山口 博哉(県土整備部 技術企画課/平成30年度採用)

山口土木技師

県土整備部 技術企画課のHP

若手職員へのインタビュー

これまでの経歴

平成30年4月~ 県土整備部 八頭県土整備事務所 河川砂防課
令和 2年4月~ 県土整備部 鳥取県土整備事務所 河川砂防課
令和 5年7月~ 現所属

 

現在の業務内容

 土木防災担当として、鳥取県(市町村含む)の公共土木施設における災害のとりまとめの業務を担当しています。
 令和5年度であれば、7月豪雨や台風7号における災害のとりまとめを担当し、災害査定(災害箇所の復旧費を国へ申請するための検査)の実施へ向けての調整や国への申請等を行い、469箇所、約210億円の災害復旧費が認められました。
 災害復旧ではスピード感が重要で大変ですが、その分やり切った時の達成感が得られる業務です。

 

山口土木技師1

仕事のやりがい

 鳥取県職員(土木)は自分の仕事の成果が地図に残る仕事であり、「まちづくり」に携わることのできる仕事です。
 例えば、自分たちが暮らす街の、安全な道を計画して作る、河幅が狭く危ない河川は広げ、土石流が起きそうな場所には砂防堰堤をつくる、自然災害で被災した施設は復旧する、そして、これら施設の維持・管理をしていく。
 自分の仕事の成果が、鳥取県の「まち」として残っていくことに、大きなやりがいを感じることができます。
 民間企業として公共工事に関わる場合、例えば建設コンサルタントなら設計、建設業者なら工事施工と、一部の段階のみ関わりますが、県職員(土木)なら、工事の計画・設計から施工・完成まで一貫して関わることができるうえに、完成した後も維持・管理して、中長期的な視点で県民の皆様の安心・安全な生活に貢献できます。そのような点が県職員(土木)として働く醍醐味だと感じています。

 

 

ある一日の業務

【事務所】 ※鳥取県土整備事務所

 午前 コンサル打合せ
    工事書類確認
    工事積算

 午後 工事現場立会
    工事書類確認

 

【県庁】 ※技術企画課

 午前 国への申請書類整理
    国交省との協議(リモート協議)

 午後 県地方機関との協議
    資料作成等

 

 

印象に残っている出来事

 事業を進めていくうえで、地元の方へ事業説明に伺ったり、工事を実施する際にも直接関わったりすることが多くあります。中には工事をすること自体は了解されていても、施工の方法に不満があるなど厳しいお言葉をいだたくこともありましたが、なぜその施工方法がよいのか丁寧に説明することを心がけました。
 工事完了後、最終的にはお礼をいただいたり地域が良くなると感謝されたりすることがあり、その際は自分の仕事が、地域住民の方々のためになっていると嬉しく感じます。

 

 

大変だったけど、取り組んで良かったこと

 平成30年の災害復旧業務(西日本豪雨)を担当し、やり遂げたことです。災害復旧事業は、何よりもスピード感が大切であり、早期復旧が求められます。ただ、発災当時は入庁1年目の7月であり、右も左も分からない状況で、被災箇所の調査にはじまり、復旧計画の策定、復旧費の国への申請、災害査定、復旧工事の発注と、次々と迫られる期限や状況の変化についていくのがやっとでした。
 そのような中、同じ所属の同僚、上司、特に入庁3年目の若手の先輩技師に細やかにサポートいただき、災害復旧するための一連の業務をなんとかやり遂げることができました。
 一連の業務をやり遂げ、被災した施設がきれいに復旧された現場を見た時の達成感は言葉にならないくらい大きいものでした。

 

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県職員を志望した理由

 土木という「まちづくり」に関する仕事に興味があり、また自分が生まれ育った鳥取県に貢献できる仕事をしたいという思いもあったことから、鳥取県職員(土木)という選択をしました。
 建設コンサルタントやゼネコンなどの民間企業への就職も考えましたが、建設コンサルタントは設計に特化、建設業者は工事施工に特化しています。一方で県職員(土木)は、工事の計画・設計から施工・完成まで一貫して関わることができるうえに、完成した後も維持・管理して、中長期的な視点で県民の皆様の安心・安全な生活に貢献できます。そのような県職員(土木)の役割に魅力を感じました。

 

 

これからの目標

 これまでは、自分が仕事を覚えるのに必死で、目の前の仕事をこなす事に手一杯でしたが、徐々に仕事も覚えてきたので、今後は仕事の精度を上げることや、自分のステップアップも視野にいれ、自分より上の立場(例えば係長)の目線で、自分の業務を見たとき、いつまでに何をすれば良いのかを考える事で、組織として業務を円滑に進められるよう努めたいです。
 また、これから自分より年下の世代が増えるので、今後は中堅職員として見本となれるように努めたいです。

 

 

県職員の魅力

 鳥取県のために働きたいと考えている人にはピッタリな職業です。国より地域に特化した仕事ができ、市町村ほど特定の地域に特化したものではなく、鳥取県全体のことを対象に仕事ができます。
 業務の状況にもよりますが、休暇もとりやすくプライベートも大切にできます。自分も今年新婚旅行を予定していた時期に、突発的な業務で忙しくなりましたが、職場の方々にサポートしていただき、無事に新婚旅行を楽しめました。「ワークライフバランス」もバッチリです!!

 

 

休日の過ごし方

 ドライブが好きなので、日帰り旅行によく行っています。最近であれば淡路島へ旅行に行きました。夜の明石海峡大橋のライトアップはすごくきれいでした!!
 鳥取から関西までは車で3時間弱で行けるので意外と近いです。

 

 

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県職員を目指す方へのメッセージ

 試験に合格できる基礎学力ももちろん大切ですが、個人的には調整力(コミュニケーション能力)が大事だと思います。公務員という仕事上、他の官公庁(国や市町村)や他部署、同僚、そして住民の方々と、様々な人と関わって仕事をしていくことになります。
 その際の、話し方や伝え方、問題解決のための交渉力など、学力以外の能力が大切になる時が多くあります。これは、県職員だけに求められるものでなく、社会人になる上で重要なことなので、学生時代にボランティア活動やインターンシップなど様々な活動に参加して、色々な人と関わって様々な感性を身に付けてほしいと思います。

 

 

  

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