女性技術者の育成に思い

 

 自分が携わった仕事が、建造物として未来に残せることに喜びを感じている。主に電気工事に関する設計業務や事務処理を担当しつつ現場にも出向く。女性が少ない業界だが、自身の経験や知識を生かし、女性技術者の育成について思いを巡らす。
 勤続年数は20年を超えるが「この会社だから続けられている」ときっぱり。男女が分け隔てなく働くことができる社風を気に入っている。優しい仲間の存在が大きなモチベーションだ。約20年前に双子を出産。業界的にも当時は、女性が子育てをしながら働きやすい世の中とは言えなかったが、同社は違った。産前産後も上司や同僚のサポートがあったため、産後9カ月で迷わず職場復帰した。
 昨年、同僚が新築した住宅の電気設計を全て担当。女性目線で、コンセントの位置や照明器具をプランニングした。めったにない住宅に関わる仕事は学びが多く、改めてやりがいを感じた。同時に「もっと知識があって、資格を持っていたら」と具体的な目標も見つかった。
 「この会社にいると、自分の体が追い付かないくらい、勉強したいことが出てくる」と声を弾ませる。「うちの社員は全員プロ意識が高い。現場にもっと出たいので、内勤を言い訳にすることなく皆に近づきたい」とスキルアップに余念がない。これからメンテナンス業務の勉強も始めるつもりだ。「女性トイレや女性更衣室などの点検業務は、同性の方が良いと思う。利用者も安心できるはず」と話す。
 「若い世代に早くからこの仕事の魅力を伝えたい」と力を込める。「自分の班を率いて現場に出たい。さらに女性だけのプロジェクトチームができれば」と夢を描きながら、新たな仲間を待ち望む。

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  【写真説明】「やりたい業務がたくさんある」と話す表さん

  ※撮影時のみマスクを外しています

  (2022年11月28日(月) 日本海新聞 掲載)

  

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