むきばんだ女子考古部は、考古学好きな女性達が集まり、むきばんだ史跡公園をフィールドにして自分たちの興味・関心のあるテーマについて自主的に研究や体験を行ったり、考古学に関する情報交換等を行ったりする年間講座です。
今年度第1回目の活動を5月17日(土)に行いました。8期生となる今期の女子考古部は、18名のメンバーで活動を行っていきます。
第1回目の今回は、午前中はオリエンテーション、午後は土器の観察と今期の活動についての話し合い・担当決めを行いました。
午前中のオリエンテーションでは、女子考古部のこれまでの活動について紹介するとともに、女子考古部の年間の活動は、部員自らが内容を決めて活動内容に関わることについて自主的に学び、学んだことを部員同士で情報交換して楽しみながら考古学への理解を深めていくということを説明しました。
オリエンテーションの後、館内の展示解説や整理作業室の見学を行いました。整理作業室では妻木晩田遺跡から出土した土器や石器などの出土品、図面類、報告書の版下等を解説を交えながら見ていただきました。整理作業室は一般の方が立ち入ることのない場所であり、ふだん見ることの出来ないバックヤードの出土品等を皆さんが興味深く見学されていました。

午後は考古学入門として、土器の観察をしてもらいました。始めに少し離れた目線で土器のおおまかな形の違いや時代ごとの形の変化、表面に残るスス痕等を比較、観察してもらいました。次に土器に光を当てて土器に顔を近づけ、土器内面や外面に残る作業痕跡を観察してもらいました。離れて見ていても気づきませんが、土器をよく観察して当時の人の作業痕跡や、土器表面を飾るために付けた模様などが見えると「すごーい!」と歓声が上がりました。

最後に、今後の活動内容について話し合いました。話し合いの結果、第2回以降の活動は以下のように決まりました。各回とも3~4人の担当者を割り振り、担当者を中心に具体的な活動内容や準備物について相談していただき、それをもとに部員みんなで活動していきます。今後の活動に乞うご期待です!
・第2回(7月19日):土器・土製品づくり
・第3回(9月13日):発掘体験
・第4回(11月15日):他遺跡の見学
・第5回(1月24日):カラムシなどの植物繊維を使ったカゴ・テーブルウェア・小物づくり
・第6回(3月7日):古代食
※番外編として、10/25-26に土器の野焼き