一括して採決することに御異議がないようですので、付託議案は一括して採決いたします。
 なお、本委員会に付託された議案は、議案第1号、議案第13号、議案第42号、議案第50号、議案第51号、議案第54号、議案第59号、議案第60号、議案第76号及び議案第77号であります。
 それでは、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 続いて、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情2件の審査を行います。
 1件目、陳情5年地域づくり第1号、「安保関連3文書」閣議決定の撤回、「敵基地攻撃能力」の保有や防衛費2倍化に反対する意見書の提出について、2件目、陳情5年地域づくり第7号、安保関連3文書の閣議決定に抗議し、大軍拡・大増税の中止、くらしと福祉に予算をまわすよう求める意見書の採択についてであります。
 初めに、これらの陳情について、陳情事項が同趣旨でありますことから、一括して審査、採決するのがよろしいか、お諮りいたします。御意見どうでしょうか。一括して審査していいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、これらの陳情を一括して審査、採決いたします。
 御意見を伺います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○安田委員
 いずれも不採択を主張いたします。
 理由といたしましては、我が国における国家安全保障の基本原則は、国際協調を旨とする積極的平和主義を維持するとともに、我が国の主権と独立の維持、領域の保全、国民の生命、身体、財産の安全の確保など、我が国の国益を守ることであります。そのために我が国の安全保障上の能力と役割を強化することが必要であり、この姿勢を明確に示したこのたびの安保関連3文書の閣議決定は必要不可欠な措置であると考えられます。以上のことから、本件陳情については不採択が妥当と考えます。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

○坂野委員
 私は、趣旨採択がいいかなと思っております。
 最初の陳情理由の下から5行目辺り、「今、「戦争に備えなければ」という危機感ばかりがあおられているが、日本が本当にそういう危機に直面しているのか」という点につきましては、例えばロシアによるウクライナ侵攻のみならず、金正日政権時代には17年で16発のミサイル発射でありましたが、今年は元旦から発射されましたし、2022年の1年間だけで金正日時代の4倍以上の73発というミサイルが発射されている現状を鑑みますと、危機はあるのだろうという問題意識を持った上で、私も今回、シェルター整備についての一般質問もさせていただいたところでございます。さらには、「「武力対武力」で平和がつくれないことは、いまだ停戦することができないロシアとウクライナを見れば明らか」だともう一方の陳情に書いてあります。私がこのロシアとウクライナを見て明らかだと思ったことは、武力に対してやはり防衛力をもってしなければ、国土も国民も守れないということが明らかになったのではないかと考えておりますので、この点について少しどうかなという思いはありますが、一方で、平和的、外交的解決に力を注ぐということは、全くそのとおりであると考えておりますので、趣旨採択がいいかなと考えております。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。御意見は、趣旨採択、不採択であります。
 初めに、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情5年地域づくり第1号及び第7号については、不採択と決定いたしました。
 以上で付託案件の審査は終了いたしました。
 なお、委員長報告の作成・内容については、委員長に御一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 次に、報告事項に移りますが、ここで執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時06分 休憩
午前10時07分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 報告事項は、警察本部、県土整備部、危機管理局、交流人口拡大本部、地域づくり推進部の順で執行部の入替えを行います。
 初めに、警察本部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告1、「令和4年政策評価報告書」及び「令和5年推進・評価計画書」の策定について、奥村警務課長の説明を求めます。

●奥村警務課長
 警察本部資料2ページをお願いいたします。「令和4年政策評価報告書」及び「令和5年推進・評価計画書」の策定について御報告いたします。
 本県警察における政策評価は、県民の視点に立った効率的かつ効果的な警察活動を推進し、その結果を公表して県民の理解を得ることを目的に、平成17年から毎年実施しております。政策評価の項目は県警察の5つの重点目標に沿って設けられているため、令和4年政策評価報告書の概要について、重点目標ごとにその達成状況を抜粋して御報告いたします。
 「総合的な犯罪抑止対策の推進」では、令和4年の刑法犯認知件数は2,017件と、2,000件以下の抑止目標を達成できなかったことから、今後、犯罪抑止対策を粘り強く推進する必要があります。
 「重要犯罪等の検挙と組織犯罪対策の推進」では、強盗未遂事件、現住建造物等放火事件等の重要犯罪を検挙したほか、6代目山口組と神戸山口組の対立抗争に伴う特定抗争指定暴力団等の指定期限の延長等の措置を講じました。
 「交通死亡事故抑止に資する総合対策の推進」では、総合的な交通事故抑止対策を推進した結果、交通事故死者数は14人と、統計を取り始めた昭和23年以降で、昭和24年の9人に次いで最少となりました。
 「テロの未然防止と緊急事態対策の推進」では、国際テロの未然防止等に向けた各種対策を推進したほか、大規模災害の発生を想定した機能移転訓練、官民一体となったサイバー攻撃対策等を推進いたしました。
 「警察活動基盤の充実強化」では、コロナ禍における採用募集活動、県下市町村に対する犯罪被害者等支援条例制定の働きかけ、男性職員の育児休業の取得促進等の取組を推進しました。
 以上の内容を中心に、令和4年の成果を踏まえた政策評価報告書を取りまとめるとともに、令和5年の計画書を作成いたしました。今後、県警察のホームページに概要を掲載するほか、各警察施設の窓口に備え付けて公表し、県民からの意見、要望等を受け付けることとしております。

◎川部委員長
 ただいまの説明について、質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、警察本部について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、警察本部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時11分 休憩
午前10時13分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 引き続き県土整備部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告2、浜坂先端技術実証フィールドにおける技術講習会の実施について、藤井技術企画課長の説明を求めます。

●藤井技術企画課長
 県土整備部資料の2ページをお願いいたします。浜坂先端技術実証フィールドにおける技術講習会の実施について報告いたします。
 今後の建設産業の活性化に向けまして、現在、鳥取大学の浜坂キャンパスに先端技術を導入するための実証フィールドを整備しているところでございます。このたび、フィールドの完成前のプレイベントとしまして、三次元データの活用やICT活用工事の技術力向上を図るための講習会を開催いたしましたので、報告いたします。
 まず、概要でございますが、先月2月22日水曜日に行いました。乾燥地研究センターの教室と整備中のフィールドを使って行いました。関係者は設計コンサルタント、施工業者、県・市・国土交通省等の発注者を含めて56名が参加しております。
 実施につきましては、設計、施工、監督に携わる受発注者それぞれの立場でICT活用工事や三次元データの活用を学習したほか、フィールドにおきましては、先端技術を搭載した機器による測量演習や専用機械を用いた施工演習を行ったところでございます。
 参加者のコメントとしまして、新しい技術を見て、使いたいと。あと、ICT活用への理解が進んだ。技術を体験できてよかったというようなコメントをいただいております。
 今後の取組としましては、フィールド完成後に、広いフィールドと繰り返し使える砂の材料を活用しながら、年間を通して計画的に講習会を開催しまして、参加者からいただいた意見も踏まえ、先端技術を導入していこうとする企業支援や、それらの技術を活用できる担い手の確保、育成を継続して行っていく予定でございます。
 また、橋梁やトンネルの点検、補修に向けた先端技術の検証と導入についても、鳥取大学をはじめ県内外の関係者から成る産官学が連携した取組を進めていくように考えているところでございます。

◎川部委員長
 報告3、樋門操作の省力化推進について、岩下河川課長の説明を求めます。

●岩下河川課長
 資料3ページをお願いいたします。樋門操作の省力化推進について、機器設置の完成を御報告いたします。
 今年度当初予算に計上しております樋門等の電動化・遠隔化事業(河川版DX)につきまして、このたび2月14日に樋門電動化の県内1号機を設置いたしました。樋門の操作につきましては、その大部分を市町村を経由し地域住民の方へお願いしている状況でございますが、手動の樋門は1基の開閉操作に10分程度ハンドルを回さなければならないなど、相当な重労働でございます。今回設置した機器は、資料右側の写真のとおり、手動操作による扉の上げ下げを市販の電動ドリルを改造した機器を用いる方式に変更することで、簡易的かつ経済的に省力化を図るものでございます。今年度予算で51基、以降も計画的に設置数を増やし、令和7年度までに160基の手動式樋門を電動化するものでございます。
 電動と手動による操作状況の違いなど、その整備効果につきましては、明日10日から河川課のホームページに動画を公開することとしてございます。6分程度の動画となっておりますので、お時間がございましたら、御視聴いただければと存じます。
 また、操作方法につきましては、各操作員の方へ現地説明会を実施いたします。あわせて、来週18日に開催する現地説明会の状況については、報道機関へも公開することとしてございます。今回の取組を含め、河川版DXへの取組を今後も推進してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

◎川部委員長
 報告4、「鳥取砂丘コナン空港と周辺観光地等を結ぶ二次交通改善活動プラットフォーム」(第3回会議)の開催結果について、報告5、国際クルーズ客船の寄港について、清水空港港湾課長の説明を求めます。

●清水空港港湾課長
 資料4ページをお願いします。鳥取砂丘コナン空港と周辺観光地等を結ぶ二次交通改善活動プラットフォームの第3回会議を1月31日に開催しましたので、会議の概要について御報告します。
 今回の会議では、概要版ではございますが、別添としてお配りしております「鳥取砂丘コナン空港航空機利用・地域交通戦略」を取りまとめるため、3つの出口戦略の基本的な方向性、実施計画、令和5年度以降の進め方などについて意見交換を行い、おおむね了解を得たものでございます。
 委員の皆様から出た意見といたしまして、今後の取組スケジュールに対しましては、実証実験などは3年後と言わず、できるものから早めに進めたほうがよいこと。空港イベントとの連携に関しましては、ホームページへの掲載や電子チケットでの販売など、空港が率先して取り組むこと。8の字循環路線に対しましては、生活路線としての利用実態を踏まえ、観光の趣旨の強い路線とした場合について、利用者の意見も聞きながら関係者で議論したほうがよいこと。そのほか、かにっこ空港ロードでの小型EV車の導入ですとか、ICカードの導入などの提案もいただいたところでございます。これに対し、事務局、県からは、空港イベントやレンタサイクル利用時の電子チケット導入など、前倒しできるものは大阪・関西万博を目指していくことや、まずはプラットフォームや作業部会で思い切った施策を練っていただいて、利用促進懇話会や行政が必要性を判断して支援するという流れで進めていくこととしたものでございます。
 現在、第3回会議の意見を踏まえまして、別添の鳥取砂丘コナン空港航空機利用・地域交通戦略を最終調整中でございます。お配りした別添の概要版を御覧いただきたいと思います。2ページから出口戦略ごとに取組内容を記載しております。
出口戦略1の「情報」に関しましては、空港二次交通、観光情報の一元化、支払方法の電子化、これらの情報の周知徹底を目的といたしまして、(1)観光連盟ホームページと連携する情報プラットフォームの構築や、(2)路線バスやタクシーについて空港と目的地間の電子チケットの発行などに取り組むものでございます。
 出口戦略2の「移動」に関しましては、空港と周辺の駅、観光地を結ぶ循環交通の整備や定額タクシーの活用を目的としまして、(1)既存路線を活用した空港、砂丘、イオン、鳥取大学前駅等を結ぶ8の字循環路線の運行ですとか、(2)空港と観光地を結ぶ定額・乗合タクシーの運行などに取り組むものでございます。
 出口戦略3の「活動」に関しましては、3ページでございます。空港と鳥取港のツインポートとしての連携強化、観光地での電子チケット、クーポン等の対応を目的としまして、(1)の鳥取港の物産と航空機輸送の連携や小型モビリティーによる移動、(2)の観光地での電子チケットの発行、(3)の空港ユニバーサルデザイン情報の発信などに取り組むものでございます。
 令和5年度以降につきましては、4ページの中段の表に記載しておりますように、出口戦略ごとに関係する構成員が参加しまして、作業部会を設置し、取組内容の具体化、実施に向けて協議を行い、全体会議において合意形成を図っていきたいと考えております。また、取組内容の実施に際して支援が必要となる場合は、利用促進懇話会や行政が支援を判断していきたいと考えております。
 今後に向けましては、6ページでございます。当面の目標としまして、令和7年の大阪・関西万博に向けてスピード感を持って3つの出口戦略の実装化に向けた検討を行い、空港二次交通の活性化を進めていきたいと考えております。
 続きまして、もとの資料の5ページをお願いいたします。国際クルーズ客船の寄港について御報告します。
 国際クルーズ客船の運航につきましては、日本国際クルーズ協議会など関係団体が感染拡大予防ガイドラインを策定いたしまして、昨年11月に国土交通省が受入れ再開を公表したところでございますが、今月から全国の各港におきまして国際クルーズ客船の受入れが再開され、鳥取港、境港におきましてもクルーズ客船が寄港する予定でありまして、保健所を含むCIQなどの関係機関と受入れ準備を進めているところでございます。
 今後の寄港予定について御報告させていただきます。境港におきましては、現時点で令和5年に計26回の寄港が予約されておりまして、3月22日にはホーランドアメリカ社のウエステルダムが寄港し、令和2年に供用開始しました夢みなとターミナルに初めて国際クルーズ客船が寄港することとなります。境港管理組合では、米子保健所を含むCIQなどの関係機関が国際クルーズ受入れの動線確認のための訓練を行うとともに、地元観光事業者等で構成する境港クルーズ客船環境づくり会議におきまして受入れ準備状況等の共有を図ることとしております。
 また、鳥取港におきましては、4月17日にポナン社のル・ソレアルが寄港することとなっており、天候がよければ鳥取港への寄港前に浦富沖に客船を停泊させ、ゾディアックというエンジン付ゴムボートで網代漁港に上陸して、シーカヤックの体験なども計画されております。その後、浦富沖で再度乗船して、鳥取港に寄港後は砂の美術館ですとか倉吉の白壁土蔵群などへのツアーが予定されているところでございます。また、鳥取港では、邦船クルーズのにっぽん丸が5月1日に寄港する予定になっております。
 境港、鳥取港では、感染対策を徹底するとともに、受入れ準備を進め、引き続きポートセールスによるクルーズ船の寄港誘致を働きかけてまいりたいと思います。

◎川部委員長
 報告6、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、県土整備部について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、県土整備部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時26分 休憩
午前10時28分 再開

◎川部委員長
 引き続き危機管理局について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告7、島根原子力発電所1号機廃止措置の実施状況等について(第9報)、及び報告8、島根原子力発電所の安全対策等の状況について(第12報)、木本原子力安全対策課長の説明を求めます。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 危機管理局資料2ページ、島根原発1号機の廃止措置の実施状況等について御報告いたします。
 1号機の廃止措置計画の第2段階、原子炉本体の周りの比較的放射能レベルの低い部分の設備の解体撤去を行う期間に発生するクリアランス制度対象物、解体した資材の放射能濃度が極めて低くて、人の健康への影響がほとんどない廃棄物でございまして、国の認可、確認を得て、普通の廃棄物として再利用、処分ができる廃棄物をいいますが、この廃棄物の推定発生量を検討し、廃止措置計画の策定を進めていく必要があるため、当面は第1段階を継続することを公表しております。中国電力は1年前の昨年3月29日、この検討に時間を要することから、第2段階の開始を1年程度延期しまして、23年度開始の工程の変更届出を原子力規制委員会に提出しています。
 これについては、(2)のところ、3年前の2020年4月に1号機、2号機の撤去済みのタービン設備のクリアランス測定・評価方法の認可を申請していまして、現在も審査中ですけれども、この審査状況を踏まえまして、第2段階で発生するクリアランス制度対象物の推定発生量を検討する必要が出てきたことから、昨年3月に工程を見直しております。
 (3)の廃止措置の作業進捗状況です。計画では、2045年までの約30年で1号機の全ての施設・設備を解体撤去する予定でして、現在は第1段階を実施中でございます。表にある燃料の搬出や放射線による汚染状況の調査などのほかに、第1段階中に廃止措置に伴う個体廃棄物の発生量ですとか、一時的な貯蔵・保管場所等を定める必要があるということになっております。
 続きまして3ページ、島根原発の安全対策等の状況について御報告いたします。
 島根原発2号機については、令和3年9月に原子炉設置変更許可を取得後、設計及び工事の計画認可申請の審査が行われています。アの設計及び工事の計画認可申請で、3月2日に7回目の審査会合が開かれまして、防波壁に津波漂流物対策として設置した厚さ0.5メートルの鉄筋コンクリートですとか、防波壁の土台となりますケーソンと呼ばれる水中構造物の健全性評価、原子炉建物の耐震評価について説明が行われております。原子力規制委員会から異論は出ず、審査会合は終了しております。
 イの保安規定変更認可申請と、その下の安全対策工事につきましては、前回報告から特に動きはない状況です。安全対策工事については、工事の完了予定を令和5年11月としていまして、現在は防波壁の補強工事等を行っているところでございます。
 高経年化対策につきましては、中国電力が運転開始から30年を超える2号機の高経年化対策に係る保安規定変更認可申請の補正書を2月28日、原子力規制委員会に提出しております。今回の補正は、原子炉設置変更許可で追加された設備ですとか、見直された基準地震動を反映したものとなっております。
 なお、今回の高経年化対策に係る保安規定変更認可申請は、経年劣化に対して追加した保全活動の認可であって、運転期間延長とは関係のない申請となっております。
 テロ対策施設となる特重施設と所内に常設された直流電源設備、3系統目のバックアップ電源の審査が行われております。審査会合で原子力規制委員会からは、今回の直流電源設備、バッテリーの給電先を整理するよう求められております。
 最後、島根原発3号機は、前回の報告から特に動きはない状況でございます。

◎川部委員長
 報告9、鳥取県版避難所運営ゲーム(HUG-ハグ)の完成について、谷本消防防災課長の説明を求めます。

●谷本消防防災課長
 資料4ページをお願いいたします。鳥取県版避難所運営ゲーム、HUGの完成について御報告させていただきます。
 県では鳥取大学の学生防災サークル、鳥大防災Lab.と連携して、令和2年度からHUGの鳥取県版を作ろうかというような取組をしてまいりました。その後、コロナの関係でサークル活動が停止することもございましたけれども、このたび1月末をもちまして鳥取県版避難所運営ゲームが完成しました。
 まず、HUGは静岡県が平成19年に開発したもので、避難者の年齢とか性別とか、いろいろカードがありまして、避難所の運営を模擬体験するという、災害のまさかのときに役立つことを体験するカードゲームでございます。
 鳥取県版HUGの特徴としましては、災害の対象は洪水・水害、避難所は地域の公民館という形で、こういうことが起こりました、どう対応しますかというイベントカードには、「鳥取県のあんしんトリピーメールでこういう情報が出されました、どうされますか」ですとか、こういう避難者が避難所に来ましたという避難者のカードの氏名も米子さんですとか鳥取さんですとか浦安さんという鳥取県内の地名を活用して、ゲームをされる方に親しみやすい工夫をしたものでございます。こういう実物が160枚ぐらいあって、鳥取県版ということで活用していきたいと思っております。
それで、先月、2月26日に地域防災リーダーのスキルアップ研修の場で、講座の一つとしてこの鳥取県版HUGを使って実際に研修していただきまして、作成に協力いただいた鳥大防災Lab.の学生も参加いただいて、指導者として協力していただきました。参加者の感想としまして、非常に役立ったとか、鳥取県版HUGをやって事前の準備が必要だと強く感じたとか、名前に県内の地名が使ってあり静岡県版のものよりも親しみやすくてよかったというような御意見をいただいております。県は使いたい方に貸し出すことも考えておりますので、広く活用いただいて、県内の避難所運営がさらによくなる、皆さんが体験できるという形で取り組んでいきたいと思っております。

◎川部委員長
 報告10、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○安田委員
 今の4ページ。実際に私も体験してみたいなと思って、すごくいい取組だと思っております。ある程度数を作っておられるのか分かりませんけれども、このゲームの説明をする方とセットでぜひ地域に派遣していただきたいと思います。アフターコロナということで、これから地域イベントなども復活してくると思いますし、例えば公民館祭りでやってみるとか、防災意識の高い自治会単位でやってみるとか、そういう細かいところまでぜひ取り上げていただいて、やっていただくことが地域の防災意識の向上にもつながっていくと思います。これはぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

●谷本消防防災課長
 御意見ありがとうございます。県としても、そのように取り組んでいきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

○銀杏委員
 2点。HUGにつきましては、前に地域の会合でこのHUGを実施しました。15名ぐらいで万葉歴史館の横の大きな会議室でやったのですが、そういうのを体験した方がいらっしゃると、非常にスムーズに避難所運営ができる、設置もできると思うので、どのくらいの地域に1人か2人のそういうリーダーをつくるかが大事になろうかと思いますけれども、そういうのを考えておられるのかお聞きしたい。
それから、2ページのクリアランス制度というのがちょっといま一つよく分からなくて、人の健康への影響がほとんどないという表現が非常に気になっていて、ほとんどないということは、少なからずあると取れるものですから、自然界にあるものと比べてどうなのかということを教えてほしいのと、普通の廃棄物として再利用または処分ができるという普通の廃棄物というのもよく分からなくて、例えば、どういう利用方法があるのかとか、産業廃棄物として処分されるのかとか、この文章だけでは分からないので、詳しく教えてください。

●谷本消防防災課長
 リーダーをどれぐらいつくっていきたいかという御質問でございましたけれども、自主防災組織は大体90何%のカバー率でできていますが、できれば各地区の自主防災組織のリーダーとか、防災士とか、場合によっては消防団の方とか、実際地域で災害時にまず対応していただける方に深く知っていただけるように、県としても啓発に努めてまいりたいと思います。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 クリアランス制度につきましては、基準が年間0.01ミリシーベルトを超えないものということで、一般廃棄物という形で再利用とか処分してもよいという基準になっています。比較といいますと、一般、日本でこういう生活をしている中で、人は年間におよそ2.4ミリシーベルト、線量を受けているということで、それに対しても0.01ミリシーベルトというのはかなり低い放射線のレベルになるかと思っています。
 あと、クリアランスの再利用なのですけれども、今、一般的に知られているのは、原子力事業者の敷地内にあるベンチとかテーブルとかに再利用しているといった状況でございます。廃棄物としては、一般廃棄物として処分してもよいということになっております。

○銀杏委員
 年間0.01ミリシーベルトということで、普通の一般の方が年間に受けるものが2.数ミリシーベルトでしたかね。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 年によって上がったり下がったりするのですけれども、大体2.1から2.4ミリシーベルトです。

○銀杏委員
 ということは、通常の方のふだんの影響の0.5%以下ぐらいで、ほぼ無視できるというか、通常の自然界の変動の範囲内に十分入っているということで、影響はないと言えるわけですね。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 そのとおりでございます。影響はないということになります。

◎川部委員長
 よろしいですか。
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、危機管理局について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、危機管理局については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時43分 休憩
午前10時45分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 引き続き、交流人口拡大本部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告11、インバウンドの最近の主な動きについて、及び報告12、「赤坂サウナ祭り」への鳥取県ブース出展について、矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長の説明を求めます。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 資料の2ページをお開きください。この春、韓国と台湾からチャーター便が就航するということもありますし、これからインバウンドが本格的に動き始めます。そういったところで、最近のプロモーションの主なものを御報告させていただきたいと思います。
 まず、韓国のほうです。知名度をこれからも継続して上げていきたいというところで、やはり韓国はインスタグラムですとかフェイスブックといったSNSを活用したものが効果的ということで、これから特にその頻度を上げたり広告を打ったり、このチャーターフライトに合わせて集中的にさらにPRしていきたいと思います。あと、大手旅行会社にお越しいただいて、動画を作っていただいたりします。そしてこれからはFIT向けのお客様もターゲットにするということで、観光地ですとかリムジンバスの割引が載ったようなクーポンブックの制作もやっていきたいと思っております。
 台湾のほうは、特に桜の時期がやはり大変人気がございまして、大手訪日情報サイトを活用しまして、桜の多いところなどの発信をやっていきたい、大手旅行サイトの「鳥取女子旅」という撮影にも来ていただきましたので、You Tubeのほうでも発信してまいりたいと思います。
 3つ目、インドのムンバイで文化交流イベントが開催されました。これは鳥取県とANAムンバイ支店との連携で、鳥取県としてもブースを出展し、魅力を発信いたしました。ただ、やはり鳥取県をまだまだ存じ上げないという方が多かったので、引き続きPRをしていきたいなと思っております。
 最後、タイの旅行博でブース出展を行いました。これはタイのバンコク最大の旅行博で、出展し、プロモーションを行いました。こちらは大好評でありまして、やはりコナン好きが多くて、ぜひ鳥取に行ってみたいという声を多数頂戴いたしました。
 続きまして、3ページでございます。3月18日から4月2日まで、TBSが主催します赤坂サウナ祭りというものが今回初めて開催されます。自治体としては鳥取県だけがブースを出展して、鳥取のサウナの取組や魅力を宣伝していきたいと思います。あわせて、3月29日には五塔熱子さんにも現場にお越しいただいて、アウフグース体験をさせてもらいたいと思います。場所は、赤坂にありますTBSの向かいの赤坂サカス広場で、サウナバスとか軽トラのサウナカーのほかに、水風呂ですとか外気浴といった体験もTBSのほうでセットされます。その中に鳥取県がブースを出展して、動画の放映ですとかパネル設置ですとか、一緒になってPRしていきたいと思います。

◎川部委員長
 はい。(「委員長」と呼ぶ者あり)お願いします。

●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
 昨日、観光庁から、全国旅行支援の4月以降の延長の連絡がありました。資料は配付しておりませんが、口頭でウェルカニとっとり得々割の延長について御報告させていただきたいと思います。
 延長の期間は6月30日まででございます。ゴールデンウイーク、4月29日から5月7日は対象外となります。新しい4月以降のチェックインの受付開始は、3月13日月曜日からとしたいと思っております。この宿泊割引の原資の枠を、宿泊施設ごとにこの間の割引から設定しておりますので、4月以降の分についてもこの割引の枠がなくなり次第、各施設順次終了となります。割引内容については、今までの3月31日までと変わりありません。クーポンについても、配布金額は変わりありません。利用期限は7月1日までとなります。ワクチンの接種証明、陰性の結果通知なども変更ありません。

◎川部委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○銀杏委員
 今、説明がありました、国交省が発表した全国旅行支援は全国各地が対象ということでよろしいのですか。

●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
 鳥取県の分は鳥取県においでいただくものが割引の対象になりますけれども、もちろん全国が延長されると思います。

○銀杏委員
 それでは、前にやっていたこの近県等の旅行割引はどうされるのかとか、あと、財源はどういった格好でやられるのか、お願いします。

●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
 事前にお聞きしましたところ、中国各県、また四国は延長すると聞いております。
 財源のほうは、当初予算で認めていただいた10億円などがありますので、それを使わせていただきたいと思います。

○銀杏委員
 分かりました。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、交流人口拡大本部について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、交流人口拡大本部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時53分 休憩
午前10時55分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 引き続き、地域づくり推進部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告13、特別国民体育大会冬季大会における鳥取県選手団のスキー競技結果について、及び報告14、スポーツ戦略会議の開催結果について、小林スポーツ課長の説明を求めます。

●小林スポーツ課長
 報告事項の資料の2ページを御覧いただきたいと思います。先頃行われましたスキー国体の結果報告でございます。
 残念ながら、スキー国体におきましては、今回は入賞者がございませんでしたけれども、前回、2月15日に報告申し上げたとおり、スケートの女子団体で入賞が出ましたので、全体としましては、昨年の33位に比べまして総合成績31位と、若干ですが上がったところでございます。引き続き選手強化に努めてまいりたいと思います。
 3ページ、スポーツ戦略会議の開催結果でございます。
 このスポーツ戦略会議は、知事並びに関係団体及び主な競技団体の皆様に参加していただきまして、不定期で開催しているものでございます。前回は2021年、令和3年の東京オリンピック・パラリンピックが終わった直後に開催しましたので、それ以来となります。
 当面、日本代表のセーリングのホープ合宿という若い世代の方の合宿の誘致が実現したりですとか、倉吉体育文化会館スポーツクライミングセンターでは、コンバインド、複合のジャパンカップが4月上旬に開催決定するなど、全国的な合宿、大会の誘致を進めるとともに、有望な選手がパリオリンピック・パラリンピックに向けて頑張っておられますので、結果が出るように引き続き踏み込んで支援してまいりたいなと思います。
 あわせまして、いよいよ10年後に迫りました2巡目国民スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会につきましても、新年度早々には準備委員会を立ち上げたいと思っております。主な意見として、指導者確保のことですとか裾野の拡大に対します様々な御意見、あるいは環境整備の必要性など、いろいろ御指摘をいただいたところでございますので、議員の皆様の御協力もいただきながら、ぜひ10年後に向けて頑張っていきたいなと考えております。

◎川部委員長
 報告15、米子駅周辺地域を中心としたまちの賑わいづくりに関する協定締結について、及び報告16、JA生活店舗廃止方針に対する県の対応状況について、齋藤中山間地域政策課長の説明を求めます。

●齋藤中山間地域政策課長
 米子駅周辺地域を中心としたまちの賑わいづくりに関する協定締結について御報告を申し上げます。
 去る2月17日、この協定の締結式を開催させていただきました。出席者は記載の4方でございます。県からは平井知事が参加しました。
 協定の概要でございます。(3)目的のところ、相互連携と協力により、米子駅南北自由通路の開通を契機として、南北が一体化した米子駅を中心とするまちのにぎわいづくりに取り組んでいくと。もって周辺地域の活性化を推進していくということを目的として、今回協定を締結したものでございます。
 具体的にどのようなことを連携していくのか、(4)のアのところに3項目ございます。周辺の一体的なにぎわい形成ですとか地域公共交通を生かした歩いて楽しいまちづくりといったことについて連携していくことになっております。
 今後の対応ですけれども、米子市からの申出を受けまして、米子駅前のだんだん広場を管理移管するということで、今般の2月定例県議会で無償貸付議案を御提案したところでございます。
 米子駅周辺活性化連携会議の場を通じまして、協定に位置づけた連携事項の具体化を進めていきたいと考えているところでございます。
 続きまして、JA生活店舗廃止方針に対する県の対応状況について御報告を申し上げます。
 2月7日にNHKが報道されたのが最初で、その後ずっとこのトスク問題等が関心を集めているところでございますけれども、大きな1番、JA生活店舗廃止方針の概要でございます。JA鳥取いなば、JA鳥取中央、それぞれからトスク9店舗、Aコープ等7店舗、Aコープ等と申しますのは、そのほかにポプラと生活センターを含めて7店舗が閉鎖されるということになっております。
 県の対応状況でございます。(1)番、買物機能確保に向けた対策チームという庁内会議を立ち上げたのが2月9日でございます。最初にJA鳥取いなば、東部でトスク全店閉店というのに接しまして、2月9日にこの会議を立ち上げ、次に、JA鳥取中央、中部でもAコープ等が閉店になるということを受けまして、15日に会議を開いたということでございます。その間、2月13日に相談窓口を開設させていただいております。
 買物関係では、私ども中山間地域政策課が窓口となりまして受け付けていたところ、大体これまでに30件ぐらい相談をいただいておりまして、やはりどこで買物をしたらいいのかという不安ですとか、事業者のほうから、何か手伝うことがないだろうかというお問合せですとかをいただいたところでございます。
 3番のところ、市町・JA・県による買物環境確保に係る対策協議会を2月21日に立ち上げまして、1番に掲げました廃止方針をこの場で初めて公にJAさんのほうから御説明いただいたというところになっております。
 まだこの段階では、結局、JAさん、それから市町のほうも情報交換として、具体策を検討するという段階まで移行しておりませんけれども、4番、対応方針のところ、市町から要望等もいただいておりますが、店舗ごとに状況が異なりますので、今後店舗ごとにどういった対応が必要なのかを見極めながら、県としても対応策を検討していきたいと考えているところでございます。

◎川部委員長
 続いて、報告17、みんなで地方創生事業の執行状況について、山下東部地域振興事務所副所長、住友中部総合事務所県民福祉局副局長、木村西部総合事務所県民福祉局観光商工課長、野間日野振興局地域振興課参事の説明を求めます。

●山下東部地域振興事務所副所長
 資料の7ページを御覧ください。東部地域振興事務所からは2件を御報告させていただきます。
 まず、コロナを笑いでふっとばせ「池田寄席」からはじめる池田地区の地方創生!事業でございます。
 若桜町の池田地区において、有志団体の池田をもりあげる会が地区のにぎわいと住民同士の絆を取り戻すために、地区に縁のある落語家の桂まん我さんをお迎えして池田寄席を開催した事業に、事務所として支援しました。内容としましては、12月4日に寄席を開催し、町内外から60人が参加されました。あわせて、福祉車両を活用した共助交通の模擬体験とか、マイナンバーカードの出張受付等も実施し、翌年1月には振り返りの会を実施しております。執行額は50万1,260円です。地区では、寄席の開催により活性化への輪が広がり、地域の問題解決の足がかりとなり、町と連携した地区振興協議会や共助交通の立ち上げの検討というような話が出ております。こういった継続した取組につながったものと思っております。事務所としては、サポートチームが中に入って、引き続き伴走支援をしていく予定です。
 続いて、#いわみの車窓からハッシュタグキャンペーン事業でございます。
 これは、JR西日本の赤字ローカル線がクローズアップされる中で、JR山陰線鳥取-浜坂間の利用促進を図るために、岩美町と連携してキャンペーン事業を行ったものです。内容としましては、今年1月から2月の期間でJR山陰線利用者を対象に、インスタグラムを活用したキャンペーンを実施しました。加えて、岩美駅構内において沿線の魅力発信の展示を行っています。執行額は132万765円です。岩美町民の方をはじめ、東部圏域の住民の方に対してJR山陰線利用促進の取組などをPRし、意識づけにつながったものと思っています。今後は岩美町を中心に、兵庫県側との連携も検討してみたいなと考えております。

●住友中部総合事務所県民福祉局副局長
 8ページをお願いします。中部発の食のみやこフェスティバルを3年ぶりに6月に開催したところです。第10回の記念ということで、ウェブでアンケートを実施して、そのアンケートの景品だとか粗品の提供に係る経費について、実行委員会の一員である県も応分の負担をするということで、13万円拠出しております。
 続いて、その下のグランフォンド倉吉でございます。これまで中部地区ではサイクリングイベントが開催されていなかったところ、地元のサイクリストなどで組織される中部ツーリズム協議会がグランフォンド倉吉というサイクリングイベントを10月に開催されました。このイベントが県のサイクリングの推進に寄与するものであることから、その開催費用の一部、100万円を支援いたしました。

●木村西部総合事務所県民福祉局観光商工課長
 9ページの上段でございます。西部総合事務所としても、YONAGOサイクルカーニバルinYODOEといったサイクリングイベントに支援をさせていただきました。コロナで3年ぶりの開催になったのですけれども、アフターコロナを踏まえた実証実験でありますとか、大会の国際化に向けた効率的な運営のための取組、通常の大会開催経費とは別にこういった初期投資の部分について支援させていただいたものでございます。成果といたしましては、大会の効率的な運営につながることが確認できたとか、サイクリストからも非常に御好評をいただいておりまして、地域経済の活性化にもつながったと考えております。

●野間西部総合事務所日野振興センター日野振興局地域振興課参事
 9ページの下段を御覧ください。JR伯備線開業100周年事業であります。
 当該事業は、令和4年度に根雨駅、黒坂駅が開業100周年を迎えるに当たり、それを契機といたしまして、伯備線の利用促進及び地域活性化につながる取組に支援したものであります。主な取組としましては、JR伯備線開業100周年事業実行委員会が行う伯備線ファン倶楽部の立ち上げ、沿線ウオーキングコースの設定、マップ作成、情報発信などに支援いたしました。執行額は50万円、成果といたしましては、伯備線ファン倶楽部が60人以上になって、全国の鉄道ファンでの反響も大きくなったということと、鉄道ファンのマナーアップの活動について関係者と一緒になって取り組み、“縁”線ウオーキングの開催、オリジナル包装の企画などに成果がございました。来年度以降も、100周年を迎える伯備線沿線の駅がございます。引き続き地域と一緒になって伯備線の利用促進、地域活性化に取り組んでまいりたいと思います。

◎川部委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○銀杏委員
 JAの店舗の廃止で、議会での議論で5月に総代会で決定されるという話が出ておりましたけれども、もう既に相談窓口も開設されて、雇用の関係も相談を受けられるようになっていて、非常に早いなと、ちょっと早過ぎるような気がするのですが、もう少し時系列で、今後どういうステップを踏んでいくのか。また、何月に廃止予定等々、中部においてはJAさんのほうで廃止後の店舗を受けていただけるところを探されるということも新聞報道等であったのですが、東部については特にそういう方針等はまだ聞いていないので、そうした時系列が分かるような簡単な説明で結構ですから、していただけたらと思います。

●齋藤中山間地域政策課長
 JAとしては、総代会で最終的な決定をされるのですけれども、JA鳥取いなばに関しては大体4月26日だと伺っております。JA鳥取中央のほうも多分同じ頃だろうと思っております。それに向けて市町と一緒になって県としても何らかの対策を講じていきたいということで、今、動いているところでございます。
 閉店の時期は店舗ごとではまだ明確にこの店舗はいつとははっきりしていない部分もありまして、ただ、最終的には8月か9月頃には閉店していくという方針で動いていらっしゃると伺っております。

◎川部委員長
 よろしいですか。

○広谷委員
 今のJAの店舗の関係です。このたびはJA鳥取いなばと鳥取中央、東部と中部ですけれども、西部農協では、こういうJAの店舗はないのかな。僕もあまりよく承知していないのだけれども、仮にあるのであれば、こういうことが西部農協の関係でも起こるのかなと思ったりするのだが、その辺りはどうなのですか。

●齋藤中山間地域政策課長
 JA関係は直接所管していないので分からない部分もあるのですけれども、聞いたところによりますと、もともと昨年末に県内の3JAそれぞれが理事会に諮られて、今後の経営方針等を決められたと。その中で、JA鳥取いなばさんについては、経営合理化の一環としてトスクの全店舗を廃止と。それから、JA鳥取中央さんにおかれましては、Aコープ等、ポプラも含めた7店舗を全部廃止と打ち出されましたけれども、西部さんにおいては当面様子を見るという理事会の決定であったということで、いずれやってくるかもしれないという可能性は残しつつも、今はそういう急な動きにはなっていないという認識でございます。

○広谷委員
 西部農協の場合も、やはりこういうJAの関連の店舗は何店舗かあるということかな。

●齋藤中山間地域政策課長
 Aコープ等が4店舗あると伺っております。

◎川部委員長
 よろしいですか。
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かありませんか。

●野坂地域交通政策課長
 お手元に茶色いチラシを配らせていただいております。このたび、JR因美線の利用促進を図るため、岡山県と連携いたしまして、3月17日から夏、8月31日までにかけて因美線駅カードというものを配布する事業を開始いたします。これは昨年、令和4年8月に開催されました鳥取・岡山両県知事会議におきまして、鉄道の利用促進や鉄道ネットワークの堅持など、両県で連携して進めていくことを合意しておりまして、それに基づいて実施するものでございます。チラシの上のほうにあります青い駅名が書いてあるカードを、因美線に乗っていただいた方に無料でお配りするということでございます。配布場所は裏面にあるのですけれども、観光案内所ですとか駅とか、無人の駅もございますので、そういったところで幾つかの駅のカードをセットで、乗っていただいた切符を見せていただいて、お渡しできるという仕組みでございます。
 全部で20駅あるのですけれども、全部集めていただいた方にはコンプリート賞といたしまして、カードをフォルダーできるような、冊子にして集めていただけるようなことを考えております。ゴールデンウイークとか夏休み、春休み以降の期間を設定しておりますので、この機会にゆったりと鉄道に乗ること自体を楽しんでいただくことで利用促進を図っていきたいなと思っております。ぜひ委員の皆様方も、もしくはお知り合いの方など、この機会に鉄道を満喫していただけたらと思っております。

◎川部委員長
 ただいまの説明について、質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、以上で終わります。
 なお、この後、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。
 執行部の皆様は御退席いただいて結構でございます。(執行部退席)
 それでは、調査活動報告について御相談したいと思います。
 インターネット中継は継続しておりますので、発言の際はマイクに向かってお願いいたします。
 本会議において各委員会の1年間の活動状況を報告することになっておりまして、本委員会の令和4年度の活動状況について、事前に委員の皆様に御確認いただいておりますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 特に異議がないようですので、そのような報告にさせていただきます。
 趣旨を変えない範囲で言い回し等を変更させていただくことがありますが、その場合は委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 では、以上をもちまして地域づくり県土警察常任委員会を閉会いたします。

午前11時18分 閉会

 


 

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