• 漁期  1月~4月

  • 漁獲物 サワラ

  • 漁場 美保湾の水深10~25メートル、県西部の20~50メートルに漁場形成する。主漁場は美保湾の水深20~25m

  • 漁具の構造 漁具は固定式刺網漁業(サワラ刺網)と同様な漁具を使用する。なお、魚体の大きさにより、主にサワラの場合は目合3寸3分~4寸、サゴシの場合は目合2寸8分~3寸3分というように使い分ける。

  • 漁法 漁具構造と投網(打ち回し)が若干異なる以外、ハマチ狩刺網(ハミ打ち)が基本となる漁法である。5トン前後の漁船に1~3人が従事する。操業は日没前後に行い、投網は魚群探知機やソナー、漁船によって潮流計の流速変化でサワラの群を探し、魚群反応の切れ目から群れを囲むように行う。その際、ソナーを装備している漁船は、魚の移動方向を確認しながら、その方向に合わせた投網を行う。なお、投網は、風向や潮流方向に関係なく図のように陸側から沖合へ向け投網を開始し、全速力で魚群を包み込むようにして陸側へ転針し、投網を完了する。投網が終わると、船を網の中へ入れ、全速力で旋回しながら魚群を威嚇し、羅網させる。なお、サワラは身丈の高い網の方が羅網させやすいため、身丈が25mにもなる網を使用する漁船もある。投網後、水深に合わせて5~10分程度で揚網を開始する。揚網は、船首に装備した巻揚機を使用して、打ち終わり側から揚網に取りかかる。

サワラ狩刺網の操業図

漁具の材質

名称 材質・規格等
身網  ナイロン12本2寸8分~4寸、100掛100間(御来屋では50間で仕立てる) 縮結3割程度(2.8割~3.5割)、身丈を2~3段(2.5段以上が良いとされる)、網長1000m以内
沈子縁網  ポリ24本2寸2分~3寸を5掛程度取り付け。または身網を直付け(沈子縁網の通称はゲタ網、足払)
浮子綱  ダイヤロン(撚りが出にくい)またはポリロープ8mm。これに添綱目通しを7mm
※ポリロープの場合は反対撚りを添わせて、撚りが出にくいようにする
沈子綱  同上(御来屋は浮子綱より2~3ヒロ長い)
浮子  合成浮子13~15cm。60~90cm間隔に1個
沈子  40匁 20cm程度に1個
又綱  ナイロン、またはポリクレ8mm 下方にチェーン5~8kg
浮標綱  ナイロン、またはポリクレ8mm

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