令和6年度附議案

平成29年11月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨

平成28年11月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨

 これより、本議会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。
 まずもって、去る11月20日に御逝去されました故 木村和久 議員の御霊に対しまして、県民を代表して心より哀悼の誠を捧げます。
 ただ今、浜田議員のお話もございましたが、私自身も木村和久議員に初めて出会いましたのは、鹿野の町会議員をされておられる時でありました。まちづくりの闘志を燃やし、そして私自身、地方自治や分権について語り合ったのが初めでございます。それ以来、そのエネルギッシュな行動力、また周囲の方々を引きつけてやまない人間性、その木村和久議員に私自身も敬慕の念を寄せて参った一人であります。
 木村和久議員は砂像の博覧会から砂の美術館へ、砂丘の観光、そしてふるさとの賑わいというものを創り出そうと、鹿野は勿論、様々な局面で活躍をされたものであります。先般のポケモンGOの人の賑わいをもし御覧になっていたら、おそらくお喜びになっていたのではないかというふうにも感じております。
 先般、議員の皆様、そして先生が愛してやまない御家族、御親族の皆様とともに静かにお見送りをさせていただきましたが、途切れない人の波の中に先生の想いがしっかりと後世へと受け継がれていくだろうと確信もいたしましたし、私自身も、その一人として粉骨砕身、先生の志を遂げる先人に立たせていただきたいと考えたところでございました。

 いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと 握れば指の あひだより落つ

 先生の命、人生は終わったかもしれませんが、私達の指の中には、先生の温もりと先生が成し遂げるべきと考え、一生を捧げたふるさとの振興、それがまだ感触として手の中に残っているような気がいたします。
 これからも、天上におきまして、愛する御家族、そして、ふるさと鳥取県をお見守りいただきますようお願い申し上げますとともに、走り続けたその大いなる生涯の果てに、心安らかにお休みいただきますようお祈り申し上げる次第であります。

 本議会に提案いたしました議案は、
  予算関係   7件
  条例関係   9件
  その他の案件 9件 の 合計 25件であります。

 それでは、議案第1号 一般会計補正予算(第4号)について、御説明いたします。

 はじめに、台風21号等に係る災害の復旧対策についてであります。台風21号等による暴風雨は本県に甚大な被害をもたらしました。あらためて被災された皆様に対し、心からお見舞い申し上げます。県としても、農業施設や公共土木施設の本格復旧、航路が埋そくした鳥取港の土砂撤去、林道施設の復旧や定置網の再整備支援など、できるだけ早期に復旧できるよう、全力で取り組んでまいります。 
 あわせて、原子力防災対策について、放射線量モニタリングを行うサーベイ車を更新するとともに、避難時検査をコンテナ収納を活用して迅速に実施する「鳥取県方式」確立に向けて実証配備を行うことといたしました。

 次に、産業・雇用の振興についてであります。
 本年7月に「鳥取県立ハローワーク」を県西部等に設置したことにより、女性や高齢者・若者の就労支援などの働き方改革や企業の求人支援に関し、県設置の特性を生かして、きめ細かく対応することで効果が現れてきていることから、新年度より県東部・中部にも同様の県拠点を設置し、全国に先駆け全県展開を図ることとします。
 また、専門的・技術的分野の在留資格を有する高度外国人材の活用ニーズが本県産業の活性化に向けて高まっていることから、高度外国人材活用に向けた企業向けセミナー、サポートデスクの設置等を進めていきます。
 また、山陰の国際航空路線として初めて米子ソウル便が週5便化されることに伴う外国人誘客や運航支援を行うほか、米子駅に外国人観光客案内所を設置することといたしました。

 次に、若者の自死対策につきましては、神奈川県座間市の凄惨な事件を受け、SNS活用も含めた若者への効果的な相談体制の構築に向けた検討や自死対策相談窓口の啓発、ペアレンタルコントロールの強化などを行うことといたします。

 このほか、学校のトイレ洋式化、故谷口ジロー氏追悼展の開催などの経費を計上いたしました結果、今回の補正予算の総額は 15億2千万円余となり、補正後の予算総額は、3,660億円余となるものであります。

 次に、補正予算以外の主な議案について御説明申し上げます。

 まず、議案第8号「鳥取市の中核市移行等に伴う関係条例の整備に関する条例」の設定及び 議案第20号「鳥取市の中核市移行による鳥取県と鳥取市との連携協約の締結」に関する協議についてであります。
 鳥取市が中核市に移行することに伴い、中核市の法定事務と一体的に実施すべき事務を同市に移譲する条例整備を行うとともに、県東部全体の保健所を鳥取市が運営するに当たり県・市が協力していくための連携協約を結ぼうとするものであります。
 
 議案第9号 「鳥取県国民健康保険条例」の設定につきましては、新年度における国民健康保険運営主体の県移管に伴い、国民健康保険を円滑に運営するため、鳥取県国民健康保険運営協議会設置や財政安定化基金創設などを行おうとものであります。

 議案第10号 鳥取県税条例の一部改正につきましては、本年度末をもって終了する森林環境保全税及び産業廃棄物処分場税の期間を平成34年度末まで5年間延長しようとするものであります。

 議案第11号 職員の給与に関する条例等の一部改正につきましては、民間給与等の実態を踏まえた人事委員会勧告に基づき、職員・特別職給与等の改定を行うものであります。

 議案第14号 鳥取県被災者住宅再建支援条例及び鳥取県基金条例の一部改正につきましては、鳥取県中部地震での経験を踏まえ、被災住宅支援を一部損壊まで拡大するなど、支援制度の充実を図るものであります。

 議案第25号「鳥取県星空保全条例」の設定につきましては、本県の美しい星空が見える環境を子へ孫へと将来にわたって県民の財産として保全していくため、サーチライト等の使用の適正化や「星空保全地域」の設定など「光害」予防対策や支援対策を実施するとともに、本県の貴重な星空を環境教育などへ活用しようとするものであります。
 なお、条例違反行為に対しましては、まず是正を求める勧告を行い、従わない者には更に措置命令を発することとした上で、この命令違反に限り、刑事罰には至らない過料を科することとし、実効性を担保する必要最小限の措置にとどめることといたしたく存じます。

 以上、今回提案した付議案につきまして、その概要を御説明いたしました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
  

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