沿岸もの市場日記

2024年01月29日

2024年1月23日(境港)

今年に入り2回目の境港市場調査です。

全景

境港での市場調査の主目的は、毎年、美保湾に放流しているヒラメの回収率を算定するための基礎データとして、漁獲物に占める放流ヒラメの割合(混入率)を調べることにあります。近年、美保湾の海水温上昇により、ヒラメが多獲される時期が11月~2月に狭まってきました。(3月から4月は県西部の小型底曳網漁業は休漁期間となります)そのため、盛漁期に集中的に調査をしないとヒラメの回収率が算定できなくなります。

ヒラメ

写真のように市場では、ヒラメは無眼側(眼がない白い面)を上に陳列されるので、効率的に放流魚のチェックが出来ます。無眼側に黒い斑点が残るのが放流魚由来のヒラメです。

活魚

小型底曳網の漁獲物のうち、活魚で出荷できるものは活魚で出荷する取組が行われています。市場の建て替えにより、エアレーション施設が整備されました。ヒラメのほか、オコゼやコチなどが活魚として出荷されています。

ハタハタ

こちらは沖合底曳網漁業で漁獲されたハタハタです。近年、不漁が心配されていますが市場でハタハタを見ることができました。今後の資源の動向が注視されます。

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