平成18年9月定例教育委員会

開催日時

平成18年9月5日(火) 10時~11時30分

開催場所

鳥取県教育委員室

出席委員

  • 委員長 山田 修平
  • 委員(職務代行者) 武田 勝文
  • 委員 石谷 寸美子
  • 委員 堀田 收
  • 委員 今出 コズエ
  • 委員(教育長) 中永 廣樹

議事

(1)議案

  • 非公開 議案第1号 鳥取県教育審議会委員の任命について
  • 非公開 議案第2号 鳥取県社会教育委員の改選について
  • 非公開  議案第3号  鳥取県立学校教職員の懲戒処分について

(2)報告事項

  • 公開 報告事項ア 県立学校における教科用図書採択について
  • 公開 報告事項イ 鳥取県家庭教育推進協力企業との協定締結について
  • 公開 報告事項ウ 「生涯学習フェスティバルとっとり」の実施結果について
  • 公開 報告事項エ 進学奨励資金、育英奨学資金納付勧奨の取組について
  • 公開 報告事項オ 博物館収蔵資料の虫害対策について
  • 公開 報告事項カ 平成18年度全国中学校体育大会について
  • 公開 報告事項キ 平成18年度全国高等学校総合体育大会について
  • 公開 報告事項ク 第61回国民体育大会中国ブロック大会について

(3)協議事項

  • 公開 協議事項1 智頭農林高等学校の県外指定地域について

※非公開の議案等につきましては、会議録は公開されません。

議事録

1.開会

(委員長)
 初めに教育総務課長から日程説明をお願いいたします。

2.日程説明

 本日はまず議案としまして、第1号鳥取県教育審議会委員の任命について、第2号鳥取県社会教育委員の改選について、第3号鳥取県立学校教職員の懲戒処分について以上3件でございます。
 次に報告事項としまして、ア、県立学校における教科用図書採択について、イ、鳥取県家庭教育推進協力企業との協定締結について外ご覧の8件でございます。
 次に協議事項としまして、1、智頭農林高等学校の県外指定地域についての1件でございます。以上です。

3.一般報告

(委員長)
 では、続いて、教育長の方から一般報告をお願いします。
 
(教育長)
 はい、それでは一般報告をいたします。まず1つ目ですけれども、8月11日ですが、鳥取大学との間で、連携に関する協定書の調印式を行いました。お互いの機能を活用して、教職員の資質向上ですとか、学生生徒の教育支援ですとか、そういうふうなことを、更に進めようということでの調印でございました。

 2つ目です。8月18日ですけれども、公民館振興フォーラム、これは、昨年の全国生涯学習フェスティバルを受けて、県版の生涯学習フェスティバルを作りましたけれども、それのオープニング的なものを兼ねてという形で公民館振興フォーラムということで挨拶をしました。これは、県版で全国のを、根付かせようということでやったのですけれども、かなりの参加者もあったと思っていますので、成功したのではないかなと思います。ステージ発表等もありまして、私も2日間、まるまる1日ずつではなかったんですけれども、行きましたがにぎやかでした。

 それから3つ目です。8月20日です。国体の中国大会、いわゆるミニ国体ですけれども、その選手激励ということで行きました。軟式野球は鳥取三洋ですけれども、途中負けていたんですけれども、私が行くとわりと勝つので、最終的には勝ちました。馬術の方にも行きました、ちょうど休憩の時間にあたっていましたので直接応援は出来ませんでしたけれども、選手には会いましたので応援をしました、激励をしました。
 
 4つ目です。8月22日ですけれども、河北省の博物館の訪問団が鳥取県に来られました。5名の方です、河北省の谷(グゥ)館長さん他5名です。来年河北省の博物館と鳥取県の博物館との友好交流10年目ということになりますので、その記念に万里の長城の写真パネル展をしようというふうなことで、話は進んでいまして、その打合せ等であります。いろんな話をしてとても楽しく過ごしました。

 それから、5つ目です。8月23日です。これは、委員の皆様方ご出席いただきましたけども、草の根から義務教育を考える懇話会、学校とか教職員の役割というふうなことで話をしました。教育委員会のほう、我々のほうの考えとしては、少し学校や教職員の役割を、少しこう整理しようというような形でいくのですけれども、学校の現場の先生方は、やっぱりそう簡単には整理が出来ないというふうな考え方があってですね、その辺も、もう少し詰めていかないといけないかなあと思います。

 6つ目です。8月26日ですけれども、郷土の教育を築いた先達を知るフォーラムというのを実施しました。退職校長会の皆様方の力を得て実施をしました。今年は生活綴方教育の峰地光重さんから学ぶということで、未来中心で200人ぐらいの方が参加がありました。非常に盛会だったと思います。

 それと7つ目です。これは、8月24日に県内4市の教育長さんと会いました。それから29日には全町村の教育長さん方の会議の中に出かけさせていただきましたけれども、教職員の不祥事というのがありますので、そういうようなものをどうやって学校の方と連携をとりながら防いでいくのかというふうなこと、教員の資質をもっと高めていくには、どうしたらいいのかということを直接話をいたしました。

 それから、8つ目です。8月30日ですけれども、接遇水準の向上研修ということで、管理職として所属長以上全員が対象で、CS運動、顧客満足度運動の一環としてやりました。接遇のための研修というのは公務員としては非常に大事だと思っています。

 それから9つ目、8月30日ですけれども、家庭教育を支援して下さる企業の皆さんとの間に協約の締結をいたしまして、第2次の締結式なんですけれども、新たに26社です。堀田委員さんの会社もその中ありましたけれども、行ないました。新たに26社ですので、前に5社ありましたので、合わせて31社ということで、かなり広がってきました。大事な、こういうふうな機会を捉えて、もっと企業の方もですね、家庭教育の方にしっかり向いて下さいねという、そういうふうな取り組みで全国的にはかなり進んでいるものですから、うちの方をまねられてというとちょっと言葉は悪いですけれども、滋賀県なんかも取り組んでいらっしゃる、非常に評価が高い取り組みであります。引き続いてこれを広げていきたいと思っております。

 それから、昨日です。10番目ですけれども、昨日スポレクの実行委員会がございました。山田委員長さんにも出ていただきましたけれども、最後の実行委員会ということで、最終的な詰めを行ないました。なんかいろんな連携がですね、もう少しボランティア関係ですとか、交通関係のところですとかね、開催地の市町村との連携とか、連携の詰めみたいなものがもう少し大事だなということが1つとして出てきました。以上でございます。
 
(委員長)
 それでは、議題に入ります。

4.会議録

報告事項ア 県立学校における教科用図書採択について
高等学校課長 報告事項ア、県立学校における教科用図書採択についてでございます。教科書の採択については5月16日の教育委員会で答申及び採択についてご報告したところでございます。それ以降、教科書対策事務取扱説明会を開いたり、教科書展示会を行ったり、それから教科書授業料受取審査会を3地区で開きまして、最終的に教育長の決裁をいただいております。採択の概要でございますが、県立高校、県立盲・聾・養護学校(病弱、肢体不自由)の高等部では、平成19年度使用高等学校用教科書目録にある教科書のうちで、そこにあります第1部951点のうち、本県での採択は608点、第2部では28点のうち、2点でございます。第2部というのは県が使用する教科書第1部にない場合は第2部から選べるというようになっておりまして、従来の指導要領に基づいて編集された教科書でございます。(2)は県立盲・聾・養護学校、小・中、高等部のものでございますが、ここでは文科省の著作教科書、盲・聾・養護学校用教科書目録の中から採択をしております。例えば、盲学校68点のうち、本県の採択は68点でございまして、以下のとおりになっております。それから、学校教育法107条に基づく教科書でございますが、これは高等学校、盲・聾・養護学校において当分の間、学校法21条の第1項というのがありまして、これは教科書を使用しなければならないという具合に書いてあるものですが、その教科用図書以外の教科用図書を使用することができるというのがこの107条でございまして、その中で文部科学大臣の検定教科書、これは小・中学校用のものを盲・聾・養護学校で使用するというものがその下にあります、小学校52点のうち16点、中学校72点のうち20点でございます。また、一般図書一覧表の中から採択するのが428点でございます。3番の採択教科書ですが、別添資料に何ページも付けておりますが、教科書ごとの一覧と高等学校、あるいは盲・聾・養護学校ごとの一覧を付けております。以上でございます。
委員長 はい。何かご質問、ご意見ありましたら。よろしいですか。報告事項のイ、お願いします。
   
報告事項イ 鳥取県家庭教育推進協力企業との協定締結について
家庭・地域教育課長 鳥取県家庭教育推進協力企業との協定締結についてご報告申しあげます。家庭教育の充実に向けた職場環境づくりに自主的に取り組む企業と鳥取県教育委員会が協定を結びまして、協力しながら鳥取県の家庭教育を推進するということで、鳥取県家庭教育推進協力企業制度の協定書の授与式を平成18年8月30日にこの部屋で行いました。その26社と協定を締結しましたが1ページに載せておりますこの26社でございます。この制度は平成17年、昨年の10月に創設いたしまして3月に5社と協定を結びました。今回26社と結びましたので、合わせまして31社と協定を結んだことになります。この26社につきましては東部9社、中部10社、西部7社ですが、3月に協定を結びましたところと合わせまして31社の内訳は東部11社、中部10社、西部10社でございます。ホームページの方に公開しておりますが、企業のホームページとリンクするようにもしております。今後地域が偏らないということや業種が偏らないというような方向で益々家庭教育を推進しますようにたくさんの企業と締結をしていきたいと思っております。働きかけを行いたいと思っております。以上でございます。
委員長 はい。何かご質問等ありましたら。
委員 すばらしい取り組みだと思います。それで、昨年度よりたくさんになって努力をされてきていると思うのですが、具体的な働きかけ、これを増やしていく、働きかけというのはどういうことですか。
家庭・地域教育課長 新聞とかテレビとかでも報道していただきまして、問い合わせもございます。そういうところには資料を送らせていただいたり、電話で応対をさせていただいたりしておりますけれども、訪問もしていきたいと思っておりますし、業種に偏ることなく、地域に偏ることなく訪問を続けていきたいと思っておりますし、商工会議所等にも出かけて行って説明させていただいたりもして、また増やしていきたいと思っております。
委員 今、企業の方でもなかなか経営面でいろいろ課題があって、そういう場合でないわけですが、もう少し広がるといいと思うんですけども。会社が鳥取県でも何社もあるわけですから、例えば米子で10社と聞いたりすると少ないなあと思って、何か広がる方法があれば、と考えます。
委員 この度、堀田石油の方は協定を結ばせていただいたんですけど、当初思ったより正直言って、ハードルはそんなに高くないなっていうのがあって、今、やっていることをきちんと制度にして整理していけば結構参加出来る、そんなに負担はなしに参加出来るんじゃないかなというのが正直な感想です。それと、企業側の働き掛けもですけれども、この間、草の根の時にも出てきた大津さんからの発言みたいに、PTA側からもそういう声が出るんで、逆にPTAのメンバーの方は事業の経営者であったり、企業のメンバーでもありますので、そちらから働き掛けてもらっても、1つ方法じゃないかなあというふうに思います。
委員長 また、これ素晴らしいと思うんですけど、前から思っているのは学校の先生が家庭教育に関わるきっかけはできませんか。私はそこだと思います。教員の子供はなかなか大変なんです。だから、ここに4つほどあるでしょ。仕事を語ろうとか、仕事を見せようとか、子供と遊ぼうとかいう、自分の子供の教育に関わるという先生方になんか方法が出来るかも知れないなあと思うんですけれども。6000人のうちのかなりの部分がお子様をお持ちでしょ。宿題です。
教育長 今、時間外勤務をとにかく減らしなさいって、学校にかなり言っているんですがね。夕方なんかも早く帰って、家族と一緒にご飯食べなさいと。
委員長 だから、草の根の話続きがあるんです、それは。大きな宿題です。報告事項のウ、お願いします。
報告事項ウ 「生涯学習フェスティバルとっとり」の実施結果について
家庭・地域教育課長 生涯学習フェスティバルとっとりの実施結果についてご報告申し上げます。昨年度開催しました第17回全国生涯学習フェスティバルまなびピア鳥取2005の成果を一過性のものにしないでということで、今年度、「生涯学習フェスティバルとっとり」という県版の生涯学習フェスティバルを開催いたしました。ちょうどお盆明けの8月18日、19日金曜日と土曜日の2日間、いずれも午前10時から午後4時ということで、倉吉未来中心小ホール、アトリウム、他を使って開きました。第1日目はオープニング、それから、公民館振興フォーラムをどちらかというと主にして行いました。展示部門とか、体験部門はこの日もございました。2日目につきましては、ステージ発表を主に、小ホールで20団体、それから、アトリウムに特設ステージを設けまして、そちらの方でも6団体に成果を発表していただきました。大変たくさんの団体に参加していただけたなあというふうに有難く思っているところでございます。それから、展示・体験コーナー、アトリウムというところ、ふれあい広場にもでしたけれども、35団体が出展していただきました。2日間合わせまして、延べで参加者数3,200名、当初2,000名を目標としておりましたので、大変たくさんの方にご参加いただきました。来場者のアンケート結果を載せております。男性約30%、女性約70%ということで、年代ずっとたくさんありますが、ちょっと20代のところがへこんでおりますけれども、大体十何パーセントというところでしょうか。居住地ですけれども、倉吉とか、中部で大体50%、それから、中には県外16%というのがございましたが、これはちょうどお盆明けということで、帰省されて一緒に来られたというような方じゃないでしょうか、というふうに思っております。
 
それから、内容についてですけども、とても良かったと、良かった、を合わせまして87%。それから、生涯学習への興味が出たかというところ、湧いたかというところですが、とても興味が湧いた、少し湧いたというのを合わせまして90%ということで、所期目標が達成出来ているんではないかというふうに感じております。その他、要望等のところでは、いろいろ体験できたということや、もっとPRをということ、スタッフが親切だった。金曜日、土曜日の開催でしたので、土、日の開催の方がいいのではないかとか。それから、倉吉未来中心、あちこちということがありましたので、もっと1つの場所に集めて賑やかな雰囲気でやってはどうかとか、会場をずっと東中西に回してほしいというようなご意見もありました。初日のフォーラムのところで、記念講演が吉川英治さん、ボクシングコーチの方ですけれども、元ボクサーの平和への願いということで、内に秘めた思いっていうのをご講演いただきました。その後、実践発表、その後、シンポジウムということで、特にシンポジウムでは、また、会場とのキャッチボールが出来た大変いいシンポジウムだったように感じております。工夫した点としましては、司会者を、高校生を起用いたしました。大変これも好評でございました。また、ステージ発表に26団体の応募がございましたが、小ホールでの時間的なもので、26は出来ないなあ、お断りするかなあというところから、皆、実行委員の方々が全員に参加して欲しいなあということを話されまして、アトリウムに特設ステージを設けまして、踊りなど6団体がそちらに自主的に動いていただきました。全部が参加するように、出演することが出来ました。時間もちょうどいい具合に終わりまして、大変良かったのではないかなあと思っております。以上でございます。
委員長 ご質問ありますでしょうか。よろしいですか。では、次に行きます、報告事項のエ、お願いします。
報告事項エ 進学奨励資金、育英奨学資金納付勧奨の取組について
人権教育課長 進学奨励資金及び育英奨学資金の納付勧奨の取り組みにつきまして、裏面の別紙を基に報告させていただきます。昨年度末時点でいわゆる同和地区の子供達を対象とする進学奨励資金、人数にしまして約700名、金額にしまして未納額が2億300万円。もう一方の現在、昨年度までは高等学校課、そして今年度から本課で事務を行っております一般施策として実施しております育英奨学資金につきましては、人数にして約100名、金額にして約1,700万円、合わせて未納額が2億2,000万円という奨学金の未納が現在あります。本課としましては、現在、先月の21日から今月末にかけまして強調月間ということで、納付勧奨の取り組みの強化を行っているところでございます。本日、地元の日本海新聞にこの件につきまして掲載してあったと思います。以下、別紙に書いてあるところでございます。なお、長期、或いは、高額にわたる滞納の方につきましては、現在、法的手段に訴えるという準備を整えているところでもございます。以上でございます。
委員長 はい。ご質問ありませんか。よろしいですか。
委員 進学奨励のほうはかなり徴収率が悪いわけですが、その理由は借りる要件とか、親の経済状況の違いが主ですね。新聞にも出ていたんですけども、やはり生徒にとっては、借りた時代と、今の若者が雇用される状況っていうのは、非常に厳しいものになっているやむをえない面もあると思います。しかし、それにかこつけて怠慢もあるということが出ていました。その辺りきめ細かくみつめて、成果の上がる方策っていうのを事前に充分検討してやっていかれないと、難しいと思います。そのへんの周到な準備、行き過ぎがあってもいけないし、見当違いがあってもいけないし、しかし手ぬるいのもいけないと思います。非常に微妙な問題。今、進学奨励資金が置かれている社会状況を考えると、大変な事業だなあと思っています。
人権教育課長 借りたものは返すという基本的な考え方を基に、今、武田委員さんがおっしゃったように電話等していますと、いろんなご家庭の状況等がありますので、こちらとしては例えば少ない額、小額ずつの分割納付を勧めたり、或いは経済状況によっては返還免除、猶予等のことについて詳しい説明をさせていただいたりというようなことで、そういう状況について把握をしたいと思います。
次長 税だとかですね、悪質なものについて、或いは高額なものについて外部に徴収専門機関がありますので、そういうものに委託をするという考え方が出てきていますけれども、まだ奨学資金についてはいろいろな事情、多様性がありますので、ちょっと待ってくださいというふうに言っております。後、貸付者等と徴収者と完全に切ってしまっていいだろうかっていうのは、奨学金なんかの場合は家庭の事情とかありますので、少し検討を要するなあと思います。この件については、それよりは3番にありますけども、今、裁判制度の方も簡素化できちんとしたものが出来ていますので、そちらの方で債権確定をして、強制徴収をするようなものが良いのではないかと思いますので、そちらの方に。
委員 奨学資金の性格と強制徴収とでは感じが随分違いますので、それで、良い場合もあるし、それが非常にいけない場合もあります。その辺りの温かい配慮をしながらしていくようにお願いします。
委員長 それは奨学金もらったら、学んでいる期間のチェックはないんですか。
人権教育課長 あります。
委員長 どんなチェックがあるのか。
人権教育課長 例えば、途中で退学であるとか、休学であるとかっていうような時には当然その時点で申告していただきますし。
委員長 成績チェックっていうのはないんですか。
人権教育課長 成績まではありません。
委員長 大学等ですと、そこら辺をチェックするんですけどね。それが1つの励みになって、ある以上の、最低限の成績をとらないとどこかで止まるというふうにやらないと、就職との兼ね合いが出て来るんで、それが出てからっていう話もあるけど、変にチェックっていうのはやらしいけれども、励みになるようなこうチェックの仕方っていうのを、今後考えていかないと、というような気がするんです。
人権教育課長 じつは、山田委員長さんが今、おっしゃった件につきましては、八芳園の長谷さんが個人で創設され長谷育英会が今のようなことをしておられます。大学に、年度ごとに成績を事務局の方に送っていただくという。
委員長 最低限の何らかをしていく。では、次いきます。報告事項のオ、お願いいたします。
   
報告事項オ 博物館収蔵資料の虫害対策について
博物館長 はい。報告事項のオは博物館収蔵資料の虫害対策について。今回報告させてもらう趣旨なんですけども、このような案件について今まで全く開館以来報告をしてないと思います。ただ、博物館が貴重な資料を膨大に収蔵しておりますので、非常に虫害に対する対策というのが問題なので、一度、ご報告したい、現状なり課題なりをご報告したいと思います。それから、更にちょうど今、これまでの虫害対策に、言わば切り札みたいな対策があったんですが、それが使えなくなってしまったということで、全国の博物館が実際大きなこの問題をどうしていくのかなという、非常に困難な時代を向かえていますので、そういったことも含めてご報告したいなという趣旨でございます。最初のページの1番のところに、一般的に博物館での虫害対策はどんなふうになっているのかというのを書いておりますが、一言で言うと、そこに書いてある臭化メチルと酸化エチレンっていう、本当に卵から成虫から全部殺してしまうような強力な切り札の薬でありまして、商品名はエキボンといって非常に有名な薬です。それでいざとなったら、これで全滅させてしまうということで大きな問題に今までなっていなかったと、こういう経過があったわけですが、実はこの臭化メチルがオゾン層を破壊するということで、国際的な条約で使うことがもう出来なくなってしまった。それで、薬品によるこういった虫害対策っていうのは本当に大きく見直されているということがあって、今、多くの博物館でこの問題に頭を痛めているということでございます。それで、最近の虫害対策、今、どういう方向に向かっているかということですが、こういった化学薬品だけに頼らず、いろんなやり方を総合的にケースバイケースにやっていくというIPMと通称言っているんですけれども、こういった総合的害虫対策というふうに、だいたい多くの県が向かっておりますが、まだ、準備中のところが多くて、本格的な取り組みはこれからです。鳥取県の博物館、当館では本年度からIPMに本格的に取り組むこととしています。中四国では鳥取県と若干、徳島県がやられているところでございます。広島県が来年度からという情報が入っています。IPM、そこに書いていますように、先ほど言いましたように、環境とか生態系へ悪影響を及ぼすような強力な薬品だけに頼るのは止めると。酸化エチレンというのは発ガン性が強く指摘されていて、そっちの方でも危ないということで、それも危ないという
委員長 はい、ありがとうございます。何か、ご質問等ありますか。よろしいですか。報告事項のカ、お願いします。
 
   
報告事項カ 平成18年度全国中学校体育大会について
体育保健課長 報告事項カ、平成18年度全国中学校体育大会についてでございますけれども、裏面をご覧ください。この大会は、8月下旬に四国地方を中心に開催されまして、本県からは8競技に選手86名が参加しております。入賞の状況でございますけれども、個人で日野のソフトテニス、それから、附属中学校の新体操が入賞しております。下に、入賞数の推移を掲げておりますけれども、近年、入賞者数が減少しているという状況でございます。以上でございます。
委員長 よろしゅうございますか。続いて、報告事項のキ、お願いします。
 
   
報告事項キ 平成18年度全国高等学校総合体育大会について
体育保健課長 報告事項のキ、平成18年度全国高等学校総合体育大会についてご報告します。裏面をご覧ください。インターハイでございますけれども、8月に近畿地区を中心に開催されました。本県からは30競技にわたって、選手557名が参加しています。入賞の状況でございますけれども、個人種目で12、団体2種目入賞しておりまして、特に、陸上とか、レスリングで活躍が目立っております。過去、平成以降の入賞状況を表にしておりますけれども、10種目以上の入賞は、平成14年の茨城大会以来になっています。入賞には至ってはいませんけれども、例えば、鳥工のバドミントンがベスト16に入っているとか、あるいは、創設3年目の緑風高校のバレー部が、定時制の大会でベスト16に入るなどの活躍もありました。以上でございます。
委員長 はい。よろしゅうございますか。それでは、続いて報告事項のク、お願いします。
 
報告事項ク 第61回国民体育大会中国ブロック大会について
体育保健課長 報告事項ク、第61回国民体育大会中国ブロック大会について報告します。この大会は中国5県で持ち回りで開催されているものでございまして、5月から8月にかけて岡山県内で開催されました。ちなみに本国体、第61回の国体は9月30日から10月10日に開催されます。兵庫県で開催されます。以前は、夏季大会は9月、秋季大会は10月と別々に開催されていましたけれども、兵庫大会からは夏秋一本化で開催されることになっています。成績でございますけども裏面をご覧ください。この表の見方でございますけども、これは本国体への出場県の獲得数を書いたものでございますけども、右半分の県名の下の数字が順位でございまして、〇で囲んだものが国体の出場権を獲得したものでございます。例えば1番の水泳の水球でございますけども、全国で出場できる枠が16枠ございまして、中国地方に割り当てが2枠あると。それで鳥取県が1位、島根県が2位、岡山が4位となっておりますけども、鳥取、島根が本国体に出場するというものでございます。最後のページをご覧いただきたいんですけども、一番最後になりますけども、国体の獲得総数合計でございますけども、本県は33ということで去年の49と比べてかなり減少しております。これは、前回は岡山県で本国体があったために岡山県はブロック大会に不参加ということで、ただ、今回は岡山県がブロック大会に復帰したということでその分ですね、鳥取と広島と山口が減ったということになっております。天皇杯順位を30位台を目標にしておりますけども、かなり厳しい状況でございまして、本国体で水球とか、サッカー、野球、弓道、山岳競技、有望競技を全て勝つという意気込みで望んでいこうと思っています。以上でございます。
委員 島根県が何かがんばっている感じがしますけど、何か島根はやっているのですか。
体育保健課長 特に島根は、これといった感じはないですけども。今は逆に山口がですね、平成23年でしたか、山口国体に向けて強化本部を立ち上げて強化費も4億使っているということで、これからかなり山口が強くなってくるのかなと思いますけども。島根は今のところはこれといった対策はないように思われます。
委員長 はい。よろしゅうございますか。それでは、これで報告事項は終わります。続いて協議事項に入りたいと思います。協議事項の1、ご説明をお願いいたします。
 
協議事項1 智頭農林高等学校の県外指定地域について
高等学校課長 協議事項は智頭農林高等学校の県外指定地域についてでございます。1ページをご覧ください。智頭農林高校では、県外指定地域を森林科学科と環境科学科という2つの学科におきまして、岡山県北部からも志願をされて来ております。学科改変によりまして、来年度から環境科学科が生活科学科という具合に再編成をされますので、生活科学科も引き続き対象学科にするということと併せて智頭農林高校と岡山県教育委員会の依頼を受けて、今まで対象外としていました農業学科の園芸科学科を対象学科の中に加えたいと考えています。智頭農林高校は県内の中学校もそうですが、現在、県外指定地域の対象になっている中学校に対しても進学説明会をしておるわけですが、その岡山県の中学校の方から園芸科学科を加えて欲しいという要請を受けております。今の現状でございますが、智頭農林高校の指定地域は岡山県の津山市、美作市、英田郡になっています。来年度の智頭農林高校の募集定員は家庭学科が募集停止になりましたので、園芸科学科、森林科学科、生活環境科のくくりで80名でございまして、現在岡山県から通学している生徒は1年生5名、2年生8名、3年生5名、合計18名でございます。来年の4月から実施ということで、もしここでご協議の結果いいということであれば高校入試の要項に入れまして、それが正式決定した10月に報告したいと思います。それから岡山県の状況ですが、岡山県は生徒減でございまして、高校再編を進めております。北部では日本原高校が、ここは農業学科でございましたが、平成17年に募集停止になっておりますし、それから、普通科ですが大原高校も募集停止になったというようなことで、岡山県側も非常に通学の便が悪くなったというようなこともございます。以上でございます。
委員長 はい。何かご質問等ありましたら。ちなみに3ページ。これ、他の高校の通学外一覧表、枠組みですよね。おおむねどれぐらいが行っているんですかね。例えば、工業にこういうところからどれぐらい来ているのか、湖陵にどれぐらい来ているのかとか。
高等学校課長 学校要覧を調べましたら鳥取工業、鳥取湖陵は0です。それから智頭農林が先程申しあげました18名、日野高校は0名、それから、境高校が12名、境港総合技術が26名でございます。
委員長 はい。逆に鳥取が指定されている場合はあるんですか、岡山かどっかでも。鳥取から岡山に出るとか、そういう場合は。
高等学校課長 それはありません。
委員長 ないんですか。鳥取だけが受けているんですか。当然のこと、向こうが了解しているわけですね。岡山なら岡山が。いかがでしょうか。
委員 大原高校は募集停止になっていますか。
高等学校課長 もともと2学級少なくなっていたみたいですけども。かなり大きな再編、鳥取のほうに少し遅れてでしたが、大きな再編で。
委員長 今後、そういうことで広がりを持つ可能性というのはあるんですか。鳥取とか岡山とか、もうちょっと広がりを持つであろうという可能性は。
高等学校課長 あちこちで県外指定地域が増えているけども、それはあまりないです。現在より増えるということはないとは思いますけど。
委員 例えば、道州制とか言われていますのに、そういう中国山地みたいな交通不便なところで特色のある学校を育てていくためには、こういうことがすごく必要だと思いますし、特に農林高校の場合は国にとっても大切な学問をやっていくところだと思うので、専門学校とかに上がっていけばいいなと思っているんですが、ぜひともこういう方向で良い生徒をひっぱっていただきたいと思います。
委員長 他によろしいですか。基本的には了解の方向ですね。
委員 ちなみに議会なんかどんな評価をされていますか、県費使って。ぶっちゃけた話をすれば、80名の定員の確保に他県生が役立っていますね。2年生なんか岡山県生が1割は満たしているということで、かなりのウエイトを持っていますよね、そうして定員近く満たしているから、その学科を残していく。しかし県費の持ち出しとしては他県の生徒を集めてきたって損ですよね。なかなか微妙で、議会がどういうふうに判断されるのかなということ、ちょっと考えます。そういうことについて今まで何か議論がありましたか。
高等学校課長 私が知っている範囲ではそういうことはないと思いますが、そういうことも出てくると思います。
委員長 それに見合ったお金のやり取りというのは考えられないんですか、授業料以外に。岡山県から鳥取県に割合に対してですね。実態の数。今後、数が多くなったら、仮に。そういうのも1つの方法かなと思って。
教育長 あまり数はどんどん増えていくということは予想されないですね。
委員長 実態としてはね。
高等学校課長 1学科のみですから、そんなに何人も増えるということには。先程のお話ですと、その辺りが、そういうことだったら指定地域にはいいですと岡山県は言ってくるでしょうけれども。
委員 経済地域とか経済圏で考えたら境港と美保関町と実態は一緒で。お買い物で来られますし、社員の人も沢山通勤で来られますので。
委員長 じゃあ、生徒に便宜を図るということですね。
はい、じゃあ、一応これは終わりにします。これで教育委員会の日程は終わりますが、各委員から何かご質問がありましたら。よろしゅうございますか。では、次回の教育委員会は10月26日木曜日。それと定例の教育委員会になると思います。じゃあ本日の日程はこれで終了します。
  

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