防災・危機管理情報


  
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2013年9月2日

倉吉市河原町の地蔵盆調査を実施

 平成25年8月23日(金)、民俗部会は倉吉市河原町(かわらまち)で行われる地蔵盆の調査を実施しました。

 行事の中心となる河原町の東西の2つのお地蔵様のうち、東地蔵は1773(安永2)年に先祖の供養と町の安泰を願って立てられました。また、西地蔵は1893(明治26)年の大洪水で流されたお地蔵様が堤防改修工事中にたくさん出てきたことから、それを1箇所にまとめ、後の1932(昭和7)年に堤防の一角に祠を建てて安置したものといいます。

 地蔵盆は、東のお地蔵様が立てられて以来続いていると言われています。子どもが行う地蔵祭の始まりは不明ですが、大将(中学1年)、中将(小学6年)、少将(小学5年)という縦割りの子ども組が実施し、かつては縦割りの上下関係を学ぶ場であったといいます。

 行事では、子どもたちが鐘を鳴らし大数珠を輪にしながら町を巡回、無病息災を祈願します。また参拝者からのお供物を受け付けて、お札を配布するなど重要な役割を果たします。これは伝統的な子ども組行事の特徴です。重要な役割を果たす子どもたちは、生き生きと役割を果たしており、祭礼の際には僧侶ともに一生懸命読経し、説教も真剣に聞いていました。

 かつて倉吉の中心的な町であった河原町も少子高齢化が進み、子どもの人数が減少しているようですが、今後もこの祭が続いていくことが期待されます。

 最後になりましたが、調査に御協力いただいた河原町地蔵祭り実行委員会の皆様にに御礼申し上げます。

東のお地蔵様の写真
(写真1)倉吉市河原町の東のお地蔵様

巡回する子どもたちの写真
(写真2)午後1時の巡回をする子どもたち。
巡回は午前10時、11時、午後は13時、14時、16時に行われます。

巡回する子どもたちの写真
(写真3)午後4時の巡回をする子どもたち。
中学校が登校日のため、午前は中将と少将(小学5、6年生)のみでしたが、午後は大将(中学1年生)も加わりました。

東地蔵での祭礼の写真
(写真4)東地蔵での祭礼の様子

僧侶が教典で祭礼参加者の肩をたたく様子の写真
(写真5)僧侶が教典で祭礼参加者の肩をたたく様子【東地蔵にて撮影】

西地蔵で僧侶の説教を真剣に聞く子どもたちの写真
(写真6)僧侶の説教を真剣に聞く子どもたち【西地蔵にて撮影】

参詣者からお供えの団子を受け取る大将の写真
(写真7)参詣者からお供えの団子を受け取る大将(中学1年生)【西地蔵にて撮影】

奉納された団子を地蔵前の線香であぶる子どもたちの写真
(写真8)奉納された団子のうち1本を地蔵前の線香であぶり参詣者にお返しします【西地蔵にて撮影】

参詣者に配布されるお菓子、団子とお札の写真
(写真9)参詣者に配布されるお菓子、団子とお札子

参詣者が数珠を体に当てる様子の写真
(写真10)この数珠が入った桶が賽銭(さいせん)箱です。
体の悪い部分に数珠を当てると良くなるといわれ、参詣者が腰に数珠を当ています【西地蔵にて撮影】

子どもに数珠を当てる母と祖母の写真
(写真11)子どもに数珠を当てる母と祖母
「頭が良くなるように」と祈願しました【東地蔵にて撮影】

数珠を体に当てる子どもたちの写真
(写真12)巡数珠を体に当てる子どもたち【東地蔵にて撮影】
勉強が出来るようになりたいときは頭、足が速くなりたいときは足に数珠を当てるそうです。

お地蔵様に手を合わせて参拝する子どもの写真
(写真13)丁寧に参拝する子どもたち【西地蔵にて撮影】

賑やかな縁日の写真
(写真14)出店がでて野外ライブなどが行われていました。若者も多く賑やかでした

県史編さん室

公文書館 2013/09/02 in 県史編さん室,調査

2013年8月12日

学童疎開関係資料を返却(現代部会)

 現代部会は、八頭町立船岡小学校から学童疎開関係資料を借用していましたが、資料のデジタル画像化が終了し、平成25年8月8日(木)に返却しました。

 昭和19(1944)年、船岡小学校(当時は船岡国民学校)には、神戸市二葉国民学校(長田区にあった旧神戸市立二葉小学校)の児童が学童疎開していましたが、今回返却したのはそれに関する資料です。

 第二次世界大戦中の鳥取県への学童疎開については、現代部会として重要なテーマと考えており、それをまとめる計画をもっています。調査を進めて早く公に出来るよう努めていきます。

船岡小学校の写真
(写真1)現在の八頭町立船岡小学校の校舎

資料返却の様子の写真
(写真2)校長室での資料返却の様子

県史編さん室

公文書館 2013/08/12 in 県史編さん室,調査

2013年7月26日

新鳥取県史編さん委員会を開催

 平成25年7月25日(木)、新鳥取県史編さん委員会を公文書館会議室で実施しました。

 編さん委員会は、6名の部会委員に御出席いただきました。まず昨年度事業の実績、各部会事業の進捗状況について報告を行い、続いて今年度事業、県史編さんに係わる要綱改正などについて協議しました。

足田公文書館長の写真
(写真1)開会の挨拶をする足田公文書館長

錦織勤委員長の写真
(写真2)錦織勤委員長

坂田副委員長の写真
(写真3)坂田副委員長

髙田委員の写真
(写真4)髙田委員

池内委員の写真
(写真5)池内委員

岸本委員の写真
(写真6)岸本委員

小山委員の写真
(写真7)小山委員

公文書館 2013/07/26 in 会議など,県史編さん室

2013年7月24日

日野町歴史民俗資料館における民具調査が終了

 平成25年7月23日(火)、日野町歴史民俗資料館において民俗部会は第13回目の民具調査を実施しました。

 今回は、前回調査 からの続きとして資料館別棟の倉庫に収蔵される資料を調査しました。日計69点(総計1785点)の採寸、写真撮影を行い、日野町歴史民俗資料館における民具調査が終了しました。

 これから1か月程度で、調査結果のとりまとめ及び民具記録台帳の作成を行います。約1年間、御協力いただいた資料館友の会及び日野町教育委員会の皆様に、厚くお礼申し上げます。

7月23日の調査の様子の写真
暑い野外での調査の様子

県史編さん室

公文書館 2013/07/24 in 県史編さん室,調査

2013年7月18日

新鳥取県史巡回講座「褒められた人びと」「古代中世の因伯の交通」 を開催

 平成25年度新鳥取県史巡回講座「褒められた人びと」「古代中世の因伯の交通」を、平成25年6月30日(日)に鳥取県立博物館(鳥取県立博物館と共催)で、7月14日(日)に米子コンベンションセンター(伯耆文化研究会と共催)で開催しました。

 講座の内容は、今年1月から頒布を開始した『鳥取県史ブックレット11 褒められた人々-表彰・栄典からみた鳥取-』 の主な内容を、執筆した岸本覚(きしもとさとる)氏(新鳥取県史編さん委員・鳥取大学地域学部准教授)が、また同じく『鳥取県史ブックレット12 古代中世の因伯の交通』 についても、執筆した錦織勤(にしこおりつとむ)氏(新鳥取県史編さん委員長・鳥取大学地域学部教授)がわかりやすく解説し、2会場で延べ101名の方がご参加、熱心にご聴講いただきました。

館長写真
(写真1)開会の挨拶をする当館館長足田晃【6月30日鳥取会場】

解説を行う岸本覚氏の写真
(写真2)解説を行う岸本覚氏【6月30日鳥取会場】

解説を行う錦織勤氏の写真
(写真3)解説を行う錦織勤氏【6月30日鳥取会場】

県立博物館会場講堂の写真
(写真4)鳥取県立博物館講堂の様子【6月30日鳥取会場】

 
 また米子会場では、『鳥取県史ブックレット9 里海と弓浜半島の暮らし-中海における肥料藻と採集用具-』 の内容を執筆者である樫村賢二専門員(県史編さん室)が、刊行後の調査を含めて解説し、こちらにも多数の方に参加いただきました。御参加いただいた皆様、共催に関してお世話になった伯耆文化研究会、県立博物館の皆様にお礼申し上げます。

伯耆文化研究会長國田俊雄氏の写真
(写真5)開会の挨拶をする伯耆文化研究会長國田俊雄氏【7月14日米子会場】

解説を行う岸本覚氏の写真
(写真6)解説を行う岸本覚氏【7月14日米子会場】

解説を行う錦織勤氏の写真
(写真7)解説を行う錦織勤氏【7月14日米子会場】

米子会場の様子の写真
(写真8)米子コンベンションセンター会議室の様子【7月14日米子会場】

米子会場で行われた民俗に関する講演の様子の写真
(写真9)民俗に関する講演の様子【7月14日米子会場】

樫村専門員の写真
(写真10)民俗に関する講演を行う樫村専門員【7月14日米子会場】

県史編さん室

公文書館 2013/07/18 in 県史編さん室,講座などのイベント

2013年7月17日

大山町教育研究所で史料調査を実施

 平成25年7月12日(金)、近世部会は大山町教育研究所にて、大山寺文書の史料調査を行いました。この文書は大山の理観院(りかんいん)に木箱3箱に分けて保管されていたものです。

 大山が鳥取藩とのやりとりを記録した「民政局ヨリ達書並ニ請書届書等控」(明治3年)など、貴重な資料がありました。ご協力いただいた方々へ、深くお礼申し上げます。

文書が保管されていた木箱の写真
(写真1)文書が保管されていた木箱

調査する渡邉専門員の写真
(写真2)調査する渡邉専門員

県史編さん室

公文書館 2013/07/17 in 県史編さん室,調査

2013年7月5日

新鳥取県史編さん専門部会(考古)を開催

 平成25年7月5日(金)、新鳥取県史編さん専門部会(考古)を公文書館会議室で実施しました。

 専門部会は、5名の部会委員に御出席いただきました。まず昨年度事業の実施状況について報告を行い、続いて『考古資料編』の編さん方針(目次構成・時期区分など)などについて協議しました。

協議の様子の写真
(写真1)新鳥取県史編さん専門部会(考古)での協議の様子

髙田部会長の写真
(写真2)髙田考古部会長

根鈴副部会長の写真
(写真3)根鈴考古副部会長

中原委員の写真
(写真4)中原委員

松井委員の写真
(写真5)松井委員

下高委員の写真
(写真6)下高委員

県史編さん室

公文書館 2013/07/05 in 会議など,県史編さん室

2013年7月2日

わくわく北中-公文書館の職場体験-

 平成25年6月25日(火)から28日(金)までの四日間、鳥取市立北中学校2年生の池成一磨(いけなりかずま)くんが職場体験学習に取り組みました。

 初日はカウンター業務と展示パネルの作成等を行いました。2日目は古文書の撮影と展示物の解説文を作成しました。上手に仕上げることができました。

 3日目、県史編さん室にて午前中は、考古部会の仕事を体験してもらいました。作業は縄文時代の石器を石の種類ごとに分けていくもので、黒曜石、安山岩、チャートなどいろいろな種類があるため、色の違いや質の違いを注意深く観察することが必要です。午後は、江戸時代に作成された『因幡国神社御改帳』を使って、古文書の解読に挑戦しました。くずし字を見るのは初めてでしたが、時間が経つにつれて少しずつ読めるようになりました。

 4日目は、初日の続きとまとめでした。「どれもよい経験になりましたが、一番印象に残ったのは本物の古文書に触れられたことです。」という池成君の感想でした。公文書館の職員にとっても現役中学生と働く貴重な経験となりました。

作業をする写真
(写真1)マイクロフィルムを専用の機械で紙に印刷しています

作ったキャプションの写真
(写真2)池成くん作成の解説文

古文書を使って作業中の写真
(写真3)デジカメを使って古文書を撮影

石器を分類中の写真
(写真4)悪戦苦闘する池成くん

古文書解読中の写真
(写真5)初めての古文書解読に挑戦する池成くん

公文書館 2013/07/02 in 館見学,県史編さん室,公文書担当

2013年7月1日

日野町歴史民俗資料館にて民具調査を実施

 平成25年6月21日(金)、日野町歴史民俗資料館において民俗部会は第12回目の民具調査を実施しました。

 今回は、前回調査 からの続きとして資料館別棟の倉庫に収蔵される資料を調査しました。雨天のため狭い倉庫内のみでの、採寸や写真撮影でしたが、日計189点(総計1716点)の採寸、写真撮影が終了しました。別棟倉庫の民具資料の約7割程度が調査終了し、あと1回程度で日野町歴史民俗資料館調査も 終了の予定です。蒸し暑い中、参加いただいた資料館友の会の皆様に、厚くお礼申し上げます。

6月21日の調査の様子の写真
倉庫内での調査の様子

県史編さん室

公文書館 2013/07/01 in 県史編さん室,調査

2013年6月20日

大山町教育委員会で考古資料調査を実施

 平成25年6月18日(火)、考古部会は、旧庄内小学校に保管してある八重(やえ)第3遺跡の土器を調査しました。

 この遺跡の土器は弥生時代後期から古墳時代初めのもので、今から約1800年前のものです。大山町教育委員会のご厚意で、調査したい土器をあらかじめ用意していただいたおかげで調査はスムーズに進みました。ご協力いただいた方々へ、深くお礼申し上げます。

八重第3遺跡の土器の写真
(写真1)机の上に並べられた八重第3遺跡の土器

調査する専門員の様子
(写真2)調査する湯村専門員

県史編さん室

公文書館 2013/06/20 in 県史編さん室,調査

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