2012年2月24日
平成24年2月23日(木)、鳥取県立博物館にて『新鳥取県史資料編 近世 西伯耆』編さんのための資料調査を実施しました。
今回調査した資料は、黒田家文書(会見郡今在家村)と坂本屋木下家文書(日野郡上阿毘縁 村)という資料群です。黒田家文書は、現在の米子市今在家にあった宗旨庄屋(鳥取藩で宗門改めを担当した郡役人)の資料です。また坂本屋木下家文書は、現在の日南町阿毘縁の主に鉄山に関する資料です。これらの資料を近世部会委員6人が実見し、資料編に掲載する候補となる資料の選定を行いました。

(写真1)近世部会委員による文書調査の様子

(写真2)今回調査した木下家文書が入っていた木箱
県史編さん室
公文書館 2012/02/24
in 県史編さん室,調査
2012年2月21日
2月18日(土)より新収蔵品展「神社絵図の世界」を開始しました!
鳥取県では初めて見つかった彩色の神社絵図35点と現在の写真、関連する資料を、当館1階に展示しています。3月18日(日)まで開催中ですので(2月27日は閉館)、この機会に是非ご覧ください。

(写真1)展示風景(その1)

(写真2)展示風景(その2)

(写真3)展示している絵図の一例(賀露神社)
公文書担当
公文書館 2012/02/21
in 公文書担当,展示
2012年2月21日
新鳥取県史編さん専門部会(近代)では、1月16日から数回にわたり、当館所蔵の善行・褒賞関係資料の調査を行いました。
調査にあたったのは岸本覚部会長(鳥取大学地域学部准教授)。ご自身が執筆中の鳥取県史ブックレットのための資料調査でした。同ブックレットでは、江戸時代後期から明治時代以降の褒賞制度・政策が扱われる予定です。というと、何か堅苦しく聞こえるかもしれません。
しかし、藩や明治政府・県などに“褒められた”人びとの記録をひもとくと、親孝行の子どもや、災害現場に居合わせて救援活動に協力した人など、親しみやすいエピソードも少なくありません。また、戦時における寄付者への表彰などは、時代を映すよい事例です。近代化を進める日本がどんな人物像を求めたのか―、興味深いテーマではないでしょうか。調査の成果がまとまってブックレットが刊行されるのはもう少し先になりますが、ご期待ください。

平成24年2月19日の調査の様子
古い資料を読んで、デジタル・カメラで撮影して、パソコンに入力して…なかなか地道な作業です
県史編さん室
公文書館 2012/02/21
in 県史編さん室,調査
2012年2月15日
2月14日(火)に、2月18日(土)から開催する新収蔵品展『神社絵図の世界』の実地調査を県中部に引き続き、県西部で実施しました。
西部の調査対象は広範囲に及んでいることに加え、悪天候のため、予定していた11社のうち、10社を実施しました。

(写真1)雨の中、息を切らしながら長田神社(南部町馬場)にある177段の石段を上って調査に臨む様子

(写真2)最後の調査場所、賀茂神社(大山町羽田井)にたどり着いたのは日没後

(写真3)東楽々福神社(日南町宮内)の拝殿で参拝客を出迎える電動式獅子舞
公文書担当
公文書館 2012/02/15
in 公文書担当,調査,展示
2012年2月10日
2月9日(木)に、2月18日(土)から開催する新収蔵品展『神社絵図の世界』の実地調査を行いました。
明治初期に描かれた絵図を基に、現在との比較を行うため鳥取県中部の神社8社の調査を行いました。出発当日、東部では悪天候のため調査が危ぶまれましたが、中部では天候に恵まれ、無事調査を行うことができました。

(写真1)灯篭(とうろう)や狛犬(こまいぬ)などの配置を絵図と比較している様子。(小鴨神社にて)

(写真2)他社に合祀(ごうし)され、礎石(そせき)のみになった社跡を雪の中から掘り出す様子
公文書担当
公文書館 2012/02/10
in 公文書担当,調査,展示
2012年2月3日
2月1日から2日まで、鳥取県東部地方は大雪になり、積雪が60センチメートルになりました。2日は、雪が降り続き除雪が間に合わない状況で、来館する皆様にご迷惑おかけしました。
3日になりようやく天気も安定し、公文書館周辺もきれいに除雪されました。まだ滑りやすい箇所もありますので、お気をつけてご来館ください。

(写真1)公文書館の周辺はまだ60センチメートル近い積雪があります

(写真2)公文書館、図書館の入口はきれいに除雪されています

(写真3)公文書館前にある武家門周辺の歩道も除雪されています
公文書館
公文書館 2012/02/03
in 県史編さん室,公文書担当
2012年1月31日
1月25~27日、北海道札幌市で古代中世担当の岡村吉彦専門員が中世文書の調査を実施しました。詳細は第69回県史だよりを御覧ください。

史料調査に行った札幌市内の様子
県史編さん室
公文書館 2012/01/31
in 県史編さん室,調査
2012年1月27日
考古部会では、県内の主要遺跡のうち、未報告または不十分な報告にとどまっているものについて、出土品の再整理(実測作業)を行っており、整理作業員2人が実測作業を行っています。
現在は、布勢遺跡(鳥取市布勢)から出土した縄文土器を実測中です。布勢遺跡は現在、コカ・コーラウエストスポーツパーク(鳥取県立布勢総合運動公園)辺りにあった遺跡です。実測作業は、コンパスの一種で寸法を移しとることなどに使うディバイダー、土器の輪郭を図面に写しとる道具の真弧(マコ)や、厚みを計測するキャリパーなどを使い正確に行わなければなりません。大変な作業ですが、後世に、正確な資料を伝えるために日々努力しています。

(写真1)縄文土器(深鉢)を実測する様子

(写真2)縄文土器(蓋)をディバイダーで計測する様子

(写真3)実測に使用する器具。左からディバイダー、真弧(マコ)、キャリパー

(写真4)日々、黙々と作業を行っています

(写真5)県庁第2庁舎8階に県史編さん室分室はあります。
分室の窓からの眺めは、実測作業で疲れた目を休めるのに役立ちます。
県史編さん室
公文書館 2012/01/27
in 県史編さん室,考古
2012年1月11日
平成24年1月8日(日)に境港市の中浜地区、余子地区のトンド調査を実施しました。これは新鳥取県史編さん専門部会(民俗)が、平成21年度から鳥取県教育委員会文化財課と協力して実施している、弓浜半島のトンドに関する調査です。
今回は調査で重視している、地域内を渡御(とぎょ)するトンドさん(歳徳神:としとくじん)の神輿(みこし)の撮影を主に行いました。トンドさんは、全国的に行われている小正月(こしょうがつ)を中心に行われる火祭りの一種で、正月の松飾りを各戸から集めて、正月14日の晩方ないしは15日の朝にそれを焼くのが一般的です。全国では、左義長(さぎちょう)、ドンドヤキ、ドンドンヤキ、サイトウなどさまざまな呼び名があり、現在も広く行われています。
弓浜半島のトンドについては、平成24年度に県文化財課から報告書が刊行される予定です。

(写真1)境港市小篠津町のトンド行列が町内の日御崎神社を参拝し、町内渡御に出かける様子

(写真2)左から境港市小篠津町の願主(がんぬし)、コチン、獅子の三役
願主と獅子が家々のお祓いをし、コチンが祝儀を受けます。
コチンとは首に下げている祝儀を入れる袋の名前でもあります

(写真3)境港市小篠津のトンドさんの神輿
弓浜半島のトンドの特徴は、トンドさんの神輿が地域内を練り歩くところにあります
神輿にはさまざまな形があり、今後これを記録化する予定です

(写真1)昨年は大雪の後で大変でしたが、今年のトンドは好天に恵まれ、境港から大山が美しく見えました
県史編さん室
公文書館 2012/01/11
in 県史編さん室,調査
2011年12月28日
武家門前に公文書館の案内板があるのをご存じですか?
このたび、この案内板をリニューアルしました!

(写真1)旧案内板

(写真2)新案内板
日本語、英語、韓国語、中国語、ロシア語、の5カ国語で案内しています

(写真3)新看板の日本語部分の拡大です
公文書館 2011/12/28
in 公文書担当