防災・危機管理情報


令和8年1月5日(月)午前9時45分から

県庁講堂

 

  皆様、明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、この9連休ともいうべき年末年始、ご家族や地域の皆さん、友人たちとお会いになられて、大変な良い正月を迎えられたのではないかなと、お慶びを申し上げたいと思います。

 また他方で、鳥インフルエンザでありますとか、或いは大雪でありますとか、この休みの間も出ていただいたり、お仕事をいただいた職員の皆様にも、心より感謝を申し上げたいと思います。

 今日、こうして皆様と一緒に昨年を振り返りながら今年をスタートさせる、そういうモーメントを迎えることとなりました。ぜひですね、鳥取県民、そしてこのふるさと鳥取のために、皆様の全身全霊をかけて、いい仕事をしていただきたいと思います。

 先ほど表彰対象にもなった、それぞれ所属もありますが、昨年も輝かしい実績を上げることができたと思います。これは小さな鳥取県でもやれるんだということを、世界中に見せつけることができた、そういうことだと思いますので、どうか皆様、自信を持って今年も前へ進んでいただければと思います。

 先ほどは、「ぼうさいこくたい」の(職員の新年の抱負を発表する)ステージがありまして、最初は例年になく真面目に進んでいるなというふうに思ったのですが、最後に色の付いた人達が出てきて、大変に盛り上げていただきました。渾身の力を込めて色々とお話もいただいたわけでありますが、若干、「う待(午)ったなし」という言葉がございましたけれども、初スベリを見たような気がいたしまして、渾身のギャグ、そうやってですね、みんなを笑顔にしようという、そういう心意気だったんじゃないかなと思います。今年も多くの笑顔、皆さん作っていただければありがたいなと思います。

 昨年は、やはり万博、大きな大きなイベントでありました。実はこの万博を迎えるに当たりまして、鳥取の何を売り込めるかっていうことを考えたわけです。そのとき実は、関西パビリオンではそれぞれの自慢の石を出すという話が最初あったんですが、石というよりも鳥取の場合は砂丘の砂だろうと。これで世界中にアピールするきっかけになるんじゃないかっていうことを考えたり、また漫画アニメで有名な「まんが王国」でありますので、これも海外の人も含めて引きつけられるだろうと。その辺を大きなモチーフにしながら売り込む、そういうゾーンを作ったわけであります。

 また多くのイベントもございました。1年かけてというか半年かけまして、皆様に大変ご迷惑やご心配もかけたと思いますけれども、臨機応変に鳥取らしさっていうものを売り込んでいく、そういう戦略の変更も機動的に行いながら、掴むべき心は掴んでいく、そういう気概で向かうことができました。

 多くの職員の皆様の全庁的なご協力があって、58万人という、鳥取県の人口以上の人たちと出会うことができ、みんなが笑顔になりました。現実に、鳥取ゾーンに来た人、100%近くが満足されました。良かったと言っていただきました。そして98%の人が、鳥取県に行ってみたいというアンケート結果になりました。私は大成功であったと思います。これを作っていただいた、職員の皆さんの、全庁のお力、先ほどもお話が表彰者からもございましたけれども、売るべきものがいっぱいある鳥取県だということを、実感していただけたんじゃないかなと思います。

 そんなわけで、その期間が始まってみてこれはいけるんじゃないか、いい経験を県庁の皆さんにもしていただけるんじゃないか、県庁の力を伸ばすことができると思い、「中の人」プロジェクトというのを立ち上げてみたり、また、その鳥取県ゾーンに対して、それを運営するスタッフとして、わざと全庁から人を出していただいて、それを皆さんで経験してもらうということをいたしました。

 これ、大きな土台として未来に向けて羽ばたく力になれば、鳥取県は必ずや、全国、そして世界に向けて自慢できる県になると思います。「中の人」プロジェクトのような、ああいう発信というのは今後もやっていけると思います。今まで、ともすれば先例に倣ってですね、こういうようなことをこの季節、予算もつけてやるんだということで、発信しがちであったかもしれませんけれども、もっと自由に、先ほど秋山さんのお話もありましたけれども、出せるものを出していったらどうかと思います。今年も、あれを続けていければなと思います。ぜひですね、各所属競って、それぞれに発信力を高めていただき、県民の皆さん、或いは、世界や全国の皆さんに訴えられるものを出していただければ、また来年の今頃、表彰させていただきたいと思います。こういう意味で万博が大きな転機になりました。

 また、世界に開かれた万博の年に、ラッキーなことに、台湾からの定期便が就航し、そして韓国便がデイリー運航されるという、山陰の長年の悲願が実現をしたわけであります。ここに至るまで関係の皆さんの、大変な苦労があったわけでありますが、花開く年ということが実現しました。これは単に道がついたということでありまして、その道を活用して、経済、或いは子どもたちの成長、また文化の発展、こういうものにつなげていく、大交流を起こしていかなければいけないのだと思います。

 そんなわけで、皆様にはですね、大きく世界に目を開いていただければありがたいなと思います。

 昨年は様々なことがありましたけれども、実は全国で、特に関係者から非常に注目されたのが、人権だとか、子どもたちに対する、鳥取県庁の先見的な行動だったというふうにも言われます。青少年健全育成条例、非常に難しい条例でありますが、この改正をすることができました。また、人権尊重の社会づくり条例、これを改正しまして、こちらもインターネットで誹謗中傷などが問題になっている、人権を救済する、そういう仕組みが年末に整い、いよいよ今年施行されるということになりました。実はこの動きは、国の方にも通じているのかもしれません。教育現場などで問題になっている子どもの性的被害の問題、これについても、今年中に施行されるというところまでやってきました。一歩先を鳥取県は行っているのだろうというふうに思います。

 今、インターネットの社会になりまして、情報発信という面では、確かに素晴らしい力を我々小さな県でも手にすることができるようになりましたが、他方で、一人一人の人たちが、傷つけられてしまったり、或いは地方自治、民主主義というものが土台から崩されてしまう、そういうことが現実に起き始めている、これが今の社会の情勢だと思います。

 こうしたこととあわせて、世界の情勢も非常にややこしくなってきています。私は帝国主義とは言いませんが、大国主義がやってきてると思います。大きな国が小さな国、或いは地域に対して、或いは武力が強いところがそれ以外のところに対して、干渉してくるということが、当たり前のように起き始めてきているように思います。日本は必ずしもそうした力がある国ではないのかもしれませんが、国際協調主義、世界の人たちと手を取り合って、人間にとり、地域にとり、或いは経済、社会にとって、これは素晴らしいという価値を共有しながら、前進をさせていかなければいけない、真剣にそう考えるべき時代に入ったんだと思います。そんな意味で、皆さんがですね、この1年、大きな転機を迎える年となりますけれども、ぜひ力を発揮していただき、それぞれのジャンルでできることを進めて、暮らし、或いは地域がよくなるように、我々、地方自治体にできることをやっていければというふうに思うわけでございます。

 今年、また午年ということになりましたけれども、先ほどの「ぼうさいこくたい」、これは重要な行事になろうかと思います。これは単なるイベントでなくて、これを契機に若い方々とか、或いはジェンダーに関わらない、そうした取組を、ぜひ前へ進めていきたいと思います。これと絡めながら、25周年を迎えるよりん彩がございますが、この男女共同参画では、全国ナンバーワンのレーティングをこの鳥取県庁行政はもらっています。これを自信にしまして、今年度から、今、色々準備をしてですね、来年度、4月を越えてからになるかもしれませんが、運動をぜひ起こして、そうしたアンコンシャスバイアスという取り組みにくい、放置されてきた課題に、我々、鳥取県庁から先端的に向き合っていければなというふうに思います。

 それとあわせて、例えば、支え愛マップだとか、或いは私どもが開発をしたというか、全国で初めてやった災害ケースマネジメントであるとか、そういう、(鳥取県)中部地震の経験に基づくものを全国の皆さんと交流しながら発展させていくことができればなと思います。これは多くの方々が全国から来るチャンスでもあります。ですから、そういう意味で情報発信もしていったり、おいしいものを食べていただいたりして、ぜひ鳥取の再訪者、そうしたリピーターをつくれればなと思います。

 実は今年は多くのイベントが目白押しの年でございます。例えば、5月には植物園協会の全国大会があり、また、そのあと今度は7月にですね、全国の献血運動の大会がございます。その直後になりますが、全国知事会議も鳥取県で開催をされることになります。また温泉の関係での学会も鳥取県で開かれることになりますが、温泉文化がいよいよ世界無形文化遺産のリストに載ってきた、そういう候補になったということが年末ございましたが、そんな意味で、前進させるチャンスなのではないかと思います。こうした様々な機会をですね、全庁挙げて成功させていければというふうに思います。

 色々と個別の課題もあろうかと思います。例えば、高市内閣が本格始動します。この度、予算案が編成をされました。1223000億という過去最大の予算でございます。ただ、今までとは違うところもございます。その大きな違いは、おそらく強い経済を目指せというスローガンだと思います。これは、我々、地域で言えば地域未来戦略というものを策定するように求められることになろうかと思います。これは国が言うことですから、国が言うことをして付き合えばいいんですけれども、ただそれ以上に大事なのは、これを機会として、地域で産業だとか雇用を伸ばしていくチャンスになるかもしれない。例えばコンテンツ産業であるとかですね、或いは宇宙航空機産業であるとか、また医薬品、健康増進のための医工連携等々、様々なジャンル、特に、鳥取県は食品産業が盛んでございまして、こういうところもその対象になりうる分野だと思います。そういう意味で、全庁挙げてですね、こういう働く場、地域の活力、これも作れるようなアイデアをぜひまとめていただきたいと思います。それをもって、我々としてですね、これからの新しい日本を開いていく、そういうムーブメントのひとつのリーダー格を目指していくべきではないかなというふうに思います。

 また、あわせまして、一人一人が大切にされるという意味で、犯罪被害者の問題がございます。これ年末まで、しっかりと関係者と話し合いました。今週、市町村長と話し合いをすることにいたしております。新しい給付金の制度、被害者支援の制度というものを、鳥取からですね、作っていくべきではないかと思います。これまで犯罪被害者に対しては、国の給付金が出るまで、何ら手当がないような形になっていました。私たちは2年前に、これについてワンストップのサービス窓口を作りました。これ実は全国でも評価をいただきました。次は、そうした一人一人が救済される、そういうサポートをする。大きなお金じゃないかもしれませんが、これがあったら助かるという、そういう支援の仕組みを市町村と協同して作ってはどうかというふうに考えます。いよいよ、これをですね、スタートさせることができるかどうか、最後の話し合いが迫ってきたところであります。

 農林水産業についても、今の異常気象の中でですね、米の生産等を増やしていく、また畜産も火災など、昨年は色々と被害もございました。鳥インフルエンザもありましたが、そうしたものを乗り越えていく大事な大事な年になるかと思います。

 また、インフラストラクチャーの整備という意味でも、新年度において、北条道路を半ば開通させる。それとあわせて北条湯原道路、羽合バイパス、こうしたところにも繋げていく。こんなことが、新年度いっぱいでありますので、今年はそれを実現させるための重要な年でありましょう。境港から、また日吉津に結ぶ道路、或いは南北道路、これも前進させて、ミッシングリンクの最後の部分、これに道筋をつけることも重要であります。

 また、昨年はですね、手話についての施策推進法ができました。またデフリンピックも整いました。これは、我々が平成2510月に鳥取県から手話言語条例を作り、全国へ今600以上広がっている。この大きなムーブメントの中で、そういう障がい者施策も推進されてきたところであります。こうした孤立させない、一人一人が大切にされる、そういう社会を、活力ある社会と同時に鳥取県から作り込んでいかなければならないのだというふうに思います。また人が少ないからこそ、教育など、人材育成が我々の重要な柱になります。

 ぜひですね、そうしたことを、これからみんなでやっていかなければいけないわけでありまして、その意味で、例えば学力の向上なども、新機軸を出して、やるべきことを我々大人たちも一緒になって始めていく、そんな年にしなければならないというふうに思います。

 「あらたまの 年行き返り 春立たば まづ我が宿に 鶯は鳴け」

 新年の歌で有名な大伴家持公、我々鳥取県庁の大先輩でもあります。その方が、詠い上げた歌の1つに、こういう歌があります。私たちは、こういうことで今こうして集っているわけでありますが、ぜひ、今年この鳥取から鶯が鳴く、そういうようにしていければと思います。ホーホケキョと大きな声を上げ、そしてまた、人々の幸せ、それを作っていく。そんな鳥取県庁を皆さんと一緒に目指していきたいと思いますので、どうかまた1年、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

 今年は午年であり、我々は奉仕していくパブリックサーバントであります。「ホース(奉仕)いいの年」でございます。2つ目の初スベリでございました。そんなわけで皆さんとですね、今年1年楽しくこの県庁を盛り上げていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

 皆様にとりまして素晴らしい年となりますよう、また、鳥取県の限りない発展、県民の皆様の弥栄をお祈り申し上げまして、年頭の言葉に代えさせていただきます。どうもおめでとうございました。

  

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