令和7年度は、青谷上寺地遺跡から出土した重要文化材のうち木器8点について、破片を接合したり亀裂をふさぐなどの修理を施しました。その中から3点を紹介します。
写真1と2は花弁高杯の飾り耳の破片です。修理前は2片に分かれていたものを接合し、弱い部分に樹脂を充填して補強しました。

写真1 飾り耳(修理前)

写真2 飾り耳(修理後)
写真3と4は優勝カップのような形をした把手付きの容器です。土の中に埋まっている間に変形していたため、過去に保存処理を施したときにうまく破片が接合できていなかったのですが、今回の修理では過去に接合された破片を外して接着しなおすなどして、できる限り元の姿に近づけることができました。

写真3 把手付き容器(修理前)

写真4 把手付き容器(修理後)
写真5と6は鍬の柄に装着された泥除けという板です。隙間や欠けている部分に樹脂を充填して元の形に復元しました。

写真5 泥除け(修理前)

写真6 泥除け(修理後)
このような修理を行うことによって、将来にわたって適切に保管・活用できる状態になりました。今回修理した木器は今後、重要文化財展示室で順次公開する予定です。