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甦る弥生の国邑 妻木晩田遺跡

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作成日:2026年01月28日
仙谷地区整備状況通信 Vol.3

 仙谷8号墓の原寸大石棺レプリカもようやく完成し、昨年末、現地での設置が無事完了しました!当日は石棺の移動やら設置やらでスタッフ一同大忙し。そのドタバタ劇の様子はまた別途、こちらの整備状況通信でお伝えします。今回は、熱心な読者からのリクエストにお答えし、そもそも「石棺とは?」、また「仙谷8号墓とはどんなお墓なの?」についてお話します。

 

石棺とは???

 石棺(せっかん)とは、読んで字のごとく、各地のリーダーを安置した石製の棺です。棺を納めるための穴をまず掘って、その周りに大きな平らな石を置いて四角く区切り(写真1)、埋葬したのちその上に蓋石を乗せる・・・と呼ばれる構造(「箱式石棺」)です(写真2)。石棺を用いたお墓(石棺墓)は、この地域の古墳時代の埋葬施設としては一般的なものです。仙谷8号墓の箱式石棺(古墳時代前期前葉築造)のすごさは、この地域へ先駆的に導入されたということです。また、妻木晩田遺跡では仙谷8号墓の石棺墓が唯一の発見例でもありますので、そのような重要性を踏まえ、今回復元整備することにしたのです。

写真1

写真2

 

仙谷8号墓の石棺ってどんなお墓なの???

 仙谷8号墓は、妻木晩田遺跡の墳丘墓の中で最大の規模を誇ります。上で述べたように、発掘調査によって墓の構築方法が明らかとなっていて、蓋石を乗せたあとは隙間を密閉するため、こぶし大の石を大量に詰めたり、棺の底の地面には砂が敷いたりするという丁寧な造りも確認されました。また、この箱式石棺に使われた石を調べたところ、安山岩や凝灰角礫岩といった妻木晩田遺跡周辺で採れる石を使っていたことが分かりました。

 残念ながら、石棺の中に刀やアクセサリーなどの副葬品はありませんでした。しかし、仰向けの状態で葬られた本人の頭蓋骨の一部が見つかったのです。人骨の発見も、四半世紀を超える妻木晩田遺跡の発掘調査で唯一なのです!人骨の専門家による調査により、葬られた人物は、青谷上寺地遺跡の人骨のように「渡来系弥生人」(の男性)の可能性があることが分かりました。

 

 今回は石棺墓についてお伝えしました。まだ現地での工事が進められているため、皆さんに石棺墓をご覧いただけるのは令和9年度中を予定しています。既に整備済の仙谷2・3・5号墓については、今年のGWまでご覧いただけます。まずは、日本海に向かって墳丘墓が三つ連なる圧巻の景色をご覧ください。

 次回は、仙谷8号墓の石棺墓製作の裏側(!?)についてお話したいと思います。お楽しみに!

 

◆仙谷地区整備状況通信Vol.2はこちら

◆仙谷地区整備状況通信Vol.1はこちら

 

とっとり弥生の王国シンポジウム2026「弥生時代のリーダー像」の参加者募集!

とっとり弥生の王国シンポジウム2026 「弥生時代のリーダー像」

 
 妻木晩田遺跡にもたらされた豊富な鉄製品や青谷上寺地遺跡の優れた工芸品などの貴重な出土品の陰には、交流や日々の営みを指導・先導した「リ」たちの存在がうかがえます。
 弥生時代のリとは、どんな役割を果たし、どのような存在だったのでしょうか?
 さあ、時空を超えて弥生時代のリに会いに行ってみよう!

 

チラシ

 

チラシpdfデ―タはこちら→弥生の王国シンポジウム2026チラシ (pdf:1755KB)

 

〇日時

 令和8年9月20日(日)午後0時30分から午後5時まで

 

〇会場

 ヴィレステひえづ ヴィレステホール(鳥取県西伯郡日吉津村日吉津930)

 

〇定員

 130名(要申込・先着順)

 

〇プログラム

12時    開場
12時30分 オプニング・セレモニ
12時45分 基調講演(1)「弥生時代における二つのリーダー像 水田と交易の時代
       寺前 直人氏(駒澤大学文学部歴史学科 教授)
13時25分 基調講演(2)「リーダー出現の舞台装置 民族誌にみる首長層生成のメカニズム
       大西 秀之氏(同志社女子大学現代社会学部社会システム学科 教授)
14時05分 休憩
14時20分 事例報告(1)「吉野ヶ里遺跡のリーダー像 ムラからクニへ
       渕ノ上 隆介氏(佐賀県文化・観光局文化財課文化財保護・活用室 係長)
       事例報告(2)「丹後弥生首長墓にみるリーダー像 
                  対外交流と技術革新が支えた権威形成
       高野 陽子氏(公益財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センター 調査課長)
       事例報告(3)「絡まりあうモノとリーダー 
                  ―とっとり弥生の王国の多彩なリーダー像に迫る
       水村 直人(鳥取県地域社会振興部 むきばんだ史跡公園 係長)
15時20分 休憩
15時30分 パネルディスカッション
        テマ:弥生時代における地域社会のリーダー像
17時00分 エンディング

 

〇参加申込

【申込方法】
 以下のリンクから「とっとり電子申請サービス」を利用してお申し込みください。
 

シンポジウム会場参加申込はこちら→会場申込み

 

★シンポジウムライブ配信申込はこちら→ライブ配信申込み

※インターネットが利用できない方はハガキでも受け付けます。ハガキに(1)郵便番号、(2)住所、(3)氏名、(4)電話番号(緊急連絡用)、(5)「シンポジウム会場参加希望」を明記し、下記の申込み・問合せ先の住所へお送りください。
【申込期間】
 令和8年7月25日(土)午前9時から9月14日(月)午後5時まで
※お電話ではお申込みいただけません。
※定員になった時点で申込みを締め切ります。
※ハガキによる申し込みは9月14日(月)必着といたします。

 

〇申込み・問合せ先

 鳥取県立むきばんだ史跡公園
 〒689-3324 鳥取県西伯郡大山町妻木1115-4
 電話:0859-37-4000
 電子メール:mukibanda@pref.tottori.lg.jp

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