特集/もっと、地産地消! ~美味しく選んで地域を元気に~

  豊かな自然に恵まれた鳥取県は、最高の食材の宝庫です。地元の品を積極的に選ぶ「地産地消」は、美味しさや安心に加え、地域活性化にも貢献する取り組み。新鮮な県産食材で、実りの秋・食欲の秋を満喫しましょう。
県産食材の写真

わったいなに集った農産物を持つ従業員さんたちの写真
県内全域の農産物が集まる直売所「わったいな」(鳥取市賀露町西)。新鮮な食材を求めて多くの人が訪れている

食のみやこ 手軽に味わって

  つやつや光るトマト。こんもりと色濃いブロッコリー。葉先までみずみずしく、ハリのあるほうれん草。地場産品の売り場に並ぶのは鮮度抜群の朝採れ野菜です。鮮魚コーナーには透き通った目のアジやサバ。地元の港から直送された生きの良い魚が光っています。
  自然豊かな鳥取県は、多彩な山の幸・海の幸に恵まれた「食のみやこ」です。中国山地の肥沃な土壌で育つ野菜や果物は、栄養たっぷりの格別な美味しさ。緑豊かな山々の養分は川から沿岸へと流れ込み、多様な生物を育む豊かな海を作っています。山陰沖合はプランクトンや小魚が豊富な好漁場。四季折々に水揚げされる魚介類は、全国でも高い評価を得ています。
  最高の食材を手軽に味わえるのは地元ならではの幸せ。毎日の食卓で、「食のみやこ鳥取県」を美味しく満喫しましょう。

地産地消で地域を豊かに

  地元で生産された食材を地元で消費する「地産地消」。その最大の魅力は何といっても抜群の鮮度と美味しさです。店頭に並ぶまでの時間が短いため、食材本来の旨味や栄養、食感などをしっかりキープ。生産者を身近に感じられる安心感も大きなメリットです。
  また、地元食材の消費拡大は、県内の農林水産業を後押しし、加工や販売などの新たな産業を生み出すなど、地域経済の活性化にもつながっています。
  地域の自然や産業を知り、豊かな恵みに感謝し、「食」にまつわる歴史や文化を受け継いでいくことも、地産地消の大切な観点です。

食卓から持続可能な社会へ

  SDGsの広がりやコロナ禍における社会環境の変化を背景に、ライフスタイルを見つめ直す人が増えています。便利さや快適さだけでなく、より良い社会につながる暮らしを選びたい、地域の未来のために貢献したい―。そうした意識の下に行われる、環境や社会に配慮した消費行動は「エシカル消費」と呼ばれています。
  地産地消は、日常生活に密着した、最も身近なエシカル消費。地域の素晴らしさに誇りを持ち、産業や食文化を未来に引き継いでいく取り組みです。
  美味しい・安心はもちろん、地域を元気にする力を秘めた「地産地消」に、あなたもぜひ参加してください。

「食」のエネルギーで地域を元気に

一般社団法人鳥取県調理師連合会
惣和会(そうわかい)会長 「梅乃井(うめのい)」店主

宮﨑(みやざき) 博士(ひろし)さん
宮﨑博士さんの写真

  地元旅館で修業を積んだ後、大阪の日本料理店で10年間料理長を務め、帰郷して老舗料亭の店主となった宮﨑博士さん。全国の有名食材を多数取り扱ってきた宮﨑さんが、お客様に本当に提供したいと考えたのは、地元鳥取の豊かな恵みでした。調理師仲間と共に立ち上げた「惣和会」では、地域の生産者を交えた勉強会を開催し、調理法の研究やメニュー開発などに切磋琢磨。全て県産食材を使い、その魅力を余すところなく引き出した宮﨑さんの「郷恩(きょうおん)料理」には、豊かな自然や生産者への敬意が込められています。
  日々の生活や特別な席、また旅の一場面としても「『食』には人を動かす大きなエネルギーがある」と話す宮﨑さん。「ただ食材を扱うだけでは本当の地産地消ではない」と考え、料理を通して鳥取の素晴らしさを伝えることを大切にしています。生産や流通など多くの人が携わる「食」は、地域活性化の原動力となり得る存在。地域の人々から食材のバトンを託された料理人は、鳥取の魅力発信の最前線にいると語ります。
  仲間6人で始めた「惣和会」も、今や会員60人を超える規模に拡大。地産地消を志す人脈や活動の輪は、ますます広がっています。

一言アドバイス
  秋の果物はなめらかで美味しい「白酢(しらず)和え」もおすすめ。洋梨やイチジクなどを食べやすく切り、豆腐の白和えに果汁と砂糖を少し加えた衣で和えます。ぜひお試しください。

生産者と消費者つなぐ一皿を

全日本司厨士(しちゅうし)協会米子支部長
ONZE(オーンズ)」オーナーシェフ

(いずみ) 康裕(やすひろ)さん
泉康裕さんの写真

  西洋料理のシェフを意味する「司厨士」。伝統和食を学んだ後にフランス料理の研さんを積んだ泉康裕さんは、地元食材をふんだんに使い、日本と西洋の良さを掛け合わせた創作フレンチを提供しています。扱う野菜の多くは地元大山町産。黒ボクの土壌で育った無農薬野菜は生命力に満ちた抜群の美味しさです。「年齢を重ね、信頼する生産者が作る安心できる食材を提供したいという思いが強くなった」という泉さんは、生産者の畑に足繁く通い、自ら間引きした野菜も活用。「生産者とのつながりを深めることで、食材と向き合う姿勢も変わった」と話します。栽培の過程や苦労を目にしている分、丹精込めて作られた野菜を大切に調理し、美味しさを届けたいと強く感じるようになりました。
  店ではその日の食材や天候、お客様の好みに合わせた一期一会の料理を提供。食材の由来やエピソードを丁寧に伝えることで、満足度も格段に向上するといいます。「食材の素晴らしさや美味しさを伝え、生産者と消費者をつなぐことも自分の役割」と語り、シェフ仲間にも地元野菜の活用を広げている泉さん。食材の魅力と生産者への感謝が詰まった料理は多くの人に愛されています。

一言アドバイス
  野菜の美味しさは鮮度が命。泥付きのものはそのまま保存し食べる直前に洗うのがコツ。焼くだけ、蒸すだけのシンプル調理で、野菜本来の旨味を丸ごと味わいましょう。

鳥取の「食」と「農」体感して

地場産プラザ「わったいな」
株式会社食のみやこ鳥取
代表取締役社長

栗原(くりはら) 隆政(たかまさ)さん
栗原隆政さんの写真

  東部地方の方言で「わぁすごい!」を意味する「わったいな」は、観光客や地元住民で賑わう農産物直売所。社長就任以前から運営に関わってきた栗原隆政さんは、「生産者と消費者の距離を縮める役割を担うのが直売所」と語ります。1年中いつでも同じ品が並ぶ量販店は便利な反面、季節感や生産現場を感じにくいことも。四季折々の旬の食材があふれ、誰がどこで栽培し、いつ出荷したのかが分かる親近感は、直売所ならではの魅力です。
  農家にとっても直売所は重要な収入源の一つであり、手塩にかけた食材を喜んで手に取ってもらえるのは、大きなやりがい。生産者同士が協力してイベントを企画するなど、消費者との交流を通じて地場産品の魅力を積極的に発信しています。
  コロナ禍や生産コストの上昇などで厳しい状況が続いている農業。JA鳥取県中央会の会長でもある栗原さんは「地産地消は日本の農業を守り、食料の安全を確保する取り組み」と話します。直売所は地域の農業を身近に感じることができる場所。安全安心な食材を豊富に取り揃えた県内の直売所で、「食」と「農」のつながりを美味しく体感してほしいと願っています。

一言アドバイス
  秋は旬を迎えるきのこがおすすめ。直売所に並ぶバラエティ豊かなきのこを使って、いろいろな料理に挑戦してください。

県産の人気品種を集めた「梨フェア」イベント。料理教室では子どもたちがジェラートづくりに挑戦
「梨フェア」イベントの写真

料理教室のようす1

料理教室のようす2

料理教室のようす3

とっとり もっと地産地消月間

【キャンペーン期間】 2022年9月23日(金・祝)から11月3日(木・祝)まで
  「もっと地産地消月間」は実りの秋に鳥取県の豊かな恵みを味わうキャンペーン。県内スーパーマーケットなどと一緒に「地産地消」を盛り上げます。
「もっと地産地消月間」のロゴマーク

協力店舗で県産品を購入した人には、さまざまな特典が!
詳しくはウェブサイトへ
https://www.pref.tottori.lg.jp/307057.htm

地元インフルエンサーによるグルメ情報も発信中
TORI TABE(とり たべ)
https://toritabe.jp/

県産食材を扱う飲食店「食のみやこ鳥取県推進サポーター」の情報はこちらから
https://www.pref.tottori.lg.jp/295147.htm

【問い合わせ先】 県庁食のみやこ推進課
電話 0857‐26‐7853 ファクシミリ 0857‐21‐0609
メールアドレス syokunomiyako@pref.tottori.lg.jp



 

 

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