鳥取県沿岸域では40年以上前からクロアワビの種苗放流が行われており、その時々でより効果のある放流手法(放流時期、放流場所など)へと改良がなされてきました。
放流効果を把握するために必要となるのが標識と呼ばれる目印です。クロアワビの標識はアバロン・タグと呼ばれるステンレス製のクリップで、軟体部(いわゆる食べて美味しい身の部分)を傷つけて弱らせないよう、貝殻部分へひとつずつ慎重に挟み込んでいきます。

アバロン・タグ(長さ1cm、幅3mmほど)

標識づけ(傷つけて弱らせないよう慎重につけます)

アバロン・タグ(番号入りのため、いつどこで放流したかが分かります)
今回、標識づけしたクロアワビは貝殻と標識が一体化して外れなくなるまで、これから2~3週間ほど水槽で飼育していきます。弱ってないかも気にしながら、見守っていきたいと思います。

標識づけしたクロアワビ