自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2018年9月4日

夏に見かけた昆虫

 9月に入っても暑い日が続きますが、朝夕は幾分涼しく感じられるようになりました。

 さて、今回は自然公園で夏に見かけた昆虫を紹介します。

 まず、倉吉市の打吹山で見かけたカマキリです。遊歩道をゆっくり歩いていると、桜の木の幹で見かけました。



 このカマキリは、幹の上に逆さの状態でいました。写真下側が頭部です。よく見ると写真上側の腹部がくるっと背中側に反っています。これはハラビロカマキリの幼虫です。ハラビロカマキリは中型のカマキリで、幼虫は腹部を上に曲げるという特徴的な姿で知られています。


 次に、琴浦町の大山滝で見かけたセミの幼虫です。自然歩道をゆっくり歩いていると、ササの葉の裏にセミの抜け殻を見かけたので、立ち止まってよく見ると幼虫でした。



 辺りが薄暗くなった頃、再び様子を見てみると羽化が始まっていました。



 幼虫の背中が割れて成虫が姿を出していました。しばらく観察していると、セミの羽化のスピードは極めて遅く感じました。長時間見たり写真を撮ったりすると、羽化の邪魔になると思い立ち去りました。


 周辺の地面には、セミの幼虫が出てきた穴がいくつかありました。




 自然公園をゆっくり歩くと、このような発見ができます。急ぎ足では見られない自然の風景を感じるために自然公園を訪れてみませんか。

<主な参考文献>
・日本産幼虫図鑑 青木典司 他/著 学習研究社 2005年

中部総合事務所環境建築局 2018/09/04 in 県立自然公園,国立公園,中国自然歩道



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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