トピックス

2023年6月1日

可能性を引き出し、夢や目標の実現をサポートするコーチング ~「中堅教諭等資質向上研修(研修番号2)」より~ New!

 

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5月29日(月)に中堅教諭等資質向上研修(小・中・義・特)(研修番号2)を実施しました。
 鳥取県公立学校の教員としての資質の向上に関する指標の「教職に必要な素養」に関わる内容であるコーチングコミュニケーションの考え方、スキルを理解し、メンターとして若手教員との関わりを見直したり、教職員同士で関わり合い、高め合ながら組織の活性化を促進したりできるようになることをねらいとして、株式会社STC代表取締役の槌間勢津様に、御講義いただきました。
 コーチングは、相手の中にある相手の可能性を引き出し、自発的な行動を促進させ、その人の夢や目標の実現をサポートするコミュニケーションスキルです。相手の可能性を信じ、相手の中にある答えを引き出し、一緒にするという気持ちと姿勢で相手の目標達成のサポートをすることです。
 例えば、課題解決型コーチングでは、まず、現状を具体的に聴き、解決すべきテーマを明らかにします。次に、未来志向で、あるべき姿、どうなっていたいと思うかを確認します。さらに、課題解決のための資源と選択肢を引き出し、優先順位を決めたり、具体的な行動計画に落とし込んだりした後に、第一歩を踏み出すところまでを共に考えます。 
 具体的な演習をとおして実感を伴う理解を深められた対象者からは、次のような振り返りのコメントがありました。
・ただ単に聞くのではなく傾聴の姿勢を大切にし、思いを汲み取り、共感し、今後の対応など未来を見据えていくことを進めていく。
・自分の中にある無意識の偏ったものの見方や思い込みに気づいた。「観る」「聴く」「伝える」を大切にしながら、相手とコミュニケーションをとって目標達成のサポートをしていきたい。
・相手の話を聴くということへの意識の低さや、一方的に伝えるだけになってしまっていたコミュニケーションを反省した。次回、自分の考えを提案する際には、相手の意見を引き出すことを意識し、双方向のコミュニケーションを行うことで、校内がより活性化するように努力したい。
 本研修では、組織の活性化に向けて活用することを目的としましたが、児童生徒への関わりにおいても活用できるスキルです。ぜひ参考にしてください。

2023年5月30日

校長は、ハッピー・クリエーター! ~「新任校長研修(研修番号3)、校長研修(B日程)」より~ New!

研修風景1 研修風景2

 

 5月26日(金)に新任校長研修(研修番号3)及び校長研修(B日程)(午前のみ)を実施しました。
 午前は、今年度新たに「鳥取県公立学校の校長としての資質の向上に関する指標」に加わった2つの資質・能力―学校の状況や課題を適切に把握する「アセスメント能力」、学校内外の関係者の相互作用により学校の教育力を最大化していく「ファシリテーション能力」について、学校法人湘南学園の住田昌治学園長に御講義いただきました。
 リーダーに最も求められることは、「真の課題が何か」を見極める力。住田学園長の凄さは、この的確な問題分析力であり、それを教職員に問いかけ、聴きながら主導権を相手に渡し、モチベーションを高める力をお持ちであることでした。相手が気楽にまじめな話ができるような仕掛けで場づくりにも工夫を凝らしておられました。ファシリテーションでめざすのは、人と組織の活性化。様々な意見を引き出しつつ、対立する意見もポジティブに受け入れられる組織文化をつくることです。
 つまり、校長としての仕事のポイントは、教職員が自走できるように導き、教職員の力で成果が出せるよう教職員が内に秘めている力を最大限に引き出すことのようです。

 午後は、学校経営に求められる学校組織マネジメントについて、「変わる」「見つける」「つなぐ」の3つ視点等をもとに、国士舘大学の北神正行教授に御講義いただきました。午前同様、「心理的安定性」のある組織、つまり、風通しの良い職場をつくることが必要であることが一つのポイントでした。   
 対象者の振り返りには、次のようなことが記載されていました。
・1×1=1(個業型組織)ではなく、1+1=2+α(協働型組織)となるように、1年をとおして教職員との対話や会議の際に、学校の方向性をみる基準の一つとしていきたい。
・学校の有する資源を見つけ出し、それらを活用・開発するという視点。まずは、現状を把握し、情報収集を行って実践していきたい。
・要所要所で、学校教育目標を確認し、チームとしての方向性がぶれないようにする。また。常に、すべての職員が当事者意識が持てるような声かけ、役割の確認をしていきたい。

 各講義動画をGoogleサイトに掲載していますので、ぜひ御視聴ください。

 Googleの各講義動画へのリンク

2023年5月25日

深い学びに導くための教師の役割 ~「6年目研修(小・中・義・高)(研修番号1)」より~

小学校・義務教育学校  中学校・義務教育学校・高等学校

     小学校・義務教育学校       中学校・義務教育学校・高等学校

 

 5月15日(月)に6年目研修(研修番号1)を実施しました。6年目研修のねらいの1つは、学習指導における実践的指導力の充実です。特に、指導と評価の一体化に焦点化して進めます。
 小学校・義務教育学校は明星学苑明星小学校の細水保宏校長、中学校・義務教育学校、高等学校は京都大学の西岡加名恵教授に御講義いただきました。各講義からの学びとして、例えば次のようなことが挙げられます。
【小学校・義務教育学校】
 授業づくりのポイントは、児童の「知的好奇心」と「学びを楽しむ心を」大切にすることであり、そのために、教師は結果だけではなく、経過を捉えて児童の変容を見取る主治医のような役割を担うことです。

【中学校・義務教育学校・高等学校】
 「知の構造」と「評価方法」を対応させながら、必要な評価方法を選ぶ、評価方法を組み合わせること。「本質的な問い」から「永続的理解」を導くために「パフォーマンス課題」を設定することで、生徒にシナリオとミッションを与え、主体性や創造性を引き出しながら学びの進化や応用力を育むことなどです。

 各講義動画をGoogleサイトに掲載していますので、ぜひ御視聴ください。
 Googleの各講義動画へのリンク

 

2023年5月18日

障がい特性に応じた配慮が必要 ~「特別支援学級新担任研修~基礎編~」より~

特別支援学級新担任1 特別支援学級新担任2

 5月12日(金)に、初めて特別支援学級を担任する教員を対象に、児童生徒の障がいの状態や発達段階に応じた適切な指導支援を行うために必要な基本的事項について習得を図ることをねらいとした研修を実施しました。

 障がいのある児童生徒等の指導に当たっては、障がい特性に応じて教室環境や接し方、教材の提示の仕方などに配慮する必要があります。指導・支援の場面においては、例えば、次のようなことがポイントになります。
・1時間の授業のめあてと流れを明示する。
・活動の終わりを具体的に伝え、見通しをもたせる。
・スモールステップの課題を準備し、成功体験を積ませる。
・具体的な言葉で一つずつ指示を与え、具体物、写真、文字等で補う。など
 詳細は、鳥取県教育委員会発行の「特別支援教育の手引」(令和4年3月改訂)の92ページに「基本のチェックポイント13」として具体例を交えて掲載されています。また、123ページから「通常の学級における『分かる』『できる』指導の工夫」として教室環境や国語、算数における指導の具体例も掲載されています。ぜひ御活用ください。

特別支援教育の手引(実践ポイント集 P92~P123)

特別支援教育の手引(実践ポイント集 P124~P125)

2023年5月2日

令和5年度の研修がスタート! ~対面協議の熱気に包まれながら~

初任者研修1 新任校長1

    初任者研修            新任校長研修

 

中堅研1 新任教頭 

  中堅教諭等資質向上研修    新任教頭研修・新任事務長研修

 

 令和5年度の研修がスタートしました。昨年度まで、新型コロナウイルス感染症感染拡大により、集合して行う予定の大多数の研修を非集合型研修としてきました。今年度は、初任者研修(4月20日)を皮切りに、新任校長研修(4月21日)、中堅教諭等資質向上研修(4月24日)、新任教頭研修・新任事務長研修(4月27日)と、4月に実施したすべての研修講座を対面で行うことができました。それぞれの研修では、対象者が積極的に協議し、熱心に学ぶ姿がありました。

 本年度も、教職員の皆さんの学びをしっかりと支えられるよう取り組んでいきます。


最後に本ページの担当課
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