平成20年9月定例教育委員会

開催日時

平成20年9月9日(火) 10時~13時30分

開催場所

鳥取県庁第2庁舎教育委員室

出席委員

  • 委員長 山田 修平
  • 委員 堀田 收
  • 委員 上山 弘子
  • 委員 今出 コズエ
  • 委員 若木 剛
  • 委員(教育長) 中永 廣樹 

議事

(1)議案

【議案第1号】 非公開  ≪資料 PDF≫
鳥取県教育審議会の委員について
【議案第2号】 非公開 ≪資料 PDF≫
鳥取県社会教育委員について
【議案第3号】 公開 ≪資料 PDF≫
平成19年度教育行政の点検及び評価について

(2)報告事項

【報告事項ア】 公開 ≪資料 PDF≫
適正な経理処理の確保に向けたコンプライアンスの再徹底に関する取組状況について
【報告事項イ】 公開 ≪資料 PDF≫
教員採用等に係る教育行政監察結果について
【報告事項ウ】 公開 ≪資料 PDF≫
平成20年度全国学力・学習状況調査の結果について
【報告事項エ】 公開 ≪資料 PDF≫
平成19年度問題行動(暴力行為・いじめ)等の状況について
【報告事項オ】 公開 ≪資料 PDF≫
県立学校における教科用図書の採択について
【報告事項カ】 公開 ≪資料 PDF≫
平成20年度全国高等学校総合文化祭について
【報告事項キ】 公開 ≪資料 PDF≫
鳥取県立生涯学習センターの指定管理候補者の選定について
【報告事項ク】 公開 ≪資料 PDF≫
「ケータイ・インターネットとのつきあい方フォーラム」実施結果について
【報告事項ケ】 公開 ≪資料 PDF≫
青谷上寺地遺跡出土盾に塗布された顔料について
【報告事項コ】 公開 ≪資料 PDF≫
平成20年度全国高等学校総合体育大会について
【報告事項サ】 公開 ≪資料 PDF≫
平成20年度全国中学校体育大会について
【報告事項シ】 公開 ≪資料 PDF≫
社会体育施設の指定管理候補者の選定について
【報告事項ス】 公開 ≪資料 PDF≫
企画展「はじまりの物語」の開催について
【報告事項セ】 公開 ≪資料 PDF≫
第63回国民体育大会中国ブロック大会の成績について

(3)協議事項

【協議事項1】 公開 ≪資料 PDF≫
鳥取県スポーツ振興計画(案)について
【協議事項2】 非公開 
平成20年度鳥取県教育表彰について

 

※非公開の議案等につきましては、会議録は公開されません。

議事録

1.開会


(委員長)
 9月の定例教育委員会を始めます。よろしくお願いします。はじめに教育総務課長から日程説明をお願いします。
 

2.日程説明

 それでは、お手元の日程を御覧いただきたいと思います。教育長の一般報告及びそれに続きまして、議案第1号鳥取県教育審議会の委員について、他2件。それから、報告事項ア適正な経理処理の確保に向けたコンプライアンスの再徹底に関する取組状況について、他13件。それから、協議事項1鳥取県スポーツ振興計画(案)について、他1件。以上であります。

(委員長)
 それでは、教育長から一般報告をお願いします。
 

3.一般報告


 一般報告を申し上げます。まず最初に、8月21日と26日、9月議会が始まりますので、補正予算の総務部長聞き取り、知事聞き取りがありました。いろんなものがありますけれども、主なものでは、鳥取西高の整備の実施設計に掛かってきますので、2,990万円程度の予算ですとか、西部は専攻科が存続になりまして、授業料の値上げを少ししないといけないんじゃないかなという話ですとか。それから、ガイナーレの支援をもう少しできないかというようなことで、補正予算を組ましていただいて、聞き取りに臨みました。今のようなものが、予算の中に挙がっていくことなります。まだ、他にたくさんありますが、あとは省略させていただきます。
それから、8月21日、町村教育長の研修会がありまして、そこに呼んでいただきましたので、行って、講話をしました。15町村の教育長との話をさせてもらいました。1時間ほど教育への信頼と期待というテーマで話をさせてもらいました。教員の資質の問題とか、自立して開かれた学校とか、知・徳・体のバランスとか、そんな話をさせてもらいました。後で、懇親会に入って、いろんな話もしました。

 それから、8月23日です。今、県では将来ビジョンを作成するためのタウンミーティングをやっています。それが、東部・中部・西部の3箇所で行なわれていまして、中部・西部は、教育次長、次長に出てもらいますけれども、私は、東部の8月23日に出ました。約3時間、40人程度応募された方が出席していらっしゃいました。教育問題についても結構出まして、産業と人材育成をどういうふうに考えていくのかということですとか、一時高かった人工妊娠中絶率の話ですとか、就学前教育の大事さなどが質問に出たりして、私も答えられるところは答えました。人工妊娠中絶率は今でも高いんじゃないかと言われたので、そうではありません。最近、だいぶ下がってきまして、19年度は全国で順位が3番目ぐらいですというような話もしました。ただ、率はかなり下がりましたが、まだ、ちょっと高い状態ですという話をしてきました。
 
 それから、8月の同じく23日、新聞にも載りましたけれども、裁判劇に出ました。これは、鳥取ガス主催の裁判劇でして、教育問題で学力の問題、モンスターぺアレントの問題、それから、体罰、いじめとか、ちょっとたくさんあり過ぎているんですけれども、そういうテーマで裁判劇をしました。私はなぜか被告人にされてしまいまして、まだ判決が出ていないにも拘らず囚人服を着せられました。1,000人ぐらいの方が集まってくださって、教育問題については関心が高いということが分かった気がしました。

 それから、8月24日、ケータイ・インターネットとのつきあい方フォーラムが淀江で行なわれました。250名ぐらいの参加がありました。後で報告はあると思います。パネルディスカッションが良かったと思っています。高校生と中学生が3人ずつ出てきて、ケータイ・インターネットは、自分たちにとって大事だという話をしてくれました。ただ、使い方をきちんとしないといけないという話を生徒たちがしておりました。一方、大人のほうは必要ないからなくてもいいじゃないのっていう話で結構盛り上がって面白いパネルディスカッションだったと思っています。

 それから、8月25日、連合鳥取との意見交換会で、2時間程話をしました。奨学金制度の問題、少人数学級の問題、それから地域と協働して子育てをするっていうことはどうか、勤労者教育なんかはどうか、こういうふうなことで意見交換会をいたしました。
 
 それから、同じく8月25日、これは教育委員会ではなくて、県全体と鳥取大学との連絡協議会というのがございまして、これは、年間2回やっているものの1つです。1時間半余りでした。県からは副知事、鳥取大学からは能勢学長が出られまして、中山間地対策、観光振興、医師確保というのがありましたけども、教育問題に関しては、産業人材の話がありました。
 
 それから続きまして、8月28日から29日かけて、県立高校を訪問しました、6校訪問しました。青谷高校、鳥取商業高校、鳥取緑風高校、鳥取東高校、鳥取工業高校、鳥取聾学校です。授業を見させていただいたり、管理職と意見交換をしました。やはり授業を見ると、いろんなことが良く分かって良いと思っています。全部の学校を回ろうと思っていますので、議会が終わったら、全31校を回って行きたいと思っています。

 それから、8月30日、青谷上寺地遺跡のフォーラムがございました。木製容器がそこからたくさん出土するんですけれども、その中で、花弁の模様をつけた高坏が注目されていまして、それをテーマにしたフォーラムでした。NHKが人間国宝3人の方に、あそこから出土したものを再現して作ってもらうっていう番組をしましたけれども、作られた作品が県に寄贈になりまして、NHKからいただきました。それを、見ることも含めて130人ぐらいの方が総合支所の2階のところに集まって来られて、とっても良いフォーラムだったと思っています。
 
 それから、8月31日、若年層の選挙離れを防ぐための選挙教育のシンポジウムが、県の明るい選挙推進協議会主催で行なわれました。そこで、パネリストとして出させていただいて、どうやったら選挙離れから若い人たちを繋ぎとめることが出来るかという話をみなさんでしました。早稲田大学の学生さんが東京で未成年の選挙教育をネットワークを作って支援して行こうということを運動していらっしゃるんですが、その方が来て、良い話をされました。学校で使える模擬投票のノウハウをたくさん示してくださいました。また学校にも示していこうと思います。中央中学校の谷村先生も良い実践発表をされたと思っています。大事なことですので、これは力を入れて行きたいと思っています。

 それから、9月1日から5日に教員採用候補者選考の第2次試験がございました。1日と2日が高等学校で、3、4、5日が義務教育です。そのうちの1日と3日に出かけまして、試験官を社会人の方にお願いしているので、その方々に是非、公平、公正のことを、一つよろしくお願いしますというお願いをしておきました。もちろん事務局には、公平、公正にしてきちんと扱うように指示をしました。

 それともう1つ、9月1日、これもテレビに出ていましたけれども、鳥取工業高校で、液晶人材を育成するための講義が行なわれました。鳥取県は液晶産業の集積度が非常に高くなっていますので、そこで人材を育成しようということで、高校生にそのことを知ってもらおうという意味合いもあって、鳥取工業高校2年生に、シャープ米子の課長さんが授業をされました。生徒が非常によく聞いていました。教材もよく練られていて良い授業でした。生徒が非常に良く聞いていました。以上です。


(委員長)
 それでは、議題に入ります。本日の署名委員は、今出委員と上山委員にお願いします。本日の議案第1号と議案第2号は、人事に関する案件ですので、これらの議事については、非公開といたしたいと思いますが、よろしいですか。では、そのようにさせていただきます。それでは議案第1号についてよろしくお願いします。


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4.会議録

○議案第1号 鳥取県教育審議会の委員について(非公開)

○議案第2号 議案第2号 鳥取県社会教育委員について(非公開)

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○議案第3号 平成19年度教育行政の点検及び評価について(公開)

(教育企画室長)
 議案第3号平成19年度教育行政の点検及び評価につきまして、別添のとおり提出いたします。おはぐりいただきますと、冊子を付けております。これは、昨年度、地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されまして、本年度から適用になっております。各教育委員会のほうで、効率的な教育行政の推進と県民に対する説明責任を一層果たすためという目的で、教育委員会の事務の点検評価制度が創設されたものに伴って、鳥取県教育委員会も、点検評価を作成したものでございます。既に委員協議会等で何回か御議論をいただきまして、最終案としてまとめたものでございます。あとは、前回の委員協議会のとおりで修正はしておりません。今後、これは議決されましたら、議会の方に報告、説明していく予定にしておりますし、あとはホームページ等で公表して、また、県民等の意見を聞きながら、来年度、点検評価に向けて、今、作成しているということでございます。以上でございます。

(委員長)
 今まで何回か御提示いただいて説明をいただきましたけれどもいかがでしょうか。よろしいですか。では提案のとおりとしたいと思います。以下、報告事項になります。報告事項ア、お願いいたします。

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○報告事項ア 適正な経理処理の確保に向けたコンプライアンスの再徹底に関する取組状況について(公開)

(教育総務課参事)
 報告事項ア、適正な経理処理の確保に向けたコンプライアンスの再徹底に関する取組状況につきまして御報告させていただきます。表紙をおめくりいただきたいと思います。1ページでございますけれども、7月15日の教育委員会で事務局関係の適正な事務処理の取組状況につきまして報告をさせていただきました。本日の取組状況につきましては、その事務局関係を除いた、残っております県立学校関係につきまして、その調査結果を報告させていただきます。目的につきましては、前回報告させていただきましたとおり、鳥取盲学校におきます県費外会計等の不適正な経理処理の実態踏まえて教育委員会全機関に渡ります調査を実施させていただいたところでございます。
 県立学校につきましては、調査期間が5月28日から先月8月30日まで行なっています。対象機関が、県立学校31校全て調査対象としております。調査対象は、事務局関係と同様に処理に困っている資金、通帳等の存在と県費外会計の現状の2点につきまして調査をさせていただいております。調査方法は、事務局関係と同様に各所属機関における調査を行なっていただき、その報告を受けまして、必要に応じて現地調査等を行なったものでございます。おめくりいただきまして、2ページを御覧いただきたいと思います。調査結果、まず1番目の処理に困っている通帳等の状況でございます。アにあります不適正な会計処理による資金造成、いわゆる裏金の存在につきましては、全県立学校を通じまして該当はございませんでした。イの銀行口座等に発生した預金利息で処理に困っているものは事務局関係の何件かございましたように、通帳の利息、これが長い間処理されずに残っていたというものがございます。主な口座といたしましては、学校の徴収金会計、それから、高体連、高文連会計等でございます。該当する学校は、鳥取東高をはじめ、全部で16校において預金利息等の処理に困っているといった状況でございました。金額は全16校を含めて約19万円強でございます。
 その状況でございますけれども、主に学校徴収金会計での利息、これが主なものでございましたけれども、生徒会会計とかPTA会計など、本来はそういった、いったん、学校徴収金会計で受けたものをそれぞれの目的に応じてそれぞれの県費外会計のほうの各口座に振り分ける、そういう作業を行なっておりますけれども、一時的に学校徴収金会計に持っていかなくてはいけない。この期間の利息が長い間貯まっていて、その通帳の中でずっと保管していたといったものでございます。これらの預金利息につきましては、その実態からそれが不適切というものではございませんけれども、これまでその処理の仕組みが明確になっていなかったということもございますので、今後はその性格に従って適正に処理していくということを考えております。
 対応方針につきましては、この預金利息が一時的な保管に伴い発生したものという性格から、原則として振 替先の県費外会計において適正に処理していくということを基本にしていきたいと考えております。また、すでに役割が終了している会計の預金通帳で、預金利息が残っておるケースがございます。これにつきましては、関連する他の県費外会計に繰り入れて有効活用を図っていくと考えております。なお、これらの処理方針につきましては、学校内で組織しております県費外会計等検討委員会に報告をいただいて、適正処理の仕方を明確にしていくという処理も併せて行なっていきたいと考えております。
 3ページを御覧いただきたいと思います。ウで進路指導室等で保管していた金券類でございます。ここで「等」と書いてございますけれども、すでに調査の時点で事務局で保管されているケースもございましたので、「等」という表現にしております。主に、進路指導室で金券類、図書カード、テレホンカード等を中心とした金券類を保管されていたケースでございます。鳥取東高をはじめ、全部で11校。内容的には図書カード、テレホンカード等でございます。11校総額で約60万円強でございます。この状況でございますけれども、金券類のうち、図書カードなり、テレホンカードにつきましては、進路指導室という役割の性格上、大学、短大、専門学校、それから民間の企業が自分の学校なり企業のPRなり、推薦制度の説明ということで、該当校に来校された際に名刺代わりに置かれたものといったものが多数ございます。また、進路指導室に郵送されてきた案内パンフレットの中にも名刺的なものとして同封されていた、こういったケースもございました。これまでの、使途として判明したことにつきましては、主にこの進路指導室の中で図書類の購入に充てられていた、これが主な使途でございました。なお、11校の中にはビール券とかお米券等の金券類も入っていたわけなんですけれども、これは調査時点では入手された時期ですとか経路は分からない状況でございました。また、使途につきましても、調査時点では確認できなかったところでございます。なお、11校ともこういった金券類につきましては、進路指導室内で保管されていたわけですけれども、やはり金券類の受払簿の作成についてはどの学校もありませんでした。
 今後の対応方針でございますけれども、まずは金券類の受払簿を作成していただいて、校内での適正管理・有効活用を図っていただくということを共有したいと考えております。なお、全ての学校を通じてテレホンカードがかなり多数存在しております。ただ、実際にはテレホンカードを使うという機会が少なくなっておりますので有効活用を図るといっても、なかなかその処理に困っているのが現状でございます。これにつきましては、NTT西日本の電話会社に確認していただいて、ダイヤル通話料と相殺できるようになっていますので、そういった方針を学校内で立てていただき活用方法を検討いただくようにしております。また、ビール券、お米券につきましては防災備蓄用の水に活用することも検討いただこうと考えております。このビール券、お米券につきましては、平成18年度のいわゆる不適正な経理の際に知事部局で同様なビール券、お米券というものが見つかったんですけれども、同様に防災備蓄用に活用されたという実績もございますので、学校内でも今後の活用についても、そういった方向で併せて検討していきたいと考えております。今後のこういった金券類での受払、受取の方針でございますけれども、原則としてこういった金券類は受け取りしないということを基本にしたいと思っていますし、その趣旨を来校される学校、企業にも説明し理解を求めていく。こういうことを学校側に求めていきたいと考えております。この方針につきましては、平成15年度にいわゆる予備校への情報提供によって金品を受け取っていた、全国的な調査で分かっていたところでございますけれども、そういったことを踏まえまして疑惑を招くことがないよう、名刺代わりと思われるものにつきましても基本的には受け取りをしないという方向で徹底を図っていきたいと考えておるところでございます。
 4ページを御覧いただきたいと思います。処理に困っているもので、その他疑義があるものでございます。何校かございますけども、まず4ページ目は鳥取西高関係でございます。鳥取西高関係では、3件報告されております。その1つが、県費外会計の中の高文連会計の繰越金でございます。高文連会計につきましては、現在、鳥取県高等学校文化連盟助成金を受入口座として、鳥取西高では活用されております。ただ、現在の書類、通帳等からは平成12年度以前から発生したと思われる繰越金が、ずっと預金通帳の中に残高として残っております。現在の書類では、この経緯が明らかにされてないということもございます。今後の方針につきましては、学校内で組織します県費外会計等検討委員会に報告いただいて、この高文連会計の中で有効活用を図っていく方向で処理したいと考えております。
 それからマル2とマル3、鳥取西高の家庭クラブ特別会計と家庭科会計でございます。鳥取西高につきましては家庭学科、これは平成15年3月閉課程になりましたけども、それ以前から県費外会計として存在しておりました2つの会計でございます。それぞれ、当時の家庭学科が存在している当時の各積立でございますけども、現在残っている書類、通帳等からはその発生経緯、目的がはっきりしないといった状況になっているところでございます。そういったことから、今後の対応方針としましては、同様に学校内の県費外会計等検討委員会、こちらに報告いただいて、新たな県費外会計として整理していただき、家庭教科等の充実に向けた幅広い有効活用を検討していただこうと考えております。なお、この2つの会計とも、その経緯なり目的が、現在残っている書類では明確にならなかったということもございます。新たな、県費外会計として設置するにあたっては、その設置の経緯を詳細に記録しておくということも併せて検討していきたいと考えております。
 5ページの下でございますけども、鳥取商業高等学校関係でございます。これも、高文連会計のものでございます。同様にこれも高文連の受入口座として学校内で活用しておりますけれども、高文連からの助成金につきましては全国高文祭への派遣費用という目的で支出されて受け取っているわけですけれども、過去3年分、平成9年度、10年度、そして17年度の3年分につきましては、そのうちの一部金額が使われないまま預金口座に残っていたということが分かっております。ただ、平成9年、10年につきましては通帳での残高確認しかできないということから、なぜこういう繰越がされていたのかというのが確認できない状況となっております。17年度につきましては、実際にその目的である高文祭への開会式の参加が書類で実績が確認されておりますけれども、なぜか助成金のほうが口座からは落とされていなかったといったところでございました。今後の方針につきましては、同様に県費外会計の検討委員会に報告いただいて、この高文連会計の中で有効活用を図っていただくという方針を出していきたいと考えております。
 めくっていただきまして、6ページでございます。上のほうが八頭高等学校、下のほうが倉吉農業高等学校でございます。項目はそれぞれ八頭高が新聞部会計、それから倉吉農業高等学校が高等学校内にございます寮の会計でございますけども、どちらも長い間口座の入出金の動きがなかったということで取り扱っている地元の銀行から長い間入出金の動きがない口座があるという連絡が学校に届いて、初めてその口座の存在が分かったというものでございます。八頭高の新聞部につきましては、すでに今年度から活動休止になっております。その預金を作った当時の経緯がはっきり分からないということもございますし、現在では通帳、印鑑ともその存在が分からないという状況になっておるところでございます。同様に倉吉農業高等学校でも預金通帳、それから口座もない状況でございますけれども、取り扱っている銀行の支店での対応が、八頭高等学校では、今の状況だと解約不可能という回答をいただいているところでございます。倉吉農業高等学校につきましては、高等学校内にある寮という形で存在がはっきりしているということもございまして、対応としては銀行から紛失届と代表者の変更届の手続きを行っていただければ解約できるということで、同じような性格のものなんですけれども、学校によって対応が異なっているといった状況でございます。
 八頭高等学校につきましては、引き続き通帳、印鑑の確認作業を進めていっていただいているところでございます。これが分かりまして、解約できた際には元の会計でございます生徒会会計に返金していくという方針を出しているところでございます。倉吉農業高等学校につきましては、ただちに解約手続きのほうを進めていただき、その結果を県費外会計等検討委員会に報告をいただいて、寮の運営に関係する会計に繰り入れるという形で、有効活用を図っていただこうと考えておるところでございます。なお、八頭高等学校でございますけれども、銀行との交渉の結果、倉吉農業高等学校のような対応が銀行としても可能だという方針が、その後出されておりますのでこの印刷には間に合いませんでしたけども、今度、八頭高等学校におきましても、倉吉農業高等学校と同様に解約手続きのほうの作業に移せる可能性が高くなった状況でございますので、またその報告をさせていただきます。
 7ページ、鳥取中央育英高等学校でございます。中央育英高等学校の寮の中に設置されておりました自動販売機の手数料に関する会計でございます。県立学校をはじめ県立の教育機関の中に設置された自販機につきましては、平成17年度から設置方法が見直されまして県費会計に切り替えられております。それ以前の手数料の積立会計でございます。中央育英高等学校におきましては、自販機の設置につきましては学校の同窓会長、それから学校長、委託業者、この3社で契約を行っているところでございましたけども、その後の手数料等の積立、支出が行われた結果、現在約24万8,000円が残っているところでございます。今後、この会計に残された積立金の処理につきましては、もう少し手数料徴収にかかる経緯等が一部調査不足のところもございますので、引き続き調査を進め、適正な処理方法を早いうちに検討していきたいと考えておるところでございます。
めくっていただきまして、8ページでございます。調査事項の2番目に、県費外会計の現状点検でございます。8ページに、一覧表で掲げさせていただいております。31校全部で1,886会計の県費外会計が現在存在しております。要改善の主な理由につきましては右に書いてございますように、主に領収書といった証拠書類が一部存在していなかった、保管し忘れていたということで、要改善が比較に書いてございます。学校によって全くない所、数が多い学校がございますけれども、その辺につきましては、また後の公表のほうで若干御説明をさせていただきます。現在、4月30日現在での保有額につきましては、約9億強でございました。
 9ページでございますけれども、この県費外会計につきまして、特に要改善をされた会計につきましては、この該当する学校において不十分、特に、証拠書類等の保管ができていなかった、そういった理由に応じまして出納簿の整備、こういった手続きを進める。それから、全教職員を通じて証拠書類の適正な管理の啓発を校内で図っていただくことにしております。それから、今回の調査を通じまして、平成18年11月に県費外会計取扱ガイドラインを県教委から各学校にお示しさせていただいたところなんですけども、全教職員にこのガイドラインの内容が、必ずしも充分浸透してはいなかったという点がいくつか見られたところでございます。改めてこのガイドラインなり、校内で設置した県費外会計の取扱要綱、この内容の周知徹底につきまして校内での意識向上を図っていただくという方針を出していきたいと考えているところでございます。
 それから下の、今後の対応でございます。ここで、ちょっと数字の訂正でございますけども、6で今後の対応と書いてございますものを、3番今後の対応に訂正いただきたいと思います。3、今後の対応(1)処理に困っている通帳等の処理でございますけども、これにつきましては、先程の調査結果の対応方針に沿って適切に処理を考えていきたいと思っております。それから、県費外会計の取扱いの必要性の再検討でございます。今回の調査結果からこの県費外会計の県、学校が取り扱う合理的な理由なり必要性を再度学校内で整理していただき、必要性が認められないもの、不審なものにつきましては取り扱いを中止することも含めて、改善策を併せて検討をしていきたいと考えております。
 そして、県費外会計の適正処理に向けた県立学校における自主的取組でございます。今回の調査によりまして、ほぼ実態的に校内での全県費外会計の把握ができたと考えております。それを踏まえまして、今後適正処理なり、適正管理に向けた取り組みを進めていきたいと考えております。まずは、学校内での取扱要綱の見直し、必ずしも実態に応じた要綱にはなっていない学校もございますので、実態に応じた要綱に見直していただこうと思います。併せて、校内での事務処理体制の明確化によって不適正会計の未然防止を図っていただこうと考えております。そして、ウでございますけれども、どうしても前任者から後任者への県費外会計の引き継ぎが、充分な証拠書類がないままに引き継がれたというケースが見られております。そういうことのないように、説明資料の確実な実施を行っていくということも考えております。
 それから、エでございますけども、どうしてもこれだけの県費外会計がございますと、事務職員だけではなくて教職員の皆さんが相当な作業なり、負担というものを感じておられます。今回の作業を通じまして統廃合できる会計はないか、それから経理事務の分担で少し効率化が図れないか検討し、負担の軽減も併せて考えていきたいと考えております。それから、保護者への説明責任もきちっとやっていくこともこれまでと同様に考えております。それから、マル2で、ガイドラインの見直しでございます。これは、平成18年11月に策定したものでございますけれども、今回の調査を通じまして、ガイドラインが預金管理を中心としたガイドラインだったことから学校現場では、必ずしも預金管理が効率化、負担、そういった面で、必ずしも実態にあっていないというケースもみられます。現金管理につきましても、ガイドラインの中でその位置付けを明確にし、その適切な方針を盛り込むことによって、学校現場に応じた適正な内容に見直していきたいと考えているところでございます。
 めくっていただきまして10ページでございます。以下は事務局関係での方針と同様でございますけれども、まずは3番で、教育行政監察の継続実施でございます。引き続き学校現場での適正処理に向けて今回の調査結果のフィードバックを図っていきたいと考えておりますし、職務遂行における公私の区分の徹底も、この県費外会計の適正管理では関連することでございますので、その内容も平行しながら見ていきたいと考えております。また、今年度実施する行政監察結果、これにつきましては、今後、毎年度フォローアップを図り御報告させていただきたいと考えておるところでございます。併せて、県費外会計のこの処理状況につきましては、この公表のあり方、これも引き続き検討してまいりたいと考えております。それから、4番でコンプライアンス研修の継続実施、これは、事務局関係と同様に、県立学校においても必修研修として位置付けていただき、毎年度、その継続を図っていきたいと思っております。
 それから、別紙でございますけれども、処理に困っている通帳等の各学校別一覧表を入れさせていただいておるところでございます。内容は先程、処理に困っているところで、御説明させていただいたところでございます。そして、それぞれ各学校別の県費外会計を1つずつあげてまとめたものでございます。点検結果につきましては、適正と要改善、この2種類について、それぞれの会計の内容を入れさせていただいております。保有額につきましては、今年の4月30日現在での保有額、それから、平成19年度決算額を併せて盛り込ませていただいております。会計の内容、いわゆる学校教職員が取り扱っている理由につきましても、会計ごとにその内容を盛り込ましていただいておるところでございます。なお、保有額につきましては、学校別に合計金額を計上しておりますけれども、決算額につきましては、会計ごとに出し入れが複雑というケースがございますので、合計金額は決算額では入れておりません。会計別の金額のみを計上させていただいているところでございます。細かいそれぞれの会計につきましては、数が膨大でございますので、以下省略させていただきたいと思います。以上でございます。

(委員長)
 御質問等ありましたらお願いします。
(委員)
 平成18年度にガイドラインができたということですけれども、校内の県費外会計等検討委員会に報告しなさいという指導を今度なされるわけですけれども、そのガイドラインの中に各高校全てに検討委員会を設置するというようなことでも決めてあるんでしょうか。あるいは、任意であって、まだ設置してない学校もあるという状況なんでしょうか。
(教育総務課参事)
 ガイドラインでは、学校の関係者、PTAの関係者という形で、県費外会計検討委員会というものを設置することを盛り込ませていただいていまして、それをガイドラインに踏まえまして、各学校別に、その状況に応じて取扱要綱を策定しておりまして、その中で、この検討委員会を位置付けして県費外会計の学校内での処理方針を御協議いただいているところでございます。
(委員)
 では、必ず全ての学校でそういう組織も作られ、規程も作られ、年に何回かは検討委員会が持たれていると考えていいわけですね。
(教育総務課参事)
 取扱要綱につきましては、全校で策定されておりまして、その中で検討委員会につきましては盛り込んでいただいています。
(委員)
 わかりました。
(委員長)
 他にいかがでしょうか。
(教育長)
 膨大な県費外会計でして、今回、初めて全体像ができたということです。良いチャンスでしたので、これを活かして教員の意識を高めるのと、事務的なものも負担を少しでも減らせるような取り組みに使えないか考えていきたいと思っております。
(委員)
 本当に大量で、これを実際に各学校では事務の先生がされたんですか。
(教育長)
 事務室もあるし、そうではなくて先生方でやられることもあるし、いろいろあったんですけれども、今回、事務長が全部必ず関わっているんですよね。
(教育総務課参事)
 この全ての会計については、事務長がすべて目を通していただいて、内容確認、証拠書類の確認を点検されました。
(委員)
 対応の中にもありますけれど、職員の意識を高めるというのが基になると思いますので、各学校で、これだけの調査をした意味を先生方1人1人が確認いただきたいと思います。
(教育総務課参事)
 日々の会計につきましては、今現在では、必ずしも事務長が全ての会計に目を通しているというのは時間的に、作業的に困難な状況でございまして、例えば、伺う立場の県費会計なんかは個々の先生が会計を中心になって処理をされているんですけれども、それが、必ずしも、毎回事務長が目を通されているというわけでは今のところはございません。今後、複数が目を通して、確実に点検できるような形を、学校内で経理事務の担当分担を考えていただくように考えております。
(委員長)
 他にいかがでしょうか。
(委員)
 いろんなものが入り込んでいますね。一過性の甲子園に出た時の特別会計みたいなものもあれば、部活動とか教材費はずっとついているものだし、何か仕訳けをして相当効率化しないと大変ではないかなと思いますけれども。それと、イメージでいくと一過性のものだけ県費外になるのかなと思っていたけど、そうでもないんですね。
(教育総務課参事)
 すでに県立学校においては今回の調査は終わりまして、1校あたり平均60会計ございますので、それを一覧表なり流れにして、どの会計は誰が担当しているか、その流れがどうなのかということを全職員が把握して、この流れだったらもう1つの会計と統廃合したら効率よく出来るんじゃないかという話し合いを進められておられる学校もございまして、この悉皆調査によって、全職員が県費外会計の校内での存在を意識していただいて、その流れを把握していただくことによって、適正処理なり、効率化に向けて話し合いが出来る素材が出来たと考えているところです。
(委員)
 部活動の会計報告というのは、事務長がされるんですか。どこで最終的にチェックがなされるんですか
(教育総務課参事)
 これは学校によって違いまして、部活動の顧問の先生が会計処理されて、それを保護者の方に御説明されて終わりというケースもございますし、校内で事務長なり校長に、決算の報告をみていただいて、保護者の方に説明されるといった流れをとっているところもございます。ちょっと、その辺りがまだ統一出来てないというところもございますけれども、どういった流れであればより適正な管理が出来るのかというところを話し合っていただいて、それをまた要綱の中で定めていただくということを考えておるところです。
(委員長)
 では次へ進みます。報告事項のイです。

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○報告事項イ 教員採用等に係る教育行政監察結果について(公開)

(教育総務課参事)
 報告事項イ、教員採用等に係る教育行政監察結果について、御報告させていただきます。おめくりいただいて、1ページでございます。今回、この教育行政監察を行った目的でございますけれども、御承知のように大分県での教員採用の汚職事件が全国的に波紋を広げているところでございますけれども、鳥取県内におきましても教員採用に関しまして、県民の声等を通じて透明性とか、公平性、こういったものを求める要望が今日現在までずっと増えているところでございます。このため、教員採用、昇任に係る不正防止、この現状を把握し、一定の公職にある者からの要望、働きかけへの対応状況が過去どうだったのかを確認して、今後必要な改善策を考えていきたいという目的で、監察に入っていったところでございます。
期間は、7月から8月一杯まで、約2ヶ月間行われました。この調査の対象者でございますけれども、県内で選出された一定の公職にある者からの提言、要望、意見等に関する取扱要領が、知事部局、県教委、一斉に施行されたわけですけれども、これは平成14年8月から施行されております。その関係で、平成14年度以降に採用、昇任等の選考に関係した教職員を対象とさせていただいたところです。合計42名を調査対象とさせていただきました。なお、この42名の中には、すでに退職された方、また市町村教員委員会に行かれた方、それから知事部局に異動された方もいらっしゃるわけなんですけれども、この趣旨を理解いただいて、この調査に御協力いただいたところでございます。
 調査の事項につきましては大きく4点あります。1点目が、不正防止に関する事項とその内容を確認したところです。それから、関連する文章の保存状況、これを関係課のほうから聞き取り、また、現地のほうで確認調査をさせていただいたところです。それから、主にはこの3番、4番でございますけれども、公職にある者からの要望等の取扱要領、この運用状況に関する事項でございます。そして、選考結果の事前連絡に関する事項。これら以上の4点を中心に聞き取りをさせていただきました。方法は42名全員に、直接、行政監察担当2名が出向きまして面接、聞き取り調査を行わせていただきました。そして、選考に関連した文章の内容、それから保存状況の確認、これも併せてしたところでございます。
 2ページを御覧いただきたいと思います。調査結果でございますけれども、調査事項4項目通じての全般的な確認でございますけれども、この教員採用等に係る選考業務におきまして不正行為がないことを確認したところでございます。まず、1番の不正防止に関する事項でございますけれども、義務教育、高等学校を通じまして、この業務の各段階ごとに複数チェック体制が確立されております。しかも、内部で重層的に点検が実施されているということも確認させていただきました。そして、選考後におきまして個人情報開示請求を視野に入れた厳正な処理を係内、課内でしておられることを確認したところでございます。2番の文章の保存に関する事項でございます。選考試験の実施要領、成績資料、選考に関連した資料等の内容、その保存状況。保存状況につきましては、現在、課の中で保存されているもの、それから倉庫で保存されているもの、これらを現地調査の結果確認しております。なお、選考に関する文章については、保存年限の見直しなり、文章規程上の明文化、これらについて、担当課のほうで現在検討が進められていることも確認しております。
 3番の公職にある者からの要望等の取扱要領の運用状況でございます。選考に係る不正な要求、働きかけはなかったことを42名全員から確認しております。取扱要領ではそういった働きかけがあった場合には報告書を作成する形になっております。そういった働きかけがなかったことから、報告書は県教委の中では作成されてはおりません。それから、取扱要領の対象案件でございますが、不当な要求なり、働きかけに限らず、施策推進上の提言、いわゆる前向きな提言でございますけれども、そういったものも含めてすべての提言、要望を取扱要領では対象にしているところですけれども、特に不当な要求や働きかけとも受け取れ兼ねない場面や状況においても要領を根拠とした毅然とした対応をとっていくことが義務教育、高等学校を通じて共通認識として徹底されていたということも確認させていただいています。一方で、その他の施策推進的な提言、いわゆる前向きな提言等もいくつかあったようでございますけれども、取扱要領に基づく報告対象であることが十分浸透出来ていなかったということも併せて確認されました。
 4番でございますけれども、選考結果の事前連絡に関する事項でございます。選考の結果につきましては、受験者への通知とともに、本庁舎なり各総合事務所への掲示、16年度以降はホームページでの掲載もしておりますけれども、事前に合否情報を個別に連絡していないということを42名から確認しております。また、取扱要領ができました平成15年度2月定例県議会でございますけれども、当時の片山知事が本会議におきまして、試験の合否情報の事前連絡については、法律なり、条例違反の可能性が高いという発言を本会議でされております。今後、このような行為が行われた場合には職員の処分を行うことを本会議場で明言されたことがございましたけれども、それを契機に一層厳正な対応を徹底されたというのが県教育委員会の内部でも関係者の聞き取りで確認されているところでございます。なお、ホームページ掲載後の平成16年度以降でございますけれども、合否の問い合わせに対しましては掲載の内容を確認して回答したこともあったことも確認しております。ただ、これは特定の者への特別待遇として対応したものではない、そういうことも併せて確認しておるところでございます。
 最後にその他でございますけれども、すべての調査年度におきまして、その当時の教育長から関係職員に対しまして、選考業務における高い倫理観の醸成、服務規律の保持、これについて徹底して繰り返して指導されていることが確認されておりまして、関係者の間に不正防止に関する共通認識が浸透していたことは42名の聞き取りを通じまして感じたところでございます。
 3ページをお開きいただきたいと思います。以上の調査結果をもらいまして、選考業務につきまして公平、透明性の確保を図るため以下の点について更なる改善、見直しに取り組む必要があるという形で提言を4点ほどまとめさせていただいております。1番目が採用選考に係る更なる改善検討でございます。既に調査の結果、県内での不正防止を図るシステム、これがきちっと相当程度確立されている、有効に機能しているということが確認されたところですけども、それらと共に厳正処理に対する関係職員の方の高い意識が聞き取りを通じて相当確認できたところでございます。今後も冷静な処理に努めていただくとともに先般、文部科学省が取りまとめられました全国での点検状況も考慮いただき、引き続き選考の公平・透明性の観点から改善選考を進めていただきたいと考えております。
 それから、今年度から教育委員による選考プロセスの点検・見直しに取り組んだところでございますけども、継続的なフォローアップに努めるということも併せて提言させていただいております。それから、調査事項にもございました文書の保存年限の明確化、規程上の明文化を図っていくということも提言させていただいております。2番の公職にある者からの要望等取扱要領の見直しでございます。現在の鳥取県での取扱要領は知事部局も県教委も同様の内容でございますけれども、対象者が一定の公職にある者、これは秘書、代理人を含めて一定の公職にある者とさせていただいておりますけれども、大分県での事例を踏まえまして、教員の採用、昇任について人事の公正を害する行為、不当、不正な働きかけ等については県職員であったものを、教育関係団体等の役員等も対象とするなど要領の見直しを検討してはどうかと考えております。なお、OBの職員からは有効な施策等の提言等も多数あるわけでございますので、施策推進上の前向きな提言についてはその対象からは外すという形で考えてはどうかと思っています。
 そして、現行の取扱要領につきましては、不当な働きかけだけではなくて、広く前向きな施策推進上の提言も報告の対象としておりますけども、聞き取りの結果、必ずしもそういったものについては報告対象であるとの理解が十分浸透してなかったということも分かりましたので、取扱要領の趣旨、内容は改めて、通知担当者だけではなくて、広く県教育委員会全般に周知していくよう図ることが必要ではないかと考えております。3番目は教育業務改善ヘルプライン制度の見直しでございます。現在のヘルプライン制度は職務上の法令違反なり、不正、不当な行為があった場合にそれを通報の対象行為としておりますけども、外部から不当な働きかけ等を受けたことのみでは通報の対象行為とはなりにくいという話になっております。今後不当な働きかけに対する抑止効果を図るため一定の公職のある者からは要望の取扱要領の見直しなり、その対応と併せまして現行のヘルプライン制度における通報の対象行為、これを追加について検討していきたいというふうに考えております。最後は、コンプライアンス研修の徹底でございます。やはり不正な行為の防止を徹底していくため、選考システムの更なる改善、検討というのは1番で書いたところでございますけども、それ以上に厳正処理に対する関係者の高い倫理感がやはり今後も引き続き重要となってくると考えております。関係者への聞き取りの結果、厳正な選考業務に対する高い意識が行われたところでございますけれども、引き続きコンプライアンス研修等を通じて、高い倫理の高揚を図っていきたいと考えております。
 最後は、引き続き不当な働きかけ等について、ヘルプラインで指摘があれば必要な調査確認は今後も続けていきたいと考えています。なお、参考として、提言の中にも入れておりました一定の公職にある者からの取扱要領も参考として付けさせていただいて、変更の流れを付けさせていただいておるところでございます。以上でございます。

(委員長)
 御質問等ありましたらお願いします。3ページの提言の1のところであります。教育総務課の所管になるかと思いますけど、保存年限の明確化とか文章規程上の明文化とか、この辺はどういう状況ですか。
(教育総務課長)
 これは現在、文科省の調査で対応について小中学校課で報告したんですけども、そういう形で今、試験の所管課で検討していただいておりますので、書類によっては保存年限を何年という形でいくつかに分けてという形で進めています。
(委員長)
 いつぐらいに明らかになりますか。
(小中学校課長)
 まだ、明確にいつまでということで計画しておりませんけれども、なるべく早いうちに決定をしたいと思います。
(教育長)
 採用試験そのものを今やっていまして、2次試験が済んだばかりですので、終わったら早く掛かってきちんとやりたいと思います。
(委員長)
 よろしいですか。では、引き続き報告事項ウをお願いします。

 

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○報告事項ウ 平成20年度全国学力・学習状況調査の結果について(公開)

(小中学校課長)
 平成20年度の全国学力・学習状況調査結果についてでございます。おめくりいただきまして、1ページ目、調査結果の概要でございます。4月22日にこの調査をいたしまして、ここに結果として出した集計に該当する学校は、1校中学校で修学旅行のために当日実施できなかったところを除きまして、この統計の中に全て入っております。2番の教科の概要を御覧ください。まず、小学校6年生ですけども、調査結果、平均正答率ですけれども、昨年度より全国と差が小さくなったものの、国語、算数ともに全国平均を上回っております。その表は全国との比較、カッコ内は昨年度の結果でございます。御覧いただくとお気づきかと思いますけれども、昨年度よりも多少正答率が全国、本県ともに下がっておりまして、少し内容が難しくなったということも、国がアナウンスしております。
 まず、国語ですけれども、国語A、主としてこれは知識でございます。全国に比べて2.6ポイントプラス、これは領域、評価の観点、問題形式等の分類について、いずれについても全国平均を上回っておりました。国語Bにつきまして、これは活用でございますが、全国に比べてプラス1.5ポイント、選択式の問題形式というところに着目しますと、全国平均に比べてやや低いということがうかがえました。それから、図書館だよりの内容を案内状に書き換えるというような問題がありましたが、これが全国比に対してプラス7.1ポイントと目立ったものがございました。続きまして、2ページ目の算数でございます。算数Aですけれども、これは全国に比べて1.1ポイントプラスでございました。これは数量や図形についての表現、処理の観点、これが全国と比べてやや低い。それ以外の観点、領域につきましては、全国平均が上回っておりました。それから、ちょっと目立つものとしましては、少数の乗法、除法の式で、計算の答えが被乗数、被除数よりも大きなものを選ぶ問題につきましてはプラス11.5ポイントいう高いポイントでございました。逆にマイナスのほうで目立ちますのが、2÷3の商を分数で表すのが、3分の2と表すのがマイナス7.3ポイントということで、少し目立っていました。続いてBでございますが、全国に比べて0.6ポイントのプラスです。これはどの領域、観点、問題形式ついても全国平均を上回っておりました。
 続きまして、中学校ですけれども、中学校3年生は昨年度国語の平均正答率のほぼ全国平均と同じでありましたが、今年度は国語、数学ともに全国平均を上回っております。国語でございますが、国語Aは全国に比べて1.9ポイントのプラス、これは全領域、評価の観点、問題形式いずれも全国平均を上回っておりました。それから、事象について書かれた一文を本文中から探して書き出すというものがプラス6.4ポイントでございました。国語Bでございますが、3ページ目を開けていただきまして、正答率は全国に比べて0.5ポイントのプラスでございます。続きまして、数学です。数学Aにつきましては全国に比べて1.3ポイントのプラス、これもいずれの領域、評価の観点、問題形式とも全国を上回っております。中でちょっと目立ちましたものが、直方体において与えられた面に垂直な辺を書くという問題が全国的にプラスの8.6ポイント、反対にちょっとマイナスは、比例のグラフ上にXの変域に対応する部分を図示するという問題が全国比でマイナス4.4ポイントでございました。数学Bにつきましては、全国に比べて1.7ポイントのプラス、これもいずれの領域、観点、問題形式も全国を上回っておりました。特に目立ちましたのが、5つの湖から2つの湖を選ぶ組合せの総数を求める問題、これが全国比でプラス9.5ポイントでした。その他3番目には質問紙の調査の概要を、いくつか目立つものを挙げております。例えば、3ページの下に書いておりますように、学校の授業時間以外、普段のウィークデイに1日当たりどれぐらいの時間勉強しますかという問いに対して、2時間以上という回答が全国比で小学校ではマイナス7.4ポイント、中学校ではマイナス7.6ポイントでございます。
 それから、4ページを見ていただきますと、上の○ですけども、家で学校の授業の予習・復習をしていますかという問に肯定的な回答が全国比で、小学校が予習はマイナス3ポイント、復習はマイナス1.2ポイント、中学校におきましては、予習がマイナス6.8ポイント、復習がマイナス8.1ポイントということで、ちょっと全国に比べると予習・復習が低いというところです。それから、下から3つ目の○でございますが、家の人と普段朝食を一緒に食べていますかというのが小学校でプラスの3.8ポイント、中学校では6.4ポイント、それから家の人と普段夕食を一緒に食べますかが小学校で4.4ポイント、中学校で6.2ポイントで、家庭の生活状況は全国比としてキャンペーンの結果が出ているのではないかという気もしますが、良い結果だと思います。それから、今住んでいる地域の行事に参加しますかという問いに対して、肯定的な回答が小学校で14.9ポイント、中学校で6.5ポイントプラスで、これも非常に良い結果ではないかと思います。ただ、その次の一番下の○ですけども、体の不自由な人やお年寄り、困っている人の手助けをしたことがありますかというのが全国比でマイナス5.8ポイント、中学校でマイナス3ポイントとマイナスがちょっと目立っておりました。
 次のページ以降は質問紙調査を全て全国と比較したものでございますが、色を付けておりますのが、特に5ポイント以上全国との差があるものに色を付けております。黄色がマイナスのほうで5ポイント開いているもので、もう1つ、色がちょっと薄くて見えにくいかもしれませんが、薄いグリーンがプラスです。ただ単純にプラスとマイナスで良い悪いじゃなくて、問題によって肯定的なほうが良い面もありますので、これはそういう意味でちょっと気を付けて見てやっていただければと思います。以上でございます。

(委員長)
 何か御質問ありますか。
(委員)
 昨年も思ったんですが、結局こうやって全国と比べて何ポイント上だったとか、何ポイント下だったというのが出てくるんですが、それを受けて学校自体、もしくは保護者の人がどうとるか、平均だったらいいとされるのか。当然マイナスであれば改善の余地があるという取り組みをされるのでしょうが、平均をよしとするというのは違うんじゃないかという気がするんですね。ですから、この辺をどういう問題に変えていくかがとても重要になってくるんじゃないかと思います。保護者とすると、ポイントが高い低いもあるんですけども、この質問のほうの項目ですよね。これをもう少し重たく感じてもらえるような持って行き方をしてもらいたいと思います。
(小中学校課長)
 これはあくまでも県の平均ということで、県の全体的な傾向でしかないわけですので、後は、やはり各学校がもらわれた結果をそれぞれが分析をしながら、その学校の特徴、あるいは個々の子どもの様子を保護者に伝えていただく取り組みが、現在もかなり学校でなされていますけれども、それをやっていただくようにしたいと思います。
(委員)
 子どもが勉強している中で国語と算数を選んでテストをしているわけですけれど、国語と算数というのは、本当に基本になることなので意味のあることではあると思います。ただ、この中で、子ども達が国語の勉強、好きですか、マイナス1.5ポイント。数学は好きですか、マイナス3.5ポイントとありますので、この辺の子どもたち、先生たちも頑張って取り組んではもらえるんですけども、何がそういうふうにさせているのかを、各市町村はそれぞれ分析しますけれども、大きな課題だと思いますので、この辺をどう捉えて行ったらいいのかっていうことだと思います。それから、読書が好きだというのが、プラス2ポイントというのがあります。こういう大事なところの評価、鳥取県の子どもたちの現在で、よくやっているな、努力しているなというのを挙げていきながら、やりがいのある、やっていて良かったという形に、ちょっとずつもっていってもらえたらと思います。それから、勉強時間についていろいろ課題になっておりますが、この資料では、普段、1日あたり、中学校も小学校も2時間以上勉強しているか聞いていますが、1時間以上という選択肢は無いんですね。小学校の子どもたちに2時間以上の要求をするということが良いのかということがあって、遊びもしなさい、あれも頑張ろうねと言って、小学校時代は1時間ぐらい家庭で勉強できたら良いなと思ってきたんですが、中学校、2時間から3時間になるという話になるんですが、体の成長の具合からいっても。2時間できていなかったらどうかということの検討の余地があるなと思います。この表の中に読書が入っているかどうかも分からないですけれども、そういうのを感じました。それから、この調査を活かすということが、今、委員さんからありましたけれど、本当にそうだと思います。鳥取県の子どもたちの特徴というのは、ここにも出てきていると思います。難しいことでも失敗を恐れないで挑戦するというのは全国に比べてマイナス4.3ポイント。それから、自分には良い所があると思いますかが、マイナス1.7ポイント。夢や目標を持っていますかがマイナス3.5ポイント。この辺りのところに何か子どもたちを変えるものがあるような気がしました。
(委員長)
 他にいかがでしょうか。
(教育長)
 さっき、委員さんがおっしゃったんですけども、鳥取県は読書、読み書きに力を入れているんですよね。だからもっと、読書が好きですという数字が高いと思ったんです。あまり高くないんですよね。どうしてか。これから成果が出てくるのかと思ったりするんですけども。
(委員) 
 それはこれからだと思うんですけれど、結構長いんですよ。朝の読書から、家や学校以外での本を読む時間ですよね、これは。違いますか。
(教育長)
 読書が好きですかだから、いろんな場面だと思うんですね。
(委員)
 先生たちが本当に読む時間がないというのが大きな問題で、1日に30分から1時間、本を読むと思うんですけれど、本当に本って大事だという心からの思いが溢れるぐらいの状況になると、もっと子どもは変わるというように思います。
(委員長)
 先ほど、委員が言われているのは、小学校資料の18ページ。一番上の問題で、かなりきめ細かく分けてあります。
(教育長)
 勉強時間は鳥取県なので、都会と違って塾なんかも少ないこともあるので。それは良い意味でも悪い意味でも。その代わり全体の勉強時間がもうちょっと、中学校なんかを見るともう少しきちんと予習復習をして、自分で主体的に勉強をしていくというようなことが足りないんじゃないかなと。高等学校を見ても同じことが言えるんですね。高等学校もやっぱり予習復習が足りないんです。これは1つ、課題かなと思っています。
(委員長)
 鳥取県の特徴ですかね。勉強は大切とか、役に立つ。だけども好きじゃない。
(教育長)
 勉強は楽しいってことを、先生方にも教えてほしいし、本の素晴らしさも教えてほしいなって思って。この間学校を回った時に、先生方に読んだ本を良かったら授業の時に1分も2分でも脱線していいから子どもたちに熱を込めて伝えてやってくださいという話をしたんです。そういうようなのも1つ大事ですという話も、よく先生からも聞くんですけどね。
(委員)
 学力テストのことがとても今話題になっていますけれど、一部の結果ではありますけれど、このたびの結果の中で結構成果を上げている学校というのは、読書をたくさんするとか、それから、勉強を帰ってからもするとか、何か、私も耳にした中では、やっぱりそうかもしれないというのがあったりします。一概には言えないですけど、やはりデータ的にも出ている。関連はあるし、学校に行く時に、ああ明日はこの勉強をするんだとか、はりきって学校に行って手を上げたりしたら良かったとか、答が返ってきてああ嬉しいなと思ったり。そういうのが繰り返されていくということだと思いますので、今回のデータの使い方、必ずしもそのような成績があったどうこうじゃないと思うんですけれど、そういった良い面での解釈の仕方を見ていけばできると思います。
(教育長)
 市町村は学校で個々のデータを持っていますから、その辺をうまく活用してもらいたいですよね。本を読むことと広い意味での学力との関係だとか、そんなのを是非やってほしいと思います。
(委員)
 今の御説明は鳥取県と全国の比較の数字だけですが、いろんな観点から加工、また比較して、本県の特色を出したりするという作業が、すでに行われて1度発表されたりしていますよね。今日の日本海新聞で御覧になったと思いますけど、昔、中学校の校長をしておられた方が、面白い投書を出しておられて、東京を中心とした近県、首都圏の学校、それから、大阪を中心とした近畿圏の学校、こういった大都市圏の子どもの成績と、こういう田舎の、地方の子どもの成績が、小学校・中学校とで、ずいぶん面白い対比ができる。今まであまり見たことのない分析をなさっておって、それなどを見ながら、さっきの報告も見まして、鳥取県もなかなか良いんじゃないかなという気がしたんですよ。つまり、一般的にいえば、このデータにも出ていますように、地方の子どもは塾に行ったりする時間が少ないですよね。出ているとおり、鳥取県は少ないですよね。だから、そういうものが、ずっと将来の学力に影響していくのかというと、学校を上がっていくに従って必ずしもそうではない、むしろ田舎の子のほうが伸びているようなデータが出てくる。小学校で良くても中学校で落ちるというのが、だいたい都市圏の傾向のようなんですけれども、鳥取県の場合、中学校で上がっていますよね。うまくいっているというのは、どこがうまくいっているのかなということも見ると面白いと思うんですね。
 それで、さっきの報告の中で、家の人と普段、月曜日から金曜日まで御飯を一緒に食べますかというような問いに対して、全国平均よりも高い回答が出ています。これなども常識的に考えれば、鳥取県は共稼ぎの世帯がずいぶん多い県ですから、北陸や東北もそうですね。ですから、そのことだけ見ると、一緒に御飯を食べたりする時間が少ないんじゃないかなと思うんだけれども、意外にそうじゃなくて、家族で食事を取っていますね。そういう意外性ですね。一般に都市部が小さい時から鍛えられて、どんどん力を付けていくのかと思いきや、必ずしもそうじゃないとか、共働き世帯が多くて家族関係がどうかと思っていたけれども、ちゃんと御飯を食べている率が多いとか、そういう点もちょっと見ていって、鳥取県が自信が持てるような材料も提供していくと良いなと思います。

(委員長)
 他にいかがでしょうか。また協議会の場で議論をしましょう。では、報告事項エお願いします。
 

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○報告事項エ 平成19年度問題行動(暴力行為・いじめ)等の状況について(公開)

(小中学校課長)
 報告事項エ、平成19年度の問題行動(暴力行為・いじめ)等の状況について御報告いたします。ページをおはぐりいただいて、昨年度の状況について国へ報告しているものでございまして、全国の数値については10月以降に発表の予定でございます。まず、暴力行為についてですが、グラフを示しておりますけれども、小学校の暴力行為は全体的に減少しております。それから、中学校の暴力行為については、器物破損以外は減少しております。なお、調査項目が、一番最後に表が付いておりますが、暴力行為につきましては(2)に区分というのがありまして、対教師暴力、生徒間暴力、対人暴力、器物破損とこの4つの区分がございます。このページは細かな数値のページでございます。もう一度戻っていただきまして、中学校のほうでは、先ほどの区分にありましたように、器物破損以外は減少して、特に対教師暴力、生徒間暴力で減少しております。高等学校につきましては、生徒間暴力は大幅に減少、器物破損がやや増加ということでございます。
いじめにつきましては、これもグラフに示しておりますが、中身を見ますと、いじめの認知件数が、小学校、中学校では減少、高等学校ではやや増加をしております。小学校におけるいじめの様態は、ひやかし、からかいが最も多いのですけれども、昨年と比べては減少しております。中学校における様態も同様でございますが、昨年度と比べて大幅に減少しております。高等学校におきましては、ひやかし、からかいに合わせて、叩く、蹴るが多いという傾向があります。複数の生徒による複数の生徒へのいじめが増加して、被害件数が増加しておるという結果でございます。
 これらの防止等に向けた取組については、大きく分けて、学校内での指導、家庭や地域、関係機関との連携ということで整理をして取り組んでおりますけれども、学校内におきましては、発達障害への理解とか、特別支援教育の視点を持った対応ということで取り組んでいるところでございます。それから、教育相談等の充実ということも重点的にやっておりまして、特に、スクールカウンセラーや教育相談員等の支援も積極的に活用するということで、効果が現れていると思います。それから、家庭、地域、関係機関との連携におきましても、まずは、社会のルールやマナーを守るための心とからだいきいきキャンペーン、それから、高校生のマナーアップさわやか運動なども県として実施をしておりまして、こういったことも引き続き取り組んでいきたいと考えております。あと、関係団体、機関との連携も引き続き推進をしていきたいと思っております。
 次のページは、先ほど見ていただいたグラフ等の生データでございます。細かな数字については、こちらを御覧いただきたいと思います。以上です。

(委員長) 
 御質問がありましたらお願いします。
(委員)
 12年度から19年度にかけて、子どもの数も減っていますよね。そうすると、この減り方をこのグラフのまま見てはいけないかなと思うんですが、子どもの数はどのぐらい減っているかなと思います。
(小中学校課長)
 一番最後のデータのページを見ていただきまして、発生件数の生数字と一番下の段に、それぞれ鳥取県、全国とも、発生件数、千人あたりのものが出ております。12年度から比較しますと、小学校、中学校、高校合わせまして、3.2から1.9ということで、昨年度比につきましても減少している傾向が見て取れるかと思います。
(教育長)
 ただ、いじめというのが学校でなかなか認知できない、隠れている部分がたくさんあるので、だいたいの傾向で見ることは大事だけど、こういったことでも考慮しないと。それからもう1つは、最近、メール等の携帯によるいじめというのがますます分からない中で、学校が認知できないかたちで進んでいるので、これに対して情報モラルをもっと徹底して教育していくのが大事だとすごく考えていて、校長先生の研修会もそのことをお願いしています。引き続いてやっていかないといけないと思っています。
(委員長)
 よろしいですか。では、報告事項のオお願いします。

 

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○報告事項オ 県立学校における教科用図書の採択について(公開)

(高等学校課長)
 報告事項オは県立学校における教科用図書の採択についてでございます。おはぐりいただきまして、教科書の採択につきまして、5月20日の教育委員会で、これらの選定方針及び採択について御報告をさせていただいたところです。その後、学校に対しまして、教科書の採択の取扱説明会を行いまして、その後、教科書展示会を行って、学校から提示されます教科書の受領表の審査を行いまして、9月1日に教育長決裁を受けたところです。その結果がそこにございますが、まず1番、採択の内容ですが、県立高等学校、県立特別支援学校の高等部で、平成21年度使用高等学校用教科書目録に登載された教科書のうち、本県で採択されましたのは、第1部からは596点、第2部からは1点ということでございます。この第2部というのは、前の指導要領に基づいて編集された教科書ということでございます。
 それから、次に(2)番の県立特別支援学校につきましては、検定教科書が小学校70点、中学校33点、それから、文部科学省著作教科書がそこにありますとおりです。それから、3つ目の○で、学校教育法附則第9条に基づく教科書ということで、これは一般図書一覧表の中から採択されたものということで、437点ございます。個別の教科書につきましては、資料の量が多くなりますので、回覧して御覧いただきたいと思いますし、高校の教科書も一部参考までに御覧いただきたいと思います。以上です。

(委員長)
 御質問がありましたら。後ほど、また、チェックさせていただきます。報告事項カお願いします。

 

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○報告事項カ 平成20年度全国高等学校総合文化祭について(公開)

(高等学校課長)
 報告事項カは、平成20年度全国高等学校総合文化祭についてでございます。おはぐりいただきまして、全国高総文祭は、8月6日から10日まで群馬県で行われました。鳥取県からは、19部門422名が参加をしております。その成績ですが、新聞部門で最優秀賞、鳥取中央育英高校学校新聞部、120校中5校ということで11年連続で最優秀でございます。それから、次に写真部門でございますが、優秀賞境高等学校の頓田さん、それから、奨励賞を2名いただいております。それから、書道部門も鳥取西高校の阿部さん、特別賞ということで、301点中奨励賞11、特別賞45点の中です。下の方に過去3年間の成績もあります。以上でございます。

(委員長) 
 何か御質問ありますか、よろしいですか。では、次の報告事項キお願いします。

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○報告事項キ 鳥取県立生涯学習センターの指定管理候補者の選定について(公開)

(家庭・地域教育課長)
 県立生涯学習センターの指定管理候補者の選定につきまして御報告いたします。おはぐりいただきまして、現在、ふれあい会館につきましては、教育文化財団の指定管理者としてやっていただいているところですけれども、21年度から26年度までにつきまして、この度、審査委員会にて選定をしていただきました。公募という形で行いましたけれども、応募団体は1団体のみということで、6に示しております審査委員の方々に厳正なる審査をしていただきました。あらゆる面で適正であると御意見をいただいて、今までの経験やノウハウが今後に活かされるでありますとか、あるいは、更にサービスの向上を目指す取り組みが伺えるというふうなことから、指定管理候補者として選定をしていただきました。以上でございます。

(委員長)
 御質問ありますか。
(教育長)
 今回からの指定管理者の指定期間は、3年間から5年間になりました。
(委員長)
 3年間では早いですよね。では次、報告事項のクお願いします。

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○報告事項ク 「ケータイ・インターネットとのつきあい方フォーラム」実施結果について(公開)

(家庭・地域教育課長)
 「ケータイ・インターネットとのつきあい方フォーラム」実施結果につきまして御報告いたします。去る8月24日に米子のさなめホールにおきまして、ケータイ・インターネットとのつきあい方フォーラムを開催いたしました。実際には、250名の方に来ていただきましたけれども、五月雨式ということもありまして、少しもの足りないなとイメージを持ったところであります。今回は、青少年育成県民会議との協働で開催いたしましたので、世代的には、今まで保護者層だけに集まっていただいたような結果になっておりましたけれども、今回は地域の方々、少し幅広い年齢層の方々にこのフォーラムにおいでいただけたかなと思ったところでございます。内容は、パネルディスカッション、あるいは、事例報告、学習体験コーナーというところで、そこに写真に示しておりますとおり、このような扱いでございました。中でもパネルディスカッションは、米子東高校と地元の淀江中学校の生徒に集まっていただきまして、それぞれ忌憚のない御意見をいただいたところです。全体的には、肯定的な子どもたちと条件を付けたがる親というふうな図で持って議論が進んだわけですけれども、高校生、中学生たちが意外にしっかりとした、そういう子どもさんだったかもしれないということもありましたけれども、あるいは、その親よりも数段情報教育を受けている関係から、先をいった取り組みをしていると。親が携帯の危険性を教えてくれるというようなこともあり、家庭の中でも話をしておられるところもあるというふうなところで、危険性を知っていて、人に流されて使うのでなく、しっかりと使いたいという御意見を聞いて、心強く思ったところでございます。
 2ページの事例報告につきましては、それぞれ、NPOの方にもうちは委託をしておりますけれども、そこの事例報告、あるいは、保護者として、あるいは、警察の自治体に、委員会、学習会に出向いておられる方、県教育委員会の担当者から、それぞれの立場で報告をしてもらいました。
 それから、学習体験コーナーでは、今回携帯電話の販売事業者でありますとか、フィルタリング、あるいはパソコンなどに深く関わられる事業者の方々が多く、広島あるいは、中国、東京からも来ていただいて、展示をしていただいて、いろんな方に情報を提供させていただきました。フォーラムの成果といたしましては、先ほども申し上げたとおり、学校、家庭だけではなくて、地域全体で取り組む方向性について確認することができたように感じたところでございます。3ページ目に、フォーラムに参加していただきましたアンケートの結果を書かせていただきました。肯定的な方が76%、否定的、やや物足りないというふうな声もいただいたところでございます。
 内容については、そこに示しておりますとおり、中高生の意見を聞いて頼もしく思えたでありますとか、反面、どこまで知り得ているか分からないということも御意見としてはありました。同じ建前が見え隠れするなというふうなこともあり、いろんな御意見をいただく中で、今後は、参加者が少なかったのを反省材料に、もっと多くの方へのアピールができるような基盤を考えていく必要があると感じたところであります。以上でございます。

(委員)
 このフォーラムは今後も引き続いて行われる予定ですか。
(家庭・地域教育課長)
 このフォーラムは3年間で止めようかという考えがありました。ところが、今のこの流れを受けて、やはりこのフォーラムは県民の皆さんへの呼びかけを続けていかなければということで、今年度開催いたしておりますので、もう少し続けたいと思っており、予算要求したいと考えています。
(委員)
 是非してください。
(家庭・地域教育課長)
 ありがとうございます。
(委員長)
 よろしいですか。では、報告事項ケお願いします。

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○報告事項ケ 青谷上寺地遺跡出土盾に塗布された顔料について(公開)


(文化財課長)
 報告事項ケ、青谷上寺地遺跡出土盾に塗布された顔料について、これにつきましては、9月3日にマスコミに発表いたしましたので、新聞記事等御覧いただいたと思いますが、1ページ、2ページを御覧いただきながら御説明したいと思います。これは、平成10年度に青谷羽合道路、それから、側道になります県道の発掘調査で平安時代後期の溝から出土した木製盾で、全部で青谷では、木製盾関連で27点出土しておりますけれども、その内の2点について、今回分析をいたしました。分析をいただいたのは、宮内庁正倉院の成瀬課長であります。2ページに、出土の盾を付けておりますが、上の方が県道の調査で出てきたもの、それから、下の方が国道であります。いずれも、青谷の中心域といわれるところ、中心域があって周りは水田が広がっているんですけども、その中心域と水田を交差するような中心域西側にある溝の中から出土したものです。周りにもいろんな木製品とか、あるいは自然木等が、ものすごい数、溝からも出土しております。その中の2点であります。上の方をみていただきますとは、そこの黒っぽいところが緑土が塗られたところ、やや赤っぽい部分が、水銀朱が残っている所です。白っぽい所については、白地のままなのか、あるいは、顔料がもう落ちてしまったのか、ちょっと定かじゃないんですけれども、そういうものです。
 それから、国道の方で、下の方については、水銀朱は、赤色顔料というものは見受けられませんので、緑色顔料だけというものでありました。これの成果でありますけれども、そこの下に書いておりますように、今までは、5世紀か6世紀が国内では最高に古いと思われてきたものが、更に遡る。それから、東アジアで見ましても、韓国郊外の徳興里古墳壁画が、408年なんですけれども、これよりも大きく遡って、東アジアで緑色顔料使用の最古例ということで、3ページに年表を付けております。200年ぐらいのものに期待をしております。一番右が高句麗・徳興里古墳の408年いうことで、これは文字が書いてありまして特定、それから国内では熊本県の古墳、それから右の下のほうに倉吉市の北野埴輪ということで、これにもみずらで、髪の毛が左右になっていますけども、そこらへんに赤色の顔料があるということで、それよりもはるかに200年以上も遡るような物が今回発見されたということであります。それから、1ページのほうの3の成果の下に書いてありますけども、弥生時代の顔料としては、赤、朱色とか、それからベンガルですね。それから、あと黒漆なる黒色というのが確認されておりますけれども、今回緑色が初めて確認されたというのも成果です。これらの成果を踏まえて、この13日に鳥取市の青谷総合支所の多目的ホールで分析いただいた成瀬課長に講演をいただくという予定にいたしております。以上であります。

(委員長)
 何か御質問ありますか。それでは報告事項のコお願いします。

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○報告事項コ 平成20年度全国高等学校総合体育大会について(公開)

(体育保健課長)
 平成20年度全国高等学校総合体育大会について御報告させていただきます。9月21日から約1ヶ月間埼玉県を中心として行われました。本県では33競技に渡り選手監督を含めて650名が参加しています。入賞の状況一覧をつけておりますけれども、本大会では一番下にありますように定通の大会も含めて10競技で55人が入賞しました。今回優勝とか準優勝等の上位入賞はなかったんですけれども、個人団体ともに昨年度の佐賀総体を上回る健闘が見られました。特に伝統の新体操におきまして鳥取西高の個人、団体とも久し振りに入賞を果たしました。それからボート、フェンシング、アーチュリー、レスリング競技では県内の選手としては、決して多くはありませんけれども、地道な活動の成果が現れたと思います。また新聞でも大きく取り上げていただいたんですけれども、本年度から参加することになりました全国定通の大会でバトミントン競技におきまして米子緑風高校の山下さんが準優勝できた、これは喜ばしいことだと思っております。以上です。

(委員長)
 よろしいですか。では、報告事項のサお願いします。

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○報告事項サ 平成20年度全国中学校体育大会について(公開)

(体育保健課長)
 続きまして、今度は全国中学校の体育大会につきまして御報告をさせていただきます。これは8月17日から25日まで北信越のブロック全域で行われました。高等学校と違いまして競技によりこの全国大会に出場できる者が違うんですけれども、例えば中国ブロックを勝ち抜いて1位でないとだめとか、あるいは個人で水泳、陸上などは標準記録を突破した者ということもございまして、全部で9競技に100名27校が選手が参加しております。この参加につきましても、昨年度よりは2競技で5校多い結果でした。団体の種目ではソフトテニスの男子団体で江府中学校が3位に入りました。レスリングは日南中がベスト8入りをいたしておりますが、これは6位以上の者となっていますのであげておりません。それから、相撲では鳥取西中が昨年度3位だったんですけれども、今年度5位に入っております。個人の種目につきましては、ソフトテニスのベスト8入りが最高で、入賞がなかったのが残念でした。以上です。

(委員長)
 よろしいですか。では、報告事項シ、お願いいたします。
  

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○報告事項シ 社会体育施設の指定管理候補者の選定について(公開)

(体育保健課長)
 報告事項のシは県立社会体育施設の指定管理候補者の選定につきましてでございます。おはぐりただきまして1ページに一覧をつけておりますけれども、県立の社会体育施設6施設ございまして、一番下の武道館が指名指定で他が公募になっています。上の4施設は2つの団体から応募がございました。産業体育館及び鳥取屋内プールがございますが、これが鳥取県体育協会と株式会社ジーコミュニケーションネットワーク共同企業体としての応募がございました。この事業体というのは鳥取ガスの関連会社でございますけれども、灯油の高騰からプールの熱源をガスに変えてはどうかというような御提案と合わせて、会社が持つスポーツ振興のノウハウと、その実績をもつ産業振興のノウハウを合体させて、より合理的で充実した管理をしようとするものでした。もう1つが、4つともTKSSという会社でございました。これは、基本的にはビルの管理会社が山梨県に本部をもちますKSSというスポーツクラブを経営している会社のノウハウをいただいて設立したTKSSという会社でございました。
 2番目の倉吉体育文化会館、米子産業体育館、4番目の米子屋内プールにつきましても鳥取県体育 協会とTKSSの応募がございました。詳しくは2ページ以降にそれぞれの施設ごとに示しておりますけれども、その審査結果、1番は体育協会とジーコミュニケーションとの共同企業体、それから倉吉体育文化会館から米子屋内プールまで鳥取県体育協会、それから5番目の鳥取県ライフ射撃場、これにつきましては特別な施設ということもございまして、鳥取県ライフル射撃協会でございました。次ページ以降が、適切な検査基準を満たしておりまして適切であるという審査結果をいただいたものでございます。これによりまして、先程もございましたが、来年度から5年の指定になりまして、そこの3番目米子産業体育館の指定管理は現在そのTKSSが管理をしておりますけれども、次回から鳥取県体育協会に変わるということになりました。以上です。

(委員長)
 御質問等いかがですか。なければ次にいきます、報告事項のスお願いします。

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○報告事項ス 企画展「はじまりの物語」の開催について(公開)

(博物館長)
 報告事項のス、博物館で行います企画展「はじまりの物語」の開催についてです。めくっていただいて概要を書いておりますが、10月4日から開幕しまして11月9日までです。副題にありますように「縁起絵巻に描かれた古のとっとり」ということで県内外の鳥取県、鳥取ゆかりの社寺の縁起を絵巻は勿論ですが、仏像とか、古文書なんかも加えて、そういった関連資料と合わせて紹介して、古代とか中世の鳥取の歴史を探るとするものであります。展示構成とか展示資料をそこの真ん中あたりに書いております。それから下のほうに関連行事も書いておりますが、その中で一番最初の講演会では高畑勲さんということで「火垂の墓」という有名な映画の監督もされている方の講演会も予定をしております。詳細はチラシもつけていると思いますのでここを御覧いただければと思っております。以上です。

(委員長)
 御質問等はございますか。よろしいですか。それでは、報告事項のセお願いします。

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○報告事項セ 第63回国民体育大会中国ブロック大会の成績について(公開)


(スポーツセンター所長)
 報告事項セ、第63回国民体育大会中国ブロック大会の成績について別紙のとおり報告をします。はぐっていただきまして、中国大会出場権獲得数の一覧であります。国体の中国ブロック大会が6月14日の山岳競技から始まりまして8月26日の新体操でブロック大会が終了いたしました。開催場所は山口県内で開催されましたが、一部水球競技につきましては島根県で開催されました。鳥取県の出場者でありますが、監督、トレーナー、選手合わせて744名が大会に出場いたしました。成績でありますが、国体出場権獲得数19競技43種目、昨年は34種目でありましたので若干本国体への出場獲得数を増やしたという結果であります。なお、これからの日程でありますが、大分国体が2期に分かれておりまして資料にはありませんが、9月11日から水泳、フェンシング、ゴルフの3競技が9月11日から15日の間、大分で行われます。なお、この激励会は去る9月3日、教育長より激励をいたしたところであります。残りの37競技につきましては、9月27日から10月7日までの期間、大分県で開催されます。この後半の競技に出場します320名の選手団の結団式は9月19日副知事の激励をいただく予定にしております。県庁講堂で行います。以上です。

(委員長)
 御質問等ありますか。よろしいですか。では以下、協議事項に入りますのでお願いいたします。

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○協議事項1 鳥取県スポーツ振興計画(案)について(公開)

(スポーツセンター所長)
 鳥取県スポーツ振興計画についてであります。7月15日の7月定例教育委員会におきまして、鳥取県スポーツ振興計画の策定について委員の皆さんにこれからスポーツ振興計画を策定するというお話をさせていただきました。その時には資料としてはスポーツ振興法を抜粋いたしまして、スポーツ振興法に都道府県は振興計画を策定しなければならないということを報告させていただいたところであります。本日はそのことにつきまして、案として冊子と後半に資料を1から5までつけていると思います。冊子の目次でありますが、そこに書き上げておりますように1、2、3、4の大項目で構成をしておるところであります。はぐっていただきまして、1ページですが、鳥取県スポーツ振興計画の体系といたしまして、3本の柱で計画を立てたいと思っております。
 まず、1本目は学校体育・スポーツ活動の充実であります。内容といたしましては児童生徒の体力の向上を大きな柱として計画を立てたいと思っております。2本目が生涯スポーツの充実、ここは県民のいわゆる生涯スポーツということでありますので、目的としては青年、大人のスポーツ実施率を高めたい。更には総合型地域スポーツクラブの設置を全19市町村に早急に設置したい。現在若桜町が本年度4月に設立準備に入りましたので、残り3町村が未設置ということでありますので、この設置に力を入れたいと思っております。3本目が競技スポーツの総合的な向上ということで、先程も申し上げましたが、競技力の向上、一つの指針として全国大会であるとか、国際大会に活躍する選手、更には国民体育大会で大きな目標としております全国30位以内を目標として競技力の向上に総合的に取組みたい。そういう3本柱で構成をしております。中身の詳しいことにつきましては、全て読んでいますと相当な時間がかかりますので、また後ほど見ていただきまして御意見をいただきたいと思います。
 資料1は、鳥取県スポーツ振興計画の策定スケジュール表についてであります。7月22日に教育審議会の生涯学習分科会で、この振興計画の案を提示させていただきまして、分科会の委員さんから御意見をいただきまして、その御意見をこの冊子に入れておるものであります。本日9月9日定例教育委員会でこの計画案を提出して、委員の皆さんの御指導を願いたいという計画です。更には今後10月にパブリックコメント、11月に教育審議会生涯学習分科会に再提出、1月に定例教育委員会へ提出、2月にまた教育審議会生涯学習分科会へ、3月に定例教育委員会で最終という見込みで今年度中に策定をいたして、提出したいという計画でおります。
 資料2につきましては国のスポーツ振興計画と鳥取県スポーツ振興計画の比較をいたしております。国の振興基本計画に基づいておりますが、国はオリンピックだとかそういう狙いが違いますので、本県の実態にあったものを基本計画に入れたつもりであります。はぐっていただきまして、資料3が各都道府県のスポーツ振興計画の策定状況であります。47都道府県の中できちんとしたスポーツ振興計画が出来ていないのは31番のわが鳥取県だけでありまして、他の県は総合計画等に含めておりますので、そういう状況であります。
 なお、鳥取県がしていなかったということではなく、平成16年、17年度にはほぼ原案はできておりましたが、いろんな鳥取県の状況で策定、総合計画というようなものが足踏みといいますか、中断しておったということであります。資料4、鳥取県内の19市町村のそれぞれのスポーツ振興計画策定状況がそのような状況であります。これは7月1日現在ですので、その後状況が変わっておるかも分かりませんがそういう状況であります。最後の資料5が先程7月の定例教育委員会にも出したと思いますが、スポーツ振興法の第4条第3項、4項に基づいて、この振興計画を策定しなければならないという根拠であります。以上であります。
(委員長)
 何か御質問ありませんか。では、これはまたよく見させていただいて意見があればということでよろしいでしょうか。では、とりあえず午前中はここで終わりたいと思います。ありがとうございました。

(休憩)

(委員長)
 それでは再開したいと思いますが、協議事項2は表彰に関する案件ですので非公開としたいと思います。では協議事項2御説明をお願いします。

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○協議事項2 平成20年度鳥取県教育表彰について(非公開)



(委員長)
 それでは、協議事項は終わりまして、非公開の案件は終わりましたので公開ですが、他になにかありましたらお願いします。それでは、教育委員会はこれで終了します。次回は10月16日です。


  

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