梅雨の時期になり、湿気が多く蒸し暑い季節になりました。中国地方の今年の梅雨入りは、５月１５日と平年より２２日も早く、統計史上2番目に早い梅雨入りとなりました。
　
 　さて、事務所近くの街路樹でキジバトが巣を作っているのを見つけました。木の中を覗くと、木の枝の上に枯れ枝が積み重ねられていて、キジバトが１羽座って抱卵していました。
 　
 
 街路樹の中で抱卵しているキジバト
 中央あたりにキジバトの目が見えます
 　

もう１羽のキジバトは近くで見守ります

 　巣は、細い枝を積み重ねただけのもので、皿形をしていますが、巣材をのせてもたるまないようなしっかりとした木を選んでいます。木は枝が密なので、風の影響が少なく、日光を遮っています。
 　
 　キジバトは、戦後以降、市街地の街路樹に営巣することが増えました。以前にも病院の敷地内の木で営巣しているのを見たことがあります。営巣場所や巣材は、野鳥によって様々なことが分かります。
 　
 　キジバトは、巣を見つけられると繁殖を放棄してしまうので、写真だけ撮って短時間の観察にとどめました。

主な参考文献
・日本産鳥類の卵と巣　内田博/著　まつやま書房　2019年
・山渓カラー名鑑　日本の野鳥　高野伸二，浜口哲一，森岡照明，叶内拓哉，蒲谷鶴彦/著, 山と渓谷社　1985年