自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2018年11月9日

ハラビロカマキリの産卵

 二十四節気の1つ立冬(りっとう)を過ぎ、冬の気配を感じられる頃になりました。秋の渡りの最中に立ち寄ったとみられるアシアカチョウゲンボウの姿を見かけ、普段県内で見ることができない野鳥の姿を目にすると嬉しくなります。

 さて、11月上旬に打吹山でハラビロカマキリの産卵を観察することができました。

ハラビロカマキリの産卵
ハラビロカマキリの産卵

 発見した時はすでに1cm程の卵のうが出来上がっており、頭部を下にして産卵していました。このハラビロカマキリは大きさ6cm、茶色の体色で翅に白い紋があります。産卵のスピートはとても遅く、腹部をくねくね動かしていますが卵のうはなかなか大きくなりません。産卵時の卵のうの色は鮮やかな瑠璃色でした。


 翌日再度訪れると産卵は終わっており、卵のうは2cmの大きさになっていました。産卵翌日の卵のうの色は、濃い緑色に変わっていました。

産卵翌日の卵のう
産卵翌日の卵のう(濃い緑色)

 別の個体が産卵してから2週間たった卵のうは、茶褐色に色が変わっていました。

別のハラビロカマキリの卵のう
2週間経過した卵のう(茶褐色)

 よく見かけるカマキリの卵のうは茶色ですが、こうして産卵の様子を観察してみると、卵のうの色が変化していくことが分かります。

中部総合事務所環境建築局 2018/11/09 in 県立自然公園,中国自然歩道



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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