日本紅斑熱、つつが虫病

日本紅斑熱、つつが虫病は、リケッチアという病原菌がおこす病気です。野山にすむダニがリケッチアに汚染され、この汚染されたダニに刺咬されると感染します。
  

日本紅斑熱の県内発生状況

2007年から2021年にかけての県内での日本紅斑熱発生は合計55件です(2021年12月31日現在)。


 表 2007年から2021年にかけての日本紅斑熱発生件数
2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
件数 1 2 0 0 3 1 2 2
2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
件数 9 10 5 1 0 10 9
(※県外で感染された患者さんが、県内の医療機関を受診された件数は含みません。)
現在までの県内発生状況の詳細は以下のファイルをご覧ください。

つつが虫病の県内発生状況

2006年から2021年にかけての県内でのつつが虫病発生は合計46件です。なお、2009年の一例は、死亡例でした。

   表 2006年から2021年にかけてのつつが虫病発生件数
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
件数 5 2 2 3 0 0 2 0
2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
件数 1 4 4 11 5 3 0 4

 現在までの県内発生状況の詳細は以下のファイルをご覧ください。
 鳥取県内のつつが虫病発生状況(PDFファイル: 17KB)

病状は?予防は?診断の遅れを防ぐには?

■どんな病気?■
○日本紅斑熱は、リケッチアの一種Rickettsia japonica に汚染されたマダニにかまれることで発症します。
○マダニとは、家の中にいる小さなダニではなく、野山にいる大型のダニです。
○つつが虫病は、リケッチアの一種Orientia tsutsugamushi に汚染されたツツガムシにかまれることで発症します。
○ツツガムシとは、野山にいる小さなダニの一種です。
 以下は、日本紅斑熱・つつが虫病に共通することです。
○ヒトからヒトは感染しません。
○発熱、発疹、刺し口を3主徴としますが、刺し口は必ずあるものではありません。
○テトラサイクリン系のお薬が効き、速やかに投薬すると比較的軽症ですみますが、診断・投薬が遅れると重症化しやすい病気です。
○全数把握疾患ですので、診断をした医師は、届出が必要です。

日本紅斑熱の詳細については、以下のページをご覧ください。
 鳥取県感染症情報センター内のページ (届出基準)
 https://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=53735
 国立感染症研究所ホームページ内
 https://www.niid.go.jp/niid/ja/encycropedia/392-encyclopedia/448-jsf-intro.html

つつが虫病の詳細については、以下のページをご覧ください。
 鳥取県感染症情報センター内のページ (届出基準)
 https://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=53666
 国立感染症研究所ホームページ内
 https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/436-tsutsugamushi.html

■予防■
野山や田畑でダニに刺されないことが重要です。
特にダニの活動が活発な4月~12月は要注意です。
○長袖、長ズボン、手袋などで肌の露出は避けましょう。
○虫よけスプレーを利用しましょう。
○地面には直接寝転んだり、座ったりせず、敷物を敷きましょう。
○野山に行った後や畑作業をした後は、すぐに体を洗い、着替えましょう。
○ペットをつれて野山に行った後は、ペットにダニが付着していないかを確認しましょう。(ペットには、専用のダニ予防薬があります。)

■診断の遅れを防ぐためには■
迅速な投薬が重要です。
○野山に行った後や畑作業の後の2日~15日以内に、発熱・発疹があった場合は、直ちに医療機関を受診しましょう。
○受診した医療機関では、必ず野山に行ったことを医師に伝えましょう。
○患者発生地域では、病原菌に汚染されたダニが多いことが考えられます。どこの野山に行ったかの情報を伝えましょう。

○県内の患者発生地域は以下のPDFファイルをご覧ください。(発生地ではなくても感染する可能性はあります。)
 県内リケッチア症発生地域(PDFファイル 42KB)
  

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