令和7年度決算審査特別委員会議事録

令和8年3月24日会議録(確定版)

 
開催概要、資料はこちらです
出席者
(32名)
委員長
副委員長
委員
島谷 龍司          坂野 経三郎
村上 泰二朗         玉木 裕一
前住 孝行          西村 弥子
山川 智帆          松田 正
福浜 隆宏          市谷 知子
入江 誠           河上 定弘
鳥羽 喜一          森由 美子
山本 暁子          前田 伸一
前原 茂           浜田 妙子
尾崎 薫           興治 英夫
鹿島 功           浜崎 晋一
斉木 正一          野坂 道明
内田 博長          川部 洋
広谷 直樹          中島 規夫
安田 由毅          語堂 正範
東田 義博          銀杏 泰利

職務のため出席した事務局職員

  村上事務局長 村中調査課長外関係職員

1 開会   午前10時00分

2 閉会   午前10時41分

3 司会   島谷委員長   

4 会議録署名委員   中島委員  西村委員  

5  付議事件
      別紙日程記載のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎島谷委員長
 ただいまから決算審査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりですので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 まず最初に、会議録署名委員を指名します。
 本日の会議録署名委員は、中島委員、西村委員にお願いします。
 それでは、議題に入ります。
 初めに、指摘事項に対する対応状況について、執行部から概要説明を求めます。
 これは昨年12月、令和6年度の決算を認定する際に、今後の行財政の運営に当たり改善する必要があると指摘した事項に対し、その後の対応状況を聞き取りするものです。
 指摘事項は、文書指摘4件、口頭指摘5件でしたが、口頭指摘に対する対応状況の説明は省略し、文書指摘についてのみ聞き取りすることとしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○市谷委員
 口頭指摘の部分について説明はいいので、いろいろ聞きたいことがあるのですが。

◎島谷委員長
 それでは、説明については異議がないようですので、さよう決定させていただきます。
 それで、口頭指摘への対応状況につきましては、お手元に配付している資料ですので、また資料を御確認いただいて、後の質問等につなげてください。
 それでは、まず文書指摘事項に対する対応状況について、執行部の説明を求めます。
 なお、質疑、意見については、説明終了後、一括して行っていただきます。
 最初に、1、鳥取県立博物館の耐震改修について、足羽教育長に説明を求めます。

●足羽教育委員会教育長
 今回の文書指摘につきまして、主に大きく3点、御指摘をいただきました。
 1点目は、老朽化対策や設備更新などを一体的に施工できるように検討を進めること。2点目としましては、民間活力の導入可能性について再検討し、工期やコスト縮減に向けた手法を幅広く検討すること。そして3点目として、他県の改修の民間活用の事例等を広く調査し、効果的かつ実効性の高い手法を検討すること。この3点を御指摘いただいたものと認識をしております。
 これまでも令和6年に行われた県有施設・資産有効活用戦略会議結果に基づきまして、可能な限り早く、早期に耐震補強に着手することを最重点にしながら、民間手法も含めた費用の削減・効率化等に努めてきたところでございます。結果、耐震等については概算で工事費が45億円かかることや、休館期間38か月という長期にわたる見通しが出たところで、議会のほうも含めて様々な御意見をいただいているところでございます。
 こうした状況の中、早期に耐震改修をすべきという大前提に基づきながら、他県における民間活用事例を含めて休館期間、工事費の縮減を可能とする手法の有無について調査を実施していきたいと思っております。

◎島谷委員長
 続いて、2、障がい者のはたらき・自立のための工賃向上事業及び新たな工賃向上プラン実現加速化事業について、中西福祉保健部長の説明を求めます。

●中西福祉保健部長
 令和6年度に創設しました新たな工賃向上プラン実現加速化事業の利用実績が少ないこと。もっと周知して利用者の意見を聞きながら工賃向上につながる事業となるような改善が必要であること。また工賃全体の底上げ、受注機会の拡大等をもっとすべきではないかという御指摘をいただきました。
 その御指摘を受けた後の対応でございますが、令和6年度はこの加速化事業の利用実績は5件で、確かに少なかったです。その後、鳥取県障がい者就労事業振興センターや職員による事業所への個別訪問等を活用しながら事業紹介するなど周知に力を入れた結果、令和7年度は22件と実績は増えてきました。
 また、昨年12月に県内全ての就労継続支援B型事業所にアンケートを実施しました。その結果を踏まえて、商品の広報や販売促進、また事業所の季節ごとのイベント開催や文化スポーツ事業等、福利厚生の充実に係る経費を新たにメニューに追加し、併せて、生産性向上のために経営コンサルなどの専門家の派遣を受けた事業所に対しては、補助率や補助上限額を上げるなど、来年度当初の予算案で見直しを入れているところでございます。
 さらに、障害者優先調達推進法に基づく県からの障がい者就労施設への優先調達についてですが、ここ数年、発注実績が2,200万円前後で推移しております。改めて発注事例や発注先などを県庁内に周知いたしました。加えて、そういったものを紹介するサイト、県のホームページの中に、はーとふるTOTTORIというのを設けていますが、そのホームページもちょっとリニューアルする予定としております。
 今後も障がい者就労事業振興センター等と連携しながら、工賃向上に向けた支援を強化していきたいと考えております。

◎島谷委員長
 それでは、3、鳥取県いじめ問題検証委員会について、前田地域社会振興部長の説明を求めます。

●前田地域社会振興部長
 それでは3番、鳥取県いじめ問題検証委員会でございます。
 御指摘の内容でございますが、このいじめ問題検証委員会、平成24年に制度化されて以降、一度も開催されていないということで、周知など徹底を図り、実効性ある制度にすべきという御指摘を頂戴したところでございます。
 執行部の対応でございますが、教育委員会や学校現場への周知はもちろんのことでございますが、大切なのは保護者の方や児童生徒にこういう仕組みがあるということをきちんと分かっていただくということだと思いますので、直接制度を周知するチラシの配付であるとか、また市町村への広報紙の活用など、より一層努めていきたいというふうに考えているところでございます。
 なお、そういった活動の効果もあったかと存じますが、このたび当事者からの申入れもございまして、2月18日に第1回鳥取県いじめ問題検証委員会を開催したところでございます。マスコミにも取り上げられておりまして、こういう制度があるということを、まずは児童生徒、保護者の方々にも分かっていただく大きな一歩になったのではないかと考えております。
 なお、この検証委員会、始まったところでございますが、調査結果につきましては、しかるべく県議会に御報告を申し上げたいというふうに考えているところでございます。

◎島谷委員長
 それでは最後に、4、電気事業の一層の経営改革について、森田企業局長。

●森田企業局長
 御指摘は、令和5年7号台風災害等によりまして機器の故障等があって、料金収入等が大きく減少したとはいえ、令和6年度決算で9億円を超える純損失を計上したということは看過できないということで、発電所ごとの収支計画や、経営のシミュレーションの精緻化など、一層の経営改革に取り組んでいただきたいということ。また、故障で止まっております鳥取放牧場風力発電所につきまして、解体撤去に向けて早急に取り組むべきという御指摘でございました。
 被災等により運転を停止しておりました3発電所でございますが、袋川発電所は5月、新幡郷発電所は9月、佐治発電所は11月、それぞれ運転を再開しております。計画よりも前倒しで再開することができまして、料金収入のほうの向上に寄与しているところでございます。
 また、発電所ごとのシミュレーションでございますが、こちらにつきましてはコンセッションで行っている発電所、あるいはFITが適用されてない発電所、FITが適用される発電所、あるいは太陽光発電所、こういった形で分類して、それぞれ今後のシミュレーション等を行っているところでございます。この検討内容につきましては、令和9年から令和18年度を計画の期間としています次期鳥取県企業局経営戦略プランに反映させていきたいというふうに考えております。
 この検討につきましては、来年度、令和8年度に検討を行う予定としておりまして、外部有識者等の意見も取り入れながら適切に反映していきたいというふうに考えております。
 また、鳥取放牧場の風力発電所につきましては、県内におけます風力発電の先駆けとして平成17年に設置しているものでございますが、現在3基のうち2基が故障している状況でございます。残っている1基につきましても今年8月にFIT期間が終了するということとなっておりますので、撤去に向けました予算につきまして、今回当初予算でお願いしているところでございます。お認めいただいた上では、FIT終了後、速やかに撤去する準備を進めさせていただきたいというふうに考えております。

◎島谷委員長
 以上で執行部の説明は終了いたしました。
 ただいままでの文書指摘の説明及び口頭指摘の配付している対応状況等についての質疑、意見等はありませんか。

○市谷委員
 口頭指摘のほうです。3ページの医療的ケアが必要な子ども等の総合支援事業についてということで、保護者の方にアンケートを取っていただいて、病院に行く際の送迎についての医療回数の制限撤廃とか、それから自宅以外の場所からの通院の場合もこの利用対象、助成対象にしていただいたというのはよかったなというふうに思うのですが、通院以外のところでもニーズがあるのではないかなというふうに思います。例えば通学とか、その点について、このアンケート結果の中で出てきたニーズというのが通院だけだったのかどうかと。今後このアンケート内容で、例えば通学だとか、いろんな場面があると思うのですが、今後そういうことも改善されていくのかというのを聞きたいなと。
 それから、この医療的ケア児、医療的ケアの子どもさんを対象にしていますが、その対象となる子どもさんというのは、例えば医療機器がついている子どもさんだけなのか、内部的な病的な疾患というのもあって、特別に医療機器はついてないのだけれども、移動がなかなか困難な子どもさんもいらっしゃるかなと思いまして、この医療的ケア児というのはどの範囲なのかというのも確認をしたいということです。


●藤田子ども家庭部長
 口頭指摘3ページの医療的ケアが必要な子ども等の総合支援事業につきまして、アンケートを実施した段階では、実は今議会でもこの議論ございましたけれども、医療的ケア児の通院からスタートしている事業ですので、医療機関と自宅というところで事業がスタートしております。アンケートをした際には、回数の制限などもございましたので、回数制限の撤廃でありますとか、あとは自宅以外からの、例えば学校から医療機関へ行くといったようなことを増やしていこうというところで、アンケートはそこまでの段階で今般の議会へは予算の提案をしているところでございます。
 しっかりと社会に参加していける自由、移動の自由というのはしっかり進めていかないといけないという議論を踏まえて、これは市町村との共同事業で実施しているものでございますので、ニーズは確認しながら、そして市町村ともよく話合いをしながら、社会参加がきちんと担保できるような形を探ってまいりたいと考えております。
 それから医療的ケア児に限らず、実は重度心身障がい児の方も対象としておりますが、ここの移動の不安がある、こういったところに着目をして、その範囲につきましてもどういったことができるのかというのも含めて検討してまいりたいと思います。

○市谷委員
 分かりました。ありがとうございました。

◎島谷委員長
 そのほか。

○野坂委員
 博物館の対応状況についてですが、昨年の夏に集中審査までやって、現地調査もさせていただいたのですよね。これではそのときの答弁と同じなのですよ。この指摘を踏まえて、どのような調査状況かというのを回答していただかないと、一日も早く改修に着手すべきという指摘もさせていただいているわけですから、こういう答弁では対応状況の説明になってないと思うのです。
 その上で、集中審査で事業者ヒアリングを1社しかやってないという問題が答弁であったのです。それは有効な調査になってないのではないか、早急に事業者ヒアリングも実施してはどうかということで、それはさせていただきますという回答でしたが、それらの対応の状況じゃないのです。ヒアリングの状況はどうなっているのでしょうか。まずこれが1点目。
 2点目は、その事業者ヒアリングに合わせて全国、他県での事例を調査するよう指摘しました。PFIの導入実例の調査の状況はどうなっているのか、この2点お願いします。

●足羽教育委員会教育長
 2点いただきました。
 1点目のヒアリング状況等については、令和8年度以降ということで、これは総務部から回答させていただきます。
 2点目の他県の事例でございますが、全国的にもこうした事例が非常に少なくございます。この博物館や美術館の改修として、民間活力の活用を図った事例としては福岡市の美術館リニューアル事業があるというふうに承知をしておりますが、今回、当館の改修内容が、耐震改修が中心であること、また、さらに史跡上の改修であることを踏まえまして、施工後の管理経営も含むか否か、福岡市とはそこに大きな差があるということで、参考にさせていただきながらも、本県の特異な状況にとって、どういう手法がふさわしいかということをしっかり検討を進めてまいりたいと思っております。

●山根総務部長
 私のほうからは、その後のヒアリングの状況ということでございます。野坂委員から御指摘いただいたとおり、当時ヒアリングした1社のみということで、そのときの意見は改修工法に制限があるので、民間のそういう工夫がなかなかしづらいとか、隠れた瑕疵のリスクがあるのではないかということでございました。
 その後でございますが、大変遅くなっておりまして、教育委員会等の進捗もよく見ながら、これからヒアリング等を行ってまいりたいと思っておるところです。すみません、大変遅くなっておりまして申し訳ありません。

○野坂委員
 この集中審査は昨年の夏で、現地調査もやったのですが、この問題を指摘してからも何年と経つわけです。現実、博物館は放置されたままですよね。そこの問題意識はきちっと持っておられるのかという疑問になるのです。今お話聞くとヒアリングもできてないということでしょう。ヒアリングなんてすぐできますよね。議会の文書で指摘させていただいたことが、これだけ何も取り組まないというのは問題じゃないですかね。どうなのですか。
 今、教育長も、総務部でと言われましたけれども、予算持っているのは教育委員会ですからね。教育委員会の重要な、いわゆる文化行政の核ですよ。
 もう一点は、いわゆる耐震改修が中心で非常に民間の意欲が、参入が限られるという話もずっと前からあって、いやいや、そうじゃないでしょう。例えば、今、老朽化した設備改修なんかも一緒にすれば後の期間の圧縮、工事費の圧縮等などにも可能性が広がっていくのではないかという指摘もさせていただいているのですよ。これらについては全く検討されてないのですか。

●足羽教育委員会教育長
 重ねて御指摘をいただきました。まず最初の問題意識につきましては、博物館が年間10万人を超える県民の方々の利用があること、それがやはり安全・安心な場所であるという大前提に立ったり、それから一昨年起こりました能登半島地震、また今年度起こりました県内での地震、そういったことも踏まえれば、やはり一日でも早く早期に耐震改修をしっかり行って、安心な場所でこの文化教養の大きな財産を東部地区で活用していくということ、その問題意識はしっかり持っているつもりでございます。
 ただ、実際の工期の期間、あるいは莫大な予算がかかるということからの御指摘も踏まえ、今回、集中審査、あるいは現地調査もしていただく中で、再度このPFI手法等もしっかりやるべき、調査ヒアリングをするべきだというふうに指摘をいただいたところでございます。
 この辺り、先ほど山根総務部長もお話しなさいましたが、本当に今、問題意識はしっかり持ちながら、今後スピードを上げて、このヒアリング調査を含めて、実際この美術館の建設に伴って、後のこの博物館におけるこの改修のありようというものが具体化するように鋭意進めてまいりたいと思います。

○野坂委員
 最後に、繰り返しになりますからね、これもずっと同じことを言ってきているわけですからね。さらに、今、決算審査の取組状況でこのような何も進展がないというような報告を聞くこと自体が残念です。これ、議会の指摘に対して、もっと真摯に取り組んでいただきたいと思います。福岡の美術館も含めて、要するにヒアリングを早急に実施する。それで、先進事例をきちんと調査する、これを速やかに取り組んでください。

◎島谷委員長
 意見でいいですね。

○野坂委員
 答弁。

●足羽教育委員会教育長
 御指摘をしっかり受け止めまして、総務部ともしっかり連携をし、ヒアリング調査を進めてまいりたいと思います。

○福浜委員
 では、文書指摘の3番、検証委員会。第1回の検証委員会が開かれたこと、ゼロが1になるということは非常に評価したいと思います。引き続きよろしくお願いしたいと思います。
 文書指摘のほうは2つあって、1つが周知不足ではないか、もう一つは、申立てがしづらい環境にあるのではないかという部分についての回答がないという部分がちょっと気になったので、その辺りはどういうふうにお考えか、お聞かせください。

●前田地域社会振興部長
 申立てしづらい環境にあったのではないかという御指摘も頂戴しているところでございます。実はそういうこともございまして、市町村の教育委員会であるとか、あるいは県の教育委員会、それから学校現場の教員も含めて、そういった環境の整備といいますか、意識の醸成といいますか、こういったことも必要ではないかということも含めて、上段のほうに、県でチラシを作成し、また県の教育委員会や各市町村の教育委員会、現場というふうに書かせていただいたつもりでございますが、説明不足でございました点、お詫びをいたしたいと思います。御指摘の点も踏まえて、これからしっかり周知なり、情報の共有なり図っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○福浜委員
 自分の認識が間違っていたら、また訂正していただきたいと思うのですが、まず教育委員会側の調査委員会の結果報告が知事部局に上がってくる際に、保護者の意見も添えて出されるということになっていると思います。そのときに一回了解しました的なことを書くとするじゃないですか。それを改めて検証委員会に求めるというのはなかなか敷居が高くなるというところもあるのではないかと、その辺も含めた懸念というふうに分科会では言わせていただいたところもあります。その辺の仕組みという部分に関しても、やはりアドボカシーも、今、行政から離れた部分の第三者機関がしっかりと子どもの意見を聞き取るというようなことを進めている中ですから、やはり子どもが当事者として関わる学校部局以外のところの検証委員会という存在意義が余計にそこにあると思うのです。だからそこの敷居がなるべく低くなっていくように。これ、第1回、第2回というふうに数字が上がっていくことが目的ではなくて、先ほど前田部長もおっしゃったように、当事者である子どもたち、あるいは保護者の理解、納得が本当にしっかりと得られるということで、安心・安全に学校にまた通い続けられるというのが一番大きな目的だと思いますので、これ意見ですが、その辺り本当に踏まえた上で、ありようについてももう一回、これでいいのかどうかというのを教育委員会側とまた相談をしていただければと思います。よろしくお願いします。

●前田地域社会振興部長
 御指摘しっかり踏まえまして、この検証委員会の中でもそういった問題提起を含めて、要は社会全体でこのいじめ防止対策を考える契機にもしたいと思いますし、それから再発防止策にもつながるということが大事だというふうに思っていますので、しっかり取り組んでまいりたいと思います。御指摘ありがとうございました。

○尾崎委員
 今の福浜委員と全く同じ点を気になっておりまして、もう少し聞かせてください。
 先ほどの検証の申立てがしづらい環境にあったということが私も非常に気になったところです。具体的に保護者とか子どもさんというのは、教育委員会とかの行政に対して非常に遠い存在かなというふうに感じられていると思うのです。そんなところもありながら、私はお聞きするのですが、保護者や子どもさんにとって検証の申立てがしづらい環境というのをどのように考えておられるのかということをまずお聞かせください。

●前田地域社会振興部長
 私が考えるにですが、やはり児童生徒からしますと、学校の先生というのは、ある意味絶対的な存在なのかなとも思います。そういった観点でいくと、保護者の方々もそういった延長で学校と向き合ってらっしゃるということもあるかもしれません。ですので、まずはこういった重大事態が起こったときには、学校現場なり、教育委員会サイドで調査委員会を立ち上げるという、そういう法の立てつけになっております。
 まず、そこで当事者の方々が納得すればそれでおしまいといいますか、それでいいわけですが、やはりその先にいわゆる知事部局といいますか、首長サイドでの再調査の仕組みがあるということを、我々としては保護者の方々、学校現場に周知はしていたつもりですけれども、それが必ずしも十分ではなかったのではないかということも今回改めて反省も込めて、知事としてもこれはもう第1回、しっかりやろうということで踏み切ったということでございます。こういったことでマスコミにも取り上げられましたし、こういった次の道があるのではないかということを県民の方々にも分かっていただく第一歩になったという意味では、意味があったと考えております。
 ただ、大事なのはこの先でございますので、しっかり対応してまいりたいと思います。

○尾崎委員
 学校の現場で調査委員会を立ち上がるというのも1つ大事なことなのですが、そこで本音が通じるとか、本当のことが分かるとかということがなかなかもどかしい点があるかと思います。その辺りをちゃんとすくい上げられるような仕組みに、一足飛びに行くわけにはいきませんけれども、していただきたいなと思っています。

○村上委員
 続いて、いじめの点でございます。私の視点から見ると、地域振興部は非常にいじめ問題についてオープンにし、事態を検証するという方向に走っていると。一方で教育委員会というところは、比較的、教育長がいじめゼロだという答弁もされたように、いじめがなかったこととして扱うというような、全く真逆の方向に向かって、教育委員会と知事部局で綱引きをしていると。教育委員会はいじめを覆い隠そうとし、知事部局はいじめをオープンにし、検証しようとすると、そういうふうに見えてならないわけです。これまでの教育長の動きを見ていても、そういった事案が多々散見されるというような状態だと。これに対して、そういった認識を知事部局としてしっかりと持っているのか。教育委員会との連携状況はどのようなものなのか、地域社会振興部長の御見解を伺わせていただければと思います。

●前田地域社会振興部長
 実はこの第1回のいじめ問題検証委員会を開催するかどうかということ、オープンにするかどうかということも我々、議論いたしまして、実は事が最後まで決着するまでオープンにしないという自治体も結構ございますが、このたびやはり開催するという事実自体も県民の方々にオープンしたほうがいいというふうに私も考えましたし、我々執行部としては、出せる情報はどうしても限られるのですけれども、しっかり出せるものを出していこうということで、オープンにするというスタンスで今やっております。それが再発防止にもつながればいいかなと。あるいは保護者や児童生徒の方々のためになればいいかなという思いでやっています。
 このたび教育委員会ともそういった思いはできれば共有といいますか、今後第一歩ですので、これを一歩にして、心1つに教育委員会も知事部局もやっていけたらなというふうに私は思っているところでございます。

○村上委員
 現状として教育委員会と知事部局が心1つになっていると思っているのか、思ってないからこそ、これからやっていかなければいけないと思っているのか、どのように思っておられますか。

●前田地域社会振興部長
 教育委員会と心1つにと言ったらちょっとあれかもしれませんが、組織が違いますので、どこまで心1つにということもあろうかと思いますが、足羽教育長はしっかりやって取り組んでいただけると私は信じております。

○市谷委員
 今の関連なのですが、子どもたちや保護者の側からいくと、なかなか教育委員会とか学校というのは第三者性がなくて、最初に前田部長も言われたのですが、そこがなかなか、まず教育委員会のほうの検証委員会を経てからじゃないと、知事部局のほうも検証委員会にいかないと。ここにも教育委員会の第三者調査委員会と書いてあるのですけれども、第三者性がないというか、なかなか当事者からしたら感じられなくて、別に隠そうと思って隠しているということではないかもしれないですけれども、言いにくかったりする面があると思うので。
 私もいろいろ相談受けたりして関わった例があるのですけれども、例えば人権局のところから教育委員会のほうに中継ぎしてもらうとか、そういうことをかませて、教育委員会のほうや学校のほうの調査委員会の立ち上げをちゃんとしてもらうようにという、何かそういう入り口というか、何かそういうのが要るのではないかなというふうに、私もいろいろ相談に乗ったりする中で感じたことがあるものですから。要は、学校、教育委員会には言いにくい面が当事者にはあったりするので、その入り口の部分を検討していただきたい。第三者のこの知事部局のほうの検証委員会の紹介というのは今回していただいて、こういうのがあるということですけれども、そこにもたどり着くためにも、まずどこに相談したらいいのかという点で、人権局というところも併せて紹介していただくといいのかなというふうに思いますが、どうでしょうか。

●前田地域社会振興部長
 委員がおっしゃるように人権局、人権相談のネットワーク持っておりますので、あらゆる人権相談に日々対応しております。東・中・西、それぞれ窓口がございますので、個別のケースを聞く中で、これはきちんと教育委員会なり学校現場のほうにこちらから申出といったことをしたほうがいいというようなことがあれば、それは躊躇なく人権局としてはやっていきたいというふうに思っていますので、御指摘を踏まえて改めてやっていきたいというふうに思っています。

◎島谷委員長
 そのほかの方でございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、指摘事項に対する対応状況についてはこれをもって終了いたします。
 次に、閉会日の本会議における調査活動報告についてです。
 お配りしている資料3の報告案のとおりとさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

○野坂委員
 先ほどの指摘事項のやり取りを聞いていただいて、議会の指摘事項に対して現実的に速やかな改善または検討になってないわけです。これは極めて遺憾なことであって、議会軽視と言わざるを得ません。このような状況を、議会として見過ごすわけにはいかないと思います。その点については委員長報告できちんと盛り込んでいただいて、猛省を促すということをしていただかないと、今後の対応にも不安を感じるところなので、これは内容は委員長にお任せしますので、その点は御検討、修正お願いしたいと思います。

○市谷委員
 今の野坂委員の指摘ですが、私はそれは当たらないと先ほどの説明聞いて思いました。というのが、私はこの部分については、指摘事項、これ、反対をした部分でもあるのですが、文化施設の耐震改修であったり、その上、史跡のところにあるということで、なかなか民間の事例というのが実際にはないと。その中でも、今、調査をしたり、調べたりということで努力をしていただいているというふうに私は先ほどの報告聞いて思いました。ですから、もともとなかなか難しい課題を議会のほうが指摘をしていて、だからこれ、今の回答いただいた分でやれてないとか、何かそういうふうには私は思えなかったので、そこまで猛省を促すような指摘をこちらからかけるべきことではないのではないかと、そんなレベルではないというふうに私は思いました。ちょっとそれは行き過ぎです。

○野坂委員
 市谷委員、ちょっと誤認されていることがあると思うので、事実関係だけ確認したいと思います。
 ずっとこの問題、議論しておりまして、集中審査でも繰り返し繰り返し言ってきたことですけれども、事業者ヒアリングといって1社しかヒアリングをかけていない。それは問題だということです。ヒアリングを複数やるというのは基本ですから、そういうようなことで結論を導いていては駄目ではないかということが指摘ですから、これはすぐ速やかにできます。
 他の事例も文化財地内での事例があるのかないのか、これも検索してください、すぐ出てきます。ですから速やかに調査できるようなことが進んでないという、この問題点を再度指摘しているということです。

◎島谷委員長
 ただいま野坂委員のほうから御意見がありましたが、先ほどから言われている事実関係をということなのですけれども、私が委員長として見る限り、事実関係は書かれていると私は思います。ただ、今の野坂委員の御意見がありましたが、今の御意見を報告に反映させるということについてお諮りしたいと思います。
 この野坂委員の意見に賛成の方は挙手を願います。(賛成者挙手)
 数えて。挙げられる方はちゃんと挙げてください。(「多数だと思います」と呼ぶ者あり)
 それでは賛成多数ということになりますので、反映させることといたします。

○市谷委員
 質問ですけれども、私は反対なのですが、そうすると委員長報告について議場で反対をせざるを得ないなと思っているのですが、どうしたらいい。通告出させてもらいましょうか。

◎島谷委員長
 それは仕方がないと思います。
 それでは、野坂委員のほうもおっしゃられておりましたが、字句の修正については委員長に一任ということでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、趣旨を変えない範囲、あるいは野坂委員が言われた趣旨を取り入れて、字句を修正させていただくということになりますので、その際の対応につきましては委員長に一任いただきたいと思います。よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようですので、そのようにさせていただきたいと思います。
 最後に、その他の事項で何かございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので以上で終わります。
 決算審査特別委員会はこれをもって閉会いたします。

午前10時41分 閉会

 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000