令和7年度 第2回 西部圏域児童発達支援事業所情報交換会について
令和7年9月3日(水)に、今年度2回目の情報交換会を行いました。感染等の理由により残念ながら欠席の事業所がありましたが、今回は10事業所17名の参加がありました。
事業所紹介は、「ゆめラボ道笑町教室」の個別療育や保護者支援など丁寧な取り組みについてご紹介いただきました。講義は、通園部作業療法士が講師を担い、「運動・感覚」「認知・行動」をテーマに、感覚統合の発達ピラミッドに沿った様々な感覚の発達について、身近な生活動作や遊びなど具体的な例を挙げながら説明がありました。「筋肉で踏んばる」「倒れないバランス」「身のこなしを促す」「両側協調を促す」それぞれのねらいに加え、リズムやタイミングを段階的に合わせる関わり方の重要性について、学ぶ機会となりました。
今回のグループワークは、今までと趣向を変えて「新聞紙」「すずらんテープ」を題材に、各グループで遊びを考える時間を設けました。身近なものを使って、発達のねらいを意識しながら多職種で遊びを考える時間は各グループ非常に盛り上がり、現場で支援を担う職員同士が交流を深めるきっかけにもなったかなと感じました。各グループで考えた遊びの例を紹介します。
<使用するもの>新聞紙
<遊び方>新聞紙を棒状にして両側から引っ張り合う。テープで巻いて補強もOK。補強せず破れるようにしてもOK。太さが色々あると、手のサイズや力の具合で変えられる。陣地の広さも、新聞紙サイズで難易度を調整できる。
<配慮点>引っ張る際、新聞紙があると滑るのでそれもまた楽しい子どももいるが、安全面には十分配慮して行う。

<使用するもの>新聞紙
<遊び方>新聞紙を広げて上にのる。じゃんけんで負けると新聞紙を1つずつ畳んでいく。最後までバランスを保って立っていた人が勝ち。

<使用するもの>すずらんテープ
<遊び方>網の目のようにスズランテープをはりめぐらせ、スパイダーマンのようにテープに当たらないようくぐったりまたいだりする遊び、みのむしジャンプなど。

<使用するもの>新聞紙
<遊び方>
丸めた新聞紙を1枚の新聞紙にのせて2人または4人で運ぶ。落とさないよう両手で新聞紙を固定し、横歩きや前後歩きなどいろいろな運び方をする。新聞紙のトンネルを作り、新聞紙にあたらないよう匍匐前進(両上肢のみで前進)など。

次回は令和7年12月4日(木)、事業所紹介は児童発達支援センターあかしや、講義は「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」をテーマに、通園部言語聴覚士がお話します。現場で支援を担う職員の皆様の御参加を、お待ちしております。
令和7年度 鳥取県西部圏域児童発達支援事業所情報交換会について
今年度は鳥取県西部西部圏域で児童発達支援に関わる相談支援事業所へもお声掛けし、第1回目の情報交換会を令和7年6月27日に開催しました。児童発達支援に携わる9事業所24名、相談支援に携わる3事業所4名の参加がありました。事業所紹介は、株式会社Maoの松下代表にさかいMaoとまちなかMaoの取組をご紹介いただきました。
のびっこワールド理学療法士が「幼児期に大切な身体活動、生活習慣について」というテーマでのびっこワールドの活動をもとにお話した後、5つのグループに分かれ情報交換の時間を設けました。生活リズムの基盤となる身体活動について、戸外活動やサーキットなど事業所ごとの工夫や学齢期以降の困りごとに対して意見を出し合う貴重な時間となりました。初めて参加された相談支援専門員の方から、児童発達支援事業所それぞれの特色を知る良い機会になったと感想をいただきました。
次回は9月3日(水)10時~11時30分、ゆめラボの事業所紹介と、5領域(*1)の「運動・感覚」「認知・行動」の領域をテーマに、作業療法士が講義を行う予定です。
*1 5領域とは
児童発達支援ガイドラインに基づく5領域とは、「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」です。5領域に沿った総合的な支援を提供すること、個別支援計画等で明確化することが児童福祉法で定められています。

リニューアルのびっこワールド保護者説明会を行いました!!
のびっこワールドは、『児童福祉法等の一部を改正する法律(令和6年4月1日施行)』に伴い、「医療型児童発達支援センター」から、医療型と福祉型の類型を統合し、支援が必要な児童を受け入れる「児童発達支援センター」へと移行します。
現在、のびっこワールドをご利用中の保護者にご参加いただき、『一元化ってどういうこと?』『のびっこワールドがどう変わるの?』の内容について説明し、保護者からは、ご質問や、のびっこワールドに対する思いなど、たくさんのご意見をいただきました。ご意見や思いを受け止めながら、今後も児童一人ひとりの発達状況やニーズに合わせた質の高いサービスを安全に提供することを目指していきたいと思います。
今後とも、のびっこワールドをよろしくお願いいたします。

鳥取県西部圏域児童発達支援事業所情報交換会について
のびっこワールドでは、令和4年9月から「事業所間の取り組み・特徴を把握し、切れ目のない支援につなげる」「西部圏域の児童発達支援事業所全体のスキルアップを図る」「職員同士顔の見える繋がり」を目的として、米子市内の児童発達支援に携わる4事業所で情報交換会を実施しています。開始当初はオンライン開催でしたが、令和5年から対面開催へ変更、参加事業所は現在11事業所に増えたところです。
今年度は、参加事業所の協力を得て事業所紹介の時間を設けたり、5領域*1に沿ったテーマで当センタースタッフが講師として講義を行った後、グループに分かれて情報交換の時間をとる等、事業所の日頃の支援上の悩みや相談事を共有しながら、それぞれの事業所の取り組みを知る貴重な時間となっています。
写真は、令和6年9月24日(火)に開催した今年度2回目の情報交換会の様子です。第1部ではNPO法人希望の星から、事業所紹介と指談について発表していただきました。第2部では当センター通園部作業療法士が「日常生活動作について~感覚・手操作の発達に沿った支援方法~」について講義を行った後、4グループに分かれてグループワークを行いました。多機能型事業所職員の方が多く参加され、子どもの時期に必要な日常生活支援について等、多職種での取り組みを学ぶ時間となりました。
次回、次々回は、5領域の「認知・行動」「人間関係・社会性」をテーマに、当センター小枝達也院長代理が講義を行う予定としています。
<お問い合わせ先>
のびっこワールド (0859)38-2173
担当 長谷尾
*1 5領域とは
児童発達支援ガイドラインに基づく5領域とは、「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」です。5領域に沿った総合的な支援を提供すること、個別支援計画等で明確化することが児童福祉法で定められています。
