飼い主のいない猫について

飼い主のいない猫とは

飼い主のいない猫は一般的に「野良猫」と呼ばれ、決まった飼い主はいないものの人によって給餌され屋外で生活している猫です。
 猫を可愛がり世話している人がいる一方で、糞尿による被害や鳴き声などで困っている人もいます。
 そこで飼い主のいない猫を捕まえて(Trap)、不妊去勢(Neuter)をしたうえで元の場所に戻し(Return)、給餌を決まったルールで行うことにより、野良猫の繁殖を止め、数を減らしていく方法として地域猫活動(TNR)をすすめています。

 地域猫活動では屋外にトイレを作成し、地域の環境を改善します。

 

地域猫活動のすすめ

1 活動者を決める

  地域に住んでいる住民であることが重要です。2名以上であると良いです。

2 被害の調査

  糞尿被害、鳴き声、子猫が生まれる、ごみあさりなど、課題をリスト化し地図に落としていきます。

3 活動の周知、情報収集

  近隣や自治会へ声掛けし、チラシやパンフレットで対策について情報を共有します。周知とともに猫にかかる情報、被害状況を収集します。

4 猫の不妊去勢手術

  人にも猫にも安全なTNR専用の捕獲器で捕まえます。倉吉保健所では捕獲器を30台保有し、無料で貸し出ししています。また、野良猫の不妊去勢手術に対応できる病院をご紹介します。不妊去勢手術代は各市町村で助成が受けられます。

5 猫を元の場所に戻す

  手術済みの猫の耳にVの字型の切れ込みを入れて、元の場所に戻します。このことにより、未手術の猫を追い払い徐々に猫の頭数を減らしていきます。

6 ルールを決めて給餌

  時間と場所を決めて、頭数分の小さな皿で給餌をします。15分経ったら、猫が食べ残していても、来なくても片付け、決めた時間以外には猫が来ても絶対に給餌しないようにします。このことで、決まった時間に猫が集まるようになります。この15分間に猫が不妊去勢済みであるか、新たな猫が来ていないかを確認します。

7 屋外トイレの作成

  糞尿被害の出ているところでは、近くに屋外トイレを作成し、被害を減らします。また、倉吉保健所では猫よけのための超音波の出る機器の貸し出しを4週間無料で行っており、14台保有しています。

8 活動成果の情報共有

  現在何頭の猫がいて何頭を手術したのか、屋外トイレはどこに作ったのか等、近隣や町内に報告し、対策により猫が減っていくこと、新たな猫が来た場合の対処方法について情報を共有します。

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