鳥取砂丘レンジャー日記

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2014年1月11日

2013年の鳥取砂丘に吹いた風

鳥取砂丘の中央附近(調査杭 T-3近く)に、気象観測機器を設置して砂丘の気象観測を10分毎に測定しています。
観測データの中で砂丘形成に最も影響を与えた「風」のデータを昨年一年分を分析しましたので報告します。

まず、月間の平均風速を集計してグラフ化しました。
平均風速
月間平均風速が、風紋が出来易い5m/sを超えたのは、10月~5月の8ヶ月間で秋の終わりから初夏までの期間は風紋・砂柱が出来易い事が分かります。

続いて、風が吹いて砂が激しく動き大量の砂が運ばれる風速 10m/s以上のデータ数を月別に分析しました。
10m/s以上の強い風
10m/s以上の強い風は、冬から春に集中している事が分かり、この期間には砂嵐に遭遇するチャンスが高くなります。

では、10m/s以上の風はどちらの方角から吹いたのかを分析しました。
10m/s以上の風の方角
このグラフより、鳥取砂丘に吹く強い風は、ほとんどが北西~北寄りの風で海側から吹き付けています。
南風のデータ量が多いが、春先に吹いた南風でした。

これらのデータは鳥取砂丘に関連した書籍に記載されている通りの数値で、データを再確認したかたちとなり、昨年は平年と同等で特に異常な天候では有りませんでした。

風のデータはインターネットでリアルタイムに公開しています、 次のURLでご覧ください。
http://www.tottorisakyusaisei.jp/kansoku/

(赤レンジャー)

砂丘事務所 2014/01/11

2014年1月7日

2014年1月7日

本日の鳥取砂丘は朝から青空が広がり、風も弱く穏やかな1日でした。
早朝は、車のフロントガラスが凍っていて空気がとても冷たかったです。
こんな日は鳥取砂丘から西の方角に「雪の大山(だいせん)」が見えます。





鳥取砂丘の範囲は東西16キロと言われています。その西の端は「白兎(はくと)海岸です。下写真では住宅が見える上の方にあります。


鳥取砂丘では、戦前から遠足や雪遊び、海水浴が行なわれていました。
上写真に見える住宅地名は「十六本松(じゅうろっぽんまつ)」と言いますが、
この、十六本松へ行くことを「濱出(はまで)」と言っていました。

そして、馬の背から北北東の方角に「海士島(あましま、あもうじま)」が、見えます。この島は地元での愛称として「クジラ島」とも呼ばれています。


下写真のクジラ島の右端は、今日は釣り人もいました。


鳥取砂丘をつくる砂は風で運ばれた風成砂です。川砂などと比べて風成砂は、砂の粒の大きさがよくそろっているという特徴があります。


歩いていると、砂浜に風の描いたニコニコマークを見つけました。


日本海を挟んで、海の向こうは「韓国」なので、ハングル文字の漂着物もとても多いです。


さて、ここで 1つクイズです。
・鳥取砂丘では、幕末に蘭学者の伊王野平六により、ある産業の創出が行なわれました。
1>塩の精製  2>砂糖の製造
さて、どちらでしょう?

海岸をパトロールしていても、砂丘の中の様子が気になります!
急いで戻って見ると、みなさん無事に馬の背頂上に到達していました。


では、最後に、この通称「オアシス」では、しばしばカエルが見つかっています。これまでに「オアシス」で記録されているカエルは何種類でしょうか?
 

☆天気は最高でした。写真撮影の方も多かったです。

~青レンジャー~

砂丘事務所 2014/01/07

2014年1月4日

皆さん、あけましておめでとうございます!

2014年、最初の日記です。今年の日記のテーマは鳥取砂丘をより深く知っていただこうと考え、「アベノミクス」ならぬ、「砂ノミクス」・その意味は鳥取砂丘の代表的な特性のある地形を多くの人にもっと知っていただく。」
自分が思いついたものですが、少しでもわかりやすく書いていきたいと思います。
鳥取砂丘には代表的な地形は7つあるので、7本の矢かな?是非、ご拝読くださいね。

さて 今日の鳥取砂丘は朝から雨模様で気温も低く肌寒い1日でした。週間天気予報では、今週末くらいに雪マークも出ていました。
ここ山陰地方は、とにかくよく雨が降る地域でして、鳥取砂丘の年間降水量は年平均1,800ミリほどあります。(ちなみに暑い砂漠地方は年200ミリくらい。)
(今日の馬の背)


この砂丘に降った雨の8~9割は蒸発散をまぬがれ地中に浸透し、写真の真ん中辺りに見える、通称 オアシスに湧き水が溜まります。

それから鳥取砂丘では、冬から春にかけて風速10mをこえるような北西の強い風が吹きます。1月~2月が平均風速の最も速い時期です。
その為、飛砂の被害から田畑や家を守るため苦労の末、砂防林を作りあげています。砂丘地に基盤の目状に静砂垣をめぐらし、クロマツや広葉樹を植えました。
(一般的に飛砂の量は、風速の3乗に比例するそうです。)
 


終わりに、本日の砂丘は皆さんの帰省がピークの為か少なめでしたが、
☆このお二人が鳥取砂丘へやって来てくれました!
彼は初めての鳥取砂丘だそうです。なので彼女がこのお正月に連れて来て下さいました!
 
☆とても、とても爽やかなカップルでした。また今度砂丘に来た時、ずっ~と向こうから愛を叫んでも聞こえそうなお二人でした!

また、鳥取砂丘へお越し下さいね!

~青レンジャー~

砂丘事務所 2014/01/04

2014年1月2日

正月二日

今日は一日中雨の降る天候でしたが、多くの観光客の方に訪れていただきました。
今日の砂丘の中の様子

年末の29日は一面銀世界でしたが、ご覧のとおり砂丘の中の雪は消えてしまいました。
馬の背から見た砂丘の様子


馬の背斜面とオアシス

砂丘の西側砂防林の縁には、わずかに雪が残っていますが、数日で消えてしまいそうです。
西側砂防林の雪

県外からのお客さんの中には”雪景色が見たかった”という方も多くおられました。

雪の時期はまだまだこれから。
また雪景色の砂丘が見られると思いますよ。


(オレンジレンジャー)

砂丘事務所 2014/01/02

2014年1月1日

鳥取砂丘の元旦

あけまして おめでとうございます。
昨年末の積雪も解けて砂が露出しています。
砂丘の散策も快適です。

今年も
6人の鳥取砂丘レンジャーと
レンジャー日記を
どうぞよろしくお願いいたします。



元日の砂丘 
グリーンレンジャー

砂丘事務所 2014/01/01

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