現在、強壮成分等を含有した模造医薬品を個人輸入もしくはインターネット等で購入し、自己判断で服用することにより健康被害が発生する事例が全国的に見られます。
日本国内に流通する正規の医薬品は、厚生労働大臣等において必要な承認及び許可を受けて製造及び製造販売されていますが、模造医薬品は、国内で未承認の医薬品成分が含有されているもの、国内で承認されていない規格で含有されているもの等、様々な態様で発見されております。
個人輸入される医薬品の品質、有効性及び安全性については、我が国の薬事法に基づく確認がなされておらず、それらの確認が行われていない医薬品等は、期待する効果が得られない可能性があるだけでなく、人体に有害な物質の含有等により健康被害をもたらすおそれがあります。
当該製品と思われるものをお持ちの方は、絶対に服用しないようにしてください。
また、このような製品の服用により健康被害が疑われる方は、直ちに服用を中止し、速やかに医療機関を受診するとともに、当課又は最寄りの各総合事務所福祉保健局まで御連絡ください。
【連絡先】
鳥取県福祉保健部健康医療局医療指導課 0857-26-7203、7226
東部総合事務所福祉保健局健康支援課 0857-22-5691
中部総合事務所福祉保健局健康支援課 0858-23-3144
西部総合事務所福祉保健局健康支援課 0859-31-9316
<模造医薬品の例(商品名:シアリス 一般名;タダラフィル)>
※偽物との判別が困難

本物と偽物の20mg錠です。1回見ただけ
で本物と偽物と判断出来ますか?? 正規品の規格として存在しません!!!
※国内正規品の錠剤規格は5mg、10mg、20mgの3種類です!!!
写真提供:日本イーライリリー株式会社、日本新薬株式会社
【参考1】
厚生労働省の無承認無許可医薬品関係のページはこちら
【参考2】
個人輸入において注意すべき医薬品等について(厚生労働省ホームページ)
「MDクリニックダイエット」、「ホスピタルダイエット」と称されるタイ製やせ薬(無承認無許可医薬品)については、これまでも死亡事例を含む健康被害が多数報告されているところですが、このたび、東京都から、個人輸入した「MDクリニックダイエット」を服用していた20歳代女性の死亡事例が報告されました。
※女性は医療機関で処方された薬剤(精神神経用剤、睡眠導入剤等)も服用しており、体内からは精神神経用剤が中毒量検出されているものの、当該製品と死亡との因果関係も完全には否定できないとされています。
ついては、県民の皆様におかれましては、当該製品を服用すると重大な健康被害が起こる恐れがありますので、服用している方は直ちに服用を中止し、健康被害が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診してください。また、個人輸入及び安易な服用をすることのないようお願いします。
厚生労働省のホームページ
タイ製やせ薬の個人輸入への注意を呼びかけ
過去に報告された事例
厚生労働省の通知
平成21年10月23日付薬食監麻発1023第2号厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課長通知「「ホスピタルダイエット」などと称されるタイ製のやせ薬に対する注意喚起」(60kb)
平成23年7月7日付薬食監麻発0707第1号厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課長通知「「MDクリニックダイエット」、「ホスピタルダイエット」などと称されるタイ製のやせ薬に対する注意喚起」(36kb)
厚生労働省作成啓発資材(パンフレット):
医薬品の個人輸入ご注意(207kb)
次のいわゆる「健康食品」については、医薬品成分が含有されており、薬事法に違反する無承認無許可医薬品である旨、広島県で公表されています。
(
広島県ホームページへのリンクはこちら)
現在、当該製品による健康被害は報告されていませんが、当該製品を所持・使用されている方は、健康被害が生じる可能性がありますので、直ちに使用を中止してください。
また、当該製品による健康被害の疑いがある場合は、速やかに医療機関を受診するとともに、当課及び最寄の総合事務所福祉保健局に相談してください。
1 医薬品成分が検出された製品
製品名
|
BS30 |
名称
|
牡蠣の加工食品 |
形状
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白色カプセル |
内容量
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0.6g (300mg×2カプセル) |
賞味期限
|
2012年7月 |
輸入業者等
(製品表示)
|
(輸入元)HMヘルスケア株式会社
福島県いわき市常磐白鳥町北蟹打48-2
(原産国)中国 |
含有されている
医薬品成分
|
シルデナフィル類似成分
(酸性条件下でメチソシルデナフィルを生成する成分) |
○製品の写真
(外箱)
(内袋)

(カプセル)
2 メチソシルデナフィルの概要
国内外では医薬品としては承認されていませんが、シルデナフィルと類似の化学構造を有する物質であり、類似の作用を有することが考えられます。
≪参考≫
国内ではシルデナフィルのクエン酸塩(シルデナフィルクエン酸塩)が医薬品(販売名:バイアグラ錠)として承認されています。承認されているシルデナフィルクエン酸塩の適応と主な副作用は、次のとおりです。
【適 応】 勃起不全
【副作用】 血管拡張(ほてり、潮紅)、頭痛、動悸等
【添付文書上の警告】
(1) 高血圧及び狭心症の薬である硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤
(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)との併用により降圧
作用が増強し、過度に血圧を下降させることがあるので、十分注意するこ
と。
(2) 死亡例を含む心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告され
ているので、本剤投与の前に、心血管系障害の有無等を十分確認するこ
と。